【コメディ】Atlanta/アトランタ シーズン1 6話~10話【最終話】

2017/10/12

アトランタ アトランタ シーズン1 コメディ ジェーン洞 海外ドラマ

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Atlanta/アトランタ シーズン1 6話~10話(最終話)




・登場人物

Atlanta/アトランタ シーズン1前半 1話~5話のあらすじはこちら




6話 Value


★ヴァンの回

ヴァンは女友達のジェイドとレストランで久しぶりに待ち合わせをする。
ジェイドはヴァンとは正反対で、付き合う相手はいつもNBAの選手等の有名人で、自分もセレブのような生活をして世界中を飛び回っている。

お互い美人なのに、選んだ男のせいで? 格差があるというような事を言われて喧嘩になる。
その直後、食事が運ばれるとSNS依存のジェイドは気まずい空気の中、食事の写メを撮り出す。
さらにそこへ、ジェイドの恋人とその友達のイマイチな男がやってきて、ヴァンは呆れて食事に手も付けず席を立つ。
昔からジェイドはヴァンにブサイクをあてがっていたのだった。

悪いと思ったジェイドはマリファナを餌にヴァンの許しを得る。

ところが、翌朝はヴァンの職場の薬物検査の日だった。
うっかり忘れていたヴァンは慌てて誤魔化す方法を考える。

アーンからペーパーボーイの連絡先を聞き、売人であるペーパーボーイに助けを求める。
すると、抜く方法よりもそういう場合は尿を買っていると教えてもらう。
ペーパーボーイにすぐに手配できないかと頼んだ後、娘のオムツを捨てようとして気づいた。

ヴァンは娘のオムツから尿を採取してかきあつめ、コンドームに入れてスカートの下に忍ばせ出勤した。

学校へ着くと、同僚が生徒の嫌がらせを愚痴って来る。
白塗りにして教室に座っていて不気味だと言われるが、それどころではないヴァンは冷たくあしらう。

薬物検査の番が回ってくると、トイレでコンドームから尿を取りだそうとするが、きつく結んでいた為難航する。
なんとか噛み切ると、勢いで尿をぶちまけてしまう。

諦めたヴァンは、尿を提出せずに正直に「大麻を吸った」と申告した。
すると実は検査は初回だけで、以降はダミーだと言われる。
「皆吸ってるもの」
ヴァンは意外な反応にホっとするが、それはつかの間だった。
「でも、聞いてしまった以上解雇するしかない」


ヴァンの携帯に心配したペーパーボーイから「どうだった?」とメールが入る。
ヴァンは、「問題ない。(マリファナ)売って」と返す。
「俺は売ってないぞ。別名で保存しろよ」
バレバレだった。

ヴァンは教室に戻り、これからどうしようといった感じで自分の椅子に座る。
ふと教室を見ると奥の席で白塗りした生徒がニヤリとしていた。


7話 B.A.N.


★BLACK AMERICA NETWORK(架空のチャンネル)の回

黒人アメリカネットワークというチャンネルの「MONTAGUE(モンタギュー)」というトーク番組にペーパーボーイがゲストで出る事になった。

まるまるCM込みのBANを見ている体になっている、かなりチャレンジングで凝った回。

司会者 モンタギュー
テーマ 多様な性に対する容認と黒人の文化について
ゲスト ペーパーボーイ、デブラ・ホルト博士(白人)/トランスアメリカ問題センター

あくまで真面目な討論番組に、紛れ込んでしまったようなペーパーボーイ。
モンタギューは、ラップの歌詞からペーパーボーイが「性転換者への嫌悪をしている」とか上げ足とりのように取り上げる。
ただのラップなのに。
挙句、「お前は俺のクロ 死ぬまで一緒だ」というラップにも同性愛だと言わせたいようで、ペーパーボーイは呆れて「(ラップは)金が目的だ。この番組への出演もな」というが、「ノーギャラです」と言われる。


性転換の次のテーマは、人種転換となり黒人なのに白人だと思い込んでいるアントワンという高校生が登場する。

ドレッドでぽっちゃり気味のアントワンは自分を35歳のハリソンという白人だと思い込んでいるのだが、それは人種どうこうという複雑な問題ではなく、ただの嘘つき少年だった。
インタビューに答える度に設定がちょいちょい変わって行く。

