シカゴP.D./CHICAGO P.D.　シーズン4　17話「監禁/REMEMBER THE DEVIL」

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森の中で、出血して逃げている裸足の少女を見たという男が現れた。

若者が集まってドラッグをする事が多い場所だったので、ラリって幻覚でも見たのではないかと疑った。

だがボイトは、念の為森の捜索を命じた。

するとリンジーとジェイは森の中に小屋を発見する。

小屋の中には誰もいなかったが、すぐ側には新しい鍵がついたコンテナがあった。

鍵を壊して中を調べると、そこには手錠でつながれた少女が監禁されていた。

少女はジュリアナ・パークス、20歳だった。

リンジーが助けに入ろうとすると、ジュリアナは爆弾が仕掛けられているから入らないでと拒んだ。

念の為調べると、爆弾は見つからなかった。

リンジーはコンテナの奥にいるジュリアナに近づき、手錠を外して外へ出ようと声を掛けた。

しかしジュリアナは「出たら殺される」と、異常に怯えていた。

なんとか病院に搬送したが、レイプ検査も拒んでいた。

犯人の要求は、コンテナの中に居る事。

身体に触られてはいないという。

怪我は転倒した時のもの。

小屋の管理人の求人広告をウェブで見て、車で小屋に行ったら男に閉じ込められたという。

ハイカーに遭遇した時に助けを求めなかったのは、オースティンが警察に言うなと言ったから、と犯人の名前を出した。

一度は逃げたのにまた自ら戻ったという、良く分からない状況だった。

逃げたら妹を見つけ出す、とも脅されていたらしい。

病院に居る今も、「コンテナに戻らないと」と気にしている。

リンジーはジュリアナが嘘をついているのではないか、と疑い出す。

彼女は誰かを守ろうとしているのではないか？

小屋の持ち主を調べた所、ワイオミング州の有限会社が所有していた。

だが代表者などの詳細は不明だった。

その後、4年前までの持ち主をつきとめた。

夫のダレン・クレーンはトラック運転手で、去年死亡している。

妻は元教師で、年金暮らしをしているジェラルディン・クレーンだった。

誰に売ったのか確かめる為に、話しを聞きに行った。

ジェラルディンは小屋は夫が使っていたから良く知らない、と言った。

売却の際も関与はしておらず、書類なら書斎にあると案内をした。

書斎から、オースティン・フォーシェットという人物に購入前の点検費用を払っている書類が見つかった。

小屋の付近の地中から埋められた遺体が2体、発見された。

ジュリアナは、男は前にもやったと自慢をしていたと言っていた。

リンジーはジュリアナが嘘ばかり言っているわけではないと認めた。

遺体を検視した所、餓死していた事が分かった。

だが、ジュリアナには3食食事が出されていたと言う。

オースティンは24歳の青年だった。

里親に育てられ、高校中退で社会的な登録はほとんど無く捜索不能だった。

そんな青年が何故、州外で会社を立ち上げ小屋を購入できたのか？

ジュリアナにだけ食事を運んでいたと言う事から、ジュリアナはオースティンを庇っているのかもしれない、とリンジーはまだ疑いを続けた。

ダニエル・ジョンという男がSNSに動画をUPした。

人質返還を専門としており、ある人物から5万ドルでシェイニー・ウォリスの救出を頼まれたという。

動画によると、5日前友人のジュリアナ・パークスとシカゴで誘拐され、ジュリアナのみが発見されたと言っていた。

ジュリアナからもシェイニーという名前は出ておらず、初耳だった。

オリンスキーとボイトがジョンに会いに行った。

依頼主は、加工された声で前金で5万、彼女が戻れば10万払うと言ったという。

すでに5万ドル口座に入金されているという。

ジュリアナには捜索願いが出ていたが、シェイニーのは出ていない。

