あらすじ
NCIS 17x20 Promo "The Arizona" (HD) Season 17 Episode 20 Promo
2020年1月9日(木)~FOXジャパンでシーズン17 日本最速放送(全24話?)
★2020年1月5日第1話先行放送済み
(アメリカ放送2019年9月~)
登場人物はこちら
盗まれた勲章
艦隊総軍司令官キャプリンガー大将が45日間の訓練から自宅に戻ると家が荒らされていた。
妻のグロリアは友人宅におり無事だったが、亡くなった娘がもらっていた名誉負傷勲章が盗まれ、「取ってやった!」と書かれたメモが置かれていた。
さらに裏には「スターゲイザー・モーテル 8号室で待つ」というメッセージも。
夫妻は「勲章の替えは利かない」と取り戻す事を望んだ。
犯人
メッセージのモーテルへ行くとあっさりと犯人を捕まえた。
95歳のジョー(ジョセフ・スミス)が待っており、犯行を認めたのだ。
だが、勲章の在り処は簡単には言わずまずはルートビアを要求した。
ジョーは、取り調べをするビショップとトーレスに戦争についての質問をした。
ビショップは答えられるものもあったが、戦艦アリゾナで死んだ人数については分からなかず、ジョーはうんざりした。
「責任者(ギブス)を出せ!」
勲章はモーテルにはなかった。
ジョーが持っていた免許証の情報は古く、住所不明だった。
理由
ジョーはギブスに1941年の真珠湾攻撃が起きた時、戦艦アリゾナに乗艦していた事を打ち明けた。
「あの船に納骨して欲しい」
だがよくよく話を聞くと、ジョーに乗艦の証拠はないのだった。
兄ヘンリー・スミスの出生証明書で成りすまして入隊したという。
それで、記事で知ったキャプリンガー大将に3回手紙を書いていたのだが、航海が続いている為、返事をもらう事はなかった。
大将に頼めば納骨してもらえるだろうと思っており、正攻法でダメならと勲章を盗んでいたのだった。
勲章を返す条件は、アリゾナ記念館での納骨だった。
だがジョーが持つ唯一の乗船の証拠は、爆弾を受けた時の腕の傷跡だった。
パーマーの調べで古い火傷には間違いなかったが、それを証拠として通すのは無理だった。
兄の記録
記録では、ヘンリー・スミスは確かにアリゾナの電子整備員だった。
しかしヘンリーの軍歴は戦争で失われていて、ヘンリーがジョーなのかどうかの確認はすぐにはできなかった。
2人は疎遠で、ヘンリーは30歳で事故死していた。
確かにヘンリーの死亡時の記録には、事故以前の怪我や傷の報告はなかったが乗艦して無傷の可能性もなくはなく、やはり証明にはならなかった。
スライド
ギブスは自宅の地下室で壊れた古いスライド映写機を捜し出した。
それを使ってジョーの心を開かせようと考えた。
思惑通り、ジョーは喜んで修理をし、映写機にまつわる思い出を話し始めた。
そして見事直すと達成感に喜んだ。
ところが、スライドを見て表情をこわばらせた。
それはギブスの父親の持っていた真珠湾攻撃のスライドだった。
ジョーはすぐにギブスの目論見に気づき、話しを聞く為に小細工をしたと怒り出した。
そして自分の体験を話す事を強く拒否した。
タクシー
モーテルまでジョーがタクシーで移動していた事が分かったので、その運転手ディーコンに話を聞きに行くと、NCISの姿を見てディーコンは逃走してしまった。
逃走理由は不明だが、調べた所ディーコンは詐欺の前科もちだった。
スローンや局長は、ジョーは戦争体験を話さないから同じ詐欺師の可能性があると言い出すが、ギブスだけは見捨てるとは言えない、とジョーを信じた。
スローンはギブスに「父と重ねている?」と厳しい言葉を投げたが、それは活を入れる為でもあった。
記憶
スローンの入れた活は効果てきめんで、ギブスはジョーに本当に乗艦していたのか? と詰め寄った。
「DNAはない! 手掛かりはあんただけだ!」
そして無理やりスライドを見せた。
「においは? 味は? あそこに戻りたければ今すぐ話せ。兄貴か? あんたか?」
ギブスに畳みかけられてジョーは思わず叫んでいた。
「この俺だ!
