あらすじ
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
2018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。
(アメリカ放送:2017年9月27日~)
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リンカーン・セント
レッドは、移動中追突事故に遭っていた。
だがそれは、ブラックリストの男が仕掛けたもので、狙いであるリンカーン・セントを奪って去って行った。
実はリンカーン・セントには宝探しの暗号が刻まれていたと、レッドが説明する。
1943年製のブロンズ製の4枚を集めるとそれが解読可能になる。
奪われたのがそのうちの1枚だった。
宝とは、失われた連邦準備券。
1930年代に発行された連邦準備券に国は懸賞金10万ドルを掛けていた。
だが出回っているのは政府によればゼロ。
券の発行自体を否定していて、見つかったのは偽造品扱いをする。
金融界の聖杯伝説とされていた。
コインを集める犯人の狙いは、このお宝なのだ。
その為には殺し、強盗など手段は選ばない。
すでにレッドの分も入れて3枚は元の所有者から犯人の手に奪われていた。
残るは後1枚。
犯人逮捕だけすればいいというクーパーは、お宝を犯人に見つけさせてはいけないと宝探しにこだわるレッドに協力するつもりはなかった。
最後の1枚
アラムの調べで、残りの1枚がガボール博物館に貸し出し中になっている事を突き止めた。
すぐに博物館に向かうと、そこにはすでにブラックリストの男が保険調査員を連れてコインを奪おうと潜入している所だった。
貨幣の専門家として、コインを偽造だと理由つけて持ち出すつもりだったのだ。
しかし、警察とFBIが駆けつけたのを見て非常ベルを鳴らしてこっそり博物館から逃げ出した。
何者かが、匿名でコインを狙う者がいると通報していたらしい。
FBIの到着は偶然重なっただけだった。
リズ
コインは、通報を受けた警察が証拠品として押収していった。
コインについた指紋から犯人は割り出せるだろうから、クーパーには問題はなかった。
コインを取り戻すのにクーパーが使えないと知ったレッドは、リズに協力を頼んだ。
トム殺害犯のボスを知るナヴァーロを殺害してしまったリズは、現場を掃除し証拠隠滅をしていた。
遺体はFBIで入手した過去のブラックリスト、シチューメイカーの資料を元に、溶かして始末した。
だが、ナヴァーロ殺害を知ったシングルトンが、執拗に現場検証を行いリズが隠したつもりの血のついた布を見つけていた。
疑いが確定に代わるのは時間の問題だった。
遺体はFBIで入手した過去のブラックリスト、シチューメイカーの資料を元に、溶かして始末した。
だが、ナヴァーロ殺害を知ったシングルトンが、執拗に現場検証を行いリズが隠したつもりの血のついた布を見つけていた。
疑いが確定に代わるのは時間の問題だった。
リズは、そんな最中だったので理由は言わずに気分転換がしたい、とレッドの頼みを引き受けた。
とはいえ、バッジのないリズには保管庫に入れる正当な理由はない。
まず、手掛かりになりそうなトムのスマホが見つかったとシングルトンに渡す。
それはパケット・モニターとなっており、スマホが保管庫に入れられるのを利用して保管庫の解除キーを入手した。
後はグレンに協力してもらい、保管庫の前で急病騒ぎを起こす。
その隙にリズが保管庫に入り、人知れずコインを取り戻した。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
エイブラハム・スターン
FBIはコインの指紋から、エイブラハム・スターンがブラックリストの男である事を突き止めた。
リパブリック・コマース銀行の貸付係で、返済が滞ると予定を組み直すのが仕事だった。
彼の手伝いをしている人物は、差し押さえに瀕した客達。
弱味を利用してレッドの車に追突させたり、博物館に付き添わせていたのだった。
そして今も、コイン盗みに失敗した保険調査員を口封じの為に殺していた。
取り引き
コインが保管庫から盗まれた事についてのクーパーからの追及をはぐらかしたレッドは、取り戻したコインを元に、スターンと取り引きをした。
お互い持ち寄って暗号解読をしよう、と。お宝は山分けするという条件で。
実は、スターンの父親こそが連邦準備券を隠し、その在り処を暗号として残した人物だったのだ。
だが宝探しについてはそれ程有名ではなかったのは、あくまでそれがスターンに残された遺産でしかなかったからだった。
スターンの父親本人は、連邦準備券を盗んだ疑いだけを掛けられ、日影を歩み続けた人生だった。
まだ16歳だったスターン本人にとっての父親は、シケた犯罪で疑われた人生の落伍者。
そんな父が遺した4セントに意味があると思わず、すぐにキャンディに変えてしまっていた。
その後、遺言執行人から渡された手紙を見てコインが宝の地図である事を知った。
それから40年、コインを捜し続けていた――。
それが今、やっと4枚集まり暗号が解読出来た。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
4枚を重ねるとリンカーンの顔は山脈を示す地図になっていた。
そこから浮かび上がったのはデンバー。
そしてモットーを重ねた事で1つの言葉が完成された。
「ボイラー・ルーム」
それは造幣局での父親の最後の仕事場だった。
本当に盗んでいて、そして持ち出せずに目の前に隠していたのだった。
