アメリカン・ホラー・ストーリー:カルト/American Horror Story: Cult シーズン7 2話「闇を恐れるな/Don't Be Afraid of the Dark」

2018/05/01

Simoom アメリカンホラーストーリー アメリカンホラーストーリー:カルト ジェーン洞 ホラー

t f B! P L

あらすじ


2018年4月23日~FOXジャパンで放送!(全11話)
(アメリカ放送2017年9月~)

・シーズン7登場人物

1話「混乱の幕開け/Election Night」へ


ピエロ


アリーがベッドに居た、というピエロはその後アイビーが捜しても姿が確認できず、幻覚だと処理していた。

何が現実なのかどうかわからなく、アリーの不安は増していく。


オズは殺人ピエロの夢を見てうなされる。
ピエロに殺される、と不安になったオズはアリーではなくアイビーの側に居たがった。


立候補


カイが、市議の補欠選挙に立候補するとニュース報じていた。
死んだチャンの後釜で。
チャンは世間的には「無理心中」となっていた。

カイは無実なのに移民から暴力を受けた悲劇の人物になっていた。
移民をけしかけて撮影した動画は、この為だった。
撮影したのは勇敢な夫婦だと報道された。

移民は起訴か国外退去になると思われ、カイは大統領も称えた。

ニュースを見たアリーとアイビーは、カイの顔を覚えていた。


勇敢な夫婦


チャン一家が殺害された向かいの家に、早速誰かが引っ越してきた。
アリーが不安そうに見ていると、それはニュースの「勇敢な夫婦」だった。

気になるアリーはこっそり窓から中を覗く。
夫に声を掛けられると家に逃げ帰った。


対立


カイのニュースの影響か、大統領の影響か、ザ・ブッチャリーの厨房でも白人の従業員ロジャーと移民シェフのペドロ・モラレスが対立を始めていた。
高圧的に仕切られ思わずペドロは包丁を向けるが、ペドロは古株で家族のような存在だった。

アリーは、この社会情勢だから移民は守るとその場を治めた。


仲直り


結局、ウィンターは子守りのままだった。
しかしオズはチャン家の事件の事で、母親達に嘘を言われた気がするので、よそよそしくしていた。
ウィンターは、「人は信じたいものを信じるの。彼らが信じたいものを探して見せてあげるのよ」ともっともらしい言い訳をした。

自分は目撃者でまた来たらどうしよう、と怯えるオズに指切りをする。
「これで肉体同士が結びついたわ。
あなたの嘘はすぐ分かる」
オズが怖いと思っている事は、チャン家に行かなければ良かったと言う事と、新たな隣人。
ウィンターはその恐怖を、絡ませた小指を通じて自分が引き取る、と言った。
「あなたの恐怖をちょうだい。私が持っててあげる。お互い強くなれるわ」

まだ幼いオズには効果があったようだ。


新たな隣人


アリーとアイビーが帰宅すると、オズはウィンターに連れられて早速向かいの家に行っていた。
それを聞いたのはウィンターがオズの上着を取りに家に戻った時だった。

ただでさえ不安なのにオズが1人で知らない人の家にいると知った2人は、大慌てで飛んで行った。
だが、オズ本人は両親とは真逆に楽しそうに養蜂を見ていた。

蜂の恐ろしさもあったが、アリーには蜂の巣の穴の集合体も苦手だった。


夫婦は気さくですぐに、心配をさせまいと勝手な事をした、と謝った。
アイビーは気を取り直して、改めて自己紹介をした。
夫はハリソン・ウィルトン、妻はメドーと名乗った。

アリーは不安を引きずっていた。

2人は金銭的余裕がないから賃貸契約した、と正直に打ち明ける様子にアイビーはすぐに打ち解けそうだった。

ハリソンは蜂蜜を回収しながら、養蜂を語る。
「蜂の群れは完全なる社会だ。
それぞれの蜂がたった1つの仕事に専念する。
争いや自己主張は一切ない。
素晴らしいよ」


その後部屋の中でレモネードをご馳走になった。
元製薬会社務めをしていたというメドーは、皮膚がんになって以来日光が苦手だと言った。
だから、外に居る時はサングラス、つばの広いハット、マントを着けてガードしていたようだ。
温暖化がガンの原因だという。

