あらすじ
IT長者の死
IT長者のエグゼビア・ガルシアが安モーテルのベッドの上で遺体で発見された。
キャットのいとこのリリーとつきあっているはずだったが、キャットとは疎遠のままだった。
清掃係と警備員が発見していた。
警備員は元刑事のムルホールだったので、捜査に協力をしてもらう。
フィンとキャットが聞き込みをした。
ムルホールは、クレジットカードの悪用には気づいているが、不景気なので気にしていないと言った。
粗悪な薬物が出回り、救急車の要請はこの2ヶ月で4回あった。
狙われるのは裕福な既婚者だから泣き寝入りが多い。
エグゼビアの財布はあったが中身はなくなっていた。
だが、カードの明細からシルバー・フリースというバーに行っていた事が分かった。
バー・シルバー・フリース
バーテンの女性から、エグゼビアは白人女性と黒人女性と一緒に居た事を教えてもらう。
防犯カメラの映像から女性2人を認識する。
リリー
SVUでキャットがリリーを聴取するが、リリーは何も知らないようだった。
数日前激しい口論をし、昨夜も電話を掛けたが出ないままだったという。
リリーに女性2人の防犯カメラの画像を見せるが、知らない人物だった。
スマホには女性とエグゼビアのインスタのDMのやりとりが残っていた。
3人目の女
ホテルの防犯カメラの映像が届いた。
全員顔は映っていないが、3人目の女の存在を確認した。
恐らく初犯ではなく、通報しない相手を選んでいるのだろう。
酒とクスリで眠らせ、金持ちのカードや所持品を盗む。
殺したのではなく偶発的な過剰摂取だと思われた。
検死の結果もその通りだった。
急性の薬物中毒。血中アルコール濃度も高い。
オキシコドン、フェンタニル、MDMAが検出された。
性行為はなし。
今の所似たケースの報告はなかった。
ステイブラー
捜査の途中、オリビアはステイブラーに待ち伏せされていた。
実は、ステイブラーからの留守電を聴いてオリビアが連絡を入れていたのだった。
「道路の反対側から爆弾を操作したんだ。レンスキーは全てを見ていた」
というのが留守電の内容だった。
「直接話そうと思って」
「レンスキーがキャシーを見てたの？」
「そうだ。車に乗る姿を。何故彼女が狙われなきゃいけない？」
「証拠を集めてもあなたは捜査できないわ。情報部に渡して」
「渡したが俺に情報は来ない」
だからオリビアに探りを入れて欲しいという頼みだった。
「無理よ。この件に関わるなと釘を刺されてる。あなたにも」
「誰の命令だ？」
「この間話した事も覚えてないの？ もっと自分を大切にして」
オリビアは家に帰ってゆっくりするよう言って、ステイブラーと別れた。
ホテル・ムーラン
新たな被害者が発見された。
発見者はホテル・ムーランの管理人のランビールだった。
白人と中国人らしき女を見ている。
状況からエグゼビアと同一犯だと思われた。
被害者は個人投資家のポール・ランドリー。
現場に到着したオリビアは、すぐにそのホテルが弟のサイモンが死んだホテルだと気づく。
疑惑
それからオリビアはサイモンも同じ犯人の被害者なのではないか、と疑いを持ち始める。
「サイモンも殺されたんだわ」
サイモンは被害者のタイプには該当しないが、見栄っ張りだから金持ちのふりをしたのかもしれない。
どうして事故死という判断をされたのか？
検死医は、オリビアの疑いが自分の判断にケチをつけられたようで不満を露にした。
「担当刑事に聞くわ。何か見落としてるはず」
フェルナンデス刑事
オリビアはカリシと一緒に、担当刑事に会いに行った。
サイモンの時に、どの程度の調査をしたのか、と尋ねるとジャンキーが死んだに過ぎないと軽く言われる。
「窃盗もなかった」
刑事は、今回の件と同様だと思われていると気づき、惜しむ人などいない男です、とも言った。
「私は惜しんだ」
「あなたの情報屋だったんですか？」
「私の弟よ」
フェルナンデス刑事は無礼を詫びるが、捜査にミスはないとも言った。
「気の毒ですが、もう過ぎたことです」
最後の通話
証拠品からサイモンのスマホを入手し、オリビアは簡単にロックを解除した。娘の誕生日だった。
オリビアが残した「二度と電話しないで」という、残酷な留守電は結局聞かれていない事が分かり、ホッとした。
サイモンの遺品はコロナのせいでまだ元妻にも渡していない。
スマホはサイモンの生前の足取りを探る貴重な証拠となり、最後の通話相手も判明した。
エドワード・ブッタスキー。死んだ日の午後7時に通話している。
住所を調べるとブローカー会社だった。
フィンはステイブラー同様、オリビアは遺族だと念を押す。
「君はその男を聴取できない」
「そうね」
ブッタスキーの会社
フィンとキャットがブッタスキーに会いに行った。
サイモンの件で聴取は初めてだと言った。
