あらすじ
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
2018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。
(アメリカ放送:2017年9月27日~)
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情報屋
カナダのトロントのクラブで、神経ガスによるテロ事件が発生する。
死者は57名。
テロ組織のメンバーはすでに逮捕され、資金供与者たちの口座の凍結を財務省が発表する事になっていた。
しかし、12時間前に「情報屋」と呼ばれるブラックリストの男が、上院情報委員会のコンピューターからその口座リストを盗んでいた。
クーリガン議員の不在中に、本人のバッジとパスワードが不正利用されていた。
そのリストがあれば、情報をネタに金が入る。
議員に近いスタッフ11人からアリバイ等を元に1人に絞り込んだ。
ハワード・ビショップ
過去にも情報漏れ問題のあった職場にいた秘書、ハワード・ビショップをすぐに捜した。
一度はFBIの尾行を撒いて逃走していたが、その後本人が警察に駆け込んでいた。
それは、リストが盗まれた頃にはひき逃げ事故を目撃していたという、通報だった。
24時間黙っていた理由は、その時一緒にいた女性が人妻の不倫相手だったから。
その相手だという判事のソニア・フィッシャーにも確認すると、すべてを認めた。
ビショップがFBIを撒いた時は、ソニアの夫が手配した私立探偵の尾行かと思ったと言う。
不倫は恥ずべきだが、リストは盗んでいないとビショップは主張した。
クーパーはレッドを訪ね、口座の持ち主についてはレッドなら調べられるのではないか、と盗まれた口座リストを渡した。
ケイマン諸島
レッドはケイマン諸島のグランドケイマンに飛び、馴染みの銀行のハーマンに会った。
レッド帝国の崩壊を知るハーマンは、いきなり最低預金額がないだろうと嫌味を言うが、すでに再建し始めている事を知ると手の平を反して歓迎した。
そこにレッドは条件をつけた。
クーパーから受け取った口座リストを渡し、その持ち主達を調べられたら預けよう、と。
さらに銀行にとっての旨味も乗せた。
口座の持ち主が判明したら、凍結情報を渡す事で恩を売り、引き揚げた金の移し場所として紹介する。
新規の上客が手に入るとなると、ハーマンは協力する為レッドに女性ハッカーを紹介した。
ところがハッカー自身は、その口座を知る事に何の利益もない上、金もいらないと非協力的な態度だった。
だがレッドはハッカーの体中に彫られたタトゥーを見て、伝説の彫師ソウジを紹介すると持ち掛けた。
すぐに口座の持ち主を突き止めた。
取り引き
口座の持ち主達の中から、リストの買い手がブルネイ人のラスミン・ハムザだと絞り込んだ。
ハムザは12時間前に偽名で入国して、現在はDCのホテルに居た。
情報屋のビショップとテロ資金供与者のハムザを追う事に。
2人は、駅で落ち合うらしくFBIも現場に向かっていた。
ビショップが情報屋なら、話しを合わせた判事もグルだったと言う事になる。
ビショップを尾行するレスラーに、プレスコットから着信が入った。
実は、ビショップはプレスコットの顧客で、ひき逃げの目撃証言はプレスコットが用意した偽のアリバイだったのだ。
当然、判事との不倫もウソだった。
プレスコットは顧客を守る為、レスラーの弱味を利用する。
レスラーは仕方なく、サマル達にビショップが気づいて駅から遠ざかったとウソの通信を入れた。
駅でハムザを監視していたサマル達は、何も疑わずレスラーの指示に従い、全ユニットが駅から離れた。
レスラーは1人、ビショップとハムザの取り引きを駅で監視していた。
2人は、会話を交わす事なく手にしたアタッシュケースだけを交換していた。
その直後、レスラーはビショップを逮捕し、サマルにハムザの移動を伝えた。