ボイト達は、ジョンを疑ったがジョンは誰かが嘘をついている、と関与を否定した。

リンジーとジェイは、オースティンの写真を持ってジュリアナの病室を訪ねた。

すると、突然オースティンは40代だと言い出し、明らかにウソをついていた。

シェイニーの話しもしていない。

いよいよリンジーは堪えきれず、「男が捕まると困るの？」と突っ込んだ。

ジュリアナは、やっと真実を話し始めた。

実は、警察に話したらシェイニーを殺す、と言われていた。

だから戻っていたのだという。

もう一度写真を確認させると、今度こそちゃんとオースティンの写真に指を差した。

リンジーは、ジュリアナが早く本当の事を言わないで時間を無駄にした事を責めた。

「殺されてたら、あなたのせいよ」

ジェイは泣きじゃくるジュリアナから、分かる情報を聞き出した。

兄の車だと言って、インディアナ・ナンバーの緑のSUVに乗っていたという。

オースティンに兄はいなかったが、同じ里親家庭にマーカス・ウォーカーという男が居た事が分かった。

車は緑のSUVだった。

家に行くと、ちょうど逃げ出す所を捕り押さえた。

そしてオースティンは裏口から逃走したというので、ジェイとリンジーが車で追いかけた。

カーチェイスの末、オースティンは追い詰められると自らの頭を銃で撃って自殺した。


マーカスを取り調べした。
マーカスはオースティンのしていた事は知らないという。

オースティンは恋人や友人はおらず、毎日ゲームばかりしていたという。
ウェブに広告を出していたというと、マーカスは驚いた。
「彼は読み書きが出来ない」

ならば、オースティン1人では無理な犯行だった。
「奴はハメられたのさ」

アンソニー・オチョア

オースティンのパソコンの消去されたデータから、求人広告に関するやりとりを復元した。
その中で、5年前に75通もの苦情メールのやりとりをしていたアンソニー・オチョアという男を見つけた。

協力を拒否するオチョアに会いに行くと、オチョアはかなり警戒していた。

オチョアは、ジョンの動画を見せてこれらはすべてオースティンのゲームだと言った。
法科大学院の学生だった時に、小屋の管理人のバイトの面接へ行っていた。
すると、オースティンと年配の男が居た。
嫌な気配を感じたので、言い訳をして慌てて車で逃げていたのだった。

それから連中に関わるな、とサイトで警戒を呼び掛けたら連中にハッキングされ、口座に侵入されたり、彼氏とのプライベートな写真を拡散され人生を台無しにされたのだった。

男の名前は調べても分からなかったというが、顔は覚えていた。
「悪魔の顔を忘れるか？」

すぐに男の似顔絵を作成した。

コンテナ

リンジーの調べで、コンテナは5年前に輸送会社から盗まれたものだと分かった。
当時19歳のオースティン1人に、盗めるとは思えない。

リンジーは、オースティンが小屋を買ったダレン・クレーンが助っ人なのではないかと考えた。

コンテナが盗まれた時のトラック運転手がダレンだったのだ。

しかし、ダレンは1年前に死んでいる。
ジュリアナ達の誘拐は2週間前に起きている……。

妻のジェラルディン

アトウォーターとルゼックがジェラルディンに会いに行った。

すると「痛いわ！」という声が聞こえたので、家に突入した。
ジェラルディンの姿はないが、家の奥から「誰かいるの？」と声がする。

キッチンの奥の隠された扉が開いていた。普段は冷蔵庫で隠していたのだった。
そこにはシェイニーが監禁されていた。

2人は近づき、シェイニーを助けようとすると突然扉が閉まった。

罠にはまってしまったのだった。
その部屋は電波が遮断されており、中からの連絡は不可能だった。

似顔絵

オチョアの証言で作成した似顔絵が完成すると、その顔はダレンだった。
やはり、ダレンがオースティンを操っていたのだった。
だが、過去の犯行は説明がついても、最近のは……。

