あらすじ
レンタカー爆破事件
デモの多いNYで、レンタカーが爆破され乗り込もうとしていた女性が負傷する事件が発生した。
オリビアは授賞式に向かう途中だったが、応援要請を受け駆け付けていた。
するとそこには、10年以上音信不通だった、元相棒エリオット・ステイブラー（クリストファー・メローニ）がいてオリビアは目を疑った。
「キャシーが狙われた……」
被害者はステイブラーの妻でオリビアもよく知るキャシー（イザベル・ギリーズ）だった。
二人はオリビアの授賞式に向かう途中だった。
ステイブラーは現在NY市警に所属し、ローマで連絡担当官をしているという。イタリアから会議の為、NYに帰国していた。
子供は5人いて、搬送された病院には次々に子供達も集まっていた。
容疑者
レンタカーは橋の下に停まっていた。
外出制限反対派が近くでデモを決行し、カウンターデモと衝突していた。
現場の2ブロック先のマディソン通りでは、パトカー2台への放火もあった。
目撃者はおらず、レンタカーなのに狙われたのは、市警の駐車射許可証が掲示してあったからだろう。
捜査中にもまた3ブロック先で警察車両に火炎瓶が投げられた。
逮捕済みの犯人、ジェイコブ・ピータースを聴取した。
ジェイコブは無職で常習犯だった。コロナ軽視や不正選挙論等の陰謀論を信じ切っている。
だが犯行は否定し、アンティファが火炎瓶を投げたと主張。
と同時に、爆破を知らなかった事から無関係のようだった。
そこへステイブラーがやって来て、強い希望で取り調べに参加するが、もともと粗暴なタイプで暴力に出ようとした為、オリビアに追い出される。
ステイブラーも時代が違うんだろ、とオリビアに当たり、二人は言い合いをする。
そこへ、キャシーが意識を回復したと息子達に呼ばれ、ステイブラーは病院に急いでいった。
マーシー病院
後から病院に到着したオリビアは、ステイブラーにもジェイコブはシロだろうと伝えた。
2人でキャシーから話を聞くが、気になるような事はなく手がかりはなかった。
キャシーが寝て、落ち着いた後ステイブラーは改めて感情的になった事をオリビアに謝罪した。
今日の事はもちろん、過去に辞職した事と、黙って去った事についても。
「辞職は言い出せなかった。決心が揺らぐのが怖くて」
そこへ警視正からの呼び出しが入り、オリビアは病院を後にした。
忠告
警視正の話は、ステイブラーの事だった。
警視正はステイブラーがSVUで取った行動から、過去を調べていたのだった。
「彼を署にいれるべきではなかった」
複数回の発砲、6名を射殺、複数回の処分、カウンセリング命令……。
だが辞職の理由は記録になく、オリビアに尋ねた。
「最後に射殺した16歳の少女は銃を署内に持ち込んでいました。想像ですが、彼が辞めたのは疲れたからです。IABの聴取やカウンセリングで、心が折れた」
警視正はオリビアがはっきりとした理由を聞いていないことに驚いた。
「音信不通でした。彼の粗暴ぶりは認めます。でも性格的な問題ではなく、正義感の表れです」
しかし警視正の疑いは晴れなかった。
「元海兵隊員にもかかわらず危機回避に甘い。それなのに6年の空白を経て復帰？」
「実力です」
「運がいいだけでは？」
警視正はステイブラーは変わっていないと断言し、私のチームでは粗暴な行為は認めんと釘を刺した。
手掛かり
爆破した車の中から起爆装置と思われる使い捨ての携帯電話が見つかった。
デモ隊が使うものより精巧な装置で、やはり偶然ではない可能性が強まる。
テロ組織の犯行だろうか？
だが狙われる理由は？
フィンとステイブラー
フィンは個人的にステイブラーを誘い、2人でバーへ行った。
そこで改めてステイブラーの経緯を聞いた。
「SVUを辞めた後、少し休んでから海外で民間警備を。
テロ対策に関わり、4年前連絡担当官としてローマへ」
「会議以外でNYに来た理由が？」
すると、裁判での証言を予定していると打ち明けられる。
「半年前プーリア州で逮捕した、恐喝とマネーロンダリング」
爆弾は外国製の可能性が高いと伝えると、テロについては何も言えないとステイブラーは口を閉ざした。
授賞式出席はキャシーの提案だった。
オリビアに事前に伝えていなかったのは、今更どういえばいいか分からなかったと言う。
「教えてやろう。あれからオリビアは立ち直った。息子がいる。恋愛もした。1人とは真剣だった」
「そうか、父親は？」
「本人に聞け」
フィンとステイブラーが病院に戻るとオリビアが待ちかねていた。
「携帯からDNAが見つかった」
該当者はなく、まだ調査中だった。