俺は後甲板にいて国旗掲揚を待ってた。そのあとオジー・オコナーとボートで上陸して浜辺でボール遊びをするはずだった。
その時飛行機が接近してきた。
見上げると、翼に日の丸が見えて俺は悟った――」
ジョーの語る当時の記憶は生々しかった。
腕の火傷についても詳細にその時の状況を語った。
そしてギブスに問いかける。
「戦地に行ったろ。何故戻りたいかは分かるはずだ」
「乗組員たちは兄弟だ」
「血のつながりよりも濃い。その絆は永遠に消えない。俺は家族と共に葬られたい。家に帰りたいんだ」
ギブスは黙って何かを書き始めた。
「望みをかなえよう。俺が署名すれば、死後あんたの遺灰はアリゾナに納められる」
ジョーはギブスの署名を見て、喜んで勲章の在り処に案内すると約束したが、本当は証拠がなければ納骨は無理だった。
ディーコン
スピード違反で捕まったディーコンに話を聞いた。
ジョーとは面識はなく、たまたま乗せた客だった。
「その時、200ドル上乗せで今日孫のふりをして老人ホームに外出許可を取れと言われたんだけど。そこで聞いた話じゃすげえ重い病気らしい」
勲章の隠し場所
ギブスはジョーと一緒にモーテルへ行った。
チームが5回捜しても見つからなかった勲章は、天井近くの通風孔の中に入れたという。
「安全な場所に置いた」
ジョーは作業をするギブスに、「話したくなかった事を話して、何かを語り継げた気がする。話してみないか? 気持ちが軽くなるかもしれん」と声をかけたがギブスは無視をしていた。
通風孔の蓋がしっかりとネジで止められている事にギブスは疑問を覚えるが、ジョーは簡単に開いたと言う。
だが蓋を開けて調べるとそこには何もなかった。
すると驚きが引き金になったのか、ジョーが心臓発作を起こし緊急で手術となってしまう。
老人ホームに確認したところ、ジョーは冠動脈疾患の治療中で初期の認知症でもあった。
大将への手紙を書き始めたのは発症後だという。
死期を悟ったのか、記憶がさくらんしているのか?
スローンの、通風孔はあっていて場所が違うのでは? という意見から他の通風孔を可能性を探った。
すると大将の家に簡単に開く通風孔があり、その中から勲章が発見された。
傷もなく無事に。
大将夫妻は喜んだ。
ジョー
だが、ジョーは発見とほぼ同時に亡くなっていた。
遺体についてはどうしようかと思っていると、ジョーの腕の中から傷を負った時に入っていたアリゾナのボルトのかけらが発見された。
これで無事に、ジョーがアリゾナに乗艦していた証拠が見つかった。
ギブスは自宅に顔を出したマクギーに、ジョーには話せなかった話をする事にした。
「クウェートに行って俺は変わった。何かを奪われた。それが戦争だ。
帰国した俺を妻と娘が見たとしたら多分俺だと分からない。
多分俺に愛想をつかしたはず。
俺は大事なものを失った。
帰って来たのは自分の半分だけ。もう半分は戦地に置き去り。
だが筋は通ってた。
銃弾、血、混乱の中でも大事なものは分かってた。
隣の男が自分のために命を張る。
自分も命を張る。
そして考える。
戦争がなくても世界は優しくなれるはずだと」
ギブスは真珠湾にあるアリゾナ記念館へ行き、約束通りジョーの納骨をし、ジョーの名前は記念碑に刻まれた。
<1941年12月7日に真珠湾んで闘った人々に捧ぐ。
現在前線で闘う英雄たちにもNCISから感謝を込めて>
かんそう
心痛いエピソードでした。
過去の行いは、こうして永遠に残ってどの立場の人をも苦しめる、と言う事が改めて分かりました。
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