あらすじ
[ NCIS ] One Step Forward | 15x21 ending scene
2018年1月25日(木)~FOXジャパンでシーズン15 日本最速放送(全24話)
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前回:20話「見えない目撃者/Sight Unseen」へ
退役軍人殺人事件
NCISに28歳のサラ・カーターという女性が押しかけ、捕り押えた警備員を殴るという事件がニュースで取り上げられてしまった。
偶然その場に居合わせたギブスが話しを聞く事に。
サラの母親は、元海軍の捜査官メイ・カーターだった。
中東に3回派遣され、「砂漠の嵐」作戦に参加していた。
ギブスも参加していた。
メイは、自宅で侵入者に射殺されていたのだが、州警察は何もせず、1年間未解決のままだという。
それを解決して欲しいというのだが、サラはかなり押しが強く、気も強かった。
母親同様、サラと祖母も揃って退役軍人で、サラには爆弾で鎖骨骨折と外傷性脳損傷の記録があった。
管轄外ではあったが、ギブスは捜査を引き受けた。
メイ・カーター
州警察のオルソン刑事は喜んでNCISに捜査を引き継いだ。
メイ・カーターは38歳で退役した後、保護司になっていた。
1年前、強盗に射殺された後、自宅は差し押さえにあい現在は建て替えられていた。
現場検証は出来ない。
強盗犯
ロバート・フリンという男が、殺害の数日前に近所の強盗未遂で逮捕されていた。
メイ殺害については証拠不十分だったが、念の為話しを聞きに行った。
フリンは今では更生して防犯セミナーを開いていた。
メイ・カーターの事はニュースで話題になっていたから、NCISの登場を驚きはしなかった。
すでにTV局の取材も来ていた。
当時、カーター家の下見はしたが、金目の物がなさそうだったのでスルーしたという。
だが、家から女2人が罵り合う怒鳴り声が聞こえてきたのを覚えていた。
オルソン刑事にも伝え済みだという。
口喧嘩
その話しは、オルソン刑事の口からも出た。
隣人達によると、事件までの1週間、口論は続いていたという。
口論していたのは、メイとサラだった。
しかし、サラはその口論を覚えてはいなかった。
オルソンは、メイを恨んでいたのは娘だけだ、と言って資料を置いて帰って行った。
資料の中から、サラに借金がある事が分かった。
クレジットカードの支払いを滞納していたのだった。
母親との口論に加え、借金。
そのどちらもサラの口からは出ていなかった。
サラの秘密
リーヴスとビショップは、サラから聞いた住所を訪ねた。
しかし、その住所の表札は別の名字になっていた。
留守のようで周囲を調べていると、サラと息子テオが帰ってくるのを見つけた。
だが家の前で曲がっていってしまった。
追いかけると車が停めてあった。
中には荷物が詰まっており、親子が車上生活をしていた事が分かった。
サラは、脳損傷の結果偏頭痛と集中力の欠如に悩まされていた。
その為長く働く事が出来ず、ホームレスになっていたのだった。
退役軍人の例として珍しくはなかったが、データ上の数よりも実際は多いと思われた。
女性退役軍人は子持ちである事も多く、路上やシェルターには住めずに車で生活するケースが多い。
その為姿が見えずにカウントされていないのだった。
とはいえ、今のサラは被疑者。
記憶障害で一週間続いた口論まで忘れるだろうか?