造幣局への侵入と言う事で、レッドはスターンと協力して盗みに入る事に。
古い地図でボイラールームを調べると、今は塞がれて使われていなかった。
外との接触は、細いエアダクトだけでそこからの侵入は無理だった。
レッドがあるだけの使い古した札を用意し、職員に成り済まして造幣局へ侵入する。
そして壁を壊してボイラールームを目指す事にしたが、レッドの会計係ホーキンスは絶対に裏切るからとスターンに協力する事を拒んだ。
それを知ったスターンは父の墓に誓って裏切らない、と約束した。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
裏切り
ところが、いざ造幣局への侵入が成功すると即座にスターンは裏切り、レッドだけを造幣局から追い返した。
外にはホーキンスがほれ見た事かと待っていたが、その姿は警官に成り済ましていた。
裏切りなど計算のうちで、ここからがレッドの本当の作戦だった。
レッドは、警官を装って敷地内に滞在し、エアダクトを利用して連邦準備券を吸い上げさせたのだった。
ちょうど、スターン達もボイラールームに辿り着いて、券を回収している所だったが、そこに強風が券を次から次へと吸い上げて行く。
券に憑りつかれたスターンは、何もわからないままそれでも券を必死で集めようとした。
だが、ほとんどはレッドが用意したバンがパンパンになるまで吸い上げてしまった。
そして気づいた時にはスターンは逃げるタイミングを失い捕まっていた。
レッドが程よい所で、クーパーにスターンの居場所を売っていたのだった。
レッドが持っていたコインは、結局クーパーの手からレッドに戻ってきた。
金で引き取るつもりだったが、クーパーはそれより真実を求めた。
レッドは、連邦準備券を手に入れた事を遠回しに伝えた。
だがクーパーはそれだけじゃない、と証拠保管庫での盗みを責めた。
コインだけじゃなく、ナヴァーロ失踪事件の証拠も盗んでいた事を。
協力
レッドは、リズを古美術商に呼び出した。
そして協力する振りをして、すっかりリズに利用されていたのがわかったと伝えた。
もともとリズは自分がナヴァーロを殺した証拠を処分したくて、証拠保管庫に入っていたのだった。
その為に、コイン探しの話しを利用して、警察に匿名で通報もしていた。
「私は歳だが、愚かではない。
その私を完璧に騙した。
ハロルドもな」
レッドは、ナヴァーロの遺体の処分についても気にかけたがリズは「手は打った」と、心配ない事を伝えた。
そしてその過程で見つけていた「義眼」を見せた。
遺体を溶かした際に排水口に義眼が詰まって残っていたのだった。
しかもその義眼の中にはハイテクな機械が埋め込まれていた。
今もまだ小さなライトがついている。
「騙して悪かったけど、お陰ですべきことが分かった。
助けてくれる?」
「もちろんだ」
レッドは即答し、リズの耳からコインを出すマジックをして見せた。
そして取り戻したお宝のリンカーン・セントでウィンストン・チャーチルの帽子を買った。
300万ドルの価値と引き換えに。
洗練された品と揺るぎない自信を持つ、そういう者になりたいというレッドの憧れの象徴らしい。
レッドは嬉しそうに被り、リズに似合うかどうか尋ねた。
かんそう
ゲスト:ネイサン・レイン(モダン・ファミリー、グッドワイフ等)
冒頭で、いきなりレッドが事故に遭った時には、もうイアン(トム殺害犯)が動きだしたのかとドキドキしてしまいましたが、すぐに違うと分かってホッとしました。
シチューメイカーは、シーズン1 第4話「シチューメイカー」 The Stewmaker(NO. 161)に登場したブラックリストで、死体をすっかり溶かして始末する専門家でした。
過去のブラックリストがこうして利用されるのは、面白いな~と思いますが、バッジのないリズがFBIにフラっといって資料見れるっていうのは都合良すぎに感じちゃったw
グレンのお芝居で警察の保管庫に侵入するのは、まあご愛嬌でOKw
だんだんリズがレッド化して行く過程、って感じの回でした。
そしてレッドはレッドらしく、騙された振りをして騙していた……のがスカッとしました。
着実に帝国が組み上がって行っています。
300万ドルもする帽子が買えるようになって良かったね!w
でも最後の嬉しそうなレッドは欲しかった帽子が手に入った、というだけではなく、リズが親子らしく素直に助けを求めてきたから、というのもあるんだろうな~と思いました。
いや、むしろその嬉しさを誤魔化す為にあの帽子を利用したのかもしれない。
レッドならそれ位計算の上であの場所を選んでリズと会ったとしてもおかしくない!
今回のスターンも、犯罪者の子は犯罪者、と自分で言っていましたが、やっぱりリズもレッドの子と言う感じが強く出ていました。
うっかりとはいえ、人殺してそれを完全に隠滅する為に元FBIの立場を利用し、人1人溶かしちゃうんだもんね。
そして平然と、レッドに報告できる。
レッドも「これ残ったんだけど」って義眼見せられても驚かない。
今更ながらにすごい親子です……。
それと、リズ抜きでのFBIとレッドのブラックリスト捜しが普通に回っている様子が伺えました。
レッドがFBIに居て、自分で説明とかしてるのちょっと面白かったw
ちゃんと働いてるのね、みたいなw
義眼については、ライトが光ってる時点でGPSとか? の危険もあるからそのまま持ち歩くの怖いなーと思ったんですが。
次回はさらに、リズのイアン捜しが進みそう!
12話「コック/The Cook (No. 56) 」へつづく
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