あらすじ
ロリンズとブッチ
(前回からのつづき)
銃をつきつけられたロリンズは、ブッチに言われるがままにオリビアに電話をした。
ブッチはロリンズを人質に取ってゲッツの逮捕を要求し、その後ロリンズの携帯を壊した。
それで完全に履歴が消される訳ではないが時間稼ぎにはなる。
オリビアはすぐにフィンに連絡し、ロリンズの捜索を始める。
カウンセラーのハノーバー医師も人質になっていたが、スマホのビデオ通話には映っておらず、オリビア達にはロリンズがカウンセラーの所にいる事は気づきようがなかった。
まずはロリンズの自宅へ行くが、危険はなく子守りのシエナが留守番していた。
シエナもロリンズの行き先までは知らなかった。
訪問者
ブッチは、混乱していてキレ安く乱暴になっている。
ロリンズがゲッツを逮捕したいなら一緒にやろう、と言ってももう信用しなかった。
そこへカウンセラーの息子ディランが帰宅し、鍵を忘れたから開けてとドアを叩いた。
ブッチに追い返せと言われた医師は、診察中だからパパの家に行って、レオに電話して、と息子を追い返した。
ハノーバーはレオは離婚した父親の名前だ、とブッチに説明した。
ブッチは娘を助ける為ならゲッツを殺すつもりだと興奮していた。
「あなたが収監されたら娘達は父親を失うわ」
ロリンズにそう言われると黙った。
ロリンズの居場所
フィンの呼び出しでカリシがオリビア達に合流した。
カリシが、ロリンズの居場所の心当たりに先週は射撃場にいるといっていたと言うと、オリビアも数日前に聞いていた事を思い出す。
頻繁だから気になり、問い合わせてみたが1年は行っていない事が分かった。
カリシはゲッツを裁けなかった事に責任を感じ取り乱し、オリビアに宥められた。
手掛かり
携帯が壊されたせいでGPSの解析には時間がかかっていたが、最後の位置情報が西80丁目という事が分かった。
それを聞いたキャットは、市警所属のハノーバー医師からの通報を伝える。
自宅が西83丁目というのが引っ掛かった。
実は息子が彼女の上司のレオに連絡していたのだった。レオは父親の名前ではなかった。
ハノーバーを知るオリビアはロリンズが診療を受けていたのではないかと気付き、総出で直行する。
中の様子を確認し、突入するとハノーバー医師だけが拘束され取り残されていた。
ブッチはロリンズを連れてすでにどこかへ消えたという。
他、ハノーバーからの情報でブッチが興奮状態で無計画だという事が分かった。
行き先も決めていなかったという。
反面、ロリンズは冷静に対処している。
オリビアとフィンは、ブッチはゲッツの逮捕を確認する為に、テレビのある場所に行くのではないかと推理した。
妻子
フィンとキャットが埠頭へ行き、船から降りた妻子を待ち受け連行した。
妻にはブッチが行きそうな場所を聞くが、具体的な情報はなかった。
それ以前に妻は何故ブッチが怒っているのか不思議に思っていた。
「夫はアイビーの成功を妬んでるだけ」
オリビアは妻が何も知らないようなので、ゲッツが小児性愛者であることとアイビーとの関係を伝えた。
すると肝心な話は何も知らないようでショックを受ける。
エラリー判事
キャットがアイビーに話を聞いた。
すると、船でエラリー判事の噂を聞いたという。
「変態なんだって。話してた女の子はロシア系でテスだったかな?」
判事とゲッツはつながっていた。
オリビアは押収した写真の中に判事が映っているものがないか確認した。
証拠
オリビアの狙い通り、判事と少女の関係を示す写真が見つかった。
相手のテッサは17歳で、レイプは訴えていなかった。
その上、弁護士と判事は同窓で、ゲッツのパーティーにも参加していた事が分かった。
カリシはハディードには伏せたまま、警視正に報告した。
警視正はまだ証拠不十分だといい、エラリー判事を直接ゆさぶりをかける事に。
警視正とカリシで夜中にエラリー判事の自宅を訪ね、証拠の写真をつきつけた。
だが、判事は法は犯していないと動じなかった。
そこへカリシが、ブッチの犯行を伝え、もしもロリンズが死ぬような事があれば市警が許さない、と脅した。
それは効いたようで判事は捜査に協力する事になった。
エラリー判事とエイブラムス弁護士
エラリー判事はSVUが監視する中、エイブラムス弁護士をダイナーに呼び出した。
「証拠の写真が見つかれば私の人生は終わる」
「押収されたカメラは1台だけ。危険な写真はない。あんたのまずい写真は私の事務所だ。秘匿特権もある」
弁護士は判事を宥めようと、次は15歳未満を用意すると飴をちらつかせつつも、面倒臭さを隠さずもう二度と連絡してくるなと言って席を立った。
新たな証拠の在り処が判明し捜査の進展があったにも関わらず、カリシはハディードには知らせる気はなかった。
「ゲッツとの繋がりは分からないがリスクは冒せない、意図せずに漏らすかも」
エイブラムスの捜査令状は、エラリー判事経由で他の判事に出してもらった。
ロリンズ達
その頃、ロリンズとブッチはナンバープレートを変えた盗難車で逃走していた。
ロリンズはなんとかブッチをコントロールしようとするが、興奮している上に元刑事とあってそう簡単には行かなかった。