結局、レスラーはプレスコットの命令には従わなかったのだった。
レスラーはプレスコットと会い、改めて弱味であるヒッチン殺しの証拠を突きつけられた。
それでも、プレスコットの終わらない脅迫を断ち切る決心をしたようで、二度とまとわりつくなと突っぱねた。
次は殺す、と。
プレスコット
レスラーが本部に戻ると、すでにビショップがプレスコットの名を吐いた後だった。
レスラーは駅での行動を責められるかと覚悟していたが、結果的に2人とも逮捕できたとお咎めなしで終った。
さらに、ひき逃げそのものにも意味があった事が判明した。
被害者は、DC警察の内務調査官ジャスミン・ペレスだったのだ。
サマルがすぐに、内務調査官の敵といえば「悪徳警官よ」と言う。
知られたくない事のある悪徳警官が、口封じに殺した――。
まるでレスラーに当てはまるよう、プレスコットがお膳立てしていたのだった。
レスラーとサマルは、ペレスの家のパソコンを調べる事に。
事前に聞いていたパスワードは「スタージョン」だった。
レスラーがプレスコットに最初に伝えていた偽名だ。
どうやら1ヶ月前から、レスラーがペレス殺しの犯人になるよう仕込んでいたらしい。
そしてペレスのタブレットの中には、つい先日のレスラーがプレスコットを脅していた音声が、いかにもペレスを脅しているように加工され、保存されていた。
レスラーはサマルに知られないよう、別の部屋を調べさせていたがそこへレッドからの着信が入る。
「ドナルド、そろそろ話し合おう」
レスラーはレッドの車に乗り込んでいた。
レッドは、さすがにレスラーとプレスコットの裏の関係に気づいていたのだった。
今回、そのプレスコットと繋がる情報屋をFBIに追わせたのは、レッド曰く、テストだったという。
「君がどもまで落ちたのかのね。
結果は合格だ。プレスコットに屈しなかった」
そのせいでおかげ様で破滅する、と嫌味を言うレスラーをレッドは判事のソニアと会わせた。
悪徳警官としていい演技をしろ、と。
まだビショップ逮捕などを知らない判事に、ビショップは取り引きで判事を売ったと伝えた。
その上で、レッドは取り引きを持ち掛ける。
プレスコットを呼び出してくれたら、安全に出国させよう。
判事は、これまでの事情を語った。
息子が17歳の時、女性を襲って逮捕された。
その時に、もみ消したいか? という1本の電話が掛かってきて次の日、その通り証拠が消えていた。
判事は頼みも断りもしていなかったのに。
それが始まりで、そこから判事もレスラーのようにプレスコットに利用されていたのだった。
1つ違うのはプレスコットではなく、判事はその男を「ミッチェル・ハドリー」だと言った。それがプレスコットの本名だった。
直後、判事はコートを取ってくると言って別の部屋の窓から飛び降りてしまった。
結局、自分を許せなかったようだ。
その時、マンションの下には判事に話しを聞く為にサマルとアラムがやって来ていた。
遺体の場所から見上げた部屋の窓には、寸前までレスラーが顔を出していた。
決着
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
レスラーは、レッドに改めて元彼女であるオードリーを亡くした時の礼を言った。
復讐しか頭になかったレスラーに「家に帰れ!」と言ってくれた事。
他にも「一線を超えたら君の心は、二度と光を感じられなくなる」という言葉も響いていた。
レスラーは今、子供達とプライベートを過ごすプレスコットを目の前にして殺すのではなく、逮捕をするとレッドに宣言した。
それだとレスラーも刑務所行きになるだろう。
だが「再び光を感じるには正しいことをしないと」と、それも覚悟の上だった。
レスラーは、家族や友人達の前で、プレスコットを逮捕した。
その後、FBIに戻りクーパーにすべてを告白しようとした。
だが、クーパーに遮られた。
プレスコットが移送中に襲われて死亡した、と。
クーパーはプレスコットが法廷に立ったら困る者の仕業だろう、と言った。
