あらすじ
モニカ・ルッソという自称画家が、ダンサーのバイトをしていたストリップクラブで客にレイプされた上、店から嫌がらせを受けていた。
オリビアがレイプを知ったのは、ノアと街を散歩していた時だった。
壁に貼られた何かを訴える複数のポスター。
無能なドニー、と警察官をディスった絵。車輪のない自転車の絵。そして最後に見た看板には12月10日にレイプされ店長と警察に伝えた。黙らせようとした連中に抗議を、という告白とストリップクラブの看板が描かれていた。
それは約1ヶ月前の日付になるが、当時の被害届を確認してもSVUにレイプの報告は届いていなかった。
ストリップクラブで聞き込みをしていると、フック・ライン&ストリッパーで「トパーズ」というクラブが危険だと教えてもらう。
トパーズ
ロリンズとキャットがトパーズで聞き込みをした。
店長のジャレットは元警官だったが、絵を描く子もいないし心当たりがないと、特に収穫はなかった。
だが店の外に出ると、絵にあった車輪のない自転車が放置されているのに気づき、やはり事件現場はトパーズに間違いない、と確信する。
元刑事ならば元同僚にもみ消しを頼む事もできるだろう。
ドニー
絵に描かれていたドニーという警官を捜し当て、オリビアとフィンが訪ねた。
ドニーは最初とぼけたが、豚が警官になりドニーと描かれたポスターを見せると思い出した、と話し出した。
「店長に金目当てだと言われたからSVUに報告しなかった」
報告書も破棄していたが、覚えているのは金髪で、手に鳥のタトゥーがあった事。
そして悪びれず、職業差別するような発言をし、オリビアとフィンは腹を立てた。
「そんなに気にかけても実質はレイプじゃない」
潜入捜査
フィンが男手が足りないのでカリシを誘って、客となってトパーズに潜入した。
モエというダンサーが席につき、2人が捜しているのがモニカだと知る。
すでに店を辞め、「バスティーユ(監獄)」というSMクラブに異動しているという。
モニカ
オリビアとロリンズが仕事中のモニカと接触した。
だがモニカはすっかり警察を信頼していないようで、事件については何も言わず非協力的な態度で2人を追い返した。
オリビアはそれも当然だと受け止め、犯人捜しの捜査を続けた。
「こちらが真剣な姿勢を見せれば信じてくれるはず」
犯人捜し
フィンとロリンズで小芝居を打ち、トパーズの店長ジャレットにフィンが近づいた。
フィンへの警戒を解いたジャレットから、個人情報は言えないが犯人は常連のスポーツ選手だと教えてもらう。
フィンは、店に行った時にスポーツ選手のマーキービウスを見かけた事を思い出す。
さらに帰り際、店の外で休憩中のモエと再会し、それが正解だと確信する。
「モニカは大げさなのよ。マーキービウスは引退はしたけど一流のアメフト選手よ。人気者でお金持ちでステーキ店を経営。白人女をレイプする必要ない」
犯人を突き止めたオリビアは、再びモニカを訪ねモニカの心を開かせ起訴する為に事件の詳細を聞き出した。
モニカは涙ながらにVIPルームに誘われ、襲われた状況を語り出す。
「ジャレッドに話しても上客だから黙ってろと。地元の所轄に被害を届けたのに無視された。だからぶち上げたの。絵で彼らに闘いを挑んだ」
マーキービウス
マーキービウスが経営するステーキハウスにロリンズとフィンが行った。
マーキービウスはレイプを否定し、金も払って合意の上だと説明した。
「最初に800ドル払って、後で200ドルのチップも渡した。
いろんな子と遊んでるんだ。離婚するから問題ない」
離婚するという妻にも話を聞いた。
「身近な女には良く手を出していた。乱暴だと文句を言われ、お金を払う事もあった」
レイプまがいの女性トラブルが日常のようだったが、妻は訴訟になったらお金が減る、と被害者の名前を言わなかった。
モニカの反撃
逆上したモニカがSVUにやってきた。
「店に何を言ったの?」
モニカの私物が店から送られてきたのだが、荷物はぐちゃぐちゃにされていてネズミの死体まで入っていた。完全な嫌がらせだった。
オリビア達は、マーキービウスから聞いたばかりのチップの事など確認しようとしたが、モニカは警察なんか頼らない、と怒って出ていった。
その直後、モニカはステーキハウスの前からライブ配信をし、マーキービウスがレイプ犯だと訴え騒ぎを起こす。
すぐに警官に逮捕されるが、オリビアも駆け付け、弁護士を手配した。
ゲッツの被害者の代理人にもなっているダーラ・ミグラニ。
ダーラは、モニカの怒りは当然だと息巻いていた。
罪状認否
モニカの罪状認否が行われた。