そんな中、子供に電話したいという要望が認められ、一瞬ブッチの電話から自宅にいるシエナと通話できた。
すぐにブッチに奪われてしまったが、シエナはしっかりSVUにいるフィンに電話があった事を伝え、ブッチの携帯の位置情報が追えるようになった。
翌朝
ブッチの携帯の信号を発見し、キャットとフィンが車を追跡すると別人の車だった。
ブッチの携帯は後部座席で見つかったが、携帯だけを投げ入れていたのだった。
運転手の話では、直前に停車したのはダイナーだという。
恐らくロリンズ達もそこにいたのだろうが、すでに移動した後だろう。
ダイナーで聞き込みをしたが、2人の足取りの手がかりはなかった。
エイブラムス弁護士
朝一で令状を使い、エイブラムスの事務所捜索し、エラリー判事に話していた証拠の写真等を押収した。
自宅にいたエイブラムスはパジャマ姿のまま、警視正が逮捕した。
カリシは取り調べでなんとかゲッツを売らせようとした。
最初は強気だったが、事務所で見つけた児童ポルノで脅すと大人しくなった。
「あんたは悪人を弁護して名を上げてたが、この証拠で完全に終わる。取引きが投獄を選べ」
最終的には他の情報を持ち出し、免責を要求したがゲッツを取り逃がす訳にはいかなかった。
「今ゲッツをおびき出さないなら取引きはしない」
逮捕
エイブラムスの情報で、逃亡寸前のゲッツとグラーニャを飛行場で逮捕した。
罪状は、レイプと性的人身売買。
その頃ロリンズ達はモーテルに到着していた。
ロリンズはなんとかブッチの隙を見て銃を奪おうと、ブッチの警戒を解くよう話し続けていた。
そこへ速報でブッチ逮捕のニュースが流れた。
「やった!」
ブッチは大喜びし、その瞬間にもう満足だとロリンズを解放した。
ブッチが銃をベッドに置きロリンズに謝った時、隙を見てロリンズは銃を奪ってブッチに向けた。
「何だ?」
「無事にここを出たいのよ。あなたも一緒にね。娘を想う気持ちはわかる。あなたを死なせたくないの。一緒に来て」
ゲッツと弁護士
ゲッツが新たな弁護士をつけてカリシ達を呼び出した。
その弁護士とは、カリシやSVUとは因縁のある企業弁護士のポール・デイビーズだった。
「また会ったな」
ゲッツ達は、貸金庫にある大物が絡んでいる証拠を切り札として使おうとした。
「ブラックリストは名簿じゃない。バックアップ済の写真や映像ファイルだ。調べてみれば分かる。合成や加工はしてない」
ゲッツは、死ぬまで刑務所で過ごすのを嫌がりなんとか避けようとしていたが、カリシは、即答しなかった。
ロリンズ帰還
ロリンズが、ブッチに手錠をかけてSVUに戻って来た。
オリビア達が心配して駆け寄ると、何もされていないと両手を広げて見せて安心させ、すぐに娘達に会いたがった。
ロリンズの希望は通され、カリシが見送って帰宅する事になった。
だが、エレベーターに乗り込むと、ホっとしたのかロリンズは強がりを止め、カリシにもたれて泣き出した。
ブッチは精神鑑定を受ける事になり、最終的に不法監禁罪で取引きになるだろう。
刑事の誘拐にしては甘いが、ロリンズを証言台に立たせたくないというカリシの配慮だった。
ゲッツは、希望通りにはいかなくなっていた。
カリシの上も放免には乗り気ではなく、被害者たち、弁護士、グラーニャは証言をする事に。
もうゲッツの終わりは確定している。
それを悟ったのだろう、ゲッツは拘置所内で自殺を図り遺体で発見されたというニュースが流れた。
オリビアは裁きの機会がなくなったと腹を立てた……。
かんそう
ゲッツの新弁護士は、再登場のポール・デイビーズでした。
↓登場回
こいつも嫌な奴!!
後半は、ゲッツが裁かれるのが分かってるから安心して見れたというのがありつつ、ロリンズはどうなるんだろうという新たなドキドキがありました。
でもロリンズも大きな怪我なく無事戻れました。がやっぱり精神的にはかなりキていたみたいです。
ずっと銃で脅されていたんだから、当たり前だけど。
それにしてもゲッツが悪人というストーリーなのかと思いきや、被害者の立場だったはずのブッチも新たな事件を起こすとは。
ロリンズの今後に影響のあるエピソードになりました。
そして問題の中心だったはずのアイビーや母親は、今回はほとんど出番なし。
特に母親は事情を知ってて娘を売ってる毒親なのかと思っていたんですけど、実は真実は何も知らなかったなんて。
母親なのに裁判の結果(アイビーが売春婦扱いされた)知らなかった……の?
そこはちょっと違和感あったなぁ。
まあいずれにせよテキトーな母親で、毒親には変わりないけど。
エラリー判事もゲッツの仲間というのは、なんとなくお察しパターンでしたが、結局それが足を引っ張り事件解決のきかっけになっていました。
ゲッツは結局自殺が成功してしまい、遺体となっていました。
ゲッツはロリコンが刑務所でどんな扱いを受けるか、分かっていたって事なんでしょうね。
自殺の理由は単純なものでしたが、考えれば分かる事でした。
最後まで自分の事しか考えない最低な奴でした。
が、SVUらしいテーマで、こういうドラマが少しでも抑止力になればいいなぁ、と思いました。
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