あらすじ
ウェルストーン・エージェンシー
パク経由でFBIに知らされた次のブラックリストは、ウェルストーン・エージェンシーだった。
世界規模の違法な取引きを専門とする裏社会御用達の通訳派遣会社。
最近リズがここの通訳を使ったという情報を得たので、通訳からリズの行方を追う事に。
レッド自身も顧客の1人だったが、最近担当者と仲違いしていた為、ウェルストーンの上層部に接触できないと説明し、FBIに潜入捜査を勧めた。
その際にレッドは、リズの事を諦めろとパクに言われる。
「あなたが追えば追うほど彼女の状況は悪くなっていく」
「今の意見をまた言いたくなっても、それには及ばない。私は何度も聞いている。道徳的に優位な者が我々を批判するのは楽しかろう。
だが結局、私に泣きつくんだ」
「私は違う」
「ともあれ私は助けて欲しい」
パク
パクの女友達メリッサのレストランが放火に遭い、火傷で搬送されてたメリッサが病院で死亡した。
パクには犯人が分かっていた。
実は店は赤字で、高利貸しから金を借りていて返済に困っていたという。
パクも数日前、その店で男と揉めているのを見ていた。
パクは独自で動き、高利貸しの男、メイソン・ディーターリーを逮捕したが、証拠は何もなかった。
すでに証人も脅し済みのようだった。
メイソンの自信の通り、放火の証拠がないからとすぐに不起訴になってしまう。
パクはクーパーに呼び出され、また衝動で動いているのではないか? と注意を受ける。
「ディーターリーには何もするな。約束できるか?」
「はい、もちろんです」
だがパクは言う通りにはできなかった。
メリッサは死んだが、店の借金はまだ残っている。ディーターリーは手下を使って店に嫌がらせを続けている。
結局、パクはディーターリーに会いに行き、もみ合いの末殺してしまった。
そしてレッドの言う通り、遺体の始末でレッドに泣きつくハメになった。
その後、パクはディーターリーが消えた事でまたしてもクーパーから呼び出される。
「彼には手を出さないと約束したな。約束を破ったか?」
「いいえ、本部長」
潜入捜査
ウェルストーンの内情は、まったく不明だった。
通訳達は経営者さえ知らない。
会社の営業が犯罪者と交渉し、通訳に仕事を振っていた。
レッドの元通訳を使い、会社に新人を紹介させ潜入する事に。
新人役は、6か国語と手話も使えるというアラムになった。
潜入後は会社のシステムにアクセスし、リズの担当通訳を突き止める。
万が一バレたら確実に殺される、という危険な潜入だったがアラムはやるしかなかった。
アラムは数々のテストを受け、あとは結果を待つだけ、となった。
その部屋のデスクにパソコンがあるのに気づき、アラムはデータ検索をする。
そしてリズのデータを見つけたところで、担当者が部屋に入って来た。
「思いがけない事態ね」
スパイである事がバレた、と思いきやアラムは咄嗟に芝居に出てその場を切り抜ける。
「それはこっちの台詞だ!」
アラムは、守秘義務に厳しい事を売りにしているのに、デスクのパソコンにはデータが出ているぞ! と会社側を責め出した。
「いつもこうなのか? 僕がFBIの潜入捜査官なら情報を掴まれてた」
といいながら、もう一度リズのデータ画面を見て、通訳の名前を再確認して頭に入れた。
すると担当者はアラムに謝罪し、ぜひ通訳として登録して欲しいと採用を伝えた。
通訳者
アラムが仕入れたリズの通訳の情報は、すぐにレッドにも共有された。
アレグザンダー・フレイン。職場はDCの国連人権理事会だった。
レッドはすぐにフレインに連絡を入れ、FBIに副業がバレ、狙われているから逃がしてやる、と伝えた。
フレインは言われた通り、レッドの待つ車に乗り込む。
レッドは銃をつきつけ、リズの写真を見せてどんな通訳をしたのか聞き出すが、フレインは答えなかった。
それはほとんど内容を知らないからだった。
相手の男はボスニア人で、リズが70万ドル払って封筒を受け取っていただけ。
男の名前は会社のトップしか知らない。
そう言われたレッドはフレインに会社に電話をさせた。
「問題が起きたが、レディントンが助ける、と言っている」
レッドと通訳
アラムは内通者の存在がバレた、という噂を聞いた瞬間、会社から呼び出しをくらい、緊張してドアを開けた。
そこにはレッドと大佐と呼ばれるウェルストーンのトップがいた。
実は、大佐は耳が聞こえず、アラムはレッドとの通訳として呼ばれたのだった。通訳派遣会社のトップ自身が通訳を必要としている立場だったのだ。
アラムを指名したのはレッドで、二人は初めて会った振りをした。
スパイの存在を知らせたのもレッドだった。
大佐はそれを簡単には信用しなかったが、すでにFBIの捜査が入っている、今なら助けられると言われると次第に無視できなくなっていく。
その代償としてのレッドの要求は自分のファイルの削除と、リズが偽名のキャロリン・ギビンズとして取引きをした相手の名前を教える事だった。
レッドは大佐からその名前を書いたメモを受け取った。アラムには内容は見えなかった。
大佐はスパイの正体を確認したが、レッドはもう終わったことだ、と言わなかった。
