ブラックリスト/THE BLACKLIST シーズン5 20話「ニコラス・T・ムーア/Nicholas T. Moore (No. 110)」

2018/06/13

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン5

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あらすじ

Virginia Sherwood/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


2018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。(全22話)
(アメリカ放送:2017年9月27日~)


登場人物はこちら


謎の少女


リズはレッドを訪ね、銃弾の傷よりもその前の事故による脳震盪の方が心配な状態である事を知った。
医者のローメイ先生には安静を言いつけられていた。

イアンは死んだが、リズは「真実」の入ったバッグを手に入れていないとまだ不服だった。
ジェニファーが何かを知っている可能性があるが、リズはジェニファーには会わないようレッドに釘を刺して帰った。

だが、その際にレッドが隠した新聞記事を盗み見ていた。


ニューハンプシャーの西で発見された白血病の少女には、身元の分かる記録が両親を含めて一切なかった。
その上、ワクチンを打った痕跡も化学物質の胎内蓄積もなく、現代人とは思えない状態だった。

リズはその少女がレッドの「秘密」と関係していると睨み、先に少女の謎を解く事がレッドを出し抜けると考えた。
今のレッドに「バッグ」を取り戻す以外の興味はないはず。

FBIも総出で取りかかる事に。


感染


リズとサマルは、病院に入院している少女に会いに行った。

少女は魔除けだという赤い粉をベッドの周囲に撒いていて、それをリズが超えようとすると「感染している人はダメ!」と大声を出して怯えた。


アラムは、似たような事例を発見した。
W・P・フロストという道に迷った男を保護した所、彼の身元も暮らしていた村も確認できなかった。
現代医療の痕跡がなく、血液検査の結果も少女と似ていた。


フロスト


フロストがいたコンコードの精神科センターを訪ねた。
担当医のワーナー博士(特異心理学専門)に話しを聞くと、ニュースで見た少女が気になっていたと言った。

フロストはまるで過去から来たようで、すべての知識が1957年で止まっていたという。
現代社会については「感染している」と言っていた。

最初はそれを思い込みが激しい幻覚だと考えた。
だが、最後には彼なりの現実を言っているように思えたという。
ワーナー博士は、実際に見た方が早いとインタビュー映像を見せた。

1957年6月24日から感染が広がった。
原因はカール・デイヴィーズ。
シンタックスの技師で誤って針を刺し、6時間でケンブリッジが全滅。
3日後、感染はアメリカに広がった。

長老たちが森へ逃げ込んでいた。
とても寒い森で生き延びたのは数人だけ。
それがニューヘイブンの村となった。

感染者は「オロ」と呼ばれる。
オロは、外の人間で保菌者。

もしも村の人間が外へ出て感染してしまったら「浄化」をする。

オロから守るのが「ライオライト」という、赤い粉だった。
その粉で線を引けば結界になると思っていた。

フロストの言っていた事は、少女メイベルの暮らす村の話だった。
その頃少女を村から連れ出していた父親は、村人に連れ戻され焼却炉で燃やされていた。

そしてフロスト自身も、ある日突然姿を消していたという。
部屋の窓が割れ、争った後を残して。


メイベル


リズは、再びメイベルに会いに行った。
入手した情報を利用して、自分を味方だと信用させた。

すると父親と一緒に村を出ていた事を突き止めた。
メイベルの白血病を治す為、外に出る必要があったから。
しかし、父親とははぐれてしまった。
父親についてはムーアさん次第だと、メイベルも「浄化」については知っているようだった。

そこへ医師の指示で車椅子を用意した男がメイベルを迎えに来た。
いやがる少女の代わりに、リズが職員と掛け合おうとしているともう1台、車椅子が運ばれてきた。
メイベルを連れ去った男は偽物だったのだ。

サマルがメイベルを追った。
ランドリーサービスのバンにメイベルを乗せていた男を追い詰めたが反撃を受け、サマルまでもがバンに詰め込まれてしまった。

リズが追い付いた時には、サマルの銃と車椅子だけが駐車場に残されていた。


ムーア


サマルとメイベルを乗せたバンの手掛かりになる情報は何1つなかった。
ナンバープレートはなく、社名もデタラメだった。
防犯カメラに映る男と一致する前歴者も出なかった。

そんな中、リズがメイベルから聞いた「ムーア」という名前から1人の男が浮上する。

ニコラス・T・ムーア。
1973年、30歳の時に失踪をしていた。
その場所がグラフトンでメイベル、フロストの発見場所と同じだったのだ。

ムーアの妻に話しを聞く事に。


小説


ムーアの妻は、「カール・デイヴィス」と言う名前にすぐにニューヘイブンが出来た原因だと答えた。
しかし、リズ達との話しが微妙に噛み合わない。
そんなもの本当にあるはずがない、と妻は本棚から1冊の本を取りだした。
「感染の時代、ニコラス・T・ムーア」

