あらすじ
はじまり
拘置所にいる男(ヴィンセント・カーシーザー)が、シーツを紐状にしてくくりつけ首つり自殺を図る――。
その2ヶ月前
男の名前はスティーブ・ゲッツ。大富豪でスポーツブランドを持ち、モデルエージェントも経営しており、モデル募集を通じて15歳のアイビー・ブッチと出会っていた。
アイビーは、母親が矯正施設にいる為、元刑事の父親と妹ミリーと暮らしていた。
父親には反対されるから、と内緒で始めていた。
アイビーをスカウトしたのは、ゲッツの恋人兼片腕のグラーニャという女性だった。
撮影でのカメラマンもゲッツだった。
普通の撮影もあるが、ある時2人きりの撮影でアイビーはトップレスを要求され断れなかった。
そのままレイプされるが、金をもらいアイビーはモデルを辞めることなくどんどん派手な生活に変わっていった。
すっかりアイビーがあか抜けた頃、もうすぐ13歳になる妹も連れてこいと言われる。
ゲッツは小柄な10代を好んでいた。
発覚
ブッチがSVUにゲッツを通報した。
ブッチは半年前に警察をリタイヤして、今は保険金詐欺の捜査員と警備員を掛け持ちしていた。当時のツテでロリンズが指名された。
気づいたのは、ミリーがゲッツのパーティーから取り乱して帰って来たから。
「社長のゲッツは少女を食い物にしてる！」
その後アイビーの部屋を調べると、4000ドル、ドラッグ、避妊薬等が見つかった。
ブッチは娘の変化に気づきながら、サインを見逃していたと悔やんでいる。
ミリー
オリビアがミリーの話を聞いた。
ミリーは、自分のせいで父親にバレたとアイビーに責められていたようだった。
「アイビーは変わった。まるで他人みたい。意地悪になった。ダイエットのせいよ。
浴室で泣いていたこともある。誰かとセックスしてると思う」
ミリーがそう思う理由は、PCに届いていたメールを読んでしまったから。
アイビー
アストリア公園で撮影をしていたアイビーに、キャットが話しかけた。
だがアイビーは余計なお世話という感じで、協力しようとはしなかった。
それどころか騒ぎにしたくないので警察に知られた事をゲッツ達にも知られたくはなかった。
困っているアイビーに気づいたグラーニャが声をかけると、キャットは咄嗟に叔母だと嘘をついた。
そしてグラーニャと2人きりになると、アイビーがしてる事を知ってると仄めかし自分も参加させて、と近づいた。
「私の兄は元刑事よ。アイビーの父親と叔母を敵に回すと損だわ」
進展
結果的にキャットはゲッツのパーティーに招かれ、機転が成功したといえた。
だが、オリビアは勝手な行動は危険だから今後は絶対するな、と釘を刺した。
パーティーの日、キャットはカメラを仕込んでグラーニャの行動を撮影した。
ところが警戒されているようで、パーティー自体はなくゲッツにも接触はできなかった。
グラーニャは屋敷の奥でキャットに1万ドルを渡した。
「今夜だけ特別に斡旋料。これで帰って、次からアイビー1人で来て」
それでもキャットはなんとか入り込もうと、自分も少女を斡旋できるとアピールして帰った。
「学校で相談員をしているの」
カリシの判断
その後、3人の被害者に接触できたが証言は拒まれる。
家族が買収されていたり、ブランド品や学費の支払い等でゲッツに手なずけられていた。
グラーニャが金を渡す映像だけでは証拠にはならない。
アイビーは父親に反発し、ゲッツをかばっている。
カリシの判断は今のままでは証拠がない、だった。
ミリーが証言するといっても、ゲッツの性癖は証言できない。
被害者の証言が最低条件。
オリビアは次の手として、ゲッツに直撃する事にした。
ステーキハウスのトイレにいたゲッツをロリンズと共に任意同行させた。
ゲッツと弁護士エイブラムス
ゲッツと弁護士のエイブラムスがSVUに来た。
屋敷への少女の出入りはモデルエージェントだから当たり前。
パーティー参加も親の承諾を得ている業務の一環。
現金やプレゼントは、悪い癖。つい褒美をあげたくなる。
親にも謝意として小切手を渡した。
と、ゲッツ側の説明に隙はなかった。
2人は確証はない、とすぐに帰ろうとした。
その時、ゲッツが言い残した。
「アイビーはいい子だが、証人としては問題がある。
父親は酒癖の悪い元刑事で、妹と組んで私を恐喝してきた」
大きな進展はなかったものの、キャットの存在がまだバレていない事が確認できた。
証言
ゲッツが帰った後、ブッチが怪我をして病院に運ばれたと言う連絡が入った。
オリビアとロリンズがブッチに会いに行くと、男2人に車をぶつけられ鉄パイプで殴られた事が分かる。
ゲッツが強盗のフリをした男2人に「妹を近づけるな」と、ブッチを脅させたようだった。
ブッチには妹がいない為、すぐに潜入捜査をしているのだろうと気づいた。
だがその時、ミリーも同乗していた。
「殺されていたかも。どうしてくれる？」
アイビーは、父親が襲われたのはキャットのせいだと責め、怒っていた。
キャットの代わりにオリビアがアイビーの話を聞き、なんとか証言させようとしたが、アイビーは頑なになるだけだった。
その頃、妻からの電話で潜入捜査に失敗したことを聞いたブッチが、検査をせずに退院すると騒ぎ出していた。
