あらすじ
ノアとハドソン
オリビアがノアを預けていたアニ―の家に迎えにいくと、不穏な空気を感じた。
帰り道、ノアに何をしていたのかと尋ねると一度しか言わないと前置きをして兄のハドソンに犬の真似を強いられていたと打ち明ける。
首輪をはめ、ケージにいれられて餌を食べろと命令されているところを動画で撮影されていた。
教師焼死事件
テレビで教師が放火による火事で焼死した、というニュースが流れた。
それを見たカルロスは、すぐにTVを消して9歳の甥に口裏を合わせてもらい、家を出た。
カルロスは母親と妻を失った兄とその息子のティノと同居していた。
向かったのは恋人マヤの家で、マヤはアンドレという幼い息子がいるシングルマザーだった。
ティノ捜索
ティノはカルロスがいなくなると、遊んでいたオンラインゲームのチャットに叔父さんが出掛けたと書きこむ。
するとじゃあお父さんと一緒に迎えに行く、という返事がきて喜ぶ。
だがそれは罠で、大人が子供のふりをしてチャットしておびき出していた。
待ち合わせの場所には子供は現れない。だが「息子は家で待ってる」と言われるとティノは疑わず車に乗り込んだ。
後部座席はレシートなどゴミだらけだった。
そしてティノは家に連れ込まれ、帰ろうとすると本性を表しティノの前に立ちはだかった。
父親が帰宅して、ティノがいない事に気づいた。
その頃カルロスも帰宅をし、ティノが消えた責任を強く感じる。
子供の行方不明ということで虐待の可能性があり、オリビア達も呼ばれた。
カルロスのラップトップが消えていたことから、その信号を追跡してティノを居場所を突き止める。
アパートの一室でガムテープで口をふさがれ、ボイラーに拘束されていたティノを保護した。犯人はいない。
不動産屋からセオドア・マートウの名をつきとめる。
マートウ
マートウの家を訪ねると、ティノと同じような状況で重傷を負わされ意識不明になっていた。
父親、カルロスの復讐を疑うが、二人共アリバイがあった。
カルロスについては恋人のマヤが朝まで一緒にいたと証言をした。
だが身内の証言なので信用はできない。
誰にしても警察が突き止める前に、マートウの居場所を知った経緯も不明だった。
カルロス
マートウの家の前の防犯カメラにドアを叩くカルロスが映っていた。やはりカルロスが嘘をついていたのだった。
聴取するとカルロスは自責から罪を認める。
マートウの家を知った過程は、ティノが賢く、車の中にあったレシートを盗んでいたからだった。
「マートウがニヤケ顔でティノが望んだと言ったんだ。それで吐き気がした。
撮影もしていた。ティノは楽しんだと言うからキレて同じ恐怖を味合わせたかった。
目を閉じて刺した。死ぬのを確認すればよかったよ」
カルロスの想いが分かりオリビアとカリシはやりきれなかった。
審理
それでもカリシは検察という立場からカルロスに罪を認めさせねばならない。
第1級暴行罪と殺人未遂で保釈金2万5千ドルが必要になった。
セオドア・マートウについては第1級誘拐罪、犯罪的性行為3件だが取引きする予定だった。
カリシは裁判に持ち込んでティノに証言をさせることを回避したかった。
ところがマートウは土壇場で破棄をして無罪を主張し、25万ドルの保釈金となった。
裁判所の前ではカルロスを英雄だとして解放するようデモが行われていた。
なぜカルロスとはしないのに、マートウと取引きをしようとしたのか、とも批判され、カリシはきつい立場を味わう。
その後もカリシはティノの負担を思ってなんとか再取引きをもちかけるが、マートウはふてぶてしく応じなかった。
その上、父親がSVUにやって来てティノは証言できないと言われる。
「リモートだとしてももう息子を苦しめたくない」
証人がいないとなると裁判も危うい、となったその時オリビアが思い出した。
「カルロスはマートウの証言を聞いている」
カルロス
カリシは減刑も交渉すると前置きして、カルロスに証言を頼んだ。
弁護士は起訴しておいて虫がいい、と批判的だったがカルロスはマートウを社会に出さないためなら、と協力を見せる。
そしてカリシは確認をした。
カルロスが言った、撮影のデータが見つかっていないということを。
するとカルロスはポケットから携帯を出して打ち明けた。
「携帯にある。見せたくないから盗んでいた」
エルビスは平行してカルロスのためにメディア戦略を始め、代々的にヒーローだと報道されていた。
それでもカルロスは、取引きで暴行罪で刑期5年になっていた。
マヤと息子