メイベルやフロストの言う村の話しは、ムーアが昔に書いた小説の内容そのものだったのだ。


小説によって、浄化というのが焼却炉で焼かれる事だと分かったアラムは、サマルの事が心配で仕方なかった。


配達


メイベルとサマルを誘拐した男は、ムーアの元にメイベルを配達した。

男はサマルについては契約にないから俺が始末する、と言っていた。

Scott Gries/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


村ではメイベルが連れ戻された事で、物議をかもし始めていた。
浄化の理由は、村の秘密が外に漏れるのを防ぐ為。
だが、メイベルのような幼い子にはその心配はなかったんじゃないか?
まだ子供なのに燃やすのか?

ルールはルールだと、ムーアは村人達を宥めた。


ニューヘイブン


アラムは、ニューヘイブンの場所を突き止めた。

小説にあった「召喚の儀式」には滝が必要。
そこからメイベル発見場所から近い、スティンソンブルック滝を見つけた。

更に、税収記録からムーアが失踪した年に、580エーカーの森がNPO団体に譲渡されていた。

これでかなり絞り込める。


その頃、ニューヘイブンではメイベルの浄化が行われようとしていた。
メイベルが焼却炉に入れられた時、FBIが間に合った。

村人達にとってはオロの襲撃に、撃ち合いが始まる。
その間にリズがメイベルを焼却炉から救い出した。

Scott Gries/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


アラムもサマルの身が心配で現場に来ていた。
村の何処かにサマルがいるはず。
交渉人を待ってというリズに、アラムは居ても立ってもいられず小説を片手に自ら説得をし始めた。

「僕らは感染してないし、オロでもない。
それは『物語』だから」

ムーアを信用しきって銃を向ける村人に、アラムは真実を聞かせた。
全てフィクション、この本に書かれている事。
そしてその小説の作家がムーアだと言う事も。

バラされては困るムーア本人が銃を持ってアラムを脅した。
アラムは仕方なく、小説を置いて後ろに下がった。

しかしもう遅かった。
メイベルの母親が家を飛び出して、小説を手に取った。
その背表紙には若い頃のムーアの顔写真が掲載されていた。

もはやムーアの影響力は、失われかけていた。
メイベルの母親は、メイベルを取り戻しに外に出た。
それを皮切りに、どんどん村人が降参して家の外に出る。

ムーアは黙って見過ごす訳にはいかず、自ら丸腰の村人を撃ち始めた。
それを合図にFBIが突入してムーアを逮捕した。

だが、村の何処にもサマルの姿はなかった。
ムーアを追及しても「遠くへ行った」としか言わなかった。


ジェニファーとレッド


レッドは、ジェニファーに会いに行っていた。
目的は当然、バッグの在り処についての情報だった。

ジェニファーはすぐにそれを見透かし、門前払いをした。


それもレッドの計算のようで、ジェニファーが母親ナオミに連絡を入れるのを待ち構えていた。
ナオミの電話を盗聴していたのだった。
イアンは自分が死んだ場合、バッグをどうするかの手配をしていたはずだ。

するとスモーキーが、ガーヴェイの右腕ジャドソンに聞けばいいと提案した。

Virginia Sherwood/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC



ホルト連邦拘置所


レッドは、ジャドソンが入れられているホルト連邦拘置所へ行き、グラントン刑務官を脅した。

愛車を人質に取り、ジャドソンにイヤホンを渡してもらった。

そしてイアンが、死ぬ数週間前にバッグをコスタリカに運んでいた事を突き止めた。

スモーキーは、警官と偽り空港からタクシーでイアンが向かった先を聞き出した。

レッドは自ら向かうつもりだったが、そこへジェニファーから連絡が入る。
気が変わったようで、交換条件で母親に会わせると言い出したのだった。

急きょ、コスタリカにはスモーキーだけを行かせ、レッドはジェニファーに会う事にした。
コスタリカへ行っても、その先でまたバッグの行き先を捜す羽目になるかもしれないが、ナオミと会えば、バックの在り処の回答が得られるかもしれない。


真実


Virginia Sherwood/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC



ジェニファーはレッドと会い、何故捨てられたのかという経緯を聞いた。
正直に話してもらう、それが条件だった。

レッドは話し始める。
「結社」を見つけ、その結社を潰そうとして命を狙われた事。
家族を捨てたのではなく、あくまでも「守った」つもりだった事。

1990年当時、KGBとCIAが同じ目的を持つ事はなかった。
その両者が追っていたのが、レッドだった。
世界の2大強国に追われるよりは、アメリカの捜査機関に追われるほうがずっと楽。
標的に近しい者は彼らも標的となってしまう。
家族は特に狙われる。