実はアイビーは離婚で有利になるように、と日頃から母親への告げ口を頼まれていたのだった。
ブッチは自分がゲッツと話しをつける、と銃を求めて大騒ぎし、今にも警備員に捕り押さえられる寸前になっていた。
アイビーはそんな父親を見て、気持ちを変えた。
「証言するわ」
逮捕
大勢のマスコミが集まる中、ゲッツとグラーニャを逮捕した。
その後ゲッツの屋敷を捜査すると、多数の少女のトップレスの写真が見つかった。
罪状認否
罪状は第1級レイプ罪、暴力的接触罪および売春罪。
ゲッツは無罪を主張し、保護措置で自宅軟禁となった。
閉廷後、エイブラムス弁護士がカリシに近づいて来て取引きを持ち掛けて来た。
「彼にはレイプの自覚がない。レイプは認めないが、犯罪的性行為で刑期4年なら……」
「レイプ罪は譲れない」
「あの情緒不安定な父親を証言させずに済む」
「なるほど、上司に相談する」
「もう伝えた。彼女の上司は元同僚でね。考えておけ」
取引き
カリシの知らぬ所で、取引きは成立した。
相手はずる賢い。裁判で有罪なら25年になるだろう。
だがオリビアは諦めてはいなかった。
投獄後に他の被害者を捜してもいいと思っていた。
量刑審問
量刑審問の日、カリシとハディードが法廷に向かうと、中は無人だった。
カターノ判事の姿もない。
警備員にカリシが確認すると、第26法廷に変更された事が分かる。
ハディードが電話で確認するとカターノは担当を外されていた。
ゲッツのジムの会員で退会をめぐり訴訟を起こしていたという。
後任はエラリー判事だと聞いてカリシは、焦った。
「無罪請負人の？ マズイ」
カリシ達が遅れて到着すると、ブッチが犠牲者を増やさない為に、ケダモノを閉じ込めてください、と発言していた。
それに続き判事がこの事件には複数の要素がある、と話し始める。
アイビーの年齢詐称、高額な報酬、スマホ代等の援助金等。
挙句、取引き内容も再検証し、事件性を見いだせないと言い出した。
「合意のセックスだ。未成年を主張しても、お嬢さんの意思だ。
15歳は親の承諾を得ずに中絶できる年齢であり、セックスに関しても同じ権利がある。
レイプと暴力的接触を棄却し、売春罪の身を対象とする」
ハディードも思わず納得できませんと叫んでいた。
「記録しておこう」
ゲッツは自由の身となってしまった。
アイビーやブッチ達は、無駄骨だったと帰っていった。
「私達に構わないで」
ハディードは完敗と悔しがった。
「売春以外の罪に問えない。エイブラハムスを甘く見てた。上訴も厳しい。
新人じゃ無理だったのよ」
カリシも怒りが収まらなかった。
祝勝パーティー
アイビーとミリーが姿を消したという連絡が入り、オリビア達はゲッツの祝勝パーティー会場を探した。
会場はチェルシーの桟橋にあるクルーザーだった。
フィンとオリビアが行くと、やはり2人はクルーザーに乗っていた。
しかしゲッツとエイブラハム弁護士は余裕だった。
親の承諾は得ている、と母親ドナ・ブッチを紹介した。
「私が監視するわ」
娘を両脇に従え、シャンパンを持ってご機嫌だった。
クルーザーには下院議員の姿もあったが、2人はひるまなかった。
「必ず捕まえる」
「諦めないとブッチに伝えて」
ロリンズとブッチ
その頃、ロリンズはオリビア達には内緒で通っているカウンセリングに行っていた。
するとカウンセリングを始めようかという時に、突然ブッチが銃を持って乱入してきた。
ロリンズを尾行していたのだった。
ロリンズが銃を車に置いて来たこともチェック済だった。
「娘達を連れ戻せ！ ゲッツをムショに送れ」
興奮したブッチはロリンズの額に銃口を近づけ、分かったと無理やり言わせた――。
かんそう
ゲストにヴィンセント・カーシーザー（マッドメン）さん。
なんとなく見た事あるなぁと思う位で、私には出演作にあまり縁がないのですが。
そしてつづきもの、でした。
まだ結末が分からないので、どこが重要な部分なのか分からずあらすじを書いています。
なので、結果的に過不足が発生してしまうかもしれませんが、ご了承ください～。
というか、結末の一部？ はすでに出ているんですよね。
ゲッツが牢屋の中で自殺する、という。
今は自由の身で終わっていますから、ここからどうしてまた拘置所行になるのか、そしてそこでなぜ自殺を図るのか、その理由が気になります！！
それにしてもアイビーちゃん、ミリーちゃん、やっぱり10代ってまだまだ子供としか言いようがない。
あんな危険な大人と分かっていて拒否できないなんて。
最後に母親が登場しましたが、この母親がまた曲者っぽくて。
子供を平気で売り物にしそうな。
ゲッツも罪人だけど母親も何とかして欲しい予感！！
キャットの独走による事故についてのお咎めは今回はなかったけど、とにかくキャットという新人を上手くストーリーに絡めているなぁ、とさすがなシナリオでした。
それにしてもキャットは憎めない。
失敗はつきものだし、キャット自身があくまでも事件解決の為にあれこれ奮闘しているのが伝わるし。
次回、キャットが挽回できるシーンもあるといいな！
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