HOMELAND シーズン8 第12話「捕虜」のあらすじ・ネタバレ
（Next on Episode 12 | Homeland | Season 8）
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対パキスタン
アメリカが攻撃を行った場所にジャラールはいなかった。ヘイズ大統領は48時間以内に核兵器を引き上げなければこちらが排除するとパキスタンに通達した。
パキスタンはこれを受け、平和を望むが攻撃されれば応戦すると声明を発表した。
覚悟
先日会ったグロモフの友人だというベンソンに会いに行ったキャリー。ベンソンから体の自由を奪うという薬を受け取る。
ベンソンは薬の効き目が短いからすぐに暗殺チームを呼ぶように指示した。
キャリーは留守中の姉の家に行きフラニーの部屋のクロゼットの奥に隠していた現金と偽造パスポートを取り出した。
そして部屋に飾ってあったフラニーの写真を手にし、出ていった。
ソールの家に戻ったキャリー。
すでに暗殺部隊も待機している。
ちょうど昼にキャリーの姉がソールを訪ねてきていて、キャリーがフラニーに会いに行っていないことを知ったソール。
それはキャリーがアメリカに長く留まる気がないからだとソールは知っていた。
ソールはキャリーになぜアメリカに戻ってきたのかと尋ねた。
キャリーは戦争を止めるためグロモフと取引をした、ソールの協力者を差し出しレコーダーを返してもらうと言った。
ソールは協力者などいないと言ったが、キャリーは全て知っていた。
ソールは我々に残された情報源は彼女だけだと言ったが、キャリーは納得しない。
彼女の名前を言うようにキャリーはソールに迫ったがソールは絶対に答えず、キャリーに荷物をまとめて家から出ていくように言った。
キャリーは２階の泊まっていた部屋に行き、手袋をはめベンソンに言われた通りに薬を調合し始めた。
するとそこへソールがやってきて薬を見られてしまう。
キャリーはとっさに薬をソールの首筋に塗り、すぐにソールはその場へ倒れ込んだ。
体の自由は奪われるが意識はある状態のソールに、キャリーは協力者の名前を言うようにお願いする。
キャリーはたった一人の命が何十万人の命に勝るはずがないと言ったが、ソールは「勝るんだ」と答え決して名前を言おうとはしなかった。
GRUが入ってきてソールをベッドに寝かせた。
そして薬を用意し、注射器の針を足の指の間に当てた。
キャリーが言う。
「よく考えて。私はあなたの頼みなら何でも応じてきた。今度は私の番よ。どうか私を開放して。こんなことさせないで」
ソールはそばへ来るように言い、キャリーがソールの顔に耳を近づける。
「くたばっちまえ──」
キャリーは涙を拭いて、GRUに首を振る。
GRUは注射器をソールの足から離し、キャリーは「代替案に切り替える」と言うと飛行場へ行った。
引き継ぐ者
キャリーが飛んだ先はイスラエル西岸地区に住むソールの妹の住む家だった。キャリーが一人で訪ねてきたことでソールの身に何かあったとすぐに悟った妹。
キャリーは昨夜発作を起こして助からなかったと言い、３時間後の飛行機の便を予約したことを伝えた。
妹の身支度を手伝いながら、「万一のとき私に何か渡すように言われていないか」と尋ねる。
妹は金庫の中からキャリーの名前が書かれた封筒を取り出しキャリーに手渡した。
封の中にはUSBメモリが入っていた。
キャリーは安堵の色を浮かべ、重要なものなのでロンドンの支局に届けると言い、妹を一人で空港行きのタクシーに乗せた。
その後キャリーが妹の家で待っているとグロモフが現れた。
キャリーは協力者を突き止めたと言い、彼女の名前を書いた紙をグロモフに渡した。
証拠を求めるグロモフにキャリーはソールのUSBメモリを見せる。
グロモフが動画を再生する。
ソールは協力者の名前を隠していた理由について、キャリーを守るため、他の仕事仲間を守るためだったと言った上で、協力者の名前を言った。
「アンナ・ポメランセワ」
アンナの最期
グロモフはすぐにアンナが通訳を努めているGRUのミロフに連絡をした。その頃、ソールの身に何かあったと察したウェリントンが警察をソールの家に向かわせた。
ソールはすぐに国連の会見場にいたライアンに電話をかけ、アンナを救出するように命じる。
ライアンがアンナに近づき危険を知らせ、二人で会見場を出て逃げ出した。
しかし会見にやって来たミロフに見つかってしまい、GRUが追って来る。
ライアンとアンナは国連の建物の鍵のかかっていない倉庫部屋に逃げ込んだ。
アンナは「逃げる気はない、捕まる気もない」と言って銃を貸してくれとライアンに頼んだ。
ライアンが断るとアンナは「ソールと話をさせてくれ」と電話をかけるように頼んだ。
アンナはソールに事情を説明し、ソールはライアンに「他に手がないなら──彼女に銃を早く渡すんだ」と言った。