すると大佐はアラムに銃をつきつけ、言わねばこの男を殺す、とアラムに通訳させた。
レッドは、新人を指名したのは以前からスパイがいたからだ、ともっともらしい説明をして、この男はスパイではない、とアラムの命を救った。
レッドが退散すると、予告通りFBIが踏み込み、レッドが逃がすと言った大佐以外はアラムも含めて連行された。レッドには盗聴器が仕掛けられていたのだった。
リズの取引き相手
リズの取引き相手の名前は、エイディン・マルコヴィッチ。賞金稼ぎだった。
アラムはすんなりクーパーに教えた事が気になったようだった。
USB
クーパーは、入手していたUSBの解析をアラムに頼んだ。
他言無用、特にレッドには言わないように、と釘を刺して。
その後アラムだけでは歯が立たず、NSA(国家安全保障局)の友人にも助けを求めた。
グレンの手紙
レッドとデンベはグレンの母親ポーラに呼び出されて、グレンの死を知った。
裏社会とは無縁のポーラにとって二人の名前は、スティーヴンとビルだった。
もちろんグレンがレッドと何をしていたかも知らない。
グレンの死は2週間前の事だった。原因はウエストナイル熱。
連絡が遅れたのは遺言で、バカ騒ぎの出来るパーティーのような葬式を望んでいたから。
その準備に忙しかった。
今日呼び出されたのは遺品の中からスティーヴン宛の手紙を見つけたから、だった。
葬儀は明日、19時から陸運局で。1人1品、料理と食器を持ち寄る事。
レッドは隠れ家に戻り、グレンの手紙を読むと激怒した。
グレンは死んでもなお、レッドに迷惑をかけるつもりだった。
グレンの頼みは、葬式にヒューイ・ルイスを呼ぶことと、自分の遺灰を自由の女神の足元に撒いて欲しいというものだった。
ヒューイの名前が出るのには理由があった。
公務員のグレンは、レッドを手伝う事で得た報酬について、母親に説明をする為の理由が必要だった。
それを「俺はヒューイ・ルイスの発想の源なんだ」という事にしていたのだった。
なのに、葬式にヒューイが来ないとなれば、ヒューイの人間性が疑われ、母親が傷つく。
「彼は墓から手を伸ばして私を苦しめようとしている。最後の最後まで」
レッドは珍しく怒り狂った。
だがデンベは冷静で、それが望みなのだから、と落ち着いていた。
ついでに、自由の女神での散灰は違法だし、母親ポーラは散灰するつもりはないようだった。
「俺はどちらもやらん!!」
デンベは静かに諭した。
「レイモンド俺達がやるしかない。グレンの為に」
レッドは仕方なく、ヒューイと会う手配を付け始めた。
「だが自由の女神に遺灰を撒いたりはしない」
ヒューイ・ルイス
レッドはマネージャーを通じてヒューイの自宅へ会いに行った。
だがヒューイにとってレッドは、突然現れた男というだけにすぎず、事情を説明しても相手にはされなかった。
「何でもするから友人の葬儀に来て欲しい」
「なら帰ってくれ」
葬儀の夜になった。レッドとデンベは出席したが、ヒューイを呼べなかった事で心を痛めていた。
だが、ポーラに説明する前にヒューイがやってきて驚く。
ポーラは大喜びで、会場も沸いた。
パーティーの混乱に紛れて、レッドは今度はグレンの遺灰を盗む事にした。
やはり、遺言通りにしてやろうと思い始めたのだった。
するとそこへヒューイがやってきた。
心変わりの理由はレッドだという。
何故レッドがグレンの為にそこまでするのか。グレンという人間に興味を持ち、そういう異様で奇妙な話が好きなのだと言う。
ヒューイがレッドに代償として頼んだのは、グレンへの弔辞だった。
「人の魂を知ることほど素晴らしいお礼はない」
グレンの遺灰は、デンベが勝手に手配していた犬の遺灰とすり替えられた。
3人は自由の女神の足元に行った。
夜でも眩しい、ライトがきらめくマンハッタンの夜景を見ながら、レッドはグレンへの弔辞を語り始め、遺灰を撒いた。
グレン約、クラーク・ミドルトンさん追悼回でした。
弔辞でもレッド自身が言っていたのですが、むかつく所は沢山あったけど、「恐れを持たない」のがグレンの良いところだった、と。
誰もが恐れるレッドにさえ恐れを抱かず接していた事を、レッドも嬉しく思っていたようです。
グレンは様々な特徴あるキャラの中でも特にコミカル担当のキャラでもあったので、本当に寂しくなります。
今回もまたリズは出番なし、でした。
え? まさかのこのままフェードアウトとか??
いやいや、さすがに主役の1人なんだからそれはないよね。またお休み期間なのかな?
レッドが少し痩せたように見えました。お顔がスッキリしてるような。
今回はもう病気ネタはなくて、痩せたとはいえ元気に見えました。
特にグレンの遺言にキレてる姿は、今まで見たことないくらい感情を露にしてて面白かったw
パクさんは……。もう2代目リズっていうか。まあ、最初の「私は違う」は完全にフラグでしたけどねw 簡単にキレ過ぎだし、リズのことあれじゃあ言えない……。
あのチームって人殺し(候補)しか入れないの?w
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