あらすじ
捻挫
コンラッドは、リリーの死を防げなかった事を悔やみ、自分を責めていた。
ジョギング中に自転車とぶつかり、足を捻挫していたが自分を戒めるかのように治療を受けなかった。
恩師
そんな中、コンラッドの恩師であるアイリーン・ジャコビー先生が患者になった。
女性神経外科医の草分けで、顕微鏡脳外科手術の先駆者でもあり、オカフォーの憧れの人でもあった。
ところが受診の理由を聞くと、「霊が見えるの」とおかしな事を言った。
詳しく話しを聞くと、それは過去に救えなかった患者の姿だと分かった。
本人は正気を失っていると自己判断したが、コンラッドは冷静に幻覚の原因を探った。
検査結果に異常はなかった。
ベジタリアンだというので、ビタミンB12の投与もしてみた。
欠乏症で幻覚が出る事もあるから。
しかし、状態に変化は見られなかった。
コンラッドは、別の角度から探る事にした。
検査ではなく一緒に考えよう、と。
コンラッドは話しているうちに、鬱病の影響を考えた。
すると本人も、現役引退が鬱の原因になっているのかもしれないと思った。
「救えなかった人が頭から離れないのよ」
ジャコビーは自責の念に縛られていた。
「40年で完璧なんて無理ですが、僕らが目指すのはより多くの命を救う事」
するとジャコビーの表情が変わった。
目の前にはかつての救えなかった患者たちが勢ぞろいしていた。
彼らを見てジャコビーは言った。
「でも過去は変えられない」
ジャコビーが諦めて退院しようとした時、コンラッドはオカフォーに希望を託した。
手術用顕微鏡の調子が悪いので見て欲しい、オカフォーがそう頼むとジャコビーは喜んで引き受けた。
機械に触れるとジャコビーはすぐに生き生きとし始めた。
その調整も完璧だった。
そして思い出していた。
「手術前は常に不安だった。
でもこれを手にすると、不安は消え去った」
いろんな思いがこみ上げたのか、涙を浮かべていた。
「あなたは私の永遠の憧れです」
オカフォーの言葉も今のジャコビーには効果があったのだろう。
ジャコビーだけが部屋に残ると、再び救えなかった患者達が勢ぞろいした。
ジャコビーはふっきった表情で彼らに語った。
「ごめんなさい。
手は尽くした」
すると次の瞬間には、もう幻覚は消えていた。
ジャコビーは、教育現場に戻る決心をしていた。
「あなたのような医師を育てる為に」
「過去を吹っ切って前に進むんですね」
自分を許した、というジャコビーはコンラッドも同じように自分を責めているのではないかと気づいていた。
「あなたも前に進んで」
そう言ってコンラッドと別れ、退院した。
リリーの死
リリーの死を知ったニックも涙を流し、落ち込んだ。
帰宅時には何も問題はなかったのに。
デヴォンもリリーの心停止には納得できなかった。
コンラッドとニックとデヴォンはCEOに呼び出された。
ニックはリリーの過剰摂取を証明する為、病理解剖の必要を訴えた。
だが解剖されては困るはずのハンターもそれに賛成した。
3人はハンターの対応に違和感を覚えた。
解剖結果が出るには1週間かかる。
生前の血液による仮診断なら24時間後。
そこには何が出るのか……。
ベル
友人のアーサーに、手の震えがベル自身の問題だとバレていた事が分かった。
ベルはもう誤魔化す事が出来ず、認めた。
アーサーは原因には加齢やストレスがあると、ベルを慰めた。
長期的には運動や瞑想が有効だと勧めつつ、新しい抗不安剤のサンプルを渡した。
そしてここだけの話にする、と約束をした。
中国の大富豪
予定していた中国の大富豪テッド・チョウがVIP患者としてやってきた。
病院にはマスコミも集まり、大騒ぎになっていた。
入院したチョウは我儘放題だった。
中国の習慣を勉強していない、とあれこれ難癖をつけて看護師を困らせていた。
するとニックに白羽の矢が立てられた。
看護師長の命令で、有無を言わさず担当にさせられるが、持ち前の気の強さと気転を生かしすぐにチョウに気に入られた。
ベルによってチョウの手術が行われた。
薬の効果が出ているのか、震えは出ていないようだった。
助手がベルに、出血にそなえて結紮をしたらどうか、と提案した。
だがベルは処置は完璧だからミスに備える必要はない、とそれを突っぱねていた。
周囲のスタッフはベルの正体を知っているから、またチョウも殺すのかと思っていた。
手術終了後、死なずに済んだと看護師がホっとしていると、チョウが口から血を流しているのにニックが気付いた。
ニックはオカフォーとジュードを呼ぶように言った。
それを見ていたCEOはベルの患者なのに、と口を挟んだ。
「彼のミスで術後出血を」
患者さんを助けたいんでしょと言われると、CEOは何も言えなかった。
その頃、何も知らないベルはマスコミの前に出る準備をしていた。
手術は成功、その活躍で注目を浴びる気満々だった。
執刀医のベルです、と声を掛けた瞬間、ポケベルに呼び出された。
ジュードとオカフォーが緊急手術をしているとベルが駆けつけてきた。
原因は助手が提案した結紮をしていないせいだった。
ジュードは頭に血が上って、ベルに思っている事をぶちまけてしまった。
「何人死んだら引退を?