取り調べ
サラの取り調べを行おうとすると、リーヴスが志願した。
リーヴスは「ファイナル・サルート」という女性退役軍人に家を提供する団体で、ホームレス支援のボランティアをしているのだった。
ギブスはわきまえろ、と最初は却下したが熱意にほだされ自分と交代した。
サラは、借金が口論の原因だったと言った。
そもそも母親に借りるつもりはなかった所に、借金がバレてメイが勝手に年金を返済に充てたという。
刑事に黙っていたのは、恥ずかしかったのと事件とは無関係だったから。
母親には感謝をしていて、事件解決が恩返しなのだった。
リーヴスはファイナル・サルートで住居を提供している事を説明した。
だが、サラはあくまでもホームレスではなく、落ち着いたらテキサスの叔母の所へ行く事になっている、と断った。
それでもリーヴスは念の為だと、自分の番号を入れたプリペイド携帯をサラに渡した。
手掛かり
オルソンの持ってきた資料にあった、メイの殺害時の写真からアビーが手がかりを発見した。
遺体は横になっていたのだが、それは犯人がメイのポケットを探った為に動かしていたのだった。
そしてジーンズのポケットには、紙から写ったと思われるインクの数字が残っていた。
それを画像処理で解読した所、すべてGCから始まる英数字の羅列だった。
GCは宅配のグローバル・クーリエ社の頭文字で、荷物の追跡番号だったのだ。
グローバル・クーリエ社
ギブスとマクギーがGC社の担当に会いに行った。
追跡番号から、依頼主が通販薬局のベテラン・アルファ・ケアだと分かった。
受取人は、アール・クラフトだがその荷物の盗難届が出ていた。
アール・クラフトの住所を貰う。
そこへ、TVレポーターが押しかけてきた。
ギブスが怒ってカメラを避けるシーンはしっかり撮影されていた。
アール・クラフト
アール・クラフトも退役軍人だったが、2か月前に病死していた。
通販で鎮痛剤を取り寄せていた。
盗難は、メイ殺害の1ヶ月前だった。
メイが追跡番号を使って盗んでいたのだろうか?
ホステル
メイが死亡前、ガソリン・スタンドに寄っていたという証言から、リーヴスが交通カメラのデータに手がかりがある事に気づいた。
メイの車が止まっているのは、ホステルの近くだった。
トーレスとリーヴスがホステルに向かった。
道中でリーヴスはトーレスにサラの事を話した。
サラにはテキサスのおばなんていなかった。
本当はホームレスなのに、息子を失うのが怖くて認めようとしない。
ホステルの受付けの男にメイの写真を見せたが、見覚えはないと言われた。
中を調べようとすると、男はカウンターを飛び越えて逃げ出した。
2人は競うように男を追った。
最初はトーレスが先頭だったが、リーヴスは自分の方が早いとトーレスをどかした。
男を追うリーヴスをトーレスが後ろから押さえたその瞬間、目の前を車が横切り男ははねられてしまった。
リーヴスは、トーレスのお陰で命拾いをした。
リーヴスに礼を言われたトーレスは照れ臭いのか、「追い越そうとしただけさ」と言った。
「腰を痛めなきゃ俺が勝ってた」
男の名前はジャックスだった。
逃走には慣れていたようだが、即死だった。
ホステルのカウンターを調べると、違法の処方箋が山のように見つかった。
メイ殺害の証拠となる拳銃も。
オルソンもやってきて、ジャックスは麻薬課がマークして泳がせていた男だと分かった。
仕入れ先の特定を狙っていたのだが、やはりメイが関係していたのだろうか?
それともメイはただの客だったのか?