だから家族をクリスマス・イブに捨てていた。
そしてナオミとジェニファーは、証人保護下に置かれ守られていたはずだった。


ジェニファーが案内したナオミの居場所とは墓地だった。
ナオミは家を出た所を撃たれて死んでいたのだった。

ジェニファーはそれをレッドの仕業だと思っていた。
本当に思うなら、ちゃんと縁を切ったはず。
母親はそうしていたという。
別れる際に、ナオミはレッドを心底恐れていた。
いつかジェニファーの居場所を聞きに来る、と。
それを防ぐ為に、ナオミはジェニファーと縁を切ったと言う。

母親の死を1年近く知らなかったが、ナオミの夫がジェニファーを捜して伝えていたようだ。
「ママはあなたの敵に指を落とされたそうね」

ナオミは二度と連絡しないで、と最後の願いを伝えて帰って行った。


結局手掛かりを得られなかったレッドは、コスタリカへ行く事にした。
そこへリズがやってきて、フライトは中止だと告げる。

メイベルの記事を隠したのはリズの気を引く為の作戦だった。
リズは、事件を解決して気付いたのだった。
その間に、リズに邪魔をされずにバッグ捜しが出来るように。

レッドはそれを認めると、だから早くジェットから下りるようにと頼んだ。
「どこにも行かせないわよ」
リズは、サマル捜しをレッドに頼んだ。


21話「ローレンス・デイン・デヴリン/Lawrence Dane Devlin (No. 26)」つづく


かんそう


うーん、今回もジェニファーについては、良く分かりませんでした。
ジェニファーの話しはかなり本物ですが、なんか胡散臭さが~。

レッドも何も調べずに信用しきっていますが、それは親子だからなのかそれとも、あえてそうしているのか。

1つ気になったのは、証人保護下なのに、ナオミの夫にジェニファーが見つかっていると言う所。
ナオミの夫って、浮気していた夫の事?
その夫の捜査能力凄くないですか?w
半分ツッコミでもあるんですけどねw

ナオミは死んでいましたが、今さら撃たれる理由ってあるのかな?
それがレッドへの報復とかであるなら、それをレッドが知らないままでいたのっておかしいような。
それこそベルリンの時はちゃんと指とか送ってきた訳ですし。
つうか指って本当になくなってたんだっけ?

縁を切ったはずなのに、その話はしっかり聞いていたのね……。
どう考えても誰かがジェニファーにとってレッドが「悪者」であるように仕組んでいるような気がしちゃうな~。

そもそもレッドは、家族を守る為捨てていた。
でも今、真実を守る為その家族と再び接触する事で、危険な目に合せている……。

これをレッドの非情さと捉えるか、もっと他に理由があると考えるか。

なんとなく……。
レッド好きの欲目としての願望を込めて考えると、そもそもナオミとジェニファーの家族そのものが、レッドの仕組んだブラフだったりして。

レッドの家族が他に存在していると思わせて置く事でレッドに都合の良い事があった……とか。
だからリズについてはずっと親子である事を伏せていた。(本当に守る為)

でも、それも計算が合わなくなり、名乗ることで守るというスタイルに切り替わっているんですけどね。

もしかしたら、ジェニファーとナオミの存在がレッドとは関係ないというのが、レッドの守りたい真実の1つだったりして。
イアンが握っているけどまだ確認しきれない、という状況にイアンとジェニファーに関係があったのも、何か絡んでいるとしたら少しスッキリするんですよね。


今回、リズをバッグから遠ざける為の事件は、映画「ヴィレッジ」と言えば見た人には分かると思います。

その村だけ独自の時間やルールが流れていて、外界と接しなければ何も問題はないのですが、白血病の娘の為に父娘が脱走せざるを得なくなって、明るみに出てしまったという。
まあ村を作ったムーアは、村を守るという大義を理由に人を燃やしたいだけのサイコでしたけどね。

でもこの村のストーリーは、もう1つの役目もあってサマル誘拐までも誘発してしまいました。

アラムとサマルのストーリーって、なんだかんだ伏線になっていたんですね。
サマルと別れたものの、当然気持ちが冷めた訳ではないのでアラムもつらい!

しかも残すところあと2話というシーズン・ファイナル直前と言うタイミング……。
サマル、まさか死んじゃうとかないよね??

ブラックリスト自体はシーズン6に更新決定していますけど、サマル無しのチームなんて嫌だよ~。
リズへのイライラを払拭してくれる、サッパリ女子だったのにー!


他には、最近出番がなくて寂しかったスモーキーがなかなか活躍していました。
レッド軍が、わいわいしてるのも見たいんですよね。


なかなか「真実(バッグ)」には辿りつきませんが、まずはサマルを助けて欲しい!
次回も楽しみ!!


21話「ローレンス・デイン・デヴリン/Lawrence Dane Devlin (No. 26)」つづく

登場人物はこちら


(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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