アメリカン・ホラー・ストーリー:1984/American Horror Story: 1984 シーズン9 2話「ミスター・ジングルズ/Mr. Jingles」

2020/11/10

アメリカンホラーストーリー アメリカンホラーストーリー1984 ジェーン洞 ホラー

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あらすじ

American Horror Story 9x02 Promo "Mr. Jingles" (HD) This Season On AHS 1984


2020年11月2日~FOXジャパンで放送!(全9話)
(アメリカ放送2019年9月~)


警告

医師のホップルは、キャンプ場のマーガレットを訪ね、ミスター・ジングルズがレッドメドーズ病院を抜け出した事を伝えた。電話をかけていたのにずっと話し中だったと説明したが、マーガレットはそれには特に意に介さなかった。
「復讐に来る。危険だから閉鎖して」

マーガレットは怯えるどころか、二度と奴に邪魔させない、と銃を取り出し迎え撃つ気満々でホップルの警告を無視した。

キャンプ場を後にしたホップルは、山道でタイヤがパンクしてしまうがすぐに後ろからパトカーがやってきてホっとした。

しかしパトカーから降りて来たのはジングルズでタイヤをパンクさせたのも、ジングルズの罠だった。

ジンブルズはホップルを車から引きずり出し、殺した後耳を切り取った。
「お前は正しい。俺は怪物だ」

ナイトストーカー

ブルックは、ガソリンスタンドで起きた殺人事件をニュースで知ると、ナイトストーカーの仕業だと怯えた。

だが今のところ仲間の誰もがブルックの言う事を信用していなかった。
ブルック以外の目撃者がいなかったから。
公衆電話の一件も「いたずら電話」だと笑い話にされていた。

ブルックのラストサマー

1人浮いてしまうブルックをモンタナが慰めた。
するとブルックは去年の夏に最悪な事が起きていたと打ち明けた。

それはブルックの結婚式の出来事だった。
幸せなはずの1日が、前夜のブルックの行動によって大惨事を招いていた。

夜を怖がったブルックは、前日に新郎に会うと不吉だということわざを信じ、新郎の友人サムを頼って家に呼んでいた。
もちろん何のやましいことはなかったが嫉妬深い新郎は信用しなかった。

結婚の誓いをするはずの教会で銃を取り出し、まずサムを撃ち殺し、その次は止めようとしたブルックの父親を撃った。
そして最後に自分を撃った。
「君に白は似合わない」
と最後の言葉を残して、ブルックのウェディング・ドレスを血で赤く染めた……。

最初の殺人

男達はマーガレットからシャワーは夜だけと言われ、揃ってシャワーに行った。

その直後、予告していた消灯の時間になり、マーガレットはブレーカーを落としてキャンプ中の電気を切った。

ゼイヴィアは暗がりの中1人、タオルを取りに歩いていたが突然、何者かに襲われ車に押し込まれた。

それはブレイクという男だった。

ゼイヴィアの父親変わりでもあり、留守電に脅迫めいたメッセージを入れた本人だった。

実はブレイクは、昔公園にいたゼイヴィアに目をつけ拾い、ゲイ・ポルノに出演させていた。
1回だけという約束だったが、ブレイクにその気はなくゼイヴィアを追いかけまわしていたのだった。
「役者になりたいんだ。トム・セレックがポルノに出た?」

友人達はポルノの事は知らない。
ブレイクはバラすぞ、と脅したがゼイヴィアは自分の代わりになる人物がいる、とトレヴァーを勧めた。
「ジョン・ホームズよりデカいぞ」

興味を持ったブレイクに、シャワーを浴びているトレヴァーをのぞき見させた。
するとブレイクは一目で気に入り、のぞき穴から目が離せなくなった。

ゼイヴィアがその場を立ち去った後、ブレイクは何者かに後ろからヤリで突かれて死んでいた。

ブルックとナイトストーカー

ブルックが1人で湖畔にいると足元に男の遺体が流れてきて驚いた。
慌てて逃げようとすると、行く手にはナイトストーカーが立っていた。
「なぜここに?」
「言っただろ、サタンの導きだ。俺は扉を開いて彼を招き入れた」

ナイトストーカーはナイフを持ち、ブルックを襲う。
ブルックが何とか山道に逃げると、突然横から消えていたはずのバンダナの男が飛び出して、ナイトストーカーを突き倒した。
「いちゃダメだ」

ナイトストーカーは男にナイフを向け、腹と喉を切って殺した。

男に気づかなかったブルックは公衆電話まで逃げていた。
電話を掛けようとするも、つながらず焦っているとモンタナが背後に立っていた。
ナイトストーカーの事、湖の遺体の事を伝えているのを遠くからナイトストーカーが見ていた。
しかし、そこへまたバンダナの男が現れ「いちゃダメだ」とナイトストーカーに声を掛けた。

ナイトストーカーはさっき殺したはずの男が無傷でいる事に驚いた。
「なぜ生きている?」
「何の話?」
再びナイフを首に突き刺し殺すと、首からぶら下げていたIDを奪い取った。
それは1970年の指導員の物だった。
そして次に見た時は遺体は消えていた。

