アメリカン・ホラー・ストーリー:1984/American Horror Story: 1984 シーズン9 5話「血塗られた朝/Red Dawn」

2020/12/01

アメリカンホラーストーリー アメリカンホラーストーリー1984 ジェーン洞 ホラー

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あらすじ

American Horror Story 9x05 Promo "Red Dawn" (HD) Season 9 Episode 5 Promo AHS 1984

2020年11月2日~FOXジャパンで放送!(全9話)
(アメリカ放送2019年9月~)


ディーディー

1980年。
ディーディーという若い女性が、父親の浮気現場を発見しアパートに押し入った。

するとその部屋には鎖に繋がれ、腹を裂かれた女性が血まみれで横たわっていた。
そして壁には、同じような被害者と思われる多数のポラロイド写真が戦利品のように貼られていた。

少しすると父親が戻って来た。
「ディーディー、何故ここにいる? 私の裏の顔は誰にも見せたくなかった……」
ずっと前から血に飢えて目覚めていた。
どれほど欲望に従っても満たされない。

父親は娘の前で自分のしてきた事を隠さなかった。
「生まれつきだ、死ぬまで」
「元から邪悪な人なんていない。私のパパはこんな残虐なことはしない。お願いだからやめて……」

娘は心理学者だから更生するのを手伝う、と懇願した。
「それが可能ならな」
そういうと父親は持っていたナイフで自分の首を刺して自殺した。

ナイトストーカーとドナ

ドナは生き返ったナイトストーカーと対面し、驚いた。
「再生したのさ。悪魔に見込まれて死からよみがえったんだ」
そしてドナを「ディーディー」と呼んだ。

ディーディーの記憶はサタンがナイトストーカーに見せたものだった。
ドナは誰にも言っていない事をナイトストーカーに知られ、さらに驚く。
「貧欲な父親だな。混じり気なしの純粋な悪。病気と違って治せるものじゃない。
闇は誰の中にも存在する。お前にもね」
ナイトストーカーはジングルズの実験をするドナこそ、悪そのものだと突いた。
「ジングルズを放ち、殺し回ってるのはお前だ」

するとドナの背後に、父親が現れた。
「彼の言う通りだ。お前は悪の種から育った果実。闇はお前の中にあるんだ。お前は私の娘だ。それを受け入れて私と同じ道を歩め。他に方法はない」
そして父親は消えた。

ゼイヴィア達

ゼイヴィア達はまだ燃える車の前に居た。

そこでゼイヴィアは、なんならキャンプ場すべてを燃やして救難信号にしよう、とたいまつを手にして騒ぎ出した。

そこをマーガレットが背後から殴り気絶させ、全員で小屋に戻った。

ゼイヴィア以外で作戦会議をすると、マーガレットが湖の対岸にキャンパーがいたと言い出す。
ボートで見てくるというので、モンタナはチェットをお供に指名した。
ブルックと2人きりになる為に。

ところがブルックは窓の外を見てレイがいる、と言い出し外に飛び出して行った。
まだ誰もレイが死んだ事を知らなかった……。

マーガレットとチェット

マーガレットはチェットとボートで湖に出た。
そして岸から大分離れるとチェットに神との和解を促した。
「許しを乞う最後のチャンスよ」
「助かるから安心しろ。何故俺の魂を気にする?」
「苦悩が見えるの。重大な秘密をかくしてるでしょ? 外見の男らしさは関係ない。本物の男と偽物は見れば分かる」
チェットは否定しつつ怒り、自分には罪はないのかと聞き返した。
「実はあるわ」
マーガレットは、キャンパーが嘘であることを打ち明けた。
「2人きりになりたくてね」
「なぜ?」
「殺すためよ!」
立ち上がるとオールで殴り掛かり、ぐったりさせた所で足に重りをつけ、まだ息があるうちにチェットの耳を切り取って湖に沈めた。

モンタナ達

ゼイヴィアが目覚め、オーディションがあるのに火傷だらけになった事をモンタナに愚痴っていると、ドナが逃げ込んで来た。
ドナの正体を知っているモンタナはすぐに追い出そうとしたが、ドナは自分の非を認め、協力して車で逃げようと2人を誘った。