アントワンと中継が繋がりました、と登場するとアントワンは金髪のぼっちゃんヘアのようになっていた。
それを見て大爆笑するペーパーボーイ。
「サイヤ人かよ!」
しかし、周囲はあくまでも真面目にアントワンを取り上げる。
アントワンが「同性婚には反対」というと、「人種差別を訴えつつ、自分も差別するの!?」と博士が白熱して番組は終了した。
ペーパーボーイは笑い続けていた。


間に流れるCMも、どれも胡散臭いものばかり。
いかにも怪しい葉巻は、中身を捨てて何かを巻いて使っている。
挙句、「中身のないタイプもあります」。

どう考えても怪しい自己啓発。

子供向けのココナッツ・クランチョーは可愛いアニメCMだが、その内容はクランチョーを盗みに来た狼を大柄の警官が暴力的に取り押え、たかがシリアルなのに、と子供がドン引きする。

唯一まともな車のCM「ダッジ・チャージャー」。
3回に渡るシリーズで、一瞬本物の車のCMかな、と間違える程の真面目さだが、最後の3回目にオチがある。

ずっとカッコよく運転した男は、離婚ですべてを失うが「ダッジ・チャージャーだけは
奪わないで」と今では車しか財産がなくなっていた。
ガソリンスタンドで車から降りると、Tシャツの下はすっぽんぽんでモザイクが掛かっていた。


8話 The Club


★クラブの回

クラブの客寄せに呼ばれたペーパーボーイ。

ところがVIPルームではNBAのマーカス・マイルズが女に囲まれて盛り上がっていた。
気が付くと自分のまわりには、変なラッパーしか寄ってきていない。

ペーパーボーイは、シャンパンをおごるぞーと大声を出して、自分のテーブルにお目当ての美人(アントワネット・ロバートソン)を呼んだ。

しかしパパラッチに写真を撮れといっても断られ、何故か「ナイスシューズ」と靴だけ撮られる。

気付くとテーブルには知らない男だらけになっていて、思わず我に返り全員追い出す。
ただし、女だけは残っていいと引き留めるが、マーカスの方がお酒いっぱいあるし、と言われてしまう。
慌てて酒を追加オーダーするが、その時DJがマーカスが店の酒を全部買い占めたとノリノリでアナウンスした。
そしてマーカスはすぐに帰って行った。

酒もなくなり、客もごっそり減りテンションが下がるペーパーボーイ。
しかし隣には、美人が残っていた。
相手もまんざらではないとわかると、家に連れ込もうとダリウスに確認の電話をする。
ダリウスは、厳しいセキュリティにVIPエリアに戻る事が出来ず、一足先に家に帰ってゲームをしていた。

美人がその隙に帰って行こうとするので、ペーパーボーイが慌てて声をかける。
「連絡先を」
「フォローして」
え? と思っていると、更に彼がいるとも言われ「俺の時間を無駄にした」と正当な不服を訴える。
「無駄? 私みたいな可愛い子と楽しみたかったんでしょ」
「最悪」

どうにも暴れたい気分のペーパーボーイ。
そこにクラブのクリスにギャラをもらおうと追い掛けていたアーンがしょんぼりして戻ってくる。
アーンは散々クラブ中を忍者のように逃げ回られ、やっとカラクリを解いて事務所を見つけたと思ったら経費引いて750ドルだと値切られてしまっていたのだった。

それを聞いたペーパーボーイは、こりゃ、やるっきゃないとやる気満々でクリスの事務所に押し掛ける。
殴って金を巻き上げて去ると、クリスは「スターになるぞ」と言ってから警察を呼んだ。


クラブの前で、すっかり気を紛らわして上機嫌になったペーパーボーイとアーンが話しをしていると、発砲騒ぎが起きる。


場所を変えてダリウスも呼び、3人はファミレスで楽しく食事をした。
すると店内のテレビから、クラブの発砲騒ぎがニュースで流れる。
またしても、ペーパーボーイに容疑が掛けられていたのを知ると、3人は笑えなくなった。


