あらすじ
Will Hart/NBC | 2019 NBCUniversal Media, LLC
小箱
レッドはバルト海のルンゲフ・ヨルデン島に到着した。
執事のアーサー・ロッドマンが出迎えるが、付き添い人はお断りだとデンベは帰され、武器も取り上げられた。
電波が届かず、携帯も使えない孤島の一軒しかない屋敷に小箱を持つ仲間を集めたのはカサンドラだった。
6つの小箱を持つ仲間達が久しぶりに再会した。
セキュリティ専門家で黒人女性のアニカは、喘息持ちで小箱の呪いを信じて神経質になっている。
マーゴは太った白人女性で、錠前破りの名人だった。
小柄なマハムードはそのマーゴの元彼で爆弾屋。
マーゴとは険悪なムードを見せる。
悪党ジョーコは大柄で、1人だけ専門分野がないせいで取り分が少ない、と不満を持っていた。
カサンドラは全員を集めた理由として、今なら売り時だと買い手を見つけたと発表した。
買い手はあるコレクターで明日島に来る予定。
誰の名前も言っていないとはいうが、急に言われて全員がすんなり納得した訳ではく、ジョーコの取り分の不満で揉めもした。
だが、結局は全員が売る事に同意した。
一式揃えばかなりの金額になる。
マーゴ
それぞれが持参した小箱を集めていると、マーゴの様子がおかしくなった。
突然鼻血を出し倒れ、そのまま死んでしまった。
アニカは小箱の呪いだと、さらに神経を過敏にさせ騒ぐ。
ジョーコは肥満のせいだと病死を主張。
だがレッドは、遺体の様子から殺人を疑った。
殺人ならば誰が犯人なのか、と仲間割れが始まる。
レッドはまだ証拠はない、と明日仕切り直ししようとそれぞれの手箱を部屋に持ち帰らせた。
死因
レッドはカサンドラだけを誘って、マーゴの検死をした。
カサンドラとレッドは、マルセイユを最後に音信不通になっていた。
2人はお互いに思い合っていたが、レッドはカサンドラが儲けをごまかしたと知り距離を置いていたのだった。
カサンドラにも言い訳はあった。
マルセイユの後、リスボンで仕事をしていた。
儲けは大きかったが、事前の準備に費用が掛かり、借金までしていた。
ところが盗みの前に美術館が展示品を交換する為、NYへ送り返してしまった。
結局投資した金は無駄になっていた。
レッドを誘いたかったが出来なかった。
「あなたが離れて行ったから私はお金を取ったのよ」
カサンドラは続く不幸の原因をレッドとの関係が壊れたせいだと思っていた。
「再起のためならなんでもする。あのホテルに戻れるなら」
だから今はレッドとの関係を戻したいと思っていた。
そんなカサンドラをかわしながら淡々と検死をした結果、体内で大量に出血していた事が分かった。
「誰かがマーゴに抗凝固薬を盛った。この島の誰かが」
ジョーコ
マーゴの検死結果を知らせる為仲間を集めたが、ジョーコだけは部屋から出て来なかった。
痴情のもつれだと疑われたマハムードは、昨日不満を言っていたジョーコを疑った。
ジョーコの部屋に全員で向かうと、ジョーコからの返事はなかった。
ドアを開けると、ジョーコは指を切断されて死んでいた。
殺され方から、ここにいる仲間達にできるとは思えなかった。
しかも小箱は部屋に残されていた為、小箱が目当てではないようだった。
アニカとマハムード
もともと呪いだと小箱を手離したがったアニカは、死にたくないと小箱を置いて帰ると騒ぎ出した。
だが外はもう暗く、雪が降っている。
「どっちみち天候が悪く、飛行機は飛ばせない。止むまで待って」
カサンドラがアニカをなだめている間、マハムードは得意の爆弾を使って武器を預けた金庫を爆破していた。
レッドはマハムードを捜していた為、爆破された金庫を見つけ、銃を持ち出していた。
アニカは執事のアーサーを捜すがなかなか見つからず、興奮してどんどん喘息が酷くなっていく。
そこへマハムードがやってきてカサンドラに銃を向けた。