だが今夜の全責任を認めたドナをゼイヴィアは許さなかった。
「この顔を見ろよ。お前のせいで怪物になった。もう雑誌の表紙を飾れない! ラジオしか出演できない!!」
そしてドナに襲い掛かり、逃げ出したドナを追って外へ出て行った。

それでもモンタナの関心はブルックへの復讐だけで気になるのはブルックがどこにいるかだった。

ブルックとレイ

ブルックはキャンプ場をさまようレイに声を掛けた。
てっきりレイが警察を呼んで戻って来たのかと思ったが、レイに確認すると記憶があいまいだった。
「バイクに乗ってここを離れた後は……、歩いてたんだけど落ちたのかな?」
ブルックはレイが頭でも打ったのかと思った。

2人は物音がしたので食堂に逃げ、窓の下に隠れた。
人の気配が消え、落ち着いた2人はそのままそこでおしゃべりをした。

レイは自分が死んだ事に気づいておらず、ブルックを守ると安心させた。
2人は自分の身の上話をし、急速に距離を縮める。
ブルックは死を覚悟し、生きている実感が欲しいといきなりレイにキスをした。
そしてレイに初めてを捧げた。

喉が渇いたブルックは、1人で冷蔵庫を開けると同時に悲鳴を上げた。
すぐにチェットも様子を見に来たが、冷蔵庫の中身に茫然とした。
「何だよこれ、俺の頭なのか!?」
「そうよ、あなたは誰なの?!」
ブルックはその場を逃げ出し、モンタナのいる小屋に戻った。

モンタナとブルック

モンタナはブルックの帰りを喜んだ。
ブルックは死人ばかりだと動揺して、レイの頭を見つけた事を伝えた。
「何が現実なのか分からない。正気を失ったのかも。来なきゃよかった」
モンタナは取り乱すブルックに心配しないで、と優しく声をかけてから思いっきり殴りつけた。
「すぐ消してやる」

日の出の20分前だった。
モンタナはやっとブルックに正体を明かした。

ブルックをジムの前で見かけた時、運命だと思った。
世界は広いのにわざわざ目の前に現れるなんて。
しかも突然、”殺人兵器(ナイトストーカー)”が手に入った。
「宇宙が私の怒りを承認したと思えたわ。殺したいという願いが届いたとね」
ブルックのせいで殺された弟の復讐の為に。

ブルックは自分は誰も殺していないと抵抗し、外へ逃げ出したが追って来たモンタナとの攻防が続いた。

ドナとジングルズ

その頃、ドナもゼイヴィアから逃げて救護室の中に隠れていた。
するとそこへジングルズが現れ、ドナを責めた。
「よくもここに呼んだな!」
「間違ってた。父を理解したかったの。私が慕ってた通りの人? それともただの殺人鬼だった?」
「俺は違った」

ジングルズは被弾した弾を抜き取り、応急処置をしながらマーガレットこそ殺人鬼だと伝えた。
「世間と俺を欺いた。戦争以外で人殺しは今夜が始めてだ」
ドナはジングルズに自分を殺すよう頼んだ。
「全部私のせいだわ。こんな重荷は背負えない」
だがジングルズはきっぱりと断わり、出て行った。
「ダメだ。殺すのはあと1人。自分の罪の重さに苦しみながら生きろ」

ジングルズVSマーガレット

キャンプ場の外でジングルズはマーガレットを待ち伏せ、鍵を投げつけて言った。
「君のだよ、ミスター・ジングルズ」
「殺し損ねたわ」
ジングルズはマーガレットの首を掴み持ち上げた。
「八つ裂きにしてやる」
マーガレットは苦しみながらも、後ろに隠したナイフを取ろうともがいた。

その時、ジングルズに飛んで来た矢がささり、マーガレットは解放された。
それはゼイヴィアが放った矢だった。
「79年オレンジ郡の劇場で、ロビン・フット役を務めた。レッドウッドで再演とはね」
ゼイヴィアはオーブンで焼かれた恨みを矢に込めて、ジングルズを倒した。

そして勝利を確信すると大喜びをし、近くに倒れているマーガレットを起こした。
「大丈夫か?」
「最高の気分よ」
目覚めたマーガレットは起き上がると、そのままゼイヴィアを押し倒しナイフで突き刺し、耳を切りとった。

