Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン5 第2話「ブラック企業」

2017/04/08

MajorCrimes重大犯罪課 MajorCrimes重大犯罪課 シーズン5 Simoom クライム サスペンス ジェーン洞

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あらすじ


2017年3月31日~FOXjapanにてシーズン5日本初放送(全21話)

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サンチェス


ホテルのバーでお見合いサイトの相手を待っているサンチェス。
ウエイターに待ちぼうけを食らっているのでは、とそのものずばりを言い当てられ不思議がると、暗黙のルールを教えてもらう。


「バーで待ち合わせだから。
女性は初デートでは飲み物しか求めない」

いい感じのウエイターだ。
サンチェスは、もう少し待つつもりなのか、書類を出した。
それは、里親申請で記入を始めた。


その後、時間を見ると諦めて席を立ち会計をしにカウンターへ行く。
すると隣に座って居る男に気が付き声をかける。
顔見知りの刑事だった。
だが、様子から仕事中と判り、すぐに他人のふりをして誤魔化した。


被害者:ドリュー・ハドソン


新たな遺体が見つかる。
被害者はドリュー・ハドソン。
性犯罪課の刑事で、サンチェスがカウンターで会った男だった。

まだ潔白かどうか不明だから刑事とは知らされてはいなかった。
そして売る程の麻薬を所持していた。

遺体が発見されたのは、豪華な家。
プールの清掃員が今朝窓越しに発見。
刺傷が20近くもあり、大半が背中に集中していた。深夜の犯行と判断。
足首の前面に縛ったような跡がある。
それはワイヤーを仕掛けられていてつまずいて転んだ形跡だった。
犯人は待ち伏せしていたらしい。

しかし、冷蔵庫は空っぽ、服も写真も皿もないのが不思議だった。

サンチェスは、ハドソンがシラフであった事を告げる。
カウンターで飲んでいたのはアルコールではなかったのだ。
多分潜入捜査中だろうと言うと、休暇中だという上司の話と違う事が分かる。
と、同時にサンチェスが待ちぼうけを食らっていた事も。

そこへ、先ほどまで庭に出て何やら景色を切り取っていたタオが突然声を上げる。


「想い出した!
カルテルのボスとFBIが会った場所だ」

まるでハドソンがカルテルに関わっていたように言うが、それは違った。
そして近くにあったインテリアを持ち上げ、底に貼ってあるバーコードを見せる。
「ここは映画撮影用の貸し家だ。
『正義のバッジ』のシーズン1で使った」
ドラマのタイトルを聞いたフリンが、またかと頭を抱えた。

すぐにロケ地担当に問い合わせて、今使用している会社を突き止める。
エイティーン&アウト・エンターテインメントだった。

プロペンザが言う。
「何で殺された刑事は、そこの作品の主役になれた?」


エイティーン&アウト・エンターテインメント


エイティーン&アウト・エンターテインメントのCEOはポルノ界のスター、ボー・マクラーレンという違法すれすれの男だった。
18歳の女の子達と自ら出演して撮影していた。

性犯罪課でも少女達の年齢を調べていたが、未成年が居た証明は出来ていない。
そして今では、麻薬捜査課に渡っていたという。
その方が検挙できる確率が高いだろうから。

ハドソンは確かにボーを捜査していた。
記録からジュリエットという子に今月取材していた事が分かる。
だが、その少女についても、目的もはっきりと分からなかった。

上司は、バルデスが覚せい剤を持っていた事にも驚きで、そんな人間ではないと言うが……。


バーの防犯映像


ハドソンとサンチェスの一瞬の交流が、確かに映っていた。
そしてサンチェスが店を出た7分後に、ブロンドの女性が入店。
ハドソンの隣に座った。
そして20分程会話した後、ハドソンに封筒を渡していた。
しかし現場にはその封筒はなかった。

シャロンは携帯を見ると、ボーの捜査資料を請求し、女の特定を指示して席を外した。


容疑者1:ボー・マクラーレン


警察に呼ばれる事には慣れていると、用意周到なボー。
弁護士抜きで、1人でプレゼンするという。
やましい所はない、という姿勢だ。

隣の部屋では、プロベンザがランチを始める。
ルイと名前が張られたパックには、野菜とささみだけだった。
ガスの無言の視線に「パトリスが考えたランチだ」と答え食べながらボーのモニターをチェックする。