GRUがドアを開けようとするのを必死に止めながら、ライアンはアンナに銃を手渡した。
GRUがドアを破って侵入してくる。
電話口でアンナが銃を撃った音を聞いたソールは、声にならない声で崩れ落ちた。
ロシアの会見
ミロフが会見を行った。ミロフはGRUの諜報員がフライトレコーダーを発見し、墜落は事故であることを公表した。
そしてヘイズ大統領に向け、軍や戦闘機の臨戦態勢を解いてくださいと訴えた。
キャリーとグロモフもその会見をソールの妹の家で見ていた。
これで立派な女性（アンナ）は地下牢送りだと言ってキャリーがグロモフを責めると、グロモフは「ソールはすぐにアンナに危険を伝えるべきだった」と言った。
キャリーは「ソールがアンナに伝えなかったのは自分を信頼していたからだ、でもその信頼は失われた」と言った。
グロモフにアンナが自殺したという連絡が入った。
それはソールがアンナに警告したということ、すぐにイスラエルにも連絡があるだろう。
キャリーとグロモフは慌てて車を走らせた。
２年後
モスクワの高層マンション。出かける準備をしているキャリー。
グロモフがキャリーにネックレスをプレゼントする。
「なぜ？」と訪ねたキャリーに、グロモフはキャリーの手を握りながら「終わったから。君のしたことはとても意味がある。今夜はお祝いだ」と言った。
ドレスを着たキャリーがバッグを取りにリビングの横の部屋に入った。
バッグの奥にはフラニーの写真が飾ってある。
さらに部屋の壁一面を埋め尽くす資料。
キャリーはしばらくそれを眺めていたが、やがて電気を消して部屋から出ていった。
ソールの家では妹も手伝い引っ越しで荷物を運び出していた。
そこへ電話が入る。
妹は「間違いだった。ラビノウ教授を捜してるって」と言った。
ラビノウ教授とはアンナとの秘密のやり取りで使っていた名前。
ソールは驚いた。
ソールはアンナとのやり取りに使っていた書店を訪ねた。
すると店主が今日の午前中に届いた"ラビノウ教授宛て"という荷物をソールに手渡した。
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着飾ったキャリーはグロモフと共にジャズのコンサートを楽しんでいる。
途中で化粧直しで席を立ち、隣の鏡の前にいた女性と素早くバッグを取り替えた。
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家に戻ったソールは荷物を開ける。
中には『謎多き専制国家』というキャリーの著書が入っていた。
ソールは本のページをめくり始める。
"なぜ私が祖国を裏切ったか"
"娘に捧ぐ、理解してくれる日が来ることを願って"
ソールは一旦本を閉じ、表紙のキャリーの写真をしばらく見つめた。
そして何かに気づいたように、本の背表紙と本の隙間を探りそこに隠されていたメモを取り出した。
ルーペを使ってメモを読むソール。
"モスクワから教授へ"
"ロシアがイランに撃った防衛システムは侵入可能よ"
"崩せるわ"
"詳細はまた今度、お楽しみに"
ソールは顔をゆっくりと上げ微笑んだ。
かんそう
ついに迎えたシリーズ最終話。もう声を大にして言いたい！
『これ以上ない最高のエンディング！！！！』
途中までキャリーが本当にソールを殺しちゃうんじゃないかとハラハラしてたし、あんなことするキャリーにも腹が立っていたんですけど。
そんなつもりは最初から全くなかったんですね。
キャリーはやっぱりキャリーだった。根っからのスパイ！
冒頭でブロディの映像が流れましたけど、キャリーもすでにソールを裏切ると決めた時点で自分がアンナの代わりにスパイになることを決意していたんでしょうかね。
今後フラニーに会えなくなると分っていたみたいだし。
辛い～。
キャリーとグロモフは幸せそうに暮らしていましたが、どうなんでしょうね～。
グロモフの方はキャリーにべた惚れっていう感じでしたけど、キャリーはどうなんだろう。
もちろんブラックボックスを盗まれる直前にイチャコラしていた関係だから、好きっちゃあ好きなんだろうけどね～。
でもキャリーだから、恋愛よりやっぱり仕事が優先なんでしょう。
ソールの最後の笑顔で全て救われた感じがありましたけど、ソール、引退できなくなっちゃいましたねｗ
またソールが対ロシア絡みで実績あげたら、真っ先に疑われるのはキャリーなんじゃぁ？といらぬ心配をしてしまいます。
でもキャリーは祖国を裏切った女として本まで出してるしそこは安泰なのかな。
クインやマックスが死んでしまったりと、辛いことも多かったこの作品ですが、間違いなく最高のドラマです。
これで終わりかと思うと本当に残念ですが、こんな素晴らしいドラマに出会えたことを素直に喜ぶこととします！
（文：ぼぼち）
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