しかしクーパーは、予定通り署名入りの供述書を渡した。
どうせプレスコット殺しはレッドが、自分の為にやったのだろう、と。
実際、レッドの仕業ではあった。
クーパーは、すべてを知った上で受け取らないと言った。
すでに押収した記録の中からもレスラーのデータは見つかっていないのだった。
それを聞いても真実を知って欲しいと、レスラーは引かなかった。
クーパーは、皆レディントンに会って変わった、と言う。
供述書は受け取ったが、レスラーにはそのまま働き続けるよう命じた。
このチームが解散するまで。
そしてその日が来たら、供述書は上に回すといい、クーパーもレスラーに1通の手紙を預けた。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
レスラーはレッドに会いにいき、文句を言った。
レスラーの為だけに殺したのではなく、あくまでも自分の為だというレッドに、それでもこれから僕になるつもりはない、とはっきりと言った。
レッドは、友人を脅すなどあまりに卑劣だ、とそんなつもりはない事を伝えた。
リズ
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
FBIにも顔を出さずに、トム殺しの犯人捜しを始めていたリズ。
警察で容疑者となっているナヴァーロとは別に真犯人がいる、とまで突き止めていた。
現場に残されたダマスカスナイフの使い手がそうなのではないか?1年以上調べているが、トムを殺した正体不明の男については収穫がなかった。
そこへブラックリストの件でレッドを訪ねて来たサマルとリズが偶然の再会をする。
それをきっかけにFBIの仲間達はリズの戻りを知るが、同時にFBIには戻る気が無いのだと言う事も知る。
それが復讐の為であると言う事も。
レッドは、クーパーにリズを激流から導くよう頼んでいた。
「彼女にとって私は悪魔で君は天使」
リズの家に、シングルトン刑事が訪ねてきた。
中年の黒人で、人の良さそうな真面目な刑事に見える。
リズの家で起きた事件の担当で、リズ同様犯人捜しをしているという。
事件当時は避けていたものの、目的が同じだと分かるとリズは家に招き入れ情報交換をした。
シングルトン刑事からは、ナヴァーロの手下であり、ナッシュの一員がカウフマン酒店の前で商売をしているという手がかりを得た。
代わりに当時の事を聞かれるが、頭を強くうっていたリズには使える記憶は何もなかった。
リズとトムを助け出したレッドとデンベの存在も、シングルトン刑事には謎のままだったが、リズも病院に運んでくれたのが誰かも覚えていない、と言った。
それを聞いたシングルトン刑事は、リズが関係者を庇っている可能性もあると思っている事を、隠さなかった。
リズはカウフマン酒店の前に行き、たむろしていた男を脅して、ナヴァーロにつながる可能性のある集金係のクリサントを呼び出させた。
クリサントも、直接ナヴァーロを知らなかったが手下のピーウィーの居場所を吐かせた。
レストランの厨房で働いていたピーウィーを、訪ねた。
リズは銃を手にしようとしたピーウィーの足に発砲し、さらにナヴァーロの資金洗浄の証拠、冷蔵庫いっぱいの札束を見つけた。
その1つに火をつけ、すべて燃やすと脅した。
リズは、鍵穴にスマホのピーウィーの動画を見せてナヴァーロの部屋のドアを開けさせた。
ナヴァーロを拘束して、なんとかダマスカスナイフの男についての情報を聞き出そうとした。
だが余程恐れているのか、口は堅かった。
その代りと言う訳でもないが、これまでリズはトムがニックの手伝いをしていて巻き込まれたと思っていたのだが、それが逆だったと言う事を知った。
トムがニックに何かを頼み、巻き込んでいたのだと。
その後、ナヴァーロの反撃にあい、揉み合いの末ナヴァーロはガラスのテーブルに倒れ込んで死んでしまった。
だが復讐を誓ったリズには、人の死など想定内でしかなかった。
