あらすじ
Will Hart/NBC | 2020 NBCUniversal Media, LLC
ケミカル・メアリー
レッドがクーパーを呼び出した。
賞金稼ぎが捜索に失敗し、リズに情報だけが渡っているという。
「彼の標的は私だと思っていたが残念ながら違った」
何故残念なのか、クーパーはレッドに聞いた。
「エリザベスがさらなる闇へと向かうからだ」
リズが次に組もうとしている相手は化学兵器のブローカー、メアリー・ブレマー。
通称ケミカル・メアリーだった。
皮膚に着くと死ぬ化学兵器、地上で最も危険な神経毒を闇で売ろうとしていた。
クーパーはリズが人殺しをしようとしている、と聞いても信じなかった。もちろん、フリーランサー(ヴィセリ)を釈放して仕事を依頼しようとしているという事についても信じてはいなかった。
「彼女の目的は私を失脚させ殺す事だよ」
捜査開始
クーパーはブレマーのファイルを受け取り、チームに戻った。
ブレマーはMITで病理生物学の教授をしていたが、化学兵器禁止に異議を唱えるという倫理問題で解雇されている。
その後、闇で兵器を売るように。
8年前に、兵器を販売していたシリアでNATO軍の急襲にあい、大怪我を負っている。
そのまま姿を消した。
その時の護衛で、唯一生き残ったのがイスマエル・アクノーズだった。
当時は情報提供を拒否していたが、独房で8年経つ今なら分からないとトルコまで面会に行く。
アクノーズは身体中にケロイドが出来ていた。
しかし、確かにブレマーは憎いがそれ以上にアメリカ人は嫌いだといって何も協力してもらえなかった。
オフィスに戻ると、当時の現場写真の酷さとアクノーズのケロイドからブレマーも酷い火傷を負ったはずだと気づく。
犯罪者の治療といえば、とレッドに闇医者を当たってもらう。
すぐにレッドはブレマーを治療した医師を突き止めた。
それをきっかけにトルコ情報部との捜査の許可ももらい、当時の記録を入手。
そこから最近の偽造パスポートの利用歴に繋がり、現在はパリにいることが分かった。
インターポールと連携して逮捕に向かう。
フリーランサー
レッドはフリーランサーの弁護士のオフィスに潜入した。
フリーランサーは、すでに偽造IDを手に入れ仕事に戻っている。
レッドはまずはリズが支払ったのは自分から盗んだ金だと、金を返すよう要求し、ヴェセリに連絡を入れて呼び出せ、と命令した。
その後、レッドは情報屋のロヘリオからヴィセリがユースホテルにいる事を教えてもらう。
ロヘリオは安宿の情報網を持っていた。
レッドはヴィセリの部屋に行き、銃をつきつけながら話をした。
そしてリズから受けた仕事の内容を知る。
今回のリズのターゲットはレッドではなかった。
パリ
その頃、パリに到着したレスラーとパクは、ブレマーの自宅前にいた。
地元の警察に協力してもらい、逮捕を知らせる。
ブレマーは留守のようだったが、玄関を開けた秘書が隙を見て警官に発砲したので、撃つしかなかった。警官も秘書も死んでしまい、ブレマーの居場所は分からないままだった。
リズの計画
レッドはクーパーに電話をした。
リズは確かに、ヴィセリに仕事を依頼していた。
「ほら言ったろ、と直接言いたかった」
ヴィセリへの依頼はイコール、罪のない人を巻き込むという事でもあった。
クーパーは本人から聞いたと言われても、信じようとしなかった。
「キーンが君を殺す為に雇うはずない」
それは半分正解で半分外れだった。
「エリザベスが標的にしたのはメアリー・ブレマーだった」
目的などはまだ分かっていなかったが、計画はすでに動いているという。
「賭けてもいい。メアリーの乗る飛行機は粉々になる」
FBIは急いで航空会社に連絡を入れた。
ブレマーが搭乗した飛行機は、162人を乗せてアルバニアから今日パリに戻る。
到着予定は30分後。
無事着陸すれば、だが。
「売人とはいえ殺す為に、160人もの乗客を巻き添えにするのか?」
FBIの元仲間達には信じられなかった。
クーパーは管制塔と連絡を繋ぎ、墜落事故を未然に防ごうとする。
フリーランサーは清掃員として事前に飛行機内に潜入していた事が分かっていた。
管制塔を経由して機長ともコンタクトを取り、機内での異変を調べてもらう。
すると会話からアラムが計器に注目する。
7年前の列車事故でも計器に細工をして、速度オーバーになっても気づけないようにしていた。
そして脱線事故につながった。
「計器に細工がしてある可能性がある」
機長に伝え、機内のチェックをしてもらうと、データーローダに見覚えのないUSBが刺さっているのに気づく。
もし偽のデータを読ませていたら……。
すぐにUSBを引き抜かせると、その瞬間高度急低下の警告音が鳴り、客席には一斉に酸素ボンベが降りて来た。
自動操作を止めた直後、目前に別の飛行機が向かってくるのを見つける。
ギリギリで避け、衝突を防いだ。
客席には突然の揺れとだけ知らせ、これから無事着陸するとアナウンスすると自然と拍手が沸いた。
危険は回避された。
ところがレスラー達が最後の1人が出てくるまで待っていても、ブレマーの姿はなかった。
一線
結局、ブレマーは飛行機には乗っていなかったことが分かった。
ターミナルの外で拉致される様子が防犯カメラで発見された。
身元不明の女がブレマーのチケットで中に入り、別の客のバッグにチケットを入れていた。
無関係の客はそれをラッキーだと思ったのか、ブレマーのチケットで飛行機に乗っていた。
女は姿を消している。
その映像をレッドはクーパーのオフィスで見ていた。
レッドは後ろ姿しか見えなかったが誰かに似ている、と言った。
クーパーもリズだと同意する。
「つまり、エリザベスは大げさな芝居をした」
釈放させた暗殺のプロに旅客機墜落の細工をさせ、ブレマーを登場直前に拉致した理由は?
