新しい投資に向けてザック・スモールに資金洗浄を頼みに来ていたレッド。
倒産危機にあるクルーズ会社を救う為だという。
そこへリズを呼び出していた。
リズは、室内に入るや否やFBIだと名乗り、犯罪は犯罪だから逃げなければ逮捕する、とザック達を脅した。
そんなカリカリしたリズに、キャプランの一件を知ったとはまだ気づいていないレッドは「カフェインの摂りすぎじゃないか?」と、声を掛けはしたが怒りはしなかった。
そして本題を話す。
女だらけの凄腕強盗団ハーレムがダイヤを盗んだ。
リーダーはマーゴ。
マーゴは慎重で、絶対の忠誠心を求め、犯罪者からしか盗みはしない。
最近、証人保護プログラムのリストが何者かに盗まれた事から、彼女らの次のターゲットはリストだろうとリズに助言した。
リストがハーレムの手に渡れば、高値で売りに出され世界中の犯罪者が欲しがる。
証人を守る為になんとしてでもリストを押さえなくてはならない。
その為に、リズにハーレムに潜入しろ、と言うレッド。
マーゴの居場所とリズが潜入する為の保証人の情報も用意していた。
入団テスト
リズはマーゴの部屋にホテルの従業員の振りをして訪ね、隙を見て盗んだばかりのダイヤの入った巾着を盗り、代わりにメモを置いた。
そしてマーゴを呼び出して、盗みの腕を披露した上でハーレムに入れろと頼んだ。
心理が読める事を売りにし、マーゴの知る人物クレイグ・ゲイニアと組んでいたとアピールした。
マーゴはすぐさまリズの身辺を調べると、クレイグを拉致してきた。
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本当に組んだ事があるのか、とリズの前で聞くが、話を合わせているので問題はない。
だが、マーゴは絶対服従の証しに彼を撃てという。
マーゴはすでに、FBIが刑務所にいる弟を模範囚にした情報を得ていたのだった。
それはリズ達がクレイグとの取り引きに出した条件だった。
しかしリズは機転を効かせ、もうテストには合格してるから撃つなら自分で撃ってと言う。
テストは忠誠心があるかどうかなのだから、私はマーゴにも一度組んだ彼にも逆らわない、と。
するとマーゴは、リズを信用したようで「出来る子ね」と言い認めたが、クレイグには恨みがあるからと結局撃った。
クレイグはマーゴに殺されたが、リズは無事ハーレムに入った。
ジャヌーサ
リストの情報を持っていると思われる、ジャヌーサとの接触を作戦立てるハーレム。
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1人の時を狙って操つる為にはどうしたら良いか。
先日のダイヤがジャヌーサから盗んだものだと知ったリズは、突破など必要はないかも、と何か案があるようだった。
ジャヌーサが、身を隠しているストリップクラブに行くリズ。
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ストリッパーに盗んだダイヤを1粒渡して、騒ぎにさせてジャヌーサにダイヤの所持を伝えた。
まんまとリズに掴みかかるが、返して欲しいなら倉庫に来い、生きて帰れなければこの話はなし、と言い呼び出す。
マーゴは見事リズの読み通り、呼び出した倉庫には武装した部下達だけが押し寄せ、当のジャヌーサは手薄な状態の店でマーゴ達で囲む事が出来た。
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そして、本当のダイヤの在り処を条件に、リストの持ち主の名とこのストリップクラブを燃やせと要求した。
ヘルドリッチ
公園でリズはレスラーと密会して伝えると、レスラーも知っている有名ハッカーだった。
居場所はまだ不明だった。
ハーレムの様子を聞かれると、エマが変だと言うリズ。
エマの個人情報だけはFBIでも得られなかったとレスラーから聞き、リズも引き続き調べる事に。
エマ
エマの後をつけるリズ。
すると、エマが会いにいった相手は、レッドだった。
すぐさまレッドと会い、車に乗り込んで文句を言うリズ。
エマがいるなら、自分が潜入する必要はなかったのではないか、と。
エマは連絡を絶っているから、と動じずに言うレッド。