「お前だ! お前がここへ呼んだ。犯人だろ」
カサンドラの腕の中で苦しんでいるアニカを見て、吸入薬にも何かいれたんだ、とカサンドラのせいにした。
次にレッドが間に合い、マハムードに銃を向けた。
「マハムード、銃を下せ!」
マハムードはカサンドラの罠だと主張する。
「アニカから離れろ!」
レッドはマハムードに最後の警告した。
するとマハムードが銃をレッドに向けた為、撃つしかなかった。
アニカはカサンドラの腕の中で死に、マハムードはレッドが撃ち殺した。
結局、小箱の持ち主はレッドとカサンドラだけになった。
「確かに私は君を信じられない。マルセイユのことも。今回のことも」
「私はやってない。でも犯人を知ってる」
発端
カサンドラは屋敷の外の車の中で、レッドに事の発端を打ち明けた。
小箱を売る為の故買屋に紹介された買い手が、実はFBIの潜入捜査官だった。
カサンドラは一度は逮捕され、司法取引をしていたのだった。
ただし、仲間を売ったのではなく、名前も言わなければ逮捕もしない契約だった。
FBIの目的は、手箱の発掘場所、トルコのカルセリ県の遺跡に関係していた。
そこに考古学者としてCIAのスパイが潜入していて、トルコの情報源であるトルコ政府内のアメリカの工作員と会っていた。
トルコはスパイを突き止め、工作員のリストがある事を吐かせて殺した。
スパイはリストをマイクロドットにして隠した。
FBIはそのマイクロドットを捜している。
遺跡発掘の資金を出しているのはスミソニアンだから、スパイはそれを利用した。
手箱にマイクロドットを貼り、トルコからアメリカに送ろうとした。
CIAは工作員の名前を守りたい。
そこでカサンドラとの取引き。
全員の手箱を集めて渡す代わりに、全員を見逃す、と。
「なのに予想外の展開に……」
「それは交渉相手がCIAではなかったからだ」
レッドはマイクロドットを読めば事情が分かる、とマイクロドットを読む事に。
マイクロドット
2人はガレージのような部屋でこっそりと作業を始めた。
レッドは6歳の頃には父親から2枚の凸レンズを組み合わせて顕微鏡が作れると言う事を教わっていて、双眼鏡からレンズを取り出した。
レッドはカサンドラの告白で、再び信用を取り戻した事を伝えた。
「私は目の前にいる人を見誤っていたようだ。君は今回の事件を仕組むような人ではなかった。つまり我々は互いに見誤っていたんだ。
私は事件を、君はマルセイユでの事を」
「あなたは離れて行ったわ」
「きみが間違えたのはその理由だよ。君のせいではなく私には義務があったからだ」
「あなたが見守ってた若い女性のこと?」
「彼女の夫が嘘をついていた為、彼女の身が危なかった」
でも今はその義務は終わっている。娘のバレエを見に行く約束はあるが……。
そうして準備が出来ると、カサンドラが持っている分の小箱から調べる事にした。
スマホのカメラで読み取ろうとするがボヤけてしまい、レッドはテープを欲した。
カサンドラが部屋の中でライトを見つけて物色し始める。
するとすぐに部屋の奥で不信なものを見つけた。
ブランケットにくるまれた複数の男の死体だった。
「この人達は誰?」
レッドはすぐに理解した。
それが本物の島のスタッフであることを。
偽者たち
直後、物音に気付きレッド達は息を潜めた。
思い通り銃を持った男がレッド達を襲いにやってきた。
レッドはその男に後ろから銃を突き付け、拘束し問い詰めた。
すると捜しているのはマーゴの持っていた一番小さな小箱だという。
だから最初にマーゴを殺していたのだった。
当初の予定ではマーゴだけを殺すつもりだったが、殺人がバレたので全員を殺して小箱を回収する事に変更になったという。
そしてマーゴの小箱のマイクロドットの解読に成功した。
「CIAのスパイは真実を言っていた。だがリストの名前はアメリカの工作員じゃない。
