あらすじ
Will Hart/NBC | 2019 NBCUniversal Media, LLC
15歳のイタリア人、エミリアが友人の家から乗ったタクシーの運転手にレイプされた。
エミリアは、脱衣ポーカーで遊んでいて下着にコートという姿だった為、運転手を刺激してしまったのだった。
エミリアはイタリアからの留学生で、姉のラーラと一緒にリチャードとメアリーのマシューズ夫妻の家にホームステイしていた。
夫のリチャードは特にエミリアの被害に興奮して怒りを露にしていた。
その運転手を突き止めると、すぐに自白して事件はあっさりと解決した。
エミリアは、脱衣ポーカーで遊んでいて下着にコートという姿だった為、運転手を刺激してしまったのだった。
エミリアはイタリアからの留学生で、姉のラーラと一緒にリチャードとメアリーのマシューズ夫妻の家にホームステイしていた。
夫のリチャードは特にエミリアの被害に興奮して怒りを露にしていた。
エミリアの携帯
ところが、エミリアの携帯を詳しく解析していたら、エミリアが中年男性とベッドに入ろうとしている動画が発見された。最初は、紛失したと思ったらラーラが持っていたのだが、ラーラはこの動画を知っててエミリアの携帯を隠そうとしていたのだった。
オリビアはすぐにエミリアを呼び出して、動画について確認した。
アメリカに来たばかりで、寂しくてパーティーに参加しただけ。
「リチャードに知られたら帰国させられる」
動画の送り主
更なる解析で、エミリアに動画を送ったのがラーラだという事が判明した。
ラーラは、自分が誘われたパーティーにエミリアがついてきたと言い、エミリアと同じようにリチャードに知られる事を恐れた。
「私達は小さな町から来たの。
刺激が欲しかっただけ。妹との秘密だった」
1度だけだったと言い、リチャードには秘密にしてと頼んだ。
本当にホストファミリーは気づいていないのだろうか?
マシューズ夫妻
カリシとロリンズがマシューズ夫妻の自宅を訪ねて、メアリーに話を聞いた。
「子宝に恵まれず、交換留学生を長年受け入れて来た。
エミリアで9人目」
エミリアが何か隠しているのではないかというと、メアリーは悩みながら話し出した。
「2人は、母国で父親に性的虐待を受けていたの。
私が話したと主人に言わないで」
だが2人は違和感を覚えた。
寝室にはドアがなく丸見え。
性犯罪者の被害者は神経質になるはず。
自ら性的なパーティーに行くとも思えない。
過去の記憶
オリビアがエミリアの過去について確認すると、父親はラーラの証言によって服役中だと分かった。
被害にあったのは4歳の時。
エミリア自身はもう平気だというが、オリビアにはそうは思えなかった。
相手にしているのは父親のような年齢差の大人。
「それは本来の姿じゃない。自分を罰してるのよ」
エミリアはそれでも落ち度があった、と自分を責めた。
ラーラも、ロリンズにエミリアと同じような事を話した。
「4歳の時に父親にレイプされていた。
母親も知っていたはず」
アメリカにエミリアを呼んだのは孤立させない為。
リチャードも望んだから。
「リチャードは父の罪に気づかせてくれた。
彼を一生愛するわ」
寝室のドアについて確認すると、もともとはあったという。
「今ないのは、どこかから取り寄せると聞いたけど」
2人の虐待の話は、ラーラの裁判での証言内容とも一致した。
だがあまりの一致に、オリビアは指南役がいると気づいた。
するとロリンズがリチャードがラーラと一緒に出廷している事と、ラーラがリチャードを頼っている事を伝えた。
オリビアはすぐにピンと来て頭を抱えた。
「ウソでしょ」
正体
かつての交換留学生の1人にリチャードの話を聞いた。
すると、リチャードの家に世話になっている間、パーティー三昧でリチャードは他の留学生とのワイセツ動画も見せていた事が分かった。
洗脳
オリビアは自宅にエミリアを呼び出し、エミリアに心を開かせようとした。
虐待されたと誰かに洗脳されていたのでは? と、確かめながら母親がSNSに投稿していたまだ家族が一緒だった頃の写真を見せた。
