あらすじ
ヘルズキッチン連続レイプ事件
ヘルズキッチンで連続レイプ事件が発生していた。
被害者は黒人男性、スタンガンと瓶が凶器として使われているのが特徴だった。
ゲイバーでも噂になっていたが、誰も告訴せず捜査は進んでいなかった。
フィンがLBGTQ支援センターで働く息子ケンを訪ね、情報を伺うと被害者は妻子持ちばかりだった。
犯人は、ゲイだとバレたくない為、通報できない相手を選んで襲っている。
犯行を止める為には協力者が必要だが、名乗り出てもらう事は期待できそうになかった。
新警視正ガーランド
オリビアとフィンは、新任の警視正ガーランドに人員補充を訴えた。
新警視正は黒人で、オリビア曰く、几帳面で思慮深い名門大学出身だった。
未だ誰からも告訴されていない事件に、警視正はあまり乗り気ではなかった。
その矢先に新たな被害者がマーシー病院に運び込まれた。
新たな被害者
オリビアとフィンが病院に駆けつけると、ミュージシャンのマシス・ブルックスが被害者だと分かる。
マシスはゲイだという噂すらなかったが、実際はゲイでその直前にゲイバーへ行っていたのだが、オリビア達には本当の事を言わなかった。
「黒人だから襲われたんだ」
手掛かり
マシスから得た容疑者の手がかりは、これまでの連続レイプと酷似していた。
ヘルズキッチンの足場を歩いていたら、首にスタンガンを当てられた。
ちらっと見たのは、大柄で怖そうな男。
白人、長髪アゴひげにフード。
「汚い言葉でののしられた」
マシスの嘘
ところが、すぐにマシスの嘘はバレてしまう。
ゲイバーで「マシス」だと見破った客が、無理やりツーショット撮影して揉めていたのだが、その画像がSNSに投稿されていたのだった。
その直後マシスが襲われていた為、揉めた客を疑うが、相手には店を出た後のアリバイがあった。
説得
マシスの嘘を知った警視正は、マシスに市民の義務を果たさせようとするが、オリビアが止めた。
「事件を報道する為に、カミングアウトを強要?」
「強要ではない。その気にさせろ」
オリヴィアとフィンはマシスの病室へ戻り、事件解決の為に名乗り出る事を頼んだ。
被害を公表する事は、ゲイだと疑われる可能性がある。
難しいと思われたが、マシスは事の重大さを理解し、すぐにSNSでレイプ被害の公表とカミングアウトを同時に行った。
マシスの影響力
すると早速セレブの影響力を発揮したようで、ケンがデボン・トンプソンという別の被害者をSVUに連れて来た。
デボンから詳しい被害を聞くと、マシスとほぼ同じ状況だった。
「バーには毎週火曜日通っていた。
1ヶ月ほど前、外でタバコを吸っていたら酔った白人にメンソールをなじられた。
女房は知ってるか? と聞かれ、嫌な感じがした」
他にも2名の被害者が公表をしない事を条件に名乗り出て来た。
結局3人共同じバーで労働階級風、がさつで不潔な赤毛の男に絡まれており、家庭の事を聞かれていたという。
そして3人が火曜日に被害に遭い、マシスだけが金曜日だった。
犯人の似顔絵を作ると、マシスと他の3人で別人になっていた。
マシスだけが、行為中に差別的な言葉を聞いているというのも3人とは違っていた。
同一犯ならば激しさを増し、凶悪化したのだろうか?
囮捜査
証言は得られたものの、二重生活を送っている被害者を召喚する事はできず、大陪審を開いても誰も証言する者がいなかった。
ちょうど火曜日だったので、囮捜査を計画するとフィンが犯人のタイプには警視正が当てはまると言い出し、人手不足もあって警視正が囮になる事に。
閉店まで動きはなく、成果はなしかと諦めかけると赤毛の白人がふてぶてしく声を掛けて来た。
「家に女房が?」
「分かるか?」
「俺にはな」
警視正が帰る時間だからと1人で店を出ると案の定、男は店から瓶を持ち出し、後を着けた。
そして足場を歩いている所を、後ろから襲いかかった瞬間に逮捕した。
容疑者モラン
容疑者はモランという男で、暴行で3年服役し4か月前に仮釈放されていた。
火曜日には薬物検査の為、保護観察官と会いその後バーで飲んでいたと言う。
スタンガンと瓶を所持していた。
だが、モランは優秀な弁護士を呼びあくまでも犯行を否定したが、ヘルズキッチンには祖父が建てたビルがあり、街の変化への憎悪を匂わせた。
面通し
自白が期待できない為、マシスに面通しを頼むが犯人を迷ってしまい、まったく使えなかった。
「ちらっと見えただけだから」
更に直前にロリンズに容疑者の番号を聞いていたで疑いが浮上する。
その上、マシスが被害に遭った金曜日には、モランにはアリバイも確認された。
マシスの嘘、再び
モランは4件の第1級性的虐待の罪状に無罪を主張するも、仮釈放中の逮捕は違反行為なので最拘置となった。
すると弁護人がマシスは嘘をついているとカリシに助言をしてきた。
「刑事の君が好きだったから。TVで話す事がある」
直後、マシスの事件に奇妙な展開があると報道された。
マシスのスタッフで兄のエイゴンが、スタンガンを会社のカードで購入する防犯カメラの映像が公開される。
弁護人はこのことを知っていたのだった。
たちまち、SNSはマシスが嘘つきだと炎上した。
モランが3件の犯人に間違いないだろうが、このままではマシスが台無しにした形になってしまう。
マシスの言い分
マシスと弁護士をSVUに呼んで、事情を聞くが兄はガジェット好きだとあくまでも関与を否定した。
モランにはアリバイがあった事を伝えると、模倣犯がいるのかも、と言い出しねつ造は否定した。
「俺は襲われた! 全部本当の話だ!!」
マシスは病院に来たフィンに、俺の傷を見ただろう? と訴えた。
その表情は確かに真に迫っていた。
マシスの関係者
模倣犯説には確かに説得力があった。
自ら模倣したのかもしれないが、スタンガンは自分では使えない。
兄エイゴンに話を聞くと、マシスが襲われた日にスタンガンを買っていた。
「弟がネットで見て事件を知ったから護身用に買った」
マシスの運転手のブラッドは、白人で背が高くてあごひげを生やしていたが、マシスから止められていると何も話さなかった。
ロリンズはマネージャーを、共謀の証拠を見つけたら……と強めに脅した。
すると、事件直前にあるニュースサイトからゲイを暴露すると脅されていた事を打ち明けた。
「マシスが同性愛者だとは知らなかった。ニュースサイトには他の情報を渡してもみ消していた」
だがマシスはレイプ事件を利用して、カミングアウトを計画したようだった。
「俺は本当にマシスが襲われたと思ってた。犯人が捕まらなきゃ上手く行ってた」
飛び火
マシスは次に、NY市警に責任転嫁をする動画をUPした。
「襲われ、犠牲を払い大義の為に名乗り出たのに、警察がウソつき呼ばわりした」
黒人を被害者ではなく犯罪者とみなす、と騒ぎを大きくした。
マシスが使えないとモランの証言者はいない。
オリビアとハディードも派手にぶつかった。
「最初から召喚すればよかった」
「ハディード主任、我々SVUは被害者を非難しません。性的指向と犯罪行為は証券詐欺とは違う」
「ありがとう、キャプテン。私に分かるのは事件の報道が長引けばいい迷惑って事」
「何て?」
カリシが慌てて間に入り、2人の言い合いを止めた。
「もう時間切れ。弁護人はマシス暴行事件の起訴を取り下げさせるわ」
猶予は24時間、と言ってハディードは去っていった。
オリビアは警視正に指示を仰ぐが、警視正はハディードが上に相談して、更なる上司に働きかけるのを見越して反応が鈍かった。
「時間なんて関係ない」
オリビアは諦めず他の被害者への捜査を進めた。
新たな事実
捜査を進めるも、なかなか協力者は出ず、現場からはエイゴンの指紋も出た。
困っているとデボンがやってきて、警察に黙っていた事があると打ち明けてきた。
実は、モランと初めて会った時、バーのトイレで合意の上で性的接触をしていたのだった。
その後、店内でツーショットを撮るとモランは突然キレたという。
そして翌月、バーで再会した後レイプ被害に遭っていた。
オリビアは、デボンが証言しない為写真は証拠にならないが、何かの役に立つかも、とカリシに連絡を入れた。
司法取引
カリシはライカーズ刑務所にいるモランに司法取引を申し出た。
「顔を見てる人が1人いた。その証拠がこのツーショットの写真」
同席した弁護人はマシスの一件で今更誰も信じないと余裕だが、論点はそこではない。
「法廷で何が語られるかを伝えたかった」
カリシはモランにチョイスを迫る。
「告白してゲイとして刑務所に入るか、裁判で自己嫌悪の同性愛者だとバレるか。
どっちがいい?」
良い知らせ
警視正がオフィスにやってきて、オリビアとフィンに良い知らせを伝えた。
「人出不足のSVUに”白い盾”を。君たちが指導しろ。
それと、ハディード主任から感謝の電話が」
モランは司法取引し、性的虐待で懲役7年になった。
誰も証言せずに事件は解決した。
取引きに応じた理由は、オリビア達は警視正には教えなかった。
次に警視正はマシスを見せしめに立件しようと言いだしたが、オリビアは即答で断った。
「意味ないわ。
虚偽の通報はまずない。彼を罪に問えば、被害者は信じてもらえないと不安になる」
ではマシスに報いはないのか、という警視正にフィンはもう受けている、と返した。
マシスの報い
フィンは今回は自作自演だったが、マシスは過去に酷い目にあっていると見抜き、マシスに過去と向き合って自分自身で決着をつけるよう、アドバイスをした。
ノア
オリビアの息子ノアは、突然野球はキライと言い出し練習に行きたがらなくなった。
代わりに目に入ったバレエ教室に興味を持ち、踊りたいと言うのでオリビアはバレエのクラスに参加させた。
するとノアは楽しそうにレッスンを受け始めた。
今回は特に「被害者ファースト」な姿勢が強調されていたような印象を受けました。
当たり前の事なのに、それがものすごく頼もしく感じられるSVU、というかオリビア。
ほんとこんな人が実際にいてくれたらいいのにな!
反面、ハディード、新警視正はまだキャラが見えない分、不信からのスタートになっています。
警視正は頼りない感じだけど、囮捜査においてはめっちゃデキる男でしたw
1時間で5人にモーションかけられるというモテモテっぷりでしたしw
まあハディードは確実にヒールって感じだけど、警視正はこれからって感じかな。
事件もSVUらしく良く出来ていて、最後にはマシスの過去まで匂わせていました。
フィンがちゃんと気づいて、声を掛けていたのが印象的でした。
1時間のドラマとは思えない、これぞ、と言った濃厚なストーリーでした。
次回からはいよいよSVUに新メンバー登場っぽいですけど、白い盾ってキャットだといいなぁ。フィンがハーレム状態になるけどw 楽しみ!!
0 件のコメント:
コメントを投稿