★アントワネット・ロバートソン(ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記Lynly Hayes役)


9話 Juneteenth


★へんなパーティーの回

アーンはヴァンの付き合いで変な金持ち夫婦のパーティーに行く。
6月19日、奴隷解放記念日のパーティーだった。

妻のモニーク(黒人)が権力者で気に入られれば何か職にありつけるかも、というヴァンには下心があった。
夫のクレイグは白人だが、異様に黒人文化が好きだった。

モニークは自分も黒人だから選ばれ、クレイグの事をどうかしてると思いながらもセレブな生活の為に割り切って結婚していた。

奴隷解放記念パーティといいながら、黒人のモニークが黒人のメイドに命令している。
結局、働いているのは黒人で客には白人が多かった。

アーンとヴァンはなんとか我慢をして笑っているが、次第に疲れてくる。

アーンがペーパーボーイのマネージャーである事は隠していたが、駐車場係に声を掛けられてバレてしまう。
そこから「発砲事件」とか「ペーパーボーイはイトコだから」等芋づる式にバレると、モニークは露骨に「身内に1人は暴力者っているわよね」等と嫌味を冗談交じりに言い出す。

グレイクは、ただただ黒人好きとしてアーンの事も喜んでいるだけだった。

ギリギリまで我慢していたがアーンは、批判的な態度をされて最後にブチ切れてしまう。

帰りの車でヴァンは怒るかと思ったらアーンに欲情した。


10話 The Jacket


★青いジャケットの回

アーンは、そんなに知らないジョーの家で目覚める。
昨夜はパーティーで、大分暴れたらしくジョーは怒っていた。
アーンは1人だけ置いて行かれたようだ。
帰る時に、青いジャケットを失くした事に気づく。

ペーパーボーイに電話で持って帰ったか聞くが、知らないと言われる。

昨夜を辿るように、ストリップ・バーに探しに行くがジャケットの有無を尋ねるだけなのに、入場料10ドルを取られてしまう。
しかし、有益な情報はなかった。

バーの外に出て、昨夜録画した動画を再生して青いジャケットが消えた瞬間を絞り込む。
最初からそうすれば10ドルを無駄にせずに済んだかもしれないのに……。

アーンは動画から、タクシーの中に置き忘れた可能性が高い事に気づく。

連絡先を知っているペーパーボーイを訪ねて、タクシー運転手に連絡をすると、案の定ジャケットを発見する。
しかし、届けるには50ドルと言われてしまったので、ペーパーボーイに頼んで3人で車で取りに行く事に。

車に乗ったまま待ち合わせの場所にいるが、なかなか相手は来ない。
アーンの携帯には、セネターKからシカゴ・ツアーのお誘いが来ていた。
ペーパーボーイは、へんな予感がすると言い出すと、あっという間に武装した警察に囲まれて、3人は車から引きずり降ろされてしまう。

後ろに手を回された状態で、フィデル・アロヨを知ってるか、と聞かれる。
「ジャケットを受け取る為に待ち合わせをしている」と答えると少し離れた場所で青いジャケットを着た男が走るのが見えた。
警察は一斉に男に発砲した。
そこまで撃たなくてもいいだろ、という程に。

アーンのジャケットは銃弾の穴でもう着れないだろう。
ポケットの荷物が気になったが事件現場にアーンは近寄る事もできなかった。


なんだかんだ貴重な体験に、3人はクールだったと楽しげに盛り上がった。

ペーパーボーイはアーンに初めてのマネージャー代を渡す。
5%だ、と言うその金額はアーンには十分過ぎる程の大金であったようだ。

アーンは、上機嫌でヴァンの家に行き、金を渡し珍しく家族に料理を振る舞った。
久々の父親らしい振る舞いにヴァンも泊まって行けばというがアーンは断った。

アーンが向かったのは、貸し倉庫だった。
スニーカーの中にしまっていた、儲けの残りを倉庫の中で取り出し眺めて悦に浸った。


アトランタ:略奪の季節/Atlanta Robbin' Season シーズン2 1話~3話につづく


かんそう


後半は、ノリを理解して行くので面白さが加速しますが、そんな中に突然BANという架空のチャンネルの真面目な討論番組が始まって、びっくりしましたw

これ、CMがかなりしっかり作られているから最初「本物」なのかどうかわからなかった位です。
なんか珍しい車のCMしてるなー、ってw

でも全部ネタだと分かった時の面白さ!