過去の栄光はもう消えたんです。潮時です」
当然ベルは、侮辱されたと怒った。
そして何を言われても、チョウは自分の患者だと手術を代わるように主張した。
そんなベルを追い払ったジュードに、オカフォーはベルに逆らえば解雇もありえる、と小声でささやいた。
さすがに解雇は避けたかったようで、ジュードはすぐにベルに声をかけて謝罪をし、手術への参加を求めた。
「決めるのは君ではなく私だ」
ベルは、ジュードを下がらせて手術を引き継いだ。
すると腫瘤で腸が閉塞になっているのを見つけた。
ジュードにこれみよがしのドヤ顔をして、処置をした。
「私が救う」
手術が終わると、ベルはすぐにジュードに告げた。
「理事会は君の残留を認めない」
あくまでベルは自分のミスは認めず、最後まで手柄を自分のものにした。
チョウにも一流の医者だと、感謝された。
24カラットのダイヤ付きの1万ドルの腕時計をプレゼントされ、謙虚さのかけらもなく受け取っていた。
ハンターはベルの活躍を祝った。
そしてベルをそそのかす。
「経営は医師はすべきでMBAは不要よ」
何もできないCEOが、高い報酬を得ているのが不満なようだった。
「あなたが適任だわ」
自然と2人はキスをしていた。
ジュード
ジュードはニックに、ベルとの一件で病院を辞める事を伝えた。
「またな」
「またね」
あっさりとした別れだった。
ジュードはコンラッドに国境なき医師団に参加すると告げた。
「早く辞めるべきだったのに不純な動機で留まっていた」
ニックの事もはっきりとさせた。
「リリーの死でニックは参ってる。
俺は力にはなれない。
俺じゃ無理だった。頼んだぞ」
コンラッドとニック
足が悪化していたコンラッドはニックに自宅まで送ってもらった。
ニックは久しぶりといいつつ、コンラッドの部屋に慣れた様子で足の応急処置をした。
コンラッドはハンターの話を信じなかった事を話題に出した。
「その話は今は無理よ」
リリーの死にショックを受けるニックは、話題にもしたくないようだった。
ニックもあの日、リリーの側にいなかった事を悔やんでいるのだった。
「君は悪くない。俺が悪い」
コンラッドが慰めていると、そのまま2人はキスとしていた。
明け方、ニックと一緒のベッドでコンラッドは目覚めていた。
正面に視線を向けると、そこにはリリーが立っていた。
かんそう
あくまで幻覚は何かの病状という捉え方をしていましたが、ちょっぴりファンタジックな回でした。
ジャコビー先生、いい話だったんですけど、コンラッドの自責の念を表現する為のエピソードって感じで、最後のリリーの姿を見せる為の壮大な前振りって感じでした。
コンラッド、そこまで悔やんでいるなら、なぜ最初からニックを信じなかったのよ……。
ってだからこその後悔なんだろうけど。
とにかくハンターが悪党な上、ベルにも色仕掛け? でキモさまで加わって私の中では、嫌悪感しかないw
ベルは小悪党だから、ハンターを疑いもせず簡単に手のひらで踊るんだろうなw
ハンターは、いざとなったらベルも切り捨てるだろうにw
そろそろベルの医療ミスやハンターの裏の顔等、いろんな事が一気に動き出しているような感じを受けました。
コンラッドとニックもやっと? ジュードとの三角関係が終了して無事モトサヤって感じですし。
それにしても、この三角形想像以上に小さかったなw
あってないようなもんだったw
ジュードはもう少し絡みがあるのかなーと思ったら、これであっさりオサラバ。
なんだかシカゴファイアの「流れ者」のイメージと変わらなかったなw
リリーの解剖結果、ひっぱりますね~。
今週はとりあえずニックには何事もなく。
次回はどうなるのかドキドキだけど!
2 件のコメント:
こんばんは、ジェーン洞さん!
今回、リリーの件でハンターを追求! と期待していたので、ちょっと肩透かしな内容でした。
病理解剖に同意をしたのも意外! されても証拠が出ない処置をした?
ハンターの妙な自信が不気味です。ベルともねんごろな関係になっちゃうし…。
それにしても、男はなぜ簡単にコロッといってしまうのか!! ちょっと、安直過ぎるぞ!ヽ(`Д´)ノ
ニックとコンラッドの関係も! ジュードが行きがかり上、病院去ることになったからといっても!
リリーの件があるからといっても!! 元ザヤに収まるのはイヤじゃないですが、もう一捻りほしい
ですね。
ベルはあの中国人を結果、助けたわけですが、CEO はニックから "ベルが失敗したからだ!" って
直接聞かされたので、CEO のベルに対する見方は変わる?
しかし、そこをベルがハンターと逆手に取り CEO を退任に追い込む?
でも、そうなるとハンターは病院に居残ることに…。 それは、いいのか??
いやいや、ハンターはニックとコンラッドに追い込んでもらわないと、ダメですね!
残りエピソードも少なくなっています。あっと驚く展開を(ちょっとだけ…)期待しています!
White Dragonさん
コメントありがとうございます!
ハンターとベルの展開はまさかねって感じで、確かに安直感ありますよね~。
ニックとコンラッドの展開も、確かにw
解剖結果は、ハンターがどう仕込んでいるのか気になりますよね。
次回が楽しみ!
CEOはベルの正体? に気づきつつありますよね。
ハンターは未だ気づいていないようだから、知った途端に手のひら返しして、CEO側につく……んだろうな~と思いますw
そこをさらにコンラッドとニックが追い込む! って感じでしょうか?w
その時にはベルもハンターへの恨みで、コンラッド側として協力するといいなーというのは個人的妄想ですw
シーズンファイナルに向けてどんな展開があるのか、楽しみですね!
私も驚きたいです!
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