シカゴP.D./CHICAGO P.D. シーズン6 2話「悔恨/Endings」【シカゴ・ファイアとのクロスオーバー後編】

2020/05/10

クライム ジェーン洞 シカゴPD シカゴPD シーズン6 バイオレンス

t f B! P L
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あらすじ

Matt Dinerstein/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


2020年5月8日~AXNでシーズン6 日本初放送(全22話)
(アメリカ放送2018年9月~)

★シカゴ・ファイア/CHICAGO FIREとのクロスオーバー後編です。

クロスオーバー前編はこちら
シカゴ・ファイア/CHICAGO FIRE シーズン7 2話「20階の猛火/Going To War」【シカゴP.D.とのクロスオーバー前編】



消えたジェーン・ドウ

身元不明の火災被害女性がベッドにGPSチップを残して姿を消した。
生死にかかわる怪我をしていたのでそう遠くへは行けないはず。

そんな中、父親を亡くしたばかりのジェイはボイトに休んでいろと言われるが、父親とはそりが合わず複雑な関係だったから必要ない、と現場に出ていた。

するとブレイヤーズ公園で倒れている女性を発見する。
ジェイは救急車を待つ間、女性を励まし声をかけた。

「彼らを殺しに来た。隠れてたら火をつけた。彼が殺した、やっと自由になれる」
それが最後の言葉となった。

推測

女性の言葉と、ボーデンとセブライドから受けた火災現場の説明から、殺人を隠蔽する為の放火だと断定した。

出火元の20Eには、2人の遺体があった。女性が救助されたのは部屋の前だった。

住民は巻き添えだったという事実に、ジェイの顔には怒りが浮かんだ。

被害者

火災の焼死体の特徴と、GPSの記録にメキシコの農地と屋敷が残っていた事をすり合わせた結果、エドガー・トレスというカルテルのボスが殺人の被害者だと判明した。

トレスは麻薬取締局が長年追っている最重要指名手配犯の大物だった。
ほとんど用心棒と女と3人で部屋に引きこもっていたという。

死体の引き渡しと捜査を内密にする事を要求する麻薬取締局に、ボイトは交換条件として、これまでの捜査資料との交換で許諾した。

容疑者

持ち込まれた資料は大量でトレスを恨む者も多かったが、実際に接触できるのは限られた人数だけで、麻薬取締局も15年近づけていなかった。

そこで内部の犯行に目をつけ、運転手のカルロス・メンドサ(デイヴィッド・ザヤス)に目をつけた。
7年前にトレスの運転手として逮捕していたが、尋問には何も答えず。
現在は息子が2人いるが1人暮らし。高層ビルの部屋を借りていたダミー会社に雇われている。

カルロスは、数日前メキシコで目撃されていた。
それはGPSにあった座標と同じ場所だった。
おそらくその時にトレス達をシカゴまで乗せて来たのだろう。

更に、マンションの外に停車しているカルロスの車の写真も発見した。
火災中もずっと停まっていた。

自宅にいるカルロスを連行する為、特捜班で作戦を立てたがアプトンが踏み込んだ時には、すでにジェイがカルロスを捕り抑えていた。
作戦にはなかった行動で、アプトンは危うく発砲するところだったとジェイを責めるがジェイは気にしなかった。

カルロスを取り調べるが、何も話さずまたカルロスがビル内に足を踏み入れた証拠もなく、思うような進展はなかった。

共犯者

ボイトが一からの洗い直しを指示し、セブライドにトレスの部屋の現場検証をしてもらう。
するとアプトンが隣のビルが近い事に気づき、犯人の侵入口は隣のビルではないかと考える。

そして、隣のビルの防犯カメラにダニエル・メンドサというカルロスの長男が映っているのを見つけた。
それは、火災現場と病院で目撃された謎の男だった。


ダニエルを調べると、家族の厄介者だと分かる。
キレやすい性格で大学を追い出されていた。
メキシコを往来する運搬会社に勤務していたが、経営してるのはカルロスを雇っているダミー会社だった。ダニエルもカルテルの一員に間違いない。