ジングルズ

マーガレットが立ち去った後、ジングルズはナイトストーカーによって目覚めさせられていた。
「サタンを崇拝し、僕として仕えると誓うか?」

決着

子供達を乗せたバスがキャンプ場に到着した。
だが入口の広場ではいまだに決着がつかず、モンタナとブルックが取っ組み合いをしていた。

ところがバスが停止した時、ブルックが優位になりモンタナに跨り持っていたナイフを突き刺した。
何度も、何度も刺す様子をしっかり子供達に見られていた。


警察が到着し、ブルックは逮捕された。
影から様子を伺っていたマーガレットは、14年前同様自分で自分の足を刺し、さも被害者のように警察の前に出て助けを求めた。
「あの指導員が錯乱状態で私達に襲い掛かったの」

警察は、モンタナの遺体、レイの首などを回収した。
そのレイ自身はいまだ死を認めず普通に警察に保護され、救急車に乗せられた。
死んでいるレイは血圧が計れない。
一刻も早く病院へ、と救急車はキャンプ場を出たが何故かレイだけが取り残された。

そこへゴーストのジョナスがやってきた。
「ここが君の家だ」

その頃、モンタナもゴーストになっていた。
ぼうっと立っているモンタナに声をかけた警官の銃を奪い、死んだから死刑にはならないとあっさりと殺した。

レイとジョナスも合流し、3人は自分達がゴーストだと認めてキャンプ場に戻った。

そして誰も知らないうちに、ナイトストーカーとジングルズはキャンプ場に停まっていたパトカーを盗んで脱出していた。
LAに向かって。


緊張の中のゼイヴィアの緩和が面白すぎる。
「ラジオしか出れないじゃない!!」
「ロビン・フッドの再演よ!」
って、つい姉さん風に再生したくなる台詞が最高でした。
皆恐怖におののいている中、どこかふわふわしているゼイヴィアがある意味一番アメホラっぽく感じちゃったw
なにより、ヘタレなのが可愛いw
ブルックとモンタナは取っ組み合いの死闘してるのに、ゼイヴィアは救護室に隠れてるドナ1人、見つけられないしw

死者がゴーストとなりまるで人間のように登場する感じは、シーズン1「呪いの館」を強く思い出しました。
シーズン1の時は「館の敷地内で死んだ」というローカルルールがありましたが、今回は制作の匙加減って感じのようです。
キャンプ場で死んでいても、まだゴーストでの登場がないキャラもいますし、ドナの父親みたいにキャンプ関係ないゴーストもいますし。

とほぼ手探りで進んでいくのはアメホラの醍醐味でもありますが、今回は本当にテンポよく、伏線? を忘れないうちに、気になっているうちに種明かししてくれるので、凄く見やすくいつも以上に面白さが分かりやすい!
ドナ(本名はディーディーだった)がシリアルキラーに拘る理由は、父親にあったんですね。
父親えげつない殺人鬼……。
ドナもそんなDNAを引いているからサイコなのかと思ったら、最終的には「自分が間違っていた」と認めましたので、そこまでサイコじゃなかった。良かった! 確かに、看護婦も殺しまではしなかったしね。

とにかく折り返しに来て、死にまくり、ゴーストで再登場しまくりで、生きてる人がブルックとマーガレットとドナだけ??

ブルックの戦闘力がチート気味なのは気になりましたけどw
あのモンタナに取っ組み合いで勝てるイメージないわ~。

ゴーストになったナイトストーカーとジングルズは意気投合したようでした。LAまでのドライブ、楽しそうな始まりでしたよw
ジングルズには同情しているので、LAでマーガレットに決着付けて欲しい!

そして大事な和みキャラのゼイヴィア、ゴーストになったら火傷も消えてオーディションも受けられるかもしれないから、早くでておいで~w

<生きてる人>
ブルック
マーガレット
ドナ

<死者>
チェット マーガレットに襲われ、湖に沈められた。
ジングルズ ゼイヴィアが弓矢で殺した。
ゼイヴィア マーガレットにナイフで殺された。
モンタナ ブルックにナイフで殺された。

<ゴースト>
ナイトストーカー よみがえり、と言っていたので厳密にはゴーストではないのかもしれないけど。
ドナ(ディーディー)の父親
レイ
ジングルズ ナイトストーカーによってサタンの僕の1人になった。
モンタナ
 



(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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