後半は、後半らしく瞬発的な笑いではなく、発砲事件ネタとか回を重ねてこその笑いが特に目立った気がします。

また3人が、日常を共有する事で結束が強まって行く感じが微笑ましい!

アトランタはコメディと言う事もあって当たり前なのかもしれませんが、「悪人」がいないのがいいですね~。

どんな変な奴が出て来ても、どこか憎めないというか。

とにかく、ペーパーボーイがラッパーとしての人気や評価よりも、バイオレンス的な評価しかされていないのがウケますw

10話のシーズン最終回では、セネターK(って誰w)のシカゴ・ツアーに誘われていましたが。
いよいよシーズン2ではツアーネタが始まるのかな!?
超面白そう~。

ツアーもライブ・シーンなしで成立させたら凄いと思います!
でもライブ・シーンでも面白いネタ沢山ありそうだけどw

全て見終わってからアトランタがいいなーと思ったのは、いわゆる「実在の人物」がほとんどいないフィクションの世界になっている所なような気がしました。

音楽業界のドラマは多く、そこにはゲストの楽しみも当然ありますが、でも知識がないと楽しめないのも事実。
特にラップの世界は、素人ではなかなか把握しきれずそんな所も最初は敬遠していた理由なんですが。

開けてみると、ほとんどフィクションの世界なので、何も気にする事なし!
なんといってもジャスティン・ビーバーが黒人な世界ですからねw
NBAの選手だと言っても架空の人だったり、あえてそういしているのかな、と思えます。
その方がネタにしやすいってのもありますしね。


後半でのスペシャルお気に入りは、7話BANの回と8話のクラブの回!

やっぱペーパーボーイがメインの話しが好きなんですねw

6話はヴァンがメインというのも、チャレンジングな感じはしました。
この回は、尿検査ネタでちょっと汚いシーンもあるので、要注意です。
それまでヴァンだけはしっかりしてる、みたいな描かれ方をしていましたがこの回でヴァンもやっぱりこの世界の住人なんだな、と確認できます。

アトランタは長く見てこそ、その魅力が分かるシンプソンズのような長寿番組の作りをしていると思います。
それこそ、ヴァンがシンプソンズにおける「リサ」って感じで。
基本的には良い子ちゃんだけど、たまにリサがはじける回がある、みたいな。

でもそのオモシロさって、リサの回だけを見てるだけでは100%伝わらないはず。

そういえばシンプソンズを彷彿させるシーンとして、こじつけですけどw 野原のカウチのシーンがありますね。
シンプソンズにおいてカウチはオープニングに登場し続け、ホーマーを乗せ続ける、なくてはならないもの。
アトランタでは、野外に何故かカウチが置いてあって、そこでペーパーボーイとダリウスがラリってる所にアーンが来る、って感じで。

何気ないシーンですが、とても印象的でこのコメディの方向性を示しているようでもあるんです。
のんびり、まったり。
シーズン2以降も、このカウチ・シーンがまた登場するのかどうかも気になる所です。


ってな感じで、私はすっかりこのゆるゆるコメディの世界にはまってしまいました。
このままどこまで長く続けていくのか、とっても楽しみ!

シーズン1は30分弱の番組でたったの10話ですから、ぜひぜひ全部見てもらって判断をしてもらえれば~と思います。

お気に入りのキャラが見つかってる……といいなw



どうしても見せたい、6話のヴァンの学校の白塗り君。
私はこのシーンかなりウケましたw
意味は、わかりません!w


シーズン2もFOXさんで放送してくれますように~。

追記:放送されました!
アトランタ:略奪の季節/Atlanta Robbin' Season シーズン2 1話~3話


Atlanta/アトランタ シーズン1前半 1話~5話のあらすじはこちら

(文:ジェーン洞)


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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