訴因は治安びん乱、落書き行為、公務執行妨害、器物損壊だが、本人の希望通り無罪が認められ保釈となった。
だがカリシはすぐにマーキービウスを逮捕しようとは思わなかった。
このタイミングでしてもモニカが騒いだせいだと思われてしまう。
「彼女の証言の信頼性が薄れたら有罪にできない」
そんな中、今度はマーキービウスがSNSで騒ぎ出しモニカを訴えると言い出した。
それに反論するように、またモニカがパフォーマンスをした。
今度は弁護士のダーラも一緒になってスピーチしていた。
「マーキービウスの被害者は勇気をもって名乗り出て欲しい。そしてNY市警はマーキービウスを逮捕しなさい!」
何も知らされていなかったオリビアは驚いた。
だがダーラの作戦は功を成し、2人の被害者が名乗り出た。
1人は元マッサージ担当で、もう1人はスポーツ記者だった。
いずれも2人きりになると、突然無表情になり襲われたという。
モニカの状況とも一致した。
証人
ところが警察に被害届けを出していなかった事や、3人が顔を合わせていた事などから共謀を疑われ、2人は証人としては認められなかった。
証人はモニカだけになってしまった。
裁判当日、マーキービウスにはバース弁護士がつき徹底的にモニカを刺激した。
「レイプといいつつ、店とあなたとで1000ドル稼いでいる。
レイプ検査も被害届もない。
絵で中傷したのは、画家で食べて行けずにイラ立っていたからでは?
画家のつもりなんでしょ?
個展を開いたことは? 絵は1枚でも売れた?
画家としての成功があの絵ね。
それが目的だったのでは? 有名人をレイプで告発してSNSを賑わせた」
挑発を受け流せず、モニカは興奮して言い返す。
「誰も耳を傾けなかったからよ! 今も私はさらされ、彼は余裕な態度」
「自分をさらすのがダンサーでしょ」
「私はパフォーマーよ」
「今も演じているわけね? 達者で感心するわ」
敗北
その日の閉廷後、ただ異議を唱え続けるしかなかったカリシは敗北感がぬぐえなかった。
心配したオリビアが声を掛けると、カリシは惨殺された気分だといい退職願を書いていた。
「きっと負けると主任にも伝わっているだろう。終わりだ」
モニカを庇う事が出来ず、向いてないのかも、と弱気になる。
「異議を唱え過ぎても陪審員の心象が悪くなると気にしてしまい、助け船を出せなかった」
だがオリビアのアドバイスがカリシに光を見せたようだった。
「余裕を見せていたマーキービウスを引きずり出して」
証言
次の法廷でカリシはモニカにマーキービウスをどう思う? と質問した。
「あの日は威張ってたけど今は憶病に見える。何が怖いの? レイプしてないと主張するなら証言台で……」
そこで裁判長に止められ、カリシは小さな声で被告人が証言しない理由には触れないで、と注意された。
だが本人への挑発は成功し、弁護士が止める中マーキービウスは証言台に座った。
すると何度も訴えられていたことを自ら話し出したり、ボロを出しまくる。
「女は大物と寝たがる。俺にノーとは言わせない。拒絶するのは金が欲しいだけ」
陪審員の印象は――。
評決
評決を待つ間の3時間に、カリシは重圧に垂れきれず吐いていた。
結果は、第1級レイプ罪で有罪となった。
街にモニカの新たな絵が貼られた。
スーパーウーマンのようなモニカの背後に、天使のような翼をつけたオリビアとカリシが飛んでいた。
転職したばかりのカリシ、これまでも苦労な面が多く見られていましたが今回本格的にフィーチャーされていたような。
たしかに成績としては、上手な相手が続いたせいか負けが多いのですけど、向いてないのかもなんて弱気になるのはらしくないというか、可哀想になりました。
でもそれも勝利の前フリに過ぎず、ほっとしました。
今回は怪しいハディードの出番もなく、カリシが奮闘して良い結果となりました。
私は今のところハディードの怪しさはミスリードかな? と疑っているのですが、これがハディードとカリシの信頼関係が深まるきっかけになるといいな。
モニカの行動は理解できる部分もあれば、少し分からない所もありました。
でもそれが複雑に重なった被害者としての複雑なリアルな感情かな、と感じられました。
オリビアが信頼する? ダーラ弁護士は
にも登場していたらしいのですが、私のあらすじには特に記載されておらず、よく覚えていません><
でも今後も出て来て欲しいお人でしたw
ちょっと過激だけどフットワークが軽く、被害者には頼もしさを感じる、弱者の味方って感じで!
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