あらすじ
ホームレス殺害事件
バネッサは、ベンという里子だった頃の指導員からの頼みで、個人的にホームレス捜索を始めていた。
ベンは、6歳からの知り合いで命の恩人でもあった。
捜すのは、ロベルト・ペーニャ。依存症で施設の常連だったが、仕事の面接のスーツ選びにつきあったばかりだったのに現れず連絡も取れなくなっていた。
アトウォーターも手伝うが、直ぐに発見の連絡が入った。
しかしそれは、ゴミ箱に捨てられた遺体で、だった。
事件は殺人事件となり、特捜班が正式に捜査する事に。
死因は鋭器損傷、殺害場所は不明。
無職の屋根職人だったことからギャング関与は薄かった。
生前のロベルトの足取りを追うと、ある教会で警官と接触していた記録が出て来た。
ジェイ、アプトン、バネッサが教会に向かうと、中はホームレスの住み家になっていた。
ロベルトはたまに姿を見せる程度だったというが、その奥に、ロベルトの友人だというサミーがいた。
サミー
サミーは教会の奥でTシャツを売っていた。
バネッサとアプトンが話を聞くと、最後に一緒だったのはアルコール依存症の会だったという。
「青いドラックの男が僕の尾行をしてた」
サミーはだんだん言っている事がおかしくなる。
自分はCIAに追われていて、バネッサとアプトンもCIAだと思い込み激しく警戒をした。
どうやら妄想型統合失調症のようだった。
バネッサはなんとかサミーを安心させようと優しく話しかけた。
ロベルトの死を知るとショックを受け、ロベルトの家は知らないと言って二人を追い返した。
帰り際に、バネッサはサミーからTシャツを買った。
容疑者
依存症の会近辺の防犯カメラで青いトラックが確認された。
サミーの言っていたことは嘘ではなかった。
運転手がロベルトに銃を向け、車に乗せて連れ去っていた。
ナンバーからジョー・メイソンを連行した。
ロベルトの事は知っていた。
「俺の車を荒らしてコカインを盗んでいきやがった。問い詰めたら半分は残っていると奴の住む空き家へ」
8時過ぎに家を出て友達の誕生日会へ、その時は生きてたと殺害は否定した。
アリバイを確認する事に。
空き家
アトウォーターとバネッサがロベルトが宿にしていた空き家へ行った。
すると家の中に血痕を発見し、殺害場所が特定できた。
ボイトらも呼び、私物の中からサミーの署名入りの本を見つけたことを報告する。
更に隣人の証言で、サミーが昨夜10時に戻って来たのを見ていた。
サミーは嘘をついていたのだった。
サミー連行
教会へ行くとサミーの姿はなかったが、血のついたスニーカーを発見する。
そのスニーカーは空き家の足跡と一致した。
メイソンのアリバイは裏が取れ、サミーが容疑者になる。
サミーはここ2年で施設をたまに利用していたことから、担当指導員に聞き込みをした。
サミーは法科大学院の学生だった。
その後、発症していた。
母親は亡くなり、父親とは疎遠。
サミーは政府に毒殺されるといって治療薬も飲まなかった。
サミーが人を殺せるかと確認をするとあり得ない、と否定した。
「この病気の患者は温和だもの。本好きだから図書館にいるのでは?」
そこへ警官からサミーの目撃報告が入った。
ルナ公園内のカフェで本を読んでいた。
バネッサとアトウォーターが話しかけるとサミーは警戒した。
その様子に過剰に反応した警官が銃を取り出すとサミーは逃走した。
逃げた先でバスに乗り込むが、バネッサ達も追いつくと、サミーはナイフを取り出して威嚇した。
バネッサはサミーに近づき落ち着くよう説得し、サミーを確保した。
サミー聴取
バネッサがサミーを聴取した。
サミーは出したサンドイッチも毒入りだと口にしない。
警戒を解く為アプトンをダシに使い部屋から追い出し、サミーを安心させた。
サミーは、空き家の出入りは認めた。
「殺されたのを見ていた。
SO5の声がした。社会福祉指導員の振りをして近づいてくる」
SO5とは、中南米支局特殊作戦レベル5の人間だという。
「ロベルトをドライブに誘っていた。
音がしたので壁の穴からのぞいた。ロベルトがその男に刺されていた。
そのまま隠れてた。
僕はスパイじゃない! 本当だ!!」
バネッサはサミーを落ち着かせ、さらに聞き出した。
「その男はラテン系で眼鏡をかけててアゴひげがあった」
果たしてサミーの言う事の真偽はどうなのかと思っていると、ロベルトの生活補助金の小切手が現金化されたと連絡が入る。
45分前の防犯カメラの映像をチェックすると、その風貌はサミーが言う男のままだった。
容疑者2
顔認証からエドゥアルド・サラザールだと判明した。
罪状は銀行強盗と殺人と警官殺しでFBI指名手配犯だった。
