あらすじ
Virginia Sherwood/NBC | 2019 NBCUniversal Media, LLC
セレブ襲撃事件
人気シンガーのダラスが自宅で何者かに襲われた。
夫もまた有名なラッパー、スネイクでその夜はライブをしていたが、早い時間に隣人が口論するのを聞いていた。
夫婦喧嘩での通報も先月だけで2度もあった。
その事からスネイク、本名ジャスティンを疑うがフィンはそれはない、と取り調べ前から断言した。
実は、フィンとスネイクはハーレム出身同士の幼馴染だった。
元々は母親同士が親しくしており、フィンの母親が死んだ後はスネイクの母親ジョーがは母親代わりの時期もあった。
スネイク自身も妻に暴力を振るった事はない、と犯行を否定したがパパラッチへの暴力や物を壊してストレスを発散する店で、ダラスの名を叫びながら暴れていた事実から、スネイクを容疑者として逮捕した。
スネイクはもちろん、母親のジョーもフィンの裏切り行為に怒りを見せた。
「息子は無実よ!」
フィンの過去
フィンの父親は昔、麻薬の売人の金をかすめ、そのせいで家族全員が狙われた。
その時フィンと父親は助かったが、母親が犠牲になってしまい、フィンの目の前で死んでいた。
それから祖父母が戻るまでの間、ジョーに面倒を見てもらっていたのだった。
「おかげで今がある」
フィンは関係者と近すぎる事から、捜査を外される事になる。
ダラスの証言
ダラスが病院で意識を取り戻した。
ダラスは、犯人は夫ではないとはっきりと証言した。
娘と夫がライブで留守の家に、物音がしたので娘が戻ったのかと思ったらマスクと手袋をした男がいた。
バーに隠していた銃を取り出したが抵抗は叶わず、男に殴られ続けた。
ダラスは、SNSで夫スネイクとラッパーのバンクス(スヌープ・ドッグ)が対立し合っている事を、宣伝だと理解できずに本気に思っているファンが一部にはいる、と伝えた。
スネイクのアリバイが立証され、スネイクは釈放となった。
だが、スネイクのフィンへの不信感は消えなかった。
バンクス
ダラスのSNSを調べていると、娘の動画の背後でスネイクが自宅の電子キーを解除している姿が映っていた。
これを解析すれば家への侵入は誰にでも可能だった。
さらにその動画にはバンクスが「いいね」をしていた。
もしかしたらバンクスが情報への返礼をしたのかもしれない。
バンクスの歌詞には、ダラスへの暴力を想像させる過激な歌詞も見つかっていた。
バンクスに話を聞くと当時のアリバイはなかったが、関与した証拠もないので連行はできなかった。
ハーレム流
マスコミはすぐにダラスの事件と絡めて、2人の対立を大きく取り上げた。
フィンはスネイクが金持ちになってもハーレム流の復讐をするだろう、とバンクスを監視する事にした。
すると案の上、スネイクが仲間と一緒にやって来た。
お互い銃を手にしていたが、すぐにSVUがその場を押さえ事なきを得た。
ところが興奮したバンクスは「俺がやった! あの女が悪い」とスネイクに叫んでいた。
すぐにバンクスを連行したが、バンクスの自白は自白ではなく「ラップの歌詞」だった。
ないと言っていたアリバイも、実は存在した。
妻以外の女と一緒だったので言えなかっただけだった。
ジョー
スネイクの自宅に、経過を報告しに行ったフィンは冷たくあしらわれる。
帰り際、娘のレクシーに話しかけると、ジョーとダラスが不仲である事が分かった。
フィンは、捜査ではなく心配だから、と1人でジョーに会いダラスとの関係を尋ねた。
するとダラスがスネイクの金を管理するようになってから、折り合いが悪くなったという。
特に、10年前に買ってもらった家の修繕費、25万ドルをマネージャーのメイプルズに請求したのがバレた事がきかっけだった。
「追加の修繕費をもらいに行ったら、もうもらえなかった。息子の金なのに」
でもその事はスネイクには言っていなかった。