今は自宅で働いていた。

夫婦そろってニコール・キッドマンのファンクラブの副会長だという。

そんなハリソンはゲイだった。
2人は高校の親友で、35歳で独身だったら結婚する約束をしていた。
皮膚に触れられたくないメドーと、都合が良かった。

ゲイと聞いてアイビーは一層、親しみを感じた。

アリーとアイビーが引き上げる時、玄関のドアには血で描かれたピエロマークの跡が残っていた。
思わずアリーは「事件の後なのに怖くないのか」と聞く。
明るく怖くない、というハリソンだが、床を見るとまだ大きな血だまりの染みが鮮明に残っていた。


警報通知


夜、オズは怖くて1人で寝たくない、と2人の寝室に顔を出した。
だが、すぐにカフェの警報通知が入り、アイビーが様子を見に行く事になってしまう。

オズはアイビーが居なくなる事に不安を表したので、アリーはオズの為に自分がカフェに行く事にした。

どうせ誤作動だろうから、すぐ戻って来れる。

カフェに着くと、押し入られた様子もないので誤作動だろうとアリーは警報を止めた。
帰り際、気になって冷凍室を覗いた。
大きな肉の塊が吊るしてある部屋で、アリーは昼間ペドロと対立していたロジャーが吊るされているのを見つけてしまう。


警戒


それ以降アリーの警戒は、家の防犯対策を強化するほど強まっていた。
なのに、カウンセリングをさぼっていたので、アイビーはこっそりヴィンセント医師を家に呼んだ。

アリーはロジャーを見つけた時まだ息があったという。
助けようとしたのに、助けられず殺したのは自分だと、自分を責めていた。

その時の担当はチャン家の時に声をかけた金髪刑事だった。
刑事に対してもアリーは不信を抱いていた。

刑事の取り調べは、いかにもペドロを犯人に仕立て上げようとしていたのだった。

そしてアリーは、ハリソンから銃を受け取っていた。
「私が不安になるのは当たり前。本能がそうさせるの。
『この世界はイカれてる』と。
大統領選でさらに悪化よ」
家族を守る為なら、何でもする。

ハリソンの家には銃が山のようにあった。

しかし、それはアイビーには秘密にしているつもりだった。
ヴィンセント医師にも、守秘義務があるんだからと口止めをした。

アイビーが聞いた診断結果は、広場恐怖症の初期兆候が見られるから注視したほうがいい、という事だった。
アイビーは、ウィンターを頼る事にした。


カイ


アリーの家にカイが訪ねてきた。
カイは立候補の挨拶と、ラテの謝罪に来たというが、アリーは警戒して家には入れなかった。
頑なに断るアリーにカイ最初は丁寧にしていたカイも本性を表す。
新しく設置したばかりの鉄の防犯扉を掴んで、大きな音を立てて脅す。
「連中に襲われなきゃ分からないか」



夜になると、オズはまたウィンターに指切りを強請った。
また夢にピエロが出てくるのが心配なのだ。
「現実か夢か、どうすれば分かる?」
「困ったらピエロに尋ねて」

アイビーが仕事をしている間、アリーは薬を飲むべきかどうか迷っていた。
飲まないといけないのだが、飲むとぼんやりするのが嫌なのだ。

それ見たウィンターは風呂でリラックスするといい、と勧めた。
そして薬を飲んで居ない事はいいませんから、2人だけの秘密だと言った。

アリーが言われるままバスタブでリラックスしていると、家の警報が鳴った。

その時、オズの部屋にはカイの仲間だと思われるピエロが侵入していた。
ウィンターに言われるまま「これは夢?」と尋ねるとピエロは「夢だよ」という。
安心したオズは再び眠りについた。