10話「情報屋/The Informant (No. 118)」へつづく
シングルトン刑事
リズの家に、シングルトン刑事が訪ねてきた。
中年の黒人で、人の良さそうな真面目な刑事に見える。
リズの家で起きた事件の担当で、リズ同様犯人捜しをしているという。
事件当時は避けていたものの、目的が同じだと分かるとリズは家に招き入れ情報交換をした。
シングルトン刑事からは、ナヴァーロの手下であり、ナッシュの一員がカウフマン酒店の前で商売をしているという手がかりを得た。
代わりに当時の事を聞かれるが、頭を強くうっていたリズには使える記憶は何もなかった。
リズとトムを助け出したレッドとデンベの存在も、シングルトン刑事には謎のままだったが、リズも病院に運んでくれたのが誰かも覚えていない、と言った。
それを聞いたシングルトン刑事は、リズが関係者を庇っている可能性もあると思っている事を、隠さなかった。
ナヴァーロ
リズはカウフマン酒店の前に行き、たむろしていた男を脅して、ナヴァーロにつながる可能性のある集金係のクリサントを呼び出させた。
クリサントも、直接ナヴァーロを知らなかったが手下のピーウィーの居場所を吐かせた。
レストランの厨房で働いていたピーウィーを、訪ねた。
リズは銃を手にしようとしたピーウィーの足に発砲し、さらにナヴァーロの資金洗浄の証拠、冷蔵庫いっぱいの札束を見つけた。
その1つに火をつけ、すべて燃やすと脅した。
リズは、鍵穴にスマホのピーウィーの動画を見せてナヴァーロの部屋のドアを開けさせた。
ナヴァーロを拘束して、なんとかダマスカスナイフの男についての情報を聞き出そうとした。
だが余程恐れているのか、口は堅かった。
その代りと言う訳でもないが、これまでリズはトムがニックの手伝いをしていて巻き込まれたと思っていたのだが、それが逆だったと言う事を知った。
トムがニックに何かを頼み、巻き込んでいたのだと。
その後、ナヴァーロの反撃にあい、揉み合いの末ナヴァーロはガラスのテーブルに倒れ込んで死んでしまった。
だが復讐を誓ったリズには、人の死など想定内でしかなかった。
10話「情報屋/The Informant (No. 118)」へつづく
かんそう
リズの復讐とブラックリストの2本立てでした。
ブラックリストの方は、なんとレスラーを悩ませていたプレスコットまで逮捕するという、一石二鳥になっていました。これぞ「ブラックリスト」!
シーズン5の話題としてもどうなるのかしら? と心配の種になっていたレスラーの問題ですが、意外とあっさり? 悩みは解消されました。
ただ、自分の罪を背負ったまま、というスッキリしない状態ではありますが。
それもまた贖罪なのかな。
チームが解散した時にはすべて明かされる事になりましたが、クーパーも同様にレスラーに手紙を託しました。
気が付けば、チームの皆もブラックリストの一員になっていたって事なんだな~。
でもそういう要素もなければ、ブラックリストと対峙は出来ないんだろうな、と思います。
悪には悪が手っ取り早い。
と言う訳で、今回はレスラー回でもありましたのでレッドの活躍度は若干低め。
それでも、数少ない台詞でもいちいちレッド節が冴えて格好良いし、やる事もさすがの連続でした。
レッドがプレスコットなんかとは格が違うと言う事を、レスラーへの対応ではっきりと見せつけてしました。
出会いで変わったのは、FBIのチームの方だけではなくレッドも、なんでしょうね。
レッドは、すっかりチームを助ける立場になってる。
それって信頼の証だと思うし、複雑な血縁関係などがなかった分、リズとの関係よりもシンプルにFBIチームとの関係の方が積み重なって来ているように感じました。
素直にクーパー(天使?w)にリズの導きを頼むシーンにしても。
じんわりと感動も出来ました。
登場人物はこちら
(文:ジェーン洞)
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