するとエミリアは思い出したようで、虐待はなかったと認めた。
「誰に吹き込まれたの?」
「ラーラよ、最初は信じられなかったわ」
そして本当にエミリアを虐待していたのは、リチャードだったとも分かった。
「あなたを傷つけ、洗脳し、手なずけたの」
リチャードは自分でも虐待しつつ、他の男にも紹介していたのだった。
それをラーラが携帯で撮影していた……。
リチャード
カリシとフィンがリチャードの自宅へ行くと、すでに夫婦で揉めたようで、メアリーは顔に痣を作っていた。
リチャードは開き直り、どの子も愛していたと言った。
妻は、老けた、と。
カリシが、「初めて虐待された時あなたは何歳?」と聞くとリチャードは酷く驚き、メアリーも驚きを口に出した。
そして手錠を掛けようとすると、リチャードはベランダに向かって走り、飛び降りた。
メアリーは逮捕も、飛び降りも止めようとしていた。
メアリー
弁護士同席でメアリーの取り調べが行われた。
黙秘も出来たのに、メアリーは誰かに話したいとすべてを打ち明けた。
ドアを外したのは、強制的にリチャードがメアリーに行為を見せつける為だった。
「彼は喜んでいたわ。
”若い女を見る中年女”、を。彼の言葉よ。
見終わると拍手を強要されたわ。あの人はイカれてる」
被害者であると同時に、少女達を助けられなかった。
「彼に捨てられる事を恐れて」
そして今でもまだ彼無しでどう生きればいいのか? というのがメアリーの一番の不安だった……。
その後
リチャードの死を知ったラーラは、睡眠薬を大量に飲んで自殺を図っていたが、命に別状はなかった。
オリビアの働きで、ラーラも立ち直る気持ちになり、イタリアから母親もやってきて、3人はまた一緒になった。
そのうち父親も出所できるだろう。
かんそう
SVUらしい気持ちの悪い事件でした。
最初のタクシーレイプは単なるミスリードでもなく、「あれがなかったらあの2人はどうなっていたのか?」と思わせる、重要な事件だったという……。
複雑というか、ショックでしかないんですけど。
レイプは大事件なのに、それがなかったらもっと恐ろしい事になっていたかもしれない、とか……。
にしてもリチャードは、どういう訳だかイタリアの小さな町に住む姉妹に目をつけて、幼さを利用して、洗脳し両親と引き離していたという……。
どんだけ……。
しかも、妻のメアリーも被害者でありながらも完全に共犯者。
イカれてると分かりながらも、リチャードへの依存は断ち切れない。
この事件、エミリアとラーラも被害者ですけど、メアリーの存在を主役にしてもいいくらいの内容の濃さでした。
冒頭のタクシー運転手の、最低なクズ加減にもへどが出ましたけど、その罪が軽く感じてしまうような複雑な重い事件が隠されていました。
はー、重い。
シーズン20 22話「ハーレムの流儀/Diss」へつづく
・【登場人物】
最初のタクシーレイプは単なるミスリードでもなく、「あれがなかったらあの2人はどうなっていたのか?」と思わせる、重要な事件だったという……。
複雑というか、ショックでしかないんですけど。
レイプは大事件なのに、それがなかったらもっと恐ろしい事になっていたかもしれない、とか……。
にしてもリチャードは、どういう訳だかイタリアの小さな町に住む姉妹に目をつけて、幼さを利用して、洗脳し両親と引き離していたという……。
どんだけ……。
しかも、妻のメアリーも被害者でありながらも完全に共犯者。
イカれてると分かりながらも、リチャードへの依存は断ち切れない。
この事件、エミリアとラーラも被害者ですけど、メアリーの存在を主役にしてもいいくらいの内容の濃さでした。
冒頭のタクシー運転手の、最低なクズ加減にもへどが出ましたけど、その罪が軽く感じてしまうような複雑な重い事件が隠されていました。
はー、重い。
シーズン20 22話「ハーレムの流儀/Diss」へつづく
・【登場人物】
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