親子で共謀したのかとカルロスにダニエルの写真を見せると、カルロスは驚いた顔をし、否定した。
「話す事はない」

セブライド

令状を取りダニエルの自宅に踏み込むとそこには罠が仕掛けられていた。
人感センサーで室内を録画し、クラウドにアップしていたのだった。
ダニエルは、計画が失敗した時に備えていたようだった。
カルテルが来たら分かるように。

その現場に出動していたセブライドは、ジェイに言いたい事がある、と声をかけた。
ジェイは父親の事だろうとありきたりな同情はいらない、と突っぱねたがセブライドの用は違った。
「キッドが死にかけたから捜査に協力したい。何かあればいつでも言ってくれ」
ジェイはその言葉を素直に受け取った。

親子

ジェイはダニエルを追うにはカルロスの協力が必要だと提案する。
「父親なら息子を呼び出せるはず」

ボイトはそれを受け入れ、ジェイをカルロスと合わせた。
ジェイは正直に証拠がないと打ち明け手の内を明かした上で、名前を言いふらすと脅した。
「外に出れば殺される」

だがその脅しはカルロスには通用しなかった。
「自分の命は惜しくない。
息子達にまともな生活をさせる為努力したんだ。
俺とは違う生き方だ」
だが、ダニエルは止められなかったようで父親と同じ道を歩んでいる。

「刑務所にいても奴らは必ず殺しに来る。警察には守れない。どちらにせよ死ぬ。
だから協力はしない。息子を殺すことになる」

次にジェイは堅気である次男のフアンに目をつけた。
「父親の愛情には差がある。弟の為なら兄貴を差し出すよ」
それはまるで自分の家族に重ね合わせているような発言だった。

それを聞かされたルゼックとアプトンは反対をした。
フアンは無関係だし、カルテルに目を付けられるから危険すぎる。
無実の人を巻き込むなんて、とアプトンに批判されるとジェイはらしくないような事を言った。
「彼の父親と兄貴は人殺しだぞ。安い同情はやめろ」

アプトンが聞き捨てならないと乗り出すとボイトは軽くその場を収め、使えるものは使うぞと、フアンを連行させた。


そしてわざとカルロスを釈放し、連行したフアンの姿を見せた。
するとカルロスは巻き込むなと取り乱し、トレスを迎えに行くことをダニエルに話した事を白状した。

真実

改めてカルロスを取り調べると、指示もしてなければまさか殺すとは思わなかったと言った。
「俺は運転手だ。薬の売買も人殺しもしない。
だがダニエルは出世したがっていた。
好機だと考えたのかもしれない。
父親は使用人や庭師と同じでコネにならない。だがトレスが消えれば昇格できる」

それでもカルロスは父親としてどちらの息子も差し出せない、とダニエルが捕まるような情報は言わなかった。

しかしもう時間がない、とフアンを持ち出すと泣く泣くダニエルを呼び出す事に承諾した。

ダニエル

2人は使い捨てのメールアカウントを共有していた。
下書きを利用してやりとりをすればサーバーに記録が残らない。
そこからダニエルに4時になったら携帯の電源を入れるよう連絡させた。

約束の時間に各地で待ち構え、捕まえる作戦となったがジェイは直前でボイトに外された。

すると納得できないジェイは協力したいと言ってただろ、と非番のセブライドを呼び出した。
消防の無線でも動きがあれば分かる、とジェイは持ってこさせた無線に必死で耳を当てた。

すると武装した男がいるという無線に気づき、セブライドの車でミシガン通りに向かう。
ジェイはまんまと現場近くにいた警官から無線を奪い、人混みに紛れて逃げるダニエルを見つけ、追い掛けた。

