LAW & ORDER:性犯罪特捜班/SVU シーズン20 14話「第33法廷/Part 33)」

2019/08/17

LAW&ORDER:性犯罪特捜班 LAW&ORDER:性犯罪特捜班 シーズン20 クライム ジェーン洞 リーガルドラマ

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あらすじ

Virginia Sherwood/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


2019年5月17日(金)22:00~ FOX 日本初放送 (全24話)
(アメリカ放送 2018年9月~)

【登場人物】


妻の夫殺し

警官の妻、アナベス・パールが夫のトミーを銃で殺害する事件が起きた。
自宅でのパーティーの後だった。
アナベスはトミーに料理について文句を言われていたという。

使用したのはトミーの銃で、胸に2発、股間に1発。

アナベス側は結婚生活6年の心理的虐待による正当防衛を主張しているが、ピーターは有罪間違いなしで、余裕だと思っていた。

待合室

SVUのメンバーは、それぞれ証人として呼ばれるのを待合室で待っていた。

オリビアが直接聞いたアナベスの供述は、有罪だと判断できる内容だった。
だが、アナベスの背景を考慮するとそうしていいものか迷っていた。
そのせいか、なかなか姿を見せなかった。

カリシは、トミーを警察学校で知っていた。
どんなにクソ野郎だったか、を。
さらに警官時代に似たようなケースの事件を担当していた事から、アナベスに強く同情していた。
現場の情報や供述からは、アナベスは有罪になるだろう。
だけど嘘をつく事もできる。

そもそもの迷いもある上、自分がアナベスを助ける事も終わらせる事も出来る、という力を持っている事にも戸惑い、1人落ち着けなかった。

ロリンズは、選択肢は真実を話すと言う1つだけ、とアナベスに一切の同情を見せなかった。

フィンは中立を主張した。

そんなフィンが最初に証人として呼ばれた。
その後、オリビアが待合室に到着したがそこから3人で言い合いになっていた。

フィンの証言

フィンは事実を淡々と答えつつも、オリビアがトミーの虐待を確信していると発言した。
それはピーターにとっては余計な一言だった。

ピーターはレイプの報告を受けたかどうか、フィンに再尋問した。
「俺は聞いてない」

カリシの証言

次に呼ばれたのはカリシだった。
カリシは迷っていた通り、証言台に上がるとアナベス寄りの証言をした。

ロリンズ

オリビアとロリンズは2人で待つ間も、意見の相違でぶつかり合っていた。

するとロリンズがアナベスに同情できないのは、実は自分の母親と重ねていたからだと分かる。

父親に暴力を振るわれても、通報も反撃も逃げることもしかなった母親を弱いと責めていた。
そして自分は弱くなるまい、と父親がクソ野郎でも帰りを待ちわびて窓の外を見続けていたのだった。

そんなロリンズの気持ちを知ってオリビアは、「そろそろあなた自身が窓辺の暗がりから離れるべきよ」と声を掛けた。

昼休み

法廷が昼休みに入ると、ピーターはオリビアにクレームをつけた。
2人の証言のせいで、楽勝の裁判が苦境になっている。

オリビアはすぐにカリシが脚色したんだと気づき、カリシを庇った。
するとピーターは、アナベス寄りになるようオリビアが糸を引いていると決めつけて責めた。
「お願いだ。慈悲の心を法廷に持ち込むな」

オリビアの迷い

その後もオリビアは、ロリンズを相手に迷い続けていた。

アナベスは、供述で少しも悔やんでいないと言っていたのだった。
それを陪審員が知れば、弁明の余地がなくなってしまう。
結果、長い間服役する事になるだろう。

オリビアは、直接的な暴力がなくてもアナベスは虐待の被害者ではないかと考えていた。

警官だから銃を持つトミー。
でも直接銃を向けられたとは言っていない。

だけど夫が銃を所持していれば、それは24時間無言で脅しているようなもの。

『俺は今すぐお前を殺せるし、罰せられないで済む』

それはオリビアの読んだ行間だった。オリビアはそういった行間を読む事も大事だと思っていた。

オリビアは自分がルイスに拉致された事と、アナベスが感じていた恐怖を同じ「究極の恐怖」だと考えていた。
思わず涙ぐんで当時の恐怖を思い出していた。
「そんな思いは誰も味わうべきじゃない」

ロリンズはオリビアを労わりながらも、アナベスは人質じゃない、と違いを主張した。
「そうかしら?
彼女は6年間毎日究極の恐怖にさらされてた」

オリビアは皆被害者だと気づいた。
「誰もが何かしら過去のトラウマを抱えてる」

そしてオリビアの気持ちが固まらないまま、ロリンズが呼ばれた。

ロリンズの証言

ロリンズはありのまま、どちらかというとアナベスに不利な事実だけを答えた。

真実

これまで行間を読んで補完していた部分が、アナベスの証言としてはっきりと説明された。

まずは、銃。
アナベルは証拠の銃を見て、即座に拒否反応を示した。
「いつもトミーの手の届くところに置いてあった。
しまって欲しいと何度頼んでも拒絶されていた」

理由は警官にとって銃は体の一部だから。
自分が強いと思える。男になれる。

銃を目の前にすれば誰もが無力や恐怖を感じる。
やはりトミーの銃は、無言の脅迫になっていた。
『お前は弱い』
アナベスは服従せざるを得ない立場に追い込まれていた。

日々怯えていた。
買い物中は、買ったものを捨てられる事を考えて。
電話に出る度手が震えた。
大学については、バカだから金の無駄と言われた。

誰にも相談できなかった。
大勢いた友達は全員トミーに排除されてしまったから。

ピーターははっきりと拒絶していなければレイプではないと主張したが、アナベスにとっては結婚した瞬間からレイプされ続けていた。
無理強いされても怖くて嫌とは言えなかったが。