翌日、オリビアから聞かれた事もあり、ステイブラーは情報部に許可を取ったと自分の任務を公表した。
「対テロ対策、性的人身売買、組織犯罪」
ステイブラーを狙っているのならば、その対象範囲は広かった。
そこから携帯爆弾が主流なのは中東、地中海、北アフリカ、と絞り込んだ。
NY市警の海外支局が米国内で活動する組織や個人を把握してるかもしれない、とオリビアはキャットに調べさせる。
グリーンヘブン刑務所
携帯のDNAの血縁者が判明した。
ユーリ・レンスキーという囚人だった。
カリシとフィンが面会に行くが、ユーリは守りが硬く、ファミリーを裏切らなかった。
だが面会履歴から妻と愛人の存在を知り、ユーリが収監され金に困っているだろうからと目をつけた。
すると愛人がユーリの甥の名前を白状した。
サーシャ・レンスキー、26歳、逮捕歴はなし。
放火癖があり、保険金目当てでボートを爆破していた。
職場の自動車整備工場をロリンズとキャットが訪ねるとサーシャは逃走した。
捕まえて連行するとアリバイはないが潔白を主張した。
動機
ステイブラーは、サーシャの小物ぶりから下請けだろうと言った。
「海外のマフィアからの入金があるかもしれない」
「考えるべきは黒幕より動機かも。あなたのNY滞在を知ってる人は？」
オリビアに聞かれるが、警察関係者と子供だけしか知らず、SNSも閉じていてスレイブラーにはバレるような身に覚えはなさそうだった。
焦るステイブラーは、ユーリへの面会を希望するが、オリビアが許可しなかった。
サーシャの本当の仕事は、整備工場で車両番号を偽造しての保険金詐欺だった。
オリビアはサーシャが犯人だと決めていたが、カリシはその裏にはサーシャに虚偽の説明をして犯行には知らせた黒幕がいるのでは？ と考えた。
「保険金目当ての放火だと思っていたのでは？」
起訴して弁護士をつけさせるのがカリシの狙いだった。
「25年の刑になり得ると知れば、取引きに応じるかも」
サーシャ
カリシの思い通りサーシャには即席の弁護士がつき、簡単に取引きが進められそうだった。
ところが途中で別の弁護士が乱入して来た。
やり手のスペンサー・コクランだった。
サーシャの家族に雇われたと言っているが、そんな余裕があるとは思えず、黒幕の存在が濃くなる。
サーシャはライカーズに収監され、保釈金は1000万に設定された。
そこへステイブラーからの電話が入り、キャシーの死を知る。
オリビアはステイブラーから犯人を有罪にしてくれ、と頼まれる。
カリシもフィンからキャシーの死を聞き、サーシャを殺人罪で起訴する事に。
フィンはサーシャをライカーズから移送する事を提案する。
ところがサーシャは薬物の過剰摂取死んでいた。他殺だろう。
もう一度ユーリを訪ね、サーシャの死を伝えるとショックを受けていた。
「犯人に動きが筒抜けだ。次はあなただ」
カリシは脅した。
引き続きユーリの職場の整備工場を捜索した。
ところが警視正は、SVUは手を引くとオリビアに伝えた。
「やっと全容が見えつつあるんです」
引き継ぐのは情報部だという。
「警部、諦めろ」
オリビアは、子供達と抱き合い涙するステイブラーに声が掛けられなかった。
かんそう
ステイブラー夫妻は、2011年以来の再登場なんですね。ファンの方には驚きの回だったのかな、と想像できます。
私は初期を見ていないのでまったく存じないのですが、今回の説明？ でなんとなくオリビアとの複雑な関係が分かったような。
そしてステイブラーさんは、「Law & Order: Organized Crime」（2021年4月～現地）で新たに活躍しているので、このエピソードはクロスオーバーだと思われます。
冒頭のキャシーが爆破に巻き込まれ、男の人が電話をしていて離れていて助かった、というシーン。最近何かで見た！！ と凄いデジャブでした。
でもOrganized Crimeはまだ日本未放送なんですよね。
何か似ているドラマを見たんでしょうね～。しかもたまたま。
確かに、あるある設定ではありますけど。それが気になった仕方ありませんでしたｗ
これクロスオーバーだとすると、警視正が言った通りこの事件の続きは、Organized Crimeで、になっていると思われます。
ＳＶＵでは分からないままになるか、大きな事件であれば何かのついでに台詞で補完されるかな？
Organized Crime自体はシーズン2も決定しているようなので、シカゴシリーズのように同じＮＹ同士これからもクロスオーバー等はありそうですね！！
それにしてもスピンオフ始まったと思ったらいきなり死んでしまう奥様……。
残酷なシナリオ……。
0 件のコメント:
コメントを投稿