その逆だ」
そこへ男の無線に連絡が入った。
レッドは男を気絶させると、自ら無線に出た。
その声の主はアーサーだった。
「俺は執事じゃない」
「分かってる。トルコが雇った猟犬だろう。目的のリストはアメリカ政府内のトルコの工作員」
そして更に気づいた。
「君は、コーネリアス・ラックだな。
オルドゥ中将を追いかけてギブソン砂漠を渡り三日三晩ユーカリの葉でしのいだとか。
トルコが重要な仕事を任せるはずだ」
ラックは手下を向かわせていた。
「島からは出られない。降伏すれば命は助けてやる」
2人は降伏せず、小箱を持って脱出する事を選び、短い間で刺客を迎える出来る限りの準備をした。
次々に現れる手下を何人かは迎え撃ち、倒したものの、最後にレッドがラックに銃を向けられてしまった。
カサンドラはレッドを救う為、手箱を差し出した。
ラックは手箱を受け取り、調べた。
そしてマイクロドットを確認すると、レッド達を殺すよう部下に命令した。
だがその時、カサンドラがあらかじめ仕込んで置いた装置で暖炉を爆発させた。
咄嗟に避けていたレッドとカサンドラが立ち上がった瞬間、まだ生きていたラックが銃を取りレッドに向けた。
するとレッドは背後にあるカジキの像を見ろ、と注意を反らした。
そのするどい角の先は折れていて、事前にレッドが武器として隠し持っていたのだった。
レッドはカジキの角でラックを刺し殺した。
気が付けば夜は明け、雪も止んでいた。
2人は無事島を脱出した。
レッドとカサンドラ
小箱はシンシアが鑑定をし、確かに本物で高額だと確認し高額で引き取られた。
レッドは祝うしかない、とカサンドラを南仏に誘った。
「私はもう義務を果たした」
カサンドラはレッドの最後の約束であるアグネスのバレエにつきあった。
だがバレエを見るレッドの表情を見て、気持ちを変えた。
「1人で行くわ。
最初は義務でも、今は愛してるから関わってる。あんなに優しい顔、初めてよ」
レッドは、トルコ工作員の情報をリズに渡していた。
結局レッドの生活はまだ変わらないままだった。
リズはレッドがフラれた事を知らずに、新しい出会いを見つけられない自分と重ねて声をかけた。
「新しい出会いがなくてもお互いがいるわ」
名探偵レッド的な閉鎖空間の殺人事件エピでした。
でも、マーゴが毒殺された時点で執事が怪しいと思ってしまったw
ここへ来て急にレッドの過去の恋愛? 掘り起こし??
ますます先日まで出ていたカタリーナはレッドが愛したカタリーナではないって言っているような?
もしくはレッドの中身が違うから??
でもカサンドラは「レディントン」として付き合ってたんだよね。
その当時でも「義務で野暮用が」って感じで、今では「もう義務はない」って言い切ってたから、今のレッドとリズの血縁はやっぱりないって感じ。
だって血縁があれば「義務」って話にはならないよねぇ……。
ただ「義務」の終了という言い方で、義務が「現カタリーナからリズを守る」と言う事だと思えるのは気になった。
と言う事はレッドはカタリーナの死を信じていると言う事だもんね。
そしてリズは、今のところカタリーナ寄りになっていて、レッドがイリヤだと騙されている振りをしていての最後の「お互いがいる」の台詞でレッドを喜ばせたんだから、ほんと嫌な奴だよね~。
いつもは脚を引っ張る役なのに、急になんか頭の回転いい感じになってて。
しかもレッドをちょっと喜ばした所が本当にイラっとした~~!!
レッドはカサンドラにフラれたのも可哀想だけど、もう1人ででも南仏でもどこでも行ってリズと離れていいのに~。
とまたまた気になる点はありつつも、単発のお話としてはレッドが出ずっぱりで面白かった!!
私にはFBIいなくてもレッドだけで面白いんだって事もはっきり分かったw
南仏編に突入しなくてガッカリw
0 件のコメント:
コメントを投稿