「ダラスとの仲をこじれさせたくないから」
フィンはロリンズにダラスの口座を調べさせた。
かなり潤沢で、3ヶ月前にビッキー・ルイスに25万ドルを送金していた。
言っていた修繕費だろうと思ったが、その名前の修繕業者は登録されていなかった。
ビッキー・ルイス
フィンは捜査から外されたにもかかわらず、ロリンズについてビッキー・ルイスに会いに行った。
美容院を経営するビッキーは、白人女性だった。
ビッキーは、1年前にスネイクのマネージャーのティミーに誘われ、スネイクからセクハラを受けていたのだった。
「開業資金が欲しかったから、後日ジョーを訪ねたらあっさりと口止め料をくれたの。
ダラスに知られたらセレブ夫婦の危機だものね」
ビッキーの事を、スネイクとジョーに同時に確認をした。
最初は浮気なんかしない、と否定したがビッキーの写真を見せると一度だけ、とスネイクはすぐに認めた。
しかしジョーが口止め料を払っていた事は、スネイクには初耳のようだった。
「どこから金を?」
「メイプルズよ」
ティミーの名前が出ない事を不思議に思うと、ティミーは昔のマネージャーで2006年に事故死していた。
ビッキーの言う事には嘘があるが、フィンはロリンズには「警察が来たから動転したんだろ」とスルーするよう誤魔化した。
銃
フィンは、ダラスの銃の分析結果をこっそりと受け取っていた。
指紋はダラスのものだけで、予想通りだった。
しかし、線条痕は18年前の「マリク・ハーパー殺害事件」の凶器と一致していた。
フィンは仲間には内緒で、当時の刑事に会いに行った。
すると当時、白人の恋人がいて妊娠していたという事が分かった。
手がかり
ダラスのSNSを調べ続けていたロリンズが、新たな手がかりを発見した。
写真には、ステッカーだらけの同一の自転車が、何度も映り込んでいた。
恐らくストーカーのものだろう、と報告するとカリシが思い出した。
事件当時、現場で聞き込みした少年がこの自転車に乗っていた事を。
その時は、デリバリーでたまたま通りかかったと言っていたので単なる野次馬扱いをしていた。
「アンドレアス・ハーパー」
フィンもその名前を聞いていた。
アンドレアス・ハーパー
連行したアンドレアスは、犯行を否定したが周囲のデリバリー店に雇われている形跡はなく、凶器と思われる自転車のチェーンキーも発見されていた。
オリビアはアンドレアスを異常なストーカーとして扱った。
真相
フィンは、名前からすぐにアンドレアスがビッキーの息子だと分かった。
ジョーが支払ったのはセクハラの慰謝料ではなく、スネイクのマリク殺害の口止め料だった。
ビッキーもハーレム流にジョーを脅していた。
アンドレアスも何かで父親を殺したのがスネイクだと知ってしまったのだろう。
すべては報復だった。
フィンは拘置所にいるアンドレアスに会いに行った。
警官としてではなく、同じ仲間として。
ここでの会話は証拠にはならないと前置きした。
「俺は昔、目の前で母親を撃ち殺されたんだ。
犯人の顔を見た。
通報は意味がない。
毎晩どう報復しようか、考えた。
でも奴を殺しても、俺と同じ苦しみは与えられない」
するとアンドレアスは自然と語り出した。
「苦しめるには……、奴から家族を奪う!」
ダラスへの犯行をフィンには認めた。
「あれだけじゃ足りない。それでも奴を苦しめたかった!!」
真相を知るのはフィンだけだった。
フィンとスネイク
フィンはスネイクの自宅を訪ねた。
今はもうハーレムではなく、豪華な家だった。
スネイクはまだフィンを許した訳ではないが、それでも完全には拒絶しきれないのが2人の仲のようだった。
フィンは、母親の話を語りだした。
「俺は母を殺した犯人を通報すべきだったか?」
「ブラザー、チクったことがバレたらすぐにお前は消される」
「だよな、それがハーレムだ」
「警察は無力だ」