そんな中、SVUにマヤと息子のアンドレがやってくる。
マヤは取り乱して、アンドレが「TVに映るカルロスを見て泣き出した」と訴えた……。
マヤの話を詳しくきくと、昨夜保釈されたカルロスはマヤの目を盗んでアンドレに悪戯していたという。
「お風呂上りにアンドレにタオルを渡してもらっていた。
その後、急に元気がなくなりお腹が痛い、と言って食事を抜いた」
カルロスとは去年ビーチで出会い、アンドレもすぐなついていた。
「子供の扱いも上手く、今思うと子持ちは避けられがちなのに息子狙いだったの?」
それからカルロスを問い詰め大喧嘩になった、という。
カルロスは否定したものの、最後には謝り、二度とやらない初めてだ、と言っていた。
ヒーローの正体
すぐにカルロスを拘束しようとすると、オリビアの携帯にエルビスからカルロスがナイフを持って投身しようとしてると連絡が入り建物に向かう。
「俺は英雄じゃない。泥酔していた」
オリビアとベラスコが説得にあたる。
「俺は俺自身が憎い。死ぬべきだ」
オリビアはそれなら大丈夫だという。
「恐れた言葉は死にたい、だから。”死ぬべき”は生きたい気持ちの表れ」
「でもアンドレの傷はいえない」
「どうしてわかる?」
「俺も被害に遭ったからだ!! 性的虐待を受けたことを人に言えなかった」
カルロスは泣きながらナイフを捨てた。
オリビアはちゃんと話を聞きたいと近づき、カルロスを受け止めた。
実は、ニュースで見た火災で死んだ教師が加害者だった。
あのニュースから封印していた記憶が20年ぶりによみがえっていたのだった。
当時三年生。
「父親を失い、先生は同情してくれて懐いた。だが身だしなみを整えるふりをして触られたのが始まりだった……」
火災そのものは関係ない。
「でもいい気味だ。あいつには地獄が相応しい」
教師の死とティノの被害が引き金となり、マートウを襲撃し、その後の英雄扱いで限界が訪れた。
自己嫌悪からアンドレに矛先を向けてしまった。
虐待の連鎖は深刻で終わりがない。
ノアの告白
オリビアとロリンズは、自分達も子供の被害を見落とすのかと不安を口にした。
そしてオリビアはノアをアニーの家には行かせないことに決める。
それをノアに伝えると、ノアはたまたま今回は僕だっただけだよ、と言う。
「ハドソンはいじめっ子で嫌われ者なんだ。その前はコーリーで、彼をゲイって呼んだ。
僕はバイって告白した。恥だとは思ってない」
「その通りよ。コーリーと自分のために戦ったのね」
オリビアはノアの告白に驚きつつも、褒めた。
「教えてくれてありがとう」
「誰と付き合うかは問題じゃないんだ。誰も仲間外れにしたくない」
エルビスは自警団のリーダーで初登場はこちら↓
これぞSVUって感じの見応えがあり先の読めない、満足度の高い回でした!!
まず冒頭にちらりと火災のニュースが流れて関係あるのかな? と思わせておきその後何もないのですっかり忘れてしまうんです。
それが最後の最後に重要な引き金になっていたと分かった時の面白さ!
その間も本当に熟練技?って感じでまずヒーローのはずのカルロスも犯罪者なの? と凄く嫌な展開に驚かされます。
薄々、カルロス上げが伏線であー最悪の展開来ちゃったな~って思っていると、さらにカルロスも被害者だった、という……。
この加害者が元被害者のパターンはSVUを見ているとあるある、でさえあると思うんですが、今回こそ「おっおっ……」って感情が忙しくて何とも言えませんでした……。
そして一見無関係に見えたノア君のいじめ?問題もしっかり本編に絡んでいて、それだけではなくてそこからノア君の重大な告白イベントが起きるっていう。
それを受け止めた時のオリビアの態度も本当に素敵で、ノア君はよかった、幸せだな~と思えた終わり方に救われました。
1 件のコメント:
ノアを含む子ども達、素晴らしい演技でした。
吐き気がするほど嫌な事件でしたが、次々の展開に目が離せない。
小児性愛者は確実に存在するわけで、蓋をすることはできないけれど、こうして負の連鎖が暴かれ、被害者たちに向き合う仕組みがあることがせめてもの救いです。
カルロスの兄はつらいですね。我が子だけでなく、弟までも被害者であり、これから二人を支えていかなくてはならない。
今回はカリシの出番も多く、よかったです。
ノアはとても頼もしく育っていて、オリビアの深い広い愛情を感じます。
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