2人は撃ち合いとなり、お互い負傷して倒れる。
するとダニエルは父に会いたいと命乞いをして意識を失った。


アプトンとルゼックに発見されたジェイは防弾チョッキをしていて、肋骨も折らずに済んだが2発目が脇を貫通していた。

ボイトは、命令に従わなかったと厳しくジェイを責めた。
「お前の怒りが何だ。勝手に嘆き悲しめ。家族が全員殺されても関係ない。俺に従え!!
 お前を守るのが俺の仕事だ。お前の仕事は俺の命令に従う事!」


ダニエルはその場で死亡した。
フアンとカルロスは保護措置になった。
メキシコではすでに死人が出ている。

アプトンから報告を受けるとジェイはやっと素直になり打ち明けた。
「ヘイリー、俺は自分を止められなかった」
アプトンはその場では笑顔を見せたものの、少し歩くと泣き出した。
「死んだかと思った」
ルゼックも同意し、アプトンを慰めた。

ジェイ

事件解決後、ジェイは兄と共に父親の遺品を整理した。
すると自分が掲載された新聞の切り抜きを見つけ、涙があふれてくる。

自分の事は認めていないと思っていた父親が、息子の活躍を残していたのだった。


シーズン6 3話「悪い男/Bad Boys」へつづく

かんそう

カルロス役は、シャットアイでもなかなかの悪党を演じていたデイヴィッド・ザヤスさんでした。
でもどっかで見たぞ、あれ? 似てるかも~って調べるまではっきりと分からなかった! さすが役者!? それとも私がボケてるのかな?w
どっちにしてもレギュラーになって欲しいくらいの存在感でした。
悪人だけど魅力あるってキャラがハマっててかっこいい!

クロスオーバーの後編と言う事ですが、厳密にはシカゴ・ファイア、シカゴ・メッドの三部作なのでした。
ただし、シカゴ・メッドの中編の放送はなかったので、シカゴ・ファイアの記事にダイジェストのネタバレをまとめています。

シカゴ・ファイア/CHICAGO FIRE シーズン7 2話「20階の猛火/Going To War」【シカゴP.D.とのクロスオーバー前編】

よかったらご覧ください。


と言う訳で、実際は中編を見ていないのでとにかくダニエルが小粒感しかない!!
シカゴ・ファイア(前編)では下っ端の見張り番みたいにウロウロしている姿しか印象にないし。

父親のカルロスの迫力があり過ぎってのもあるしねw
あれで犯罪とは無関係の単なる運転手ですから、と言われても説得力ないし。
そこへカルテルで父親以上にのし上がろうとしていると言われても、ダニエルこそこそ逃げてる印象しかないしw

ともあれ、クロスオーバーをざっくりまとめると、カルテルのボスがいるマンションにたまたまジェイのお父さんが住んでいて暗殺に巻き込まれてしまった、という事件でした。
ひいき目もあるかもだけど、PDの後編の方がクロスオーバー感も強くて、その上いつものPDクオリティで見応えを感じました!
ちょいちょい51分署を絡めたり、火災現場に戻ったりときちんと事件が続いている、と思わせていてキャストの顔ぶれに関わらずクロスオーバーでした。
そういう意味では、前編はどうしても不利ではあるんだな~。


クロスオーバーの軸にもなったジェイですが、これまでも暴走する役はあったけど、今回のジェイはちょっといつもとは違うヤサグレ感が強くて、父親を亡くしたという出来事の大きさが良く伝わって来ました。
「どうせ仲悪かったから」と言ってるのが尚更気にしてるじゃん、みたいな。
多分中編を見ていたらそういうジェイの心情はもっと理解できていたんだと思いますが。

そうそう、アプトンの最後の涙ですが、まさかこれジェイとの恋愛フラグじゃないだろうね?
ファイアでは十八番ともいえるけど、PDは硬派でいて欲しいから安易な社内恋愛はノーモアでお願いします!
アプトンもそういう感じがないのがいいところだったし……。

ボイトの出番は比較的少な目ではありましたけど、存在感はボイトならではでしたし、最後のジェイへの一喝は見所でした。




(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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