あらすじ
Peter Kramer/NBC | 2018 NBCUniversal Media LLC
2018年4月12日(水)22:00~ FOX 日本初放送 (全24話)
(アメリカ放送 2017年9月27日~)
・【登場人物】
娼婦殺人未遂事件
スカイという娼婦が瀕死の状態で発見された。
ロリンズとフィンが病院で聴取しようとするも、スカイは「転んだ」といい暴行被害とレイプを否定した。
発見現場からは、29センチのブーツの足跡が見つかっていた。
誰かが運んで来たのだろう。だが高級ホテルなら目撃者がいるはず。
近隣の安宿を調べる事に。
アビントンホテル
Peter Kramer/NBC | 2018 NBCUniversal Media LLC
ホテルのフロントのグリゴールは、いかにも何かを隠しているようだった。
ロリンズがカウンターの中を調べると、女性物のバッグが見つかった。
スカイのものだろう。
するとグリゴールは、知っている事を話し始めた。
三人組の男がスカイの部屋から逃げて行ったという。
部屋を確認すると、清掃しておらず当時のままだった。
「そっちの床に倒れて死んでたよ」
グリゴールは、スカイが死んでいると思い、通報もせずに路地に捨てていたのだった。
負傷者の放置で逮捕した。
消えたスカイ
回復してきたスカイは、勝手に病院から退院して消えていた。
カリシは、入院中の写真とネットの娼婦を見比べてスカイを捜し当てた。
客のふりをして、スカイを呼び出すと、まだ目の周りにアザを残したままスカイは現れた。
嫌がるスカイを連行し、オリビアが聴取した。
オリビアはスカイのバッグを返し、スカイの頑なな心を解きほぐしていった。
スカイは本名を「サンディ」だと教え、男の1人が「ガス」という偽名を使っていたと話し出した。
1人は20歳くらいで初めてだった。
礼儀正しく、かわいかった。
その後、契約していない2人目が来た。
40歳くらいの男は、金を払わないというので断ると、殴られてレイプされた。
その後、3人目が来たからランプで殴った。
すると、騒ぎを聞いた40歳の男がまた戻ってきて再び暴力を振るった。
証拠もあった。
20歳の子が、置き忘れて行ったマネークリップ。
それは、陸軍のものだった。
スターリング駐屯地
スターリング駐屯地を訪ねるとまず最初に、土曜の夜か日曜の朝に、傷の手当で頭を縫った兵士がいないか確認した。
すると、ジム・プレストン軍曹の記録が残っていた。
だが本人を聴取しても名前と認識番号しか言わず、拉致があかなかった。
記録から、一緒に基地に戻ったウィリアム・ショーネシーにも話しを聞いた。
スカイの言う20歳の子だろう。
ショーネシーは、レイプで訴えられた事を知るとレイプを認め、すべての罪を独りで被るつもりのようだった。
ショーネシーを逮捕した。
Peter Kramer/NBC | 2018 NBCUniversal Media LLC
真犯人
オリビアを信頼したスカイは、法廷に立つ覚悟を決め容疑者の写真を見た。
ショーネシーは、何もしていない。
プレストンは、ランプで殴った男。
そしてもう1人、40歳で暴力とレイプの犯人はタイラー・ジョーンズ2等軍曹だと分かった。
オリビアはすぐにストーンに報告するが、ストーンはまだ証拠が不十分だと突き返した。
「有罪にするには誰かに密告させないと」
裁判
傷ついたスカイの写真を見せ、同情心を刺激したのだった。
スカイは法廷で、娼婦という仕事内容を辱められていた。
それは覚悟の上だったが、いざショーネシーの証言となると、ショーネシーは態度を変え、レイプや暴行を見ていないと嘘をついた。
ストーンが、一度レイプを認めた理由を追及すると「警察がしつこいから嘘をついた」とまで言った。
結局、組織の中の裏切り者より犯罪者を選んでいたのだった。
善人故の忠誠心の強さだろう、とストーンはまだ若いショーネシーを深追いをしなかった。
代わりに、プレストンに証言させるよう切り替えた。
ロリンズとスカイ
ロリンズはスカイへの態度が、最初からキツかった。
最優先は金で、何でも金があれば動くのだろうと決めつけていた。
自分では悪い警官を演じている、と言い訳をしたが娼婦に対する嫌悪感が滲み出ていた。
そんな関係もあってか、スカイはロリンズに裁判の不満をぶちまけた。
するとロリンズはまたしても、仕事の邪魔をした分の金を払うとドル札を投げつけた。
スカイは、私の名前はサンディだと訂正し、金を突き返した。
「毎朝起きて、鏡には何も見えていなかった。
自分の姿が見えないの。無よ。
でも捜査が始まり、鏡の中に何かが見え始めた。
いい気分だったわ。
でもあんな風に法廷で屈辱を受けた。
あなたたちが私に与えたプライドか何かの欠片は、消え去って二度と取り戻せない」
ロリンズの心に響いたようだった。
プレストン
プレストンを呼び出し、証言を頼むが簡単にはイエスとは言わなかった。
途中、ランプについた血痕の検査結果が出た。
プレストンとは一致したのだが、遺伝子上は女性である事が判明した。
プレストンはトランスジェンダーだったのだ。
だから証言したくない。
兵役は禁じられていないものの、大っぴらにしたくはないのだろう。
オリビアはプレストンにも同情した。
無理に証言させて、人生を台無しにしていいのか?
だが、ストーンはブレなかった。
「ではサンディの人生を台無しに?」
Peter Kramer/NBC | 2018 NBCUniversal Media LLC
オリビアはプレストンに会いに行った。
プレストンは、オリビアが何を言いたいのか分かった。
「証言すれば非難される」
「仲間の反応が怖いのね?」
「そうじゃない。
陰で笑われてもシャワーを覗かれても構わないが、公に明かしたら後戻りできない。
大統領がSNSで投稿すれば俺は、仕事を、キャリアを失う。
努力がムダになる」
プレストンは、今の仕事が天職だという。
愛国心から入隊していた。
人助けの為に。
オリビアはならば国民に尽くして、とプレストンの心を揺さぶった。
証言
プレストンは証言した。
案の定、プレストンはトランスジェンダーである事を言わざるを得ない状況に追い詰められた。
また、トランスジェンダーを隠していたという事実から、信頼性を疑われた。
だが陪審にはしっかり伝わっていた。
評決は、第1級レイプ罪で有罪。
そして退席しようとすると、傍聴していた軍の仲間達が立ち上がって敬礼をした。
プレストンは、驚きながら自らも出口で堂々と敬礼した。
ロリンズ
Peter Kramer/NBC | 2018 NBCUniversal Media LLC
ロリンズは、スカイを呼び出して謝罪した。
実は、付き合っていた心臓専門医が売春婦を買っていたのだった。
それでスカイに当たってしまっていた。
「私に何が欠けているの?」
スカイは女を買うのは、男の問題だと言った。
「彼らは決して満たされない」
19話「歯車/Sunk Cost Fallacy」へつづく
かんそう
今回もSVUらしい、ヒネリのある事件でした。
しかも久しぶりに? スッキリする結末!!
まず、暴行とレイプを受けたのに何も無かった事にしようとしたスカイから始まるので、スカイに何かあるのかな? と思わされました。
でも、それはスカイが娼婦という人生に諦めを持っていたというだけで、すぐにオリビアとの出会いで意識に変化を起こします。
犯人が軍人だと分かると、その時点でもうスキャンダラスではあるのですが、落としどころは想像がつきませんでした。
すると「トランスジェンダー」の軍人が関わっていたという事実