戦利品
ギブスとスローンは、再びサラに会った。
サラは、メイが薬を盗むなどあり得ないと信じられないようだった。
しかし、1998年にメイは抗鬱剤の過剰摂取をしていた。
その事はサラも知っていて、父親が出て行ったせいだと庇った。
「母に罪を着せてる」
サラは、疑いをかけられて不服を露わにした。
ギブスは、「砂漠の嵐」の話しをした。
「男達は戦利品として武器を持ち帰ろうとした。
俺は靴墨にした。
どこにいても靴の磨き方は同じだ。
俺も敵も隣にいる男もな」
「だから何?」
「君のお母さんもだ」
サラは、そう言われても反抗的な態度のままで、母親を庇った。
「母の為だといった癖に。
母の顔に泥を塗ってる」
そう言って去って行った。
プロファイル360
捜査をつけ回していたレポーターの番組「プロファイル360」が放送された。
当然サラも取材を受けていた。
思い出の写真を見て、母親の事を伝える。
その後には怒るギブスも映し出された。
アビー
オプラですら予約が取れないという流行のレンストラン、クーラー。
そのペア招待券をアビーが懸賞で当てていた。
だがアビーは、清掃員のアルにプレゼントするといって周囲をがっかりさせた。
リーヴスだけは「厚底を履いた天使」とアビーを褒めた。
しかしその権利が譲渡不可だと分かると途端にアビーに誘って欲しくて、仲間達は賄賂を贈り始めていた。
アビーは、ファイナル・サルートでボランティアをするリーヴスに呼ばれた。
リーヴスは、ボランティアは治療の一貫だと言う。
サラは母親の写真を何枚も持っていたが、自分は1枚きり。
3歳の時に母が死に、詳しくは覚えていないがホームレスだったという。
「ここにいると母を近く感じられる」
リーヴスは、亡き母の為にボランティアをしているのだった。
だが、サラを説得できなかった事でアビーを呼び出していた。
「君は誰よりも心が広い。
サラを説得できる。
俺には無理だ」
アビーは断った。
「私は必要ないわ。
サラを説得するにはまず自分の心を開かなきゃ」
その時、リーヴスがサラに渡していたプリペイド携帯から連絡が入った。
テオから、母親が襲われているからと助けを求める電話だった。
襲撃犯
サラは、なんとか襲撃犯を自力で追い返していたが、NCISに保護された。
犯人はマスクをつけて車の中を荒らしていたという。
メイ殺しの犯人、ジャックスは死んだはずなのに何故サラが狙われたのか?
リーヴスは、再びサラと2人きりになって説得を試みた。
サラはハウスクリーニングの仕事があるし、他の職にも応募してるとリーヴスを見るなり突っぱねた。
「聞いてくれ。
俺の母親も、助けを必要としていた。
完璧じゃなくても頑張る姿を愛してた」
「怖いのよ。
助けが必要だと認めたら、息子を奪われる」
リーヴスは、俺を信じてくれと頼んだ。
サラはやっとリーヴスを信用したようだった。
「言いたくなかったけど1つ聞いて欲しいの。
母が死ぬ数週間前、私の薬が消えた。
偏頭痛があるから鎮痛剤を飲んでる。
あの薬が必要なの。
薬が届かなかった時、私が取り乱したら、母が保険会社に電話してくれると言った。
母はまた薬をやってたの?
私の薬を盗んだと思う?」
ギブス達には言えなかった不安をリーヴスには打ち明けた。
それが有力な手掛かりになるとは想いもせずに。
保険会社
メイが問い合わせをした保険会社を調査して、メイは何も盗んでいない事が分かった。
メイはちゃんとサラの薬の追跡番号を調べていた。
だが、保険会社がヘマをしていた。
1年で紛失した荷物すべての番号を送っていたのだった。
メイは元捜査官。
それを見て、密売組織に気づき1人で追い始めたのだろう。
それでジャックスの所へ行った、薬を盗んだ犯人を捜す為に。
サラを襲ったのは、その犯人だろう。
だが車で探していたのは何だったのか?