「通話の内容は、断薬会で支えていた事」
ブッタスキーは依存症を克服し、富裕層向けの資産運用をしているという。
サイモンからまたクスリをやりたくなったと相談受けていたのだった。
女性2人の写真には見覚えがないといった。
「顧客ではないし、私は既婚者だ」
新たな被害者
ムルホールからの連絡がフィンに入った。
仲間が務める他の安宿でも過剰摂取の男が見つかったという。
またしても白人と黒人とアジア人の売春婦も目撃されている。
被害者は小児神経外科のウォルター・リンダーマンだった。
マーシー病院に勤務、大学での教鞭もとっていた。
だがリンダーマンは自ら拮抗薬を打っていた為、一命をとりとめていた。
貴重な証人としての協力を求めた。
リンダーマンは最初は無関係だと誤魔化そうとしたが、妻に知らせると脅すと白状した。
「その写真の女達だ」
そのうちの1人とは連絡も取れるという。
容疑者
白人女性のパイパー・トーマスを連行した。配車サービスを利用して移動しようとしている所で、運転手も逮捕に協力した。
逮捕時のバッグには盗品の時計やカレッジリング複数、現金1万ドル他、ドラッグも見つかっていた。
タブレット端末には一緒に飲んでいるサイモンとブッタスキーの画像も残っていた。
ブッタスキーは嘘をついていたのだった。
真実
ブッタスキーから真実を聞いた。
「サイモンとの関係は高校の同級生だった。
サイモンからの電話は、金に困っているという相談だった。
金を貸すつもりでコーヒー店で会い、そこでサイモンから父親の自殺や自身の離婚のことを聞いた。
姉とランチの約束をしているが会いづらい、とも言っていた。
だからサイモンを励ましたかった」
パイパーとはストリップクラブで出会い、黒人の友人デスピナも交えてバーで飲んだ。
サイモンには内緒で支払いも済ませた。
その後モーテルでドラッグを進められた。凄い効き目で未知のドラッグだった。
気づくと彼女達は消えていて、サイモンは死んでいた。
服を着せ、部屋を掃除し帰っていた。
「私には妻子がいる。残酷なようだが自分に言い聞かせた。サイモンは幸せだ。最期に楽しんだ、と」
オリビアの勘は当たっていた。
黒幕
ブッタスキーやモーテル関係者が面通しをし、3人の女性を確定させた。
オリビアはサイモンの件も含め、故殺にできないか？ とカリシに相談した。
「売人を捜すのが先だ。だが取引きに持ち込めるかも」
3人の女性を脅し、薬物の仕入れ先を吐かせようとするが、報復を恐れるのかなかなか口を割らなかった。
そこへ使用した薬物が「パープルマジック」という混合物だと判明した。
犯人の独自の配合らしい。
組織犯罪課も追っているというのでオリビアとフィンが、ステイブラーと共にサイモンが死んだモーテルへ行った。
ステイブラーの捜査対象はウィートリーという男だった。
キャシー殺しの黒幕でもあった。
製薬会社をしていて、裏でパープルマジックを作り販売している。
だが本件の薬物とは少し配合が違っているらしく、別のギャングが作った可能性がある。
そこへキャットからの連絡で、パイパーの携帯にあった動画が送られて来た。
サイモンとパイパー達の動画で売人らしき男も映っていた。
それはパイパーを逮捕した時にいた配車サービスの運転手フィリックスだった。
ステイブラーも初めて見る男だという。
フィリックスとの子を産んでいるアジア人女性ジェイドを子供の存在で脅し、フィリックスの居場所を吐かせ逮捕した。
売人
フィリックスをＳＶＵで聴取した。
模倣品ドラッグについての情報を得たかったが、あくまで自分は配達係だとしか言わなかった。
ならば、とフィリックスに盗聴器をつけて潜入捜査を仕掛けるが、何の手掛かりも得ないうちにフィリックスはオリビアとステイブラーが監視する目の前で撃たれて死んだ。
そして、オリビアとステイブラーの車も狙われ、発砲を受ける。
2人の状態は不明なままだった……。
またしても、ステイブラーの番組「Law and Order Organized Crime」とのクロスオーバーっぽいですね。
よく分かりませんが奥さん殺しの犯人の目星はついているけど、ステイブラー自身は身内ということもあり蚊帳の外でイラつき、そして今回のオリビアの事件とステイブラーの担当する事件はリンク？ している……ようです。
最後、至近距離でフロントガラス越しとはいえ２人は撃たれました。
ステイブラーの頭はコテっと倒れていましたが、オリビアは身を伏せていたようで見えないまま。
まあ二人とも撃たれたとしても死ぬって事はあり得ないので、そんなに心配はしていませんが。
急な展開には驚きました。
今回もロリンズはお休みだったような……。
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