ボーは、昨夜は1人で家に居たという。
警察に疑われるのには慣れた、と言って落ち着いていたがハドソンの遺体写真を見せると動揺した。
事件については何も知らないと言う。
家の防犯カメラの映像を手配する事に。

次にバーに来た女の写真を見せると名前が判明する。
プロデューサーのリサだった。
すぐにシャロンが、プロベンザとタオに指示を出した。


容疑者2:リサ


リサがハドソンと会ったのは、俳優に麻薬を売るのを止めて欲しくて金を渡したからだという。
リサはプロデューサー兼女優のメイクも担当していた為、ハイかどうかは顔を見ればすぐ分かると言う。
撮影現場は麻薬はもちろん、アルコールも禁止していたのに、ハドソンが麻薬を売っていたらしい。

だが、遺体からそんな大金は見つかっていない。
しかも、ボーは撮影現場にハドソンが来ていた等とも言っていなかった。

追い払おうと思い立った理由は、2人の少女がオーバードーズで死んだから。
ジョディとキム。
それで、ハドソンは足が付くと思ったはず、と涙ぐみながらにリサは話した。
ボーは女の子の数にしか興味がなく、何も知らないとも言った。

シャロンは、バズに2人の遺体を確認させると、2人の遺体はすでに遺族の元だと分かる。
だが、同じ死因の若い女性なら手元にあると言われ、急いで駆けつけた。


被害者:マデリン


覚せい剤と抗鬱剤の過剰摂取で、死亡したマデリン。
両方を過剰に取ると心停止になる。
ソルトレーク在住の兄が、引き取りに来ていた。
ジョディとキムと薬の組み合わせが同じだったから、マデリンの薬物も素早く特定できた。
特に珍しい薬ではないが、今回のパターンは異常。
3人共、誕生日の直後に死んでいた。
「わずか18歳だ」
とモラレスとフリンの声が被る。


マデリンとハドソンに繋がりはあったのだろうか?

遺体発見場所は、フォンテノーホテル。
サンチェスとハドソンが会ったバーのあるホテルだ。
マデリンは、宿泊費をボーに出してもらって1ヶ月宿泊していた。

マデリンの携帯を調べると、チャット・アプリにボーとハドソンの名前が見つかった。

同時に、ボー宅の防犯映像が届き、ボーのアリバイは確定する。
だが、ボー程の金持ちなら人を雇って処理するだろう、とプロベンザは言う。

マデリンの兄に話を聞く事に。


マデリンの兄


「ボーが妹の人生を破滅させたんです」
以前は普通の女の子の日常をインスタにUPしていたマデリン。
それがネットでボーと知り合うと、新たなアカウントを作って下着姿をUPするようになってしまった。

テイラー副本部長は、妹に刑事が麻薬を売ったなら高額訴訟を起こされる、と慌て出すが、シャロンはハドソン殺害犯の発見が最優先です、とぴしゃりと言った。


ボーが尋ねて来てすべてが壊れた、と涙ながらに話す兄。
それは彼女が18歳になる前だった。
アマンダとの2ショットの写真をボーはインスタにUPしていたという。

それをタオが即座に見つけ出す。
位置情報はソルトレークで、2か月前に投稿していた。
コメントには、
「ユタで新人発掘」
「早く誕生日プレゼントを贈りたい」
とあった。

同じ写真でマデリンもインスタにUPしていないか、画像検索をかけるバズ。

そして兄の元に妹から連絡があったのはLA到着後だという。
ボーにおだてられて来たのだが、空港で警官に会って気が変わったのかと思ったという。
その事実にどよめくメンバー。

兄は、正式に手配されたものだと思い、アマンダは兄が呼んだのだと思っていたらしい。
そのどちらでもなかった。

その時、画像検索がヒットし、マデリンのインスタのアカウント名が判明する。
「ジュリエット2ロミオ」
ハドソンの資料にあった名前はジュリエット。

ハドソンは麻薬を売っていたのではない。まだ10代のマデリンを報提供者として利用していたのだった。
テイラー副本部長は最悪の事態に慌てて法務官に連絡を取ろうとした。