だが、直前にエマと会っていたが……。
エマの過去が消されてるというと、MI6が消したと言う。
エマはイギリスの諜報員だったのだ。
だが、レッドはそんな事はさておきリストは盗まれたままだ、と言って話を終わらせようとする。
リズは自分の正体がエマにばれていると察知しびびるが、エマは信用できる、とレッドが心配を払う。
でなければ、そもそも潜入もさせないと言うが、リズは報告が途絶えたから潜入させたのに信用できるかわからない、とぴしゃりと言うと車を出た。
あまりの正論にレッドは、何も言い返さなかったようだ。
エマとリズ
マーゴの知り合いに、ヘルドリッチの居場所を行き来に行く事になった2人。
その車中で、エマが突然レッドの話を始めた。
8年前にレッドに誘われてから、以来MI6を辞めレッドの仕事しかしていない。
レッドに夢中になったせいだった。
でも、疲れたと言う。
仕事と結婚の板挟み。もう(普通には)戻れないというエマに、まだ戻れるというリズ。
そんなリズにあなたはまだ蜜月なのね、と言いつつも、早く逃げてとエマは言った。
再びリズはレスラーと密会し、エマに身分がばれた事を言うが、ヘルドリッチが香港に居る事を掴み、続けたいと言う。当然止められるが、もちろんリズは聞かない。
エマを信用しだしてもいた。
香港
ヘルドリッチは、香港の要塞のようなホテルに居た。
証人リストはチップに入っていて、ヘルドリッチの手に埋め込まれていた。
チップは心拍と連動しており、彼が死ねばチップも死ぬという保険の掛けようだった。
そこで人口心拍装置を使う。
チップを20秒以内に差し込めば騙せるというのだ。
ハーレムは、ヘルドリッチの亡命記念パーティーに潜入。
警備カメラを騙す5分の間に、リズがヘルドリッチを仲間が待機済の寝室に連れ込む、という作戦だった。
リズがヘルドリッチに声を掛ける所までは良かったが、待機していた寝室に関係のないカップルが入ってきた為、慌てて用意していた麻酔銃を使ってしまった。
そこへ、ヘルドリッチとリズが入って来て、倒れている男女を見てセキュリティを呼ぶtと騒がれ、仕方なく力任せにヘルドリッチを押さえる事に。
予定外の流れになったが、チップは無事取り出せた。
すぐに退散しようとすると、エマが具合を悪そうにしたので心配したリズが近寄り声をかけると、顔に血がついてると教えられる。
そのままリズは洗面所に行って顔を拭くが、そこで持っていたチップが無くなっている事に気づく。
エマだ。
エマは、そのまま1人で用意していた逃走ルートを使い、ハーレムを裏切ったのだった。
なんとか逃げ出して、FBIに連絡するリズ。
興奮しているリズに、クーパーは冷静になってエマとの会話を想い出して、何かヒントを探せと言う。
すると1つの行き場に気づく。
行き場
エマは息子のサッカーを見ていた。
そこに来たのは、一足早かったレッドだった。
エマはこの仕事について息子にも言えず、また会えない事で成長を見逃している事を悔やんでいると、リズに打ち明けていた。
だが、レッドも気づいていたのだった。
エマの隣に立って話し始めるレッド。
「リストを売る事は許さない。
そうすれば善意の人の命を危険にさらした上、そのせいで逃げ回る人生になる」
エマは、涙ぐみながら、もううんざりした、辞めたい、とやっとレッドに本音を言った。
すると、レッドはすでに用意していた書類を渡す。
バーモント州の湖畔の山小屋と、その後の生活費、そして教育費の支払いだった。
「辞めたいなら、そう言ってくれればよかった」
「言えると思わなかった」
すまなかった、と言うレッド。
レッドにとっては、リストと引き換えであれば安いものだろう。
そして、彼女(リズ)も自由にして、というエマの声には振り向きもしなかった。
リズとレッド
レストランで、エマが消えたと報告するリズに、エマとは会えたと言いながらレッドはリストを出した。
リズは喜ぶかと思いきや、裏切ったエマを殺したのか? ミスター・キャプランみたいに、と冷静に言う。
リズがキャプランの死を知っていた事に、驚きを隠せないレッド。
リズは、何かを言おうとするレッドを制止して話し続ける。
「でも、見て見ぬふりをすべきなのよね。