フィンは過去の行いは自分に跳ね返る、と前置きしてからスネイクにマリク殺害事件を思い出させた。
スネイクはもちろん、自分が犯人だとは言わずにマリクを覚えていると言った。
フィンは、母親殺害犯同様、マリクもクズ野郎で殺されても仕方ない人物だとスネイクに同意させた。
するとスネイクは、少し考えて言った。
「マリクを殺したのが正当防衛だったら?」
「それが証明されれば無実だ」
「誰も信じてくれないだろうな。印象が悪すぎる。ハーレム出身だから」
「変えようがない。
だが覚えておけ。過去の行いはすべて自分に跳ね返ってくる」
アンドレアスとの関係を分かっていないスネイクにはピンと来ないようだった。
「家族を大事にしろ」
「誓うよ」
2人はやっとハグをし合った。
スネイクの家を出ると、ファンの少年がフィンに声を掛けた。
「スネイクは?」
「ここにはいない。ハーレムにいるよ」
そして独り言を続けた。
「これからもずっと」
シーズン20 23話「憎悪と偏見/Assumptions」へつづく
「スネイクは?」
「ここにはいない。ハーレムにいるよ」
そして独り言を続けた。
「これからもずっと」
シーズン20 23話「憎悪と偏見/Assumptions」へつづく
かんそう
冒頭、SVUらしからぬダラスのミュージックビデオな歌が入ってビックリしましたw
ダラスとスネイクは、ビヨンセとジェイ・Zをイメージしていただければいいかと。
今回は「ハーレム」がテーマになっていて、特に馴染みのない日本人にはピンと来ない難しいテーマだと思いました。
と、同時にフィンのルーツを垣間見るストーリーになっていて、そちらはファンならば興味深く見る事が出来たのではないかと思います。
何より、ラップ、ヒップホップ・ファンには、スヌープ・ドッグとICE-Tの競演も見所でしょうし!!
とはいえ、実際はそんなに顔を突き合わせるシーンはなかったんですけどね。
それにしてもアメリカのラッパーの俳優率が高いように感じるのですが、それってラップと演技の上手さに何か関係があるんじゃないかと。なんとなく分かるような……。
私はお茶の間ファンなので、それ程ラップ界そのものには詳しくないんですけど、それでも2大スターの競演にはテンションが上がりました!!
(スネイクさん役は、ミュージシャンではなく俳優)
このところ、フィンが登場しない回も続いていましたが、その反動って感じの「フィン回」でフィンの人情派っぷりがたっぷり堪能できました。
シーズン20 23話「憎悪と偏見/Assumptions」へつづく
ダラスとスネイクは、ビヨンセとジェイ・Zをイメージしていただければいいかと。
今回は「ハーレム」がテーマになっていて、特に馴染みのない日本人にはピンと来ない難しいテーマだと思いました。
と、同時にフィンのルーツを垣間見るストーリーになっていて、そちらはファンならば興味深く見る事が出来たのではないかと思います。
何より、ラップ、ヒップホップ・ファンには、スヌープ・ドッグとICE-Tの競演も見所でしょうし!!
とはいえ、実際はそんなに顔を突き合わせるシーンはなかったんですけどね。
それにしてもアメリカのラッパーの俳優率が高いように感じるのですが、それってラップと演技の上手さに何か関係があるんじゃないかと。なんとなく分かるような……。
私はお茶の間ファンなので、それ程ラップ界そのものには詳しくないんですけど、それでも2大スターの競演にはテンションが上がりました!!
(スネイクさん役は、ミュージシャンではなく俳優)
このところ、フィンが登場しない回も続いていましたが、その反動って感じの「フィン回」でフィンの人情派っぷりがたっぷり堪能できました。
シーズン20 23話「憎悪と偏見/Assumptions」へつづく
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