それを確認したピエロはドアを閉めて出て行った。

どうやら大規模な停電にもなっていたようで、ハリソンが自作の大きなろうそくをもってドアの前に居た。
「これはテロによる停電だ。8つの州で同時に電気が消えた。
暴動に備えて施錠を」

それを聞いたウィンターは、暴動が起きるなら自分は帰ります、とアリーの引き留めも聞かずに帰ってしまった。

すぐ様アイビーに電話をすると、店でも停電になっておりすぐには帰れそうになかった。
しかも、アリーの携帯の電池が切れて連絡が出来なくなってしまう。

アイビーは、充電器と水などをペドロに届けるよう頼んだ。


ピエロ



アリーは、大人1人になってしまった家で不安を募らせる。
そこへ来て、向かいの家の前にあのアイスクリームカーが停まるのが見えた。

アリーは家具を動かしてバリケードを強化する。

なんとか予備電源を作動させようと、調べると電線が切られているのを見つける。
誰かが意図的にやっていたのだ。

そして配線の蓋を閉めると、そこにはピエロが立っていた。

階段の上からは別のピエロに襲われそうになるが、避けるとピエロは手すりから落ちていた。

銃を取って階段に戻ると、ピエロの姿はない。

何が現実で何が幻覚なのか。

アリーはオズを叩き起こして外へ逃げる事にした。
オズは銃に驚く。

家を出たらママの手を離さないで走るのよ。
そうオズに言い聞かせてドアを開ける。

その時目の前に現れた人影に思わず発砲した。

それは荷物を届けに来たペドロだった。




かんそう


カイの率いるカルト、ピエロ集団はチャン家はあっさり殺していましたが、アリーについてはじわじわと恐怖を味あわせています。

ともかくまだ2話ですから、なんともいえませんが、カルトとして、一応仲間になり得る資格がある人間は殺さずに取り込もうとしているという感じかな。

アリーに必要以上に恐怖症が多いせいで、カイを手こずらせているって感じがします。
アイビーやオズは、その点素直というかその気になれば洗脳できちゃいそうな一面も見せていますし。


新しいお向かいさんになった、勇敢な夫婦w 怖いというより、キャラが良すぎて笑ってしまいました。
ニコール・キッドマン、ファンクラブの副会長って所にリアリティを感じますw
会長は誰なの!?w 気になるわーw


気になるといえば、カイの立候補などは、1話を見る限りたまたまチャンがバカにしたから恨みで殺した……と思えましたが、2話を見ると最初から狙っていたようにも思えます。

それがアリーのお向かいさん、というのはどちらにしても出来過ぎ感もありますが。

金髪刑事も、カルトの一員で間違いないかな、と思いました。
チャン家を無理心中に治めたのでバレバレではありましたが、カフェの殺人も移民のせいにしようとしていたし、恐らくピエロ絡みには必ず顔を出すんでしょうね。

家のドアにピエロのマークが残っていたのは、あのマークのせいで笑ってしまったw
笑うところじゃないかもしれないけどw

とはいえ、停電でペドロがアリーに荷物を届ける事になる、というのはカイですら狙ってはいかなった……というか狙ってできるものではなさそうですけど。

ただフランクリンが銃を渡していたのには、そういう狙いはあったと思います。

さて、アリーを完全包囲したカイのカルト集団。

今の感じだと、殺人ピエロはあくまでもオズの夢の存在で、アリーのピエロは幻覚もあるだろうけど、一部はカルト集団だと言う事になっていますが……。

ピエロの中身は、そのまんまフランクリンとメドー、金髪刑事、ウィンターなのか?
いろいろ気になって、続きが待ち遠しい!!


そしてオズ君は今回も超可愛かった!


3話「死のマーク/Neighbors From Hell」へつづく

・シーズン7登場人物

1話「混乱の幕開け/Election Night」へ


(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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