だが、汚職刑事の濡れ衣は晴れた。
マデリンを使ってボー逮捕を狙ってたハドソン。
休暇を取ったのは、マデリン殺害犯を探す為だったのだろう。

シャロンが言う。
「でも単独で動いたせいで殺された。
だから犯罪捜査は1人ではやらないのよ」


ボー・マクラーレンと弁護士


再びボーを呼び出し、マデリンの事を黙っていたと責める。
マデリンがハドソンに近づき、ボーが10代の子に麻薬を与えてると教えた為、2人の口を封じたのだろうと言うと、ボーは何も知らなかったかのように驚いた。
だが、シャロンは冷静に言う。
「忘れないで彼は役者よ」

弁護士はあくまでも麻薬とは無関係だと主張する。

しかし、女の子3人の死に気づきつつそっぽを向いてた、と指摘するとボーが大声を出した。
「3人!」
「ジョディとキムだ。2人とも同じく麻薬で……」
「違う! ジョディとキムは故郷に帰った……」
プロベンザが吠える。
「行き先は遺体安置所だ!」
そしてテーブルに勢いよく出された2人の写真を見ると、本気で驚いているボー。
「リサが帰郷したと言ってた……。
麻薬を与えたとしたらリサだ。俺じゃない」

これが本当ならリサの話がウソになる。

弁護士が、
「周知のとおり、(薬を与えて)女優の緊張を解くのはプロデューサーの仕事だ」
と言うとシャロンが立ち上がる。
「周知のとおりですって?」

勢い良くドアを開けて、部屋に入っていくシャロン。

「麻薬と無関係だと証明したければ、今すぐリサを呼んで。
明日、新人と撮影するから急いでるというの。
共演者たちが凄く不安がってるって」

こうしてリサを引っ掛けた。


フォンテノーホテル


シャロンの思惑通り、ボーに会う前に、リサはお馴染みのホテルへ立ち寄った。
するとバーに入って行き、サンチェスの恋愛コーチだったウエイターを訪ね、紙袋を受け取った。
そこにプロベンザとサンチェスが登場。
バッジを見て逃げるウエイターをサンチェスが追う。
リサも逃げるが、すぐに待ち受けたエミリーに取り押さえられる。
ウエイターの逃げた先には、銃を構えたタオとフリンが待ち受けていた。


司法取引:リサ


ウエイターはブレイディという男だった。
リサとは部屋を分けて取り調べていたが、ブレイディはあくまでも犯行を否定。権利を行使すると言っていた。

アンドレア検事は、取り引きできるのは1人だとリサに告げてから、4人ではなく2人の殺害で起訴すると言った。
4人という人数に驚くリサ。
そしてブレイディがビビッて口を割ると脅してから、裁判をしたら10代の子にした事を聞いた陪審員は、あっさり死刑を下すだろうと止めを刺す。
「二重殺人、謀殺、さらに刑事殺しも」
「私は殺してない!」
「止めを刺してなくてもセッティングはした。
立派な第一級殺人よ」

頭を抱えたリサは弁護士と耳打ちをする。
裁判を避け、話始めるリサ。

覚せい剤は、望む子にだけ与えたの。
ボーは撮影がスムーズだと喜んだ。
彼と共演する子たちは大胆に見えたけど、本当につらそうな時もあって……。

ブレイディが、抗鬱剤で覚せい剤の禁断症状が和らぐと。
混ぜたら危険なんて知らなかった。
発見したのはホテルのメイドよ。
私が知ったのは2,3日後だった。

マデリンは、彼女の誕生日だった。
ナーバスになってたから少しだけあげたの。
すぐに異常が出た。
耐性がなかったんだと思う。

いきなり騒ぎ出して、私もジョディとキムと同じようになるって。
会った事もないのに。

警察が捜査してたなんて、その時も初めて知ったの。
マデリンは手に追えなくて、車でホテルに連れ帰った。
ブレイディが、わざと抗鬱剤を渡すとは思わなかった!