そしてロベルトと似ていた。
サラザールはロベルトを見つけ、似ていることから利用しようと目をつけたのだろう。
容疑者は警官殺しになった。
サミーはサラザールの顔を認め、その後出来る支援をして解放する事に。
記念病院へ行くと知るとサミーは過剰に嫌がった。
「あそこは最低だ。毒を飲まないからと僕を地下へ」
バネッサは法律で決まっているから、と宥めた。
時々見に行くし、安全は保障するというと安心したようで大人しく従った。
バネッサは扱いに慣れていた。
ホームレス時代にニーナという女性と空き家で寝泊まりをし、ニーナが同じ病気だったとアトウォーターに打ち明けた。
サラザール
監視カメラで発見された。
車の登録者はライザ・ラドリー、同じ高校出身なので恋人かと思われた。
ベルモントのアパートへ向かい、ライザを逮捕するが弁護士を呼んで何も話さず。
だが携帯からメキシコのプンタミタへ行くというやり取りの履歴を見つける。
IDが必要だから行きそうな場所を探す。
すると、バネッサはサミーがSO5と接触していた事を思い出し、詳しい話を聞きに行った。
そこでピルゼンのデイリー・グランドアップというコーヒーショップを教えてもらった。
サミーは病院から出してくれとバネッサに頼む。
被害妄想が進んでいた。
毒殺される、とティッシュにくるんだ薬を渡してきて、やはり薬を飲んでいないようだた。
調べておく、と言って預かり安全なら飲むように、と約束をした。
そして連絡がとれるよう携帯を渡した。
「僕は……まともだよね?」
「もちろん。あなたのおかげで捜査が進展したのよ、また来るね」
駐車場で車が発見され、ボイトらが駆けつける。
そこへ買い物を済ませたサラザールが現れ、ルゼックとボイトの連携でボイトが撃って逮捕した。
逃走
一件落着かと思った時、サミーが病院から逃走したという報告を受ける。
渡した携帯もつながらず、バネッサは危険だと感じてボイトの許可を得て捜索を始めた。
バネッサとアプトンが教会へ行くも銃を持って出て行ったと聞かされる。
そこへサミーが携帯の電源を入れ、居場所が分かった。
居場所は閉鎖された図書館だった。
サミーを見つけると暗がりで本を読んでいた。
声をかけると驚きでバネッサにも銃を向けた。
SO5を逮捕したといっても今度は携帯で考えを読んでいる、とバネッサを疑い始める。
なんとか銃を置かせようとするが、過敏になっているようで急に誰もいない所に発砲をし、飛び出していった。
サミーはスーパーに逃げ込んだ。
バネッサが店内を捜しサミーを見つける。
「何故僕を病院へ入れた!」
「悪かったわ。外で話しましょ」
バネッサは両手を上げて危害を加えるつもりはないことを示した。
だが店内の防犯ミラーにカップルの姿が写っているのを見ると、なぜあいつが、とSO5と間違えて警戒した。
バネッサはカップルを慌てて移動させるが、サミーは後ろポケットに手を入れ、銃を取り出して追いかけようとした。
そしてバネッサは仕方なく、サミーの胸に発砲した。
倒れたサミーに、バネッサとアプトンが駆け寄った。
しかしサミーが手にしていたのはスマホだった。
いつのまにか銃をどこかに捨てていたようだった。
バネッサはサミーに話し掛け続け、一命は取り留めた。
アプトンは焦るバネッサに発砲は間違っていない、と言い聞かせた。
「するべきことをしたの。自分を責めてはダメ」
そこへボイトがやってきて、銃の発見を知らせた。
「今日はもう帰って休め」
バネッサは安心したようで、素直にボイトの言葉に従った。
だがアプトンは分かっていた。
散々探して見つかっていない事を。
でも深くは追及しなかった。
サミーはIDがないので身元不明者として入院していた。
バネッサは涙しながらサミーの目覚めを待った。
バージェスは退院するもやさぐれていました。
気を使って任務を与えるボイトにすら「必要ない」と断るくらいに。
まあショックですもんね。仕方ないし、ボイトも好きなだけ休め、と優しかったです。
事件を通じてバネッサのキャラを深掘りするエピソードでした。
しきりにアトウォーターがバネッサの過去を気にしていましたが、やっぱりフラグって考えていいのかな?
今回ボイトの影が薄かったんですけど、でもバネッサとの絡みでは身長差に萌えましたw
普段、ルゼックとかアトウォーターとかデカイ男達と並んでいると、むしろボイトが小さく感じていたのですが、小柄なバネッサと並ぶとボイトが大きく見えて……。いいですね!!
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