ブレイクの遺体

トレヴァー、チェット、レイの3人がブレイクの遺体を発見した。
ブレイクは頭をヤリが貫通し、のぞき見の姿勢のまま死んでいた。

そこへブルックとゼイヴィア、モンタナもやってきた。
ゼイヴィアはブレイクの遺体を見て驚いたが、知り合いであることは隠した。

遺体を見たモンタナは、ブルックが言っていたナイトストーカーの仕業だと仲間達に説明した。
ところがトレヴァーが遺体の耳を見ると、切り取られていた。
「みんな、ナイトストーカーじゃない」

その時、遠くで物音を聞いた。
「ジングルズだ!」
全員が慌ててバンを目指して走った。

ナイトストーカーとマーガレット

小屋にナイトストーカーが侵入し、マーガレットと鉢合わせした。
「何者?」
「主の息子のしもべだ」
「キリスト教徒?」
「別の方さ。追放された息子」

サタンのしもべが何の用だというマーガレットに、ナイトストーカーはバンダナの男のIDを見せた。

意外にもマーガレットはナイトストーカーの傷を治療し、優しく接した。
するとナイトストーカーも態度を軟化させ本名を明かした。
「リチャード・ラミレス」

ラミレスは、男が死んでも生き返るのは何故だ? とマーガレットに尋ねた。
マーガレットは驚きも見せず、神のおぼしめしだと説明した。
その上、男は14年前に死んでいると言った。
「この目で彼の遺体を見たわ」

ラミレスは生まれた時から幸せとは言えない生活をしていた。
まだ幼い頃、元グリーンベレ―のいとこのマイクに、殺した少女の写真を見せられた。
「戦場では自由にできるぞ」
だがマイクの妻に自由を奪われそうになり、マイクはそんな妻に銃を向けた。

マーガレットはラミレスに悲劇が起きたのは、今のあなたを作る為だと説明した。
「そして私の所へ導かれた」

ラミレスはブルックを追ってきていたが、今では話を聞いてくれるマーガレットの方がいい、と思っていた。

「神はの何が偉大だと思う? あらゆる出来事も、あなたの行いも何でも神の意思と言える。
たとえ悪行でもね。
すごいでしょ?」
「つまり俺に責任はない?」
「それが神の仕事なら」
「サタンだ」

「神とトラウマがあれば何でも自由にできる」
「自由か、俺を理解した人は初めて」

マーガレットはすっかり懐いたラミレスを利用した。

「あの男が何者であろうと子供達の脅威にはさせない。
ここは安息の地なのよ。彼を見つけて追い払うの」
ただし、殺しは二度としないよう念を押して。

そして自分はバンダナの男を捜す事にした。

ジングルズ

一方、救護室にいたリタの側にナイフを持ったジングルズが現れていた。

ゼイヴィアの運転するバンが発進した時、そこへ突然リタが飛び出した。
それを避ける為、バンはマーガレットの車に激突し大破させてしまった。

リタはジングルズの存在を仲間達に伝えた。
「鍵の音がしたから逃げて来た」

全員でキャンプ場から逃げる事にするが、リタの車には全員乗れないので、トレヴァーのバイクに別れる事に。
だがどちらも鍵を小屋まで取りに行く必要があった。
危険だから2手に別れて行動した。

トレヴァーはモンタナ、ゼイヴィアと。
残りはリタと。

その頃、マーガレットはバンダナの男を見つけて声を掛けていた。
「ジョナスよね?」
ジョナスはマーガレットを見て、1970年のあの夜の血まみれになったマーガレットと重ねた。
「マーガレット? でも変わった」
「あなたは同じね」
「君は死んだはず」
「死んだのはあなたかもね」

ジョナスは分かっていなかった。
今は1970年。覚えているのは、血の海から逃げていた事。
「何を見たの?」
「俺のせいだ。君を見た」
窓の外から血まみれで立っているマーガレットを見て、ジョナスは外の公衆電話に走った。
だが電話は繋がっていない。
「そのまま助けずに見殺しにした」
そして山道を逃げていると車にはねられ、車から降りて来た人物にナイフで切られた。

ヘッドライトが眩しかった。
「彼を見た?」
「聞こえたよ。鍵の音だ」
ジョナスはやっと自分が死んで、ゴーストになっている事を理解した。

「道端で死んだのに、バカ共が連れてきちゃったわけね」
「大勢が死んだ。でも俺は逃げただけ。臆病ものだ。どうしたらいい?」
ジョナスはマーガレットの手を掴んで聞いた。

ブルック達

救護室の机の中にあるはずのリタの車のキーは、なかなか見つからなかった。

救護室の小屋の前にはジングルズの姿があった。

トレヴァー達はすぐにキーを見つけていた。
小屋を出ようとするとゼイヴィアが取り乱して、ブレイクの事を打ち明け出した。
「俺を追ってきて殺された」

ラミレスは救護室の方向に向かっていた。
何かを察したブルックは救護室のドアに鍵を掛けた。
するとドアが叩かれ、怯えた。

その頃、トレヴァー達のいた小屋の扉も何者かに叩かれていた……。



かんそう

2話にして早速アメホラらしいややこしい展開が始まりました! これこれ!!