マデリンとハドソンは親しかった。
マデリンが死んだら、自分が殺されると思った。
だから、ハドソンのボー逮捕に協力するからと、バーで会って言った。
「あの家に麻薬がある」と。
そしてボーの指紋付きの袋を置いたという。

「でも考えたのはブレイディよ、止めようと言った!」

ブレイディを逮捕するから裁判で証言をする事。
撤回はなし。

第二級殺人罪と殺人共謀罪。


ボー


バーテンダーとメイク係は刑務所行きが決まったが、ボーという性的搾取者は無罪放免のままである事に釈然としないメンバー達。

ところがシャロンには何かアイデアがあるようだった。
「どうかしら? 今にわかる」


テイラー副本部長が、シャロンにマデリンの兄が、市警を訴えない代わりに妹が映ってるビデオを破棄するようにと要求していると告げた。
できるか? と聞かれ、もちろんと自信満々なシャロン。

ボーと弁護士がエレベーター前で待ってると聞くと、そのまま帰してしまう事にぴりつくメンバー。

ビデオの件を頼んで来るというテイラー本部長に、シャロンは「私が行きます。それに何も頼まない」と言ってサイクスを呼んだ。

シャロン達の姿を見てボーがうんざりする。
「まだ終わってない?」
「終わりよ。
強姦罪で逮捕する」
突然の扱いに、レイプなんかしたことない! と大声を出して抵抗するボー。
「いつも同意の上だ!」
「それと麻薬も使ったことない。
でも女の子は麻薬を使ってた」
「そうだが、俺の問題か?」
瞬間、ボーの弁護士がやられたと顔をしかめる。
これこそシャロンの狙いだった。

相手がハイだと知ってれば同意は無効になるのだった。
しかも、どの犯行の映像も残っている。
「裁判用に没収する」

これでアマンダの兄の願いも叶えられた。


バズ


バズは、父と叔父が殺された現場の防犯映像が録画された古いビデオテープの再生を試みるが、何度デッキに入れても戻ってきてしまう。

一緒に居たラスティは、ブログの締切があるからと押せ押せで急かすが、人の手を借りずに進めたいというバズは「君にはネタでも僕には人生だ。僕のやり方でやる」とキッパリ言う。

その後事件が落ち着き、やっぱりビデオが気になったバズは、タオにビデオデッキを見て欲しい頼むが、それを側で聞いていたサンチェスがその役を買って出た。


ラスティと実の母親


捜査の合間にシャロンを呼び出していたラスティの実の母親(シャロン)。
何と、妊娠4か月だという。
驚きながらも素敵ね、と祝うシャロンだが、ラスティの反応が怖いからと、伝言を頼まれてしまう。

後日、家でラスティに伝えると、案の定動揺するラスティ。
そしてシャロン自身も混乱していると言う。
あまりのショックに半ば切れ気味になるラスティに、お母さんではなく赤ちゃんにベストな事を考えるよう、そして夜招待したから2人で話して、と言った。
産むべきじゃないと思わず呟くラスティ。
「決めるのはお母さんよ、あなたじゃない」


夜――。
実の母は、あなたも予想外の妊娠だった、とラスティに言った。
間違いだった? と聞かれ、今こうしていられるのは殺人事件を目撃したからだ、と声を荒げるラスティ。
産まれたら養子に出したほうがいいと言われても、反論はしなかった。
「あなたが少しでも助けてくれないなら、他の人に育ててもらうしかない。
今の話、良く考えてみる。あなたも考えて」

母親はシャロンの家から出て行った。

つづく


かんそう


サンチェスの里親立候補が結構マジな事に、冒頭で吹き出しましたw
どうなっていくのか、楽しみですw

さて、今回の事件、なかなかコンパクトにまとめるのが大変で長くなってしまいました……。
今時のインスタを利用したネタも考えさせられますし、何よりこれまた良く出来た事件でした。
汚職刑事か、と思わせておいて、実は真面目なやりすぎ刑事だったという。
それ故、犠牲を生んでしまい、終いには自分も殺されてしまった。
シャロンの言葉が重く圧し掛かりました。
独りで捜査はしてはいけない、という。

そして、ただ殺人事件を解決するだけではなく、その根源までもまとめて退治した重犯課! というかボーについてはシャロンのお手柄でしたね。
スッキリしました。

ラスティは、これまた急展開!
弟が出来るかもしれないという……。
うーん、おめでたい事のはずなのですが、単純に祝っているだけでは済まないというかなり複雑な状況です。
そして、どうして母親が2人ともシャロンなのかw
複雑すぎるw

ハミ出しメモ
プロベンザの食事事情。ディナーの風景を録画して見たいと言い出した上、飲み代300ドルを回すかとも言い出した。

サンチェスの里親申請書をプロベンザが見つけた。


次回はこちら

登場人物はこちら

前回はこちら


(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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