今までのあなたの悪事と同じように。
もっと役に立つから、このリストみたいに」
そして、殺したい証人がいたけど見つからなくて私達にリストを探させた、とも言った。
しかし、それは違ったようだ。
レッドはモーリーン・ローワンという主婦の話を始める。
近所のロシアン・ギャングの幹部が遺体を運ぶのを目撃した事から、証言をし保護されている人物だという。
レッドはモーリーン・ローワンという主婦の話を始める。
近所のロシアン・ギャングの幹部が遺体を運ぶのを目撃した事から、証言をし保護されている人物だという。
リストの1人であり、ミスターキャプランの姉妹だった。
「見つけたいのではない。
「見つけたいのではない。
ただ誰にも見つからないように守りたかった」
しかし、リズはしたことの償いにはならない、と厳しく言って席を立った。
しかし、リズはしたことの償いにはならない、と厳しく言って席を立った。
デンベが側に寄って、レイモンドと声を掛ける。
「彼女が知っておくべきだと思って話した」
「ああ……、分かってるよ」
レッドは責めなかった。
戦争?
倒産から救う資金を出す代わりに、何も聞かず荷物を運ばせようと企んでいたのだった。
とうとう契約という日にクルーズ会社に行くと、もう契約は済んだと言われてしまう。
Will Hart/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
その相手は、バルダー・マグヌッソン。
レッドからの送金は届いていないという。
デンベはその名前に偶然だなと言うが、レッドは偶然など信じないと言った。
そして、レッドが会計士のザックの元を訪ねると、心臓発作で死んだと言われる。
更に頼んだ送金は、彼にしか分からないと言われてしまう。
「発作なんかではない殺されたんだ。
戦争を始めようとする相手に」
つづく
かんそう
出だしは、まるで前回の「キャプランの死」についてリズが知ったという事実がなかったかのように始まって、アレ? と思っていたらリズは、言うタイミングを計っていたんですね。
よく我慢できたな~と思うと同時に、言い出した時の感じは、女子の嫌味さが炸裂していて、ほんとレッドに甘えているよな~と思いました。
レッドにこんなやりたい放題するなんて、リズじゃなければとっくに殺されてると思います。
でも、以前のようにヒステリックに怒鳴り散らしたりしないのは、母親になって落ち着き、というか凄味を増したとも思えて、成長を感じました。
そんな母子共にの成長に、レッドはちょっと寂しい想いをしているのかもしれませんね。
とはいえ、レッドのどエスぷりも相変わらずでした。
目的の為には、何処にだってリズをぽいっと潜入させちゃうんですから。
ま、今回は女だらけの窃盗団という事で、リズにぴったりではありましたが。
今回登場したエマというキャラは、リズの成れの果ての姿なのか。
それともリズだけはレッドの特別であり続けるのか。
でもエマも十分特別ではあったと思います。
最後にレッドを裏切った事実はあったのに、引退を認め援助まで約束してましたから。
それと比べると、裏切りで殺されたミスター・キャプランとの違いが気になりました。
リズ絡みの裏切りであった事が、レッドに許しという2文字を与えなかったのか。
それとも、ミスター・キャプランの一件で悔いを感じているから、勉強したのか。
まあ、エマはただ裏切っただけではなく、リストという今レッドが一番欲しいものを運んで来てくれましたからね。
キャプランの時とは、真逆ではあるんですよね。
それで殺すほどレッドは殺人マニアではない、という事でしょう。
それにしても最近のレッドはしょんぼり系が多くて、ファンとしては物足りない!
もっとイケイケなレッドが見たいのに~。
しかも、どこのどいつかわかりませんが、レッドに戦争を仕掛けようとして来てるなんて!
デンベとの信頼関係は前回心配した程ではなさそうですが、何かとテンション低めな時なのでちょっと心配ではあります。
でも、敵が出て来てこそブラックリストっぽくなってきた、とも言えるのかも!
登場人物はこちら
(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)