犯人
ギブスはすでに何かに気づいたようで、「プロファイル360」をもう一度見せろと言った。
ギブスが指示したのは、サラが写真を見ているシーンだった。
その中の1枚にジャックスが映っていたのだった。
しかし、重なっている為ジャックスの他に誰が映っているのかは、番組では確認できなかった。
モニターで呼び出していたアビーはその写真を見つけていた。
そこに映っていたのは、GC社でギブス達の応対をしていた男だった。
男は番組を見て、ジャックスの写真に気づいていたのだった。
当時、メイに嗅ぎ回られていた事は気づいていた。
メイ殺しも、写真を捜していたのも、薬を盗んで横流ししていた男の仕業だったのだ。
男の顔には、サラに殴られた傷がしっかり残っており、言い逃れは出来なかった。
リーヴスとアビー
事件が解決し、ギブスは思い出の靴墨を取りだして靴を磨いていた。
サラとテオはファイナル・サルートに世話になっていた。
改めてリーヴスに礼を言い、一緒に食事をと誘った。
だがリーヴスには先約が入っていて断った。
アビーにクーラーに行く相手に選ばれていたのだった。
2人は、クーラーの食事に興奮しながら店を出た。
すると、道端で銃を持った強盗に金をせびられた。
すぐに言う事を聞いてやり過ごそうとしたが、アビーはつい声を掛けてしまう。
「話してくれたら力になれるかも」
それは強盗を刺激してしまったようで、何様だ? と息を荒くした。
リーヴスが慌ててアビーのバッグまで差し出して、宥めようとしたが無駄だった。
男は「力になりたいと言え!」と銃を持ったまま迫ってくる。
「力になりたいわ!」
アビーが言う通りにした時――。
「無理だ」
と言いながら銃声が響いた。
かんそう
ファイナル・サルートは実在の団体だと、最後に紹介されていました。
さて!
シーズン15も21話目と言う事で、いよいよさよならアビー・ストーリーの突入となりました。
といっても今回は、最後にクリフハンガーしただけですが。
銃声は響いても、画面はブラックアウトした状態なのでどうなっているのかは次回までわかりません。
これでいきなりアビーが死んでいると言う事はないと思いますが、この事件がきっかけで辞職? という流れになるのかな~。
今回は、ちょっと誤解を受けやすいサラが持ち込んだ母親の1年前の事件でした。
相変わらず事件的には「1年前にあそこに車停めてた」って言われてもそんなの覚えてないし、一年前に同じ人がホステルの受付けにいるとも限らない、とかツッコミ所はありますがw
その緩さがNCISの魅力でもあるw
リーヴスに花を持たせる回と言う事で、ギブスがサラには信用されなかったのが可哀想でしたw
でも決める所ではいつものギブスの勘が冴えて、事件解決に繋いでいました。
リーヴスのライバルといえばトーレスですが、リーヴスが活躍するとなるとすっかりアホっこみたいな存在になっていましたw
それもまた面白くてアリですが。
次回は、シーズン15のファイナル前の山場になる事は間違いないんですよね~。
どんな別れ方になるのか、ここまで来たら早く見たい!
22話「ニ歩後退/Two Steps Back」へつづく
登場人物はこちら
前回:20話「見えない目撃者/Sight Unseen」へ
(文:ジェーン洞)
2 件のコメント:
こんにちは、ジェーン洞さん。
今回はもう最後のアビーのシーンで、それまでの展開を全て、持っていかれてしまいました。
これが第21話。いつの間にか本国で2話連続で描かれたアビー最後のエピソードの回だったんですね。
あの最後のシーンで、「次がアビー最後のエピソードなの…?」と、気付かされました。
そう思うと、今回のアビーはメンバーと絡むシーンが多い。
でも、ギブスとのシーンがない…。
これが何を意味するのか? 今回のシーズンはギブスがアビーのラボに行く機会もほとんどなし。
アビーが「ギブス、ギブス!」と言って、駆け寄るシーンもない。
アビーとギブスのこんなに絡まないシーズン、みたことないです。
カフパウを差し入れするシーンも、アビーの頬にチュっとするシーンもない!
ギブスがアビーに何も声をかけないで、アビーが去るなんて想像もできないので、あの銃撃で
アビーが負傷したとは思えないのです。(いや、そう思いたくない!!)
今シーズン、2話を残してアビーが次回で NCIS を去ってしまう!
もう、次の展開が気になって気になってしょうがないです。
White Dragonさん
コメントありがとうございます!
ほんとに、いつの間にかアビーとの別れが迫ってきていた……という感じでしたね。
それもいきなり銃で襲われるという始まりですから、なんだかあまり明るいスタートではなくて、ドキドキしますし。
降板だからと短絡的に命を奪うような事はしないで欲しいと願います……。
最後はギブスとのシーンもあるといいですね!
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