あらすじ
運び屋の遺体
モーテルで運び屋の遺体が発見された。
被害者は、グロリア・サンチェス19歳。
手にあったナイトクラブのスタンプから、スコーピオンクラブのストリッパーだと分かった。
殺人とドラッグ売買でクラブを捜査する為、アプトンとルゼックが潜入し、売人の店員ラリーから、経営者でボスのスピロを引っ張り出す事に成功した。
スピロ本人に逮捕歴はなかったが、クラブの経営状況からも怪しい商売をしているのは明らかだった。
スピロはクラブを利用して、ストリッパーを運び屋にし資金洗浄もしている。
父親
クラブでスピロとの初対面した時、ルゼックは知ってる顔を見て驚き、思わず無線を切っていた。
それは自分の父親ボブだった。
側にいて異変に気付いたアプトンにだけは、ボブの事を打ち明けた。
アプトンはボブは汚職をしているか? と疑ったが、ルゼックは全否定した。
ルゼックは、アプトン以外には秘密にしたまま実家へ行き、父親に昨夜の事を確認した。
ボブは副業としてスピロの警備員をしている、と特にやましさを見せなかった。
現役の警官でもあるボブは、息子の潜入捜査に気づき他人の振りをしている、とルゼックを安心させた。
ただ、違反行為になるから捜査報告書には書くなとだけは念を押した。
具体的な仕事は、単なる使い走りだといい、スピロにはリタという彼女がいるとルゼックに教えた。
リタ
リタのSNSを調べると、スピロとの2ショットに死亡1時間前のグロリアが写り込んでいるのを見つけた。
リタなら利用できる、とリタの弱味を使って脅し捜査に協力させる事に。
その夜クラブにいるリタに盗聴器をしかけた。
アプトンは、リタと合図するところをボブに見られてしまった事に気づき、気になっていた。
するとリタの行動が強引になり危険だと判断して、その夜の盗聴は中止になった。
仕切り直しで、翌朝リタの自宅を訪ねるとリタは殺されていた。
スピロに裏切りがバレてしまった。
信頼
アプトンはボブに見られた事でバレたのではないか、とルゼックに報告した。
ルゼックは父親は汚職警官ではない、とアプトンの言う事を的外れだと怒った。
「ボスに話すべき。言わないなら私が言う」
ルゼックが2人の関係性から黙っているように頼んでも無理だった。
「利用しないで。私生活とは別だわ」
ボブの存在を知ったボイトは、捜査内容を教えてないなら心配ない、と騒ぎにはしなかった。
「だが最後までやるぞ。どんな事実だろうと必ず明らかにする」
それでもルゼックは不安はない、と捜査を続けた。
防犯カメラ
リタのマンション近くの防犯カメラから犯人の身元が判明した。
フアン・モラレス。
スピロの店にも出入りしていて、実行犯に違いなかった。
だがまだ現場の近くにいたというだけで、殺人の証拠は見つかっていない。
ひとまずはスピロとの取り引きを優先させる事にした。
スピロを捕まえて、モラレスの殺人を吐かせる。
ボイトはルゼックに再度確認した。なぜならモラレスがクラブにいる写真にはボブも写り込んでいたから。
父は関係ないと否定したものの、不安になったルゼックは父親に会いに行った。
1人で飲んでいた父親にモラレスの写真を見せると、スピロの友人だと特に困った素振りもなかった。
「辞めろ。スピロと手を切れ。奴らは犯罪者だ」
突然の出来事に驚く父親に詳しい事は言えなかったが、とにかく関係を断つよう伝えた。
取引き
スピロは用心深く、ルゼックの偽りの免許証から身元調査を行っていた。その結果、ノースショア育ちの坊ちゃんは苦手だ、と取引きを断られた。
ルゼックはその場でなんとか取引きが出来るよう元ギャングだと話を作り、スピロを信じさせ取引きを約束させた。
ところが取引きの当日、スピロの運転手をしていたのはルゼックの父親だった。
ルゼックは、辞めていない事にショックを受け大声を出していた。
「何でだよ! なぜだ!」
ボイトには素直に謝った。
「辞めろと言ったんです」
ボイトはこの機会は逃せないが、とルゼックに確認した。
「父親が悪人で、お前らが危険になるなら行かせない」
「父はいい警官です。不正はしない」
盗聴している会話にも、ボブには本当の用事は知らされておらず、不動産取引きをすると説明を受けているのが入っていた。
そしてボブは車で待つよう命令されていた。
ボイトが一緒に潜入するアトウォーターにも確認すると、アトウォーターは迷わなかった。
「アダムを信じます」
「よし、始めろ」
そして取引きが始まった。
ブツの確認などを始めていると、何故かボブが車から降り建物の中に入って行った。
そこを見つかったのだろう、ボブは不審者だと銃をつきつけられ、取引きの場に引きずり出された。
スピロは俺の運転手だと説明し、トイレを捜していただけと言うボブはすぐに解放された。
だがスピロの「使えねえ奴だな」というつぶやきをボブは無視できなかった。
一度は車に戻ろうとしたが振り返り、「スピロ、なめるな」と言ってしまった。
瞬間、その場の空気がさらに緊迫した。
ルゼックは、そいつを追い出して取引きを終わらせようぜ、とフォローするが興奮した手下達が銃を取り出し、ボブを交えての撃ち合いが始まる。
銃声を合図に特捜班も突入し、スピロを逮捕した。
理由
ボブは撃たれていたが、弾が貫通していた為翌日には退院できるという状態だった。病室でルゼックはどうして辞めなかったのかと尋ねた。
「実は……。無一文だ」
ボブは破産し、給料をもらうまでは辞められない状態だったのだ。
投資に失敗し、家も手放す事になっていた。
だが息子に助けを求め、カネをもらう事はできなかった。
車から降りてウロついてしまったのは、スピロの違法行為に気づきルゼックを心配したからだった。
「万が一の為に援護を。何かあれば自分を許せない」
命に別状はなかったものの、ルゼックは父親の処分が心配になって1人デスクに残っていた。
そこへボイトが声をかけたので、改めて謝りそして父親の事を弁明した。
「父は過ちを犯すけど不正だけはしません」
それはボイトもスピロの聴取で聞いたから分かっている、とルゼックを安心させた。
だが内務調査部には通用しない、と不安を訴える。
「心配ない。彼は潜入捜査をしていた。特捜班を手伝ってたんだ。
(報告書の)日付を変えた。もう済んだ。
いいか、お前の父親は、俺たちの家族だ」
ルゼックはあまりの驚きに言葉が出なかった。
かんそう
今回のボイトは、目立った活躍はないものの頼りになるボスの威力を発揮していて、最後が本当に格好良かったです。
ルゼックは比較的ボイトに反抗する事がないイメージで、ボイトが可愛がるのも納得できる関係性ですし、良いラストでした。
あとアトウォーターがほんといい奴!
ルゼックとの友情がどんどん深まっていくのがいいですね。
その上で、アトウォーターがバージェスを好きっていうのはドラマがあっていいかも。
今回は(アントニオに文句ばっかり言って)ルゼックの口だけじゃない、ちゃんと実力があるという一面が見えた回だと思いました。
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