「ブレマーの死を偽装したかったのかも」
クーパーが言うとレッドは別の意見を言った。
「むしろブレマーの命を救ったと思わせて、恩を売ったのだろう」
クーパーはもうリズを庇えなかった。
「どこかに希望を持っていたが、彼女は一線を越えた」
レッドはせいぜいの癒しとしてある住所を渡した。
それはフリーランサーの居場所だった。
「逮捕されるべきだ」
レッドは出された酒を飲み干し、出て行った。
ブレマーはリズの手下に捕まっている状態だった。
種明かし
レッドはもう一度ロヘリオに会っていた。
それはヴィセリの住所を教えてくれたホテルの従業員、アンヘラに会う為。
誰がその情報を教えたのか。
リズの写真を見せると、アンヘラは認めた。
「何故私が彼を捜していると分かったのか尋ねても答えなかった」
レッドとデンベはほっとした。
ヴィセリの居場所を導いたのがリズだったから。
そして計画を知ったレッドがFBIに伝え、墜落を阻止することも計算の内だと分かったから。
「まるであなたの案だ」
デンベは嬉しそうに言った。
だが、リズに墜落の意図はなくとも、戦争犯罪者と会っているのは確かだった。
パク
パクは、友人殺しの犯人の始末をレッドに委ねていた。
男を完全に殺した訳ではなかった。
友人を偲んでいるパクを見て、そうとは知らないアラムが助言をした。
「レッドさんに相談してみたら? 犯人を捜せるから。ただし、彼に借りを作ると大変だ。
好きなレコードの傷くらいにね。想像できる?」
「いえ、想像できない」
「当然だね、酷い助言だし、君は賢いからやらない」
だが、もう遅かった。
面談
クーパーはUSBの件で下院議員と面談の約束をしていた。
その直前に、アラムの友人が、トラフィック・スニファーでコマンドを解析し、有名ハッカー、ラキーティンの特徴を見つけていた。
クーパーは早速ラキーティンの名を出したが、すぐに警戒される。
「ラキーティンには上層部には友達がいる」
3週間前委員会のPCがハッキングされ、ラキーティンの情報が削除されていたという。
更にその当日、スタッフが姿を消した。もともと怪しい所はなかったのに。
議員はクーパーも仲間なのでは? と疑うが、クーパーは今の仕事内容を教える訳にも行かず、パナベイカーに身元を保証してもらい、信用してもらった。
ラキーティンについては、もともと情報は少なかった。
ID不明、人数も不明。
「ヴォルゴグラードのサーバーを使い、我々の秘密を狙っている」
その秘密とは、ロシア対外情報庁に潜入中のスパイの名や、内部情報漏洩について等。
目的は諸説あるという。
NSAは情報を売る為、CIAは反逆行為。
議員個人の意見としては、N13の名前が出た。
「スパイがアメリカにいて、コミュニティに入り込んでずっと活動を続けていたら?
CIA、国防情報局、FBI、どこと繋がっているのか?
いつのまにか入り込み、同化し、利用している。ラキーティンはN13に情報を渡している」
クーパーはすぐに信じた。
USBの存在を議員にも教える。
「情報源は”最重要指名手配者宛て”だと言っていた」
だが議員はなら思い込みだ、と言う。
「N13はアメリカ政府に深く潜り込んでる。
その方法を追いかけてくれ。ラキーティンとN13は大きな脅威だから」
USB
墜落事故を防いだ後――。
アラムはUSBが指紋認証でロックされているということを突き止めていた。
だが誰の指紋かは分からない。
クーパーはアラムに礼を言い、1人になるとおもむろにレッドが使っていたグラスに目をやった。
レッドの残していった指紋を使い、USBは解読可能になった。
その頃、レッドは、モスクワで友人に会っていた。
友人はUSBの紛失を知る。それがリズのせいであることも。
だがリズに手を出さないという約束はまだ生きている。
「ただ、ハロルド・クーパーはその限りではない。
彼がラキーティンのファイルを手に入れたら君が抹殺しろ」
「分かっている」
かんそう
レッドがリズの父親ではない、と自分の口から明言しました。
「だったら命を狙われない」という文脈で。
デンベとのプライベートな素の会話なので、真実かなーと。
レッドが弁護士に会ったところ分かりにくかった。
弁護士に呼びださせられるのなら、ロヘリオの情報いらなかったような。
また新たなワード? ラキーティンが追加されました。
N13はこの間登場したばかりのイメージですが、議員の言葉では当たり前のように存在しているんですね。しかもラキーティンもN13もすでに溶け込んでいる?
N13の資料があると思われるUSBはレッドの指紋がキーでしたが。
だからといってまだN13=レッドと決まった訳ではないですが。
そしてリズは何をしようとしているの?
なんかリズが急に天才インテリ犯罪者みたいになってて違和感w
あとパクさん、殺したのかと思いきやレッドを呼んだ次点では生きてるんですけど。
本人、気づいていないの?(背中は向けていた)
後々何かしら絡んでくるんだろうけど。その時までは考えても分かりませんね。
なんだか収束しているのか、また違うストーリーが始まっているのか。
ある意味ブラックリストらしいのかもしれませんが、まったく先が読めません。
登場人物はこちら
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