まず、ゼイヴィアの留守電は何の捻りもなかった事が判明しました。
そして留守電の主はあっさりのぞき見中に殺されました。

今回のおやっとシーンはいろいろありました。

・湖の死体は誰? 単なるモブ? 
ちらっと見えた時、ナイトストーカーに似てるように見えましたが、その直後本人が登場していました。

・ブレイクを殺したのは誰? 
耳は切られていましたけど、まだはっきりと犯人は明かされていません。

ゼイヴィアにも動機はあると思いましたが、最後の取り乱しでシロだと判断しました。
今のところの容疑者は、ジングルズ、ナイトストーカー、マーガレット(覗きなんて死刑でしょ)。

・ラミレスは生きてるの? (LAからどうやって追って来た?
ナイトストーカーと名乗るラミレスは、マーガレットと合う以前はブルックしか目撃していない上、マーガレットが鍵を開けて入った小屋に先に入っていたり、神出鬼没。

あとサタン、サタン言ってるのも、儀式で死んでそう。(扉を開いたとか言ってたし)

今回バンダナ君=ジョナスがゴーストだと判明したが、そもそもバンダナ君にはゴーストの自覚はなかった。
なので、ラミレスも自覚がないゴーストの可能性あるんじゃね?

・ジングルズはなんでリタを殺さなかった?

ジングルズは、ホップルを殺したがその際に「言われた通り、俺は怪物」と言っていた。
という事はそれ以前には「自分は怪物ではない」という主張があった??

でもその割に、リタの事は殺さずスルーしたのは意外と頭がしっかりしているんじゃないか?
あくまで殺しは復讐の手段になっている?(ブレイクが被害者でなければ)

・マーガレットの怪しさ。

ジングルズの行動に対する違和感を強めるのは、今回マーガレットの異常性を強く感じたせいでもあります。

まず、ジングルズが逃げたと聞いた時に、銃を取り出し来たら殺す、と息巻いてましたが、ホップル先生はそんな反応をするマーガレットこそ野放しにしてはいけなかったんじゃないんでしょうか。

あそこで何も言わず帰っていくのを見て「この医者頼りにならん」と思ったら、あっさり殺されました。

その後、ナイトストーカーと対峙した時の落ち着きっぷり。

そうじゃなくてもマーガレットは、過去に大量虐殺のトラウマがある人物とは思えないんですよね。
いくらトラウマを乗り越える為とはいえ、自分が死にかけたキャンプ場を1人でウロウロできる???

しまいにはラミレスを丸め込み懐柔しました。

そしてゴースト、ジョナスとの対話。
ジョナスが何を見たのか、車から降りて自分を殺した相手を見たのか、気にしていました。
ジョナスの答えは、どちらもはっきり見ておらず「鍵の音がしたからジングルズ」。

気になるのは、ジョナスが見たマーガレットの姿。血まみれで立ちすくんで建物の外にいたジョナスと目が合っていました。
マーガレットがブルック達に語った中には存在していないと思えるシーン。

マーガレットが犯人フラグとも思えるような……。

何より、1話から気になってたのはキャンプ場の電話が使えないという事。
最初はバンダナ君が何か混乱しているんだと思っていたんですが、マーガレット自身がアブナイ人ならあり得る! ホップル医師はずっと話し中で繋がらなかったと言っていたし、それを聞いても気にしてなかったし。

ジョナスがゴーストで過去の監視員だった、というのはこれまでの行動が一気に説明できてスッキリしました。
これは80年代を舞台にしているから気づきにくく、やられたなーって思いました。
もし現代が舞台なら服装で気づいていたかもですが、80年代と70年代じゃ分かんないもんね。

あとブルックの過去バナにもびっくり。
それぞれのサブストーリーは何かしらあるんだろうけど、この強烈なブルックの体験も何か意味があるのかもしれない……、なんて考えたくなってしまう!

ゼイヴィアは、ブレイクの死を自分のせいだって言いだしていたけど。
ブルックもラミレスがゴーストなら、ゴーストを引き寄せる体質なんじゃないの? とか。
そもそもジョナスとの出会いもブルックのせい??
ブルックが「夜を怖がる」という設定も小さい頃から良く見てた、とかじゃないの? とか。
そういえば「君に白は似合わない」にも何か意味はあるのかな?
意味深な匂わせ??

って第2回にしてアメホラらしいひかっけ? があちこちにあって面白かった!!
まあ中には考えすぎもあるんだろうけどw

アメホラは最初は何がなんだかわからないけど、後から状況が把握できると一気に面白くなるってパターンが多いんだけど、今回はスピーディー! もう面白かった!w

・トム・セレック(フレンズ、スリーメン&ベイビー、ジェッシィ・ストーンなどで有名ですが、84年にはまだどれもないw)
・ジョン・ホームズ(映画にもなっている実在のポルノ男優)

<今回の死者>
・ホップル医師、犯人ジングルズ
・湖の死体 不明、犯人不明
・ブレイク、犯人不明(耳なし)

<ゴースト>
・ジョナス(バンダナ君)1970年の監視員



(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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