フィン

証言後から裁判を傍聴していたフィンが、待合室のドーナツを取りに戻って来た。

1人で待機をしていたオリビアは、フィンにも迷いを伝えた。

フィンは、決められない、と即答した。

オリビアがやっぱり誤魔化されたと思っていると、フィンは突然釣りの話を始めた。

それは、やっとかかった魚をリリースした話だった。
「必死に生きようとするものは生きるべきだと思うんだ」
「アナベスも?」
「さあな」
「嘘の供述をしろってことね」
「あのアミキリは二度と掛からない。俺はそう思う」

オリビアはドーナツは単なる口実だと気づいた。
中立のはずのフィンだったが、アナベスの証言を聞いて心を揺さぶられたようだった。

そしてオリビアが呼ばれた。

オリビアの証言

オリビアは宣誓した。

ピーターの質問は、「アナベスは後悔していたか?」だった。

オリビアは、文脈を考慮して誤解を受けないように伝えようとし、しどろもどろになった。
すると、ピーターは聖書に手を置いて誓ったとおり、真実を述べろと念を押した。

アナベスはあきらかにオリビアの証言に期待をしている。

「被告人アナベス・パールは自らの行いについて後悔を示しましたか?」
「いいえ」
「何と言ってましたか?」
「夫が死んでうれしいと言いました。長年願い続けていたと」



かんそう

冒頭は毎度おなじみの事件発生シーンで、いつも通りと思っているとじわじわとなんだかいつもと様子が違う……と。

今回は、ほとんどがSVUメンバーの会話劇だけで進むという、私が知る限りではかなりの変化球回でした!
でも、そんな変化球こそSVUらしいとも。

普段は事件の捜査パートなどがありますし、容疑者や被害者等第三者との会話も多いですが、冒頭の事件発生シーンから即裁判になり、裁判シーンの他はSVUのメンバー同士での会話が延々と続くという、かなりの見応えでした。

しかもその舞台は汚い待合室!
最初はオリビア抜きの3人で、フィンとオリビアが交代。
そこから1人1人減っていき……。

最後はオリビアが残りますが、そこへフィンが後押し? にやってきて。

4人の中では中立という立場上、フィンが一番影が薄かったんですけどさすがフィン!
むしろしょっぱなにピーターにサクっとパンチ入れてるし、傍聴してアナベスに同情するとオリビアの背中押しに戻ってくる!

しかもその振る舞いが、フィンらしくあからさまじゃないのもいいんですよね~。
口実はドーナツ(そもそも自分で買ってきたw)で、背中押すのも釣りの話でさり気なく? だし。

フィンが美味しいとこ取りに思えたのは、欲目かな?w

そして普段はここまで意見が割れる事もないSVUですが、今回の事件では意見が割れるのも仕方がないという、絶妙な事件。

モラハラって言っていいのかな?
直接の暴力はないけど、精神的に虐待されているという。
しかも相手は銃を持ってますから、いつキレたり事故になってアナベスが殺されてしまう可能性もあった。

だから、正当防衛だと私もアナベスに同情しました。
むしろ、同じ警官は警官を守るだろうから通報してもアテにならないし、逃げてもすぐに見つかってしまう。
アナベスに他に解放される手段があったとは思えない。(その設定が上手い)

ロリンズは自分のトラウマがあるからかなり冷たい対応になっていたけど、でもロリンズの言う「真実を語ればいい」というのはそれはそれで間違ってもいないし。

そして毎度の余韻のある最後、オリビアが決め手になり得る真実を言って終わるという。

オリビアがロリンズと同じ考えならまだしも、オリビアは迷っていた(アナベスを救いたかったから)キツかったろうな。

アナベス自身も、事件直後は普通の精神状態じゃないからこそ、本当に思っている事しか言えなかったんだろうし。(後悔はない)
あのオリビアの発言の後でちゃんと説明して陪審員に「行間」が伝わっていればいいな、もしくはちゃんとアナベスが証言できていたらいいんですけど。

だいたい事件直後の供述で、アナベスが罪を軽くしようと仕込んでいたらその方が計画的で同情の余地なしって感じになるし。

本当の正当防衛だからこそ、「助かって良かった」としか思えなかったんだろうから、なんとか陪審員にはそこを伝えて欲しい!!(読み取って欲しい!!)

というわけで、今回ばかりは結果には希望を持ちたいと思いました。

最後はピーターも少し揺れてきているようにも見えなくもなかったし……。

と、いろいろ思う事が沢山ある中、眠気と会話の多さでちゃんと感想とあらすじが書けているか心配ですw


(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーン)

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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