そこでリンジー達は、妻に会いに行ったルゼック達と連絡が取れない事に気づいた。

家に押し入ろうとすると、ジェラルディンがドアを開けた。
2人の刑事については見ていないとシラを切った。

家の中を捜すと、ジェイが冷蔵庫のコンセントが外れている事に気づいた。
すぐに隠し扉を見つけるが、そこには電子暗号キーがつけられていた。

ジェラルディンは初めて見た、と白々しくとぼけた。
ボイトは暗証番号を聞き出す為、老女だとはいえジェラルディンを特別扱いはしなかった。

乱暴に連れ出し、2人きりになるとナイフを取り出して脅した。
だがジェラルディンも本性を見せ始める。
何も知らない妻から、老女に何もできるはずないし、証拠もないと開き直り始めた。


その後、リンジーはボイトから暗証番号を受け取り、無事扉を開けて3人を救出した。

真犯人

取り調べを受けるジェラルディンの片手には、包帯が巻かれていた。

パソコンから会社設立の書類も見つかった。

架空の会社を設立し、夫の小屋を買いオースティンの署名を偽造して何度も使用していた。
オースティン名義の口座を州外に開設し、人質救出の支払いもしていた。

それでもまだ夫の仕業だと言う。
「これはゲームだったの」

ボイトが、知っていたという事実を認めたと突っ込むと「妻は夫に従うものでしょ」とあくまでも夫のせいにした。

でも夫の死後に続ける必要はないはずだ。

シェイニーは餓死させようとし、ジュリアナはコンテナにつないでいた。
どういう意味があったのか、説明させようとした。

今度はオースティンのせいにした。
「彼は善悪が分からない。夫と手を差し伸べたのに」

オースティンの自殺を伝えると、作り物だろうと信じなかった。

その一連の態度は、そもそもの黒幕が夫ではなく妻なのではないかとさえ思わせた。


ジュリアナはシェイニーと病院で再会した。
リンジーはジュリアナに信用しなかった事を詫びた。
ジュリアナは私があなたでも信じないと思うわ、とリンジーを責めなかった。

ジェイ

ジェイの元に、アビーという昔の知り合いから連絡が入っていた。
兄のウィルにまで連絡していたようで、今はシカゴに来ているという。

だがその事はリンジーには言えないでいた。
実はアビーは離婚した妻で、まだ結婚していた事を言っていなかったから。


そのアビーがとうとう、ジェイに会いに署の前までやってきた。
リンジーには後で話すと言って、地下室で話しを聞いた。

アビーには結婚の予定があるのだが、実は離婚が成立していなかったからもう一度サインをして欲しい、と言うのだった。
サインをもらえば私は消える。

それ程ややこしくない話しにホっとしたジェイは今すぐサインをする、と申し出るが今は離婚届けを持っていないと言われる。
2日間滞在しているから飲みに行こうと誘われ、仕方なく約束をした。


リンジーは、ジェイからの説明がなかなかないのでシビレを切らしてアビーが誰なのか追及した。

アビーはアフガンで文化支援部隊の指揮をしていた。
帰国の1年後に仲間の葬式で再会し、ベガスだった事からいきおいで結婚した、と初めて打ち明けた。

リンジーは初めて聞いた結婚歴に驚いた。


ジェイはサインをする為に、アビーとバーで会った。
予想外に楽しく飲んだ後、サインをして帰るというとアビーは隠していた真実を告げた。
「ないの。
書類はないし、恋人もいない」
ジェイは、アビーの相手は自分ではないとはっきり言って帰った。


帰宅後、ジェイは荷物をまとめてリンジーの部屋を出た。
しばらく兄の所へ行くという。
リンジーは止めたが、まだ離婚が成立していない。
「だから今はここにいるべきではない」
「私なら大丈夫よ」
「どうかな。本当に大丈夫か考えたい」


18話「家族/Little Bit of Light」へつづく

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