あらすじ
トラウマインフォームド研修
新しい警視生の命令で、トラウマインフォームド研修を受ける事になった3人。
ロールプレイ形式の研修で抱えるトラウマを告白する。
そこで3人は、それぞれの過去の苦しい記憶を呼び起こされる。
だがそれはオリビア達が日々している事でもあった。
「被害者が一番弱っている時につらい事を思い出させる」
ライドシェア・レイプ事件
レーガン(アリエル・ウィンター)という女性がレイプされたようだとSVUにやって来た。
昨夜は女子会で泥酔し、クイックライドを呼んでバーから帰宅していたが、朝自宅で目覚めるとシーツの上には砂利が散らばっており、身体には身に覚えのない傷が出来ていた。
アプリの履歴ではシープヘッドベイのバー、クレメンテで下車し140ドル支払っていたがレーガンには全く記憶がなかった。
覚えているのは足を手で押さえられていた事位。
オリビアが病院に付き添うと、レーガンは婚約者リチャードに知られる事を気にしていた。
「カッとなるタイプだから……」
詳しい記憶はほとんどなく、オリビアが少しずつ聞き出せたのは「水の音」位だった。
しばらくするとリチャードが病院にやって来たが、真面目そうでレーガンの事を心配しており、レーガンが恐れるようなタイプには見えなかった。
捜査
クイックライドのドライバー、ニックは事件とは無関係を主張した。
「同乗者は先に下した。彼女の言う通りにしただけ」
昨夜一緒に飲んでいた友人2人は驚きはせず、何時もの事といった感じだった。
「何でも騒ぎ立てる」
「話の半分はでっちあげ」
同乗者はコーヒーショップの店員ジュリアスという男だった。
「車の中で絡まれて誘われたが、断ったら怒ってバーに行った。俺は家に帰った」
レーガン
レイプ検査の結果、酒、抗不安薬の他、マリファナ、コカイン、MDMA、睡眠薬も検出された。
それと婚約者と一致しない精液2人分。
レイプは事実だろうが、レーガンはこの1年で4回も酒でERに運び込まれていた事も分かった。
1人っ子、父親は死亡、母親は介護施設に。
それらはオリビアが直接本人から聞いた情報とは全く違っていた。
同乗者とドライバーから正規にDNAを採取する理由がないので、ロリンズがこっそりと2人分を採取した。
オリビアが再び話を聞きにレーガンに会いに行くと、レーガンはふざけてDV被害の振りをして、オリビアをドッキリに掛けた。
それでもオリビアは冷静にレーガンの話を聞こうとするが、まだ決定的な情報は得られなかった。
DNAの持ち主
そんな中、DNAの1つが軍のデータベースで一致した。
デニス・キャラハン。
レーガンをSVUに呼び出し確認すると、昔のボスで浮気相手だとあっさり認めた。
実は、その日の午後に浮気をしていたのだった。
「リチャードに知られたくなくて……」
オリビアは、信じるけどこれからは全て包み隠さず話して、と頼んだ。
と同時に、レーガンの嘘がバレているという事を伝えた。
レーガンは悪びれず、人生は退屈、私の話の方が面白いと言い、逆ギレをしてSVUから飛び出して行った。
「酷い、もうやめる。レイプは本当よ!」
記憶
オリビアは電話に出なくなったレーガンの自宅を訪ねた。
「最初からやり直したいの」
レイプは信じるといい、記憶を取り戻す為に現場に戻る事を提案した。
「イヤだと言ったら?」
「やらない。捜査は終了。でもあなたに何が起きたかを知るにはそれが一番の方法よ」
レーガンは納得したようで、2人で車に乗った店の前から始めた。
するとレーガンは順調に記憶を取り戻していった。
そして港の近くのクレメンテの前にやってくると、靴を失くして捜した事を思い出した。
「地面には砂利があって足が痛かった」
実際に裸足になって店の前を歩く。
「身体の大きな中年の男に引きずられて……」
ハーバーを歩いていると更に思い出す。
「私をバカにして歌を歌ってた。アップタイトガールとかなんとか……」
その時、アップタウンガールと名付けられた船がオリビアの目に飛び込んで来た。
そこでレーガンの記憶ははっきりと思い出された。
「ウソならよかった……」
容疑者たち
船の所有者は、アンソニー・マリーノという男だった。
同乗者のジュリアスは昔マリーノの店で働いていた事から繋がりが見えた。
車の中からマリーノに電話をしていた事も分かった。
クレメンテの防犯カメラの映像で、マリーノが黒髪の男性といた事が判明。
レーガンを引きずったという大きな中年男の可能性がある。
泥酔した女性と乗り合わせたジュリアスと運転手が、友人を呼び出して集団レイプをしていた可能性がある。
だが誰もが簡単には認めなかった。
ジュリアスはマリーノとの関係を認めたが、集団レイプは否定し弁護士を要求した。
運転手はあくまでも無関係を主張したが、厳しい取り調べの追求に誤魔化し切れなかった。
マリーノは船を貸しただけだと主張した。
もう1人の男については、レーガンが腕に旗のデザインのタトゥーが入っていた事を想い出していた事から、フランク・コルソだと突き止めた。
それはコルシカ島の旗だった。
だが4人の誰もが犯行を認めず、それぞれバラバラな証言をしていた。
裁判になればレイプ検査の結果は公開され、レーガンの浮気がリチャードにバレてしまう。
レーガンは彼らに罪を逃れさせないで、とオリビアに約束するようせがんだがオリビアには約束できなかった。
結果
コルソのDNAが一致し、船からは4人がいた証拠も発見された。
だがコルソは女から求められた、とレイプを認めはしなかった。
マリーノは船に居た事すら否定。
運転手とジュリアスの弁護士は、レーガンの素行を利用しようと調べ始めてもいた。
これらの状況から、レーガンの証言は難しいとカリシは司法取引を提案した。
全員に逃げられるより3人逮捕の方がいい、とフィンも賛同する。
親権争い中のマリーノを利用すると言われ、オリビアも渋々納得した。
だがマリーノの弁護士は、3人を逮捕させる証言とマリーノの無罪と引き換えだと強気だった。
「あの子は私の尋問に耐えられない」
マリーノは会話の中で、レイプはしていないが同席していた事を認めていた。
無罪とは言えず、カリシは嘘の証言を認める訳にはいかなかった。
次に運転手にマリーノが自分だけ罪を逃れようとしている事を伝え、証言を得た。
「確かにレイプはしていないが、マリーノが現場にいた事は確か」
レイプを考えたのはジュリアスだった。
「彼が船の持ち主に電話した。俺はレイプしてない。
触ってもいない。靴を履かせて財布と携帯を持たせ家に送った。
放っておくのは心配だったから」
カリシはニックを信じるといい、今言った事を全てノートに書かせた。
オリビアとレーガン
アンソニーとニックが証言した事で裁判は開かれず、全員が司法取引となった。
オリビアがレーガンに報告するとレーガンは不満をぶつける。
「それで私の気が晴れると?」
「レーガン、時が解決してくれる」
オリビアの励ましが口だけじゃなく、自身の経験からだと知るとレーガンはつっかかるのを止めた。
「もし話したくなったら、私がいるわ」
「そうね」
「大丈夫」
かんそう
SVUは、カリシが抜け人手不足になってしまいました。
今回は風紀課のヘルプを必要とする内容ではなかったので、キャットは登場しなかったけど、キャットが正式な仲間になってもいいと思うの。
でもフィンは男の同僚が欲しいかな?
それにしても乗り合いタクシーで、泥酔した女性が1人で乗っただけで集団レイプに発展してしまうなんて、怖すぎる。
コロナの今でこそ、そういうシチュエイションは減っていると思うけど……。
泥酔して乗るな! って話でもあるのかもしれませんが、泥酔してるからこそタクシー乗りたい時もあるはず。それとも、酔いが覚めるまで移動するなって時代なの??
てか、運転手ならばある程度履歴を誤魔化せるとはいえ、すぐに運転手や乗客の身分データは分かるだろうに、なんでやるかな~? ってつくづく犯罪者の心理は理解出来ない……。
一番怖いのは、自分は流れに巻き込まれちゃっただけって思ってそうな運転手だったな。
と事件自体は比較的シンプルでしたが、ややこしいのは可愛い可愛い、レーガンちゃんでした。
あのモダン・ファミリーのアレックスがまさか被害者役で登場するとは!
アレックスを知っててレーガンを見てるのがまずややこしかった! これはもうマインド的にって勝手な話ですけどねw
しかもレーガンは日頃から虚言癖があるようで、友達もあまり心配してくれずレイプにあった上でもついつい嘘をついてしまい、捜査にも影響を及ぼしてしまう。
なのになかなか素直になれない。
アレックスの印象が強く、味方になってあげたいのになかなかフォローできず、見ていてもどかしかったです。
でもザ・女優って感じのお仕事ぶりで素敵でした!
そんな困ったちゃんでしたが、オリビアは絶対見放しません。
正直、見放してもいいって思えるようなキャラなのに。
私はこのオリビアの頼もしさこそ、これこれ! って感じでSVUのお約束だと思っています。
今回は、しっかりお約束が感じられて満足できました!
そして最終的にはオリビアの想いが伝わり、レーガンも素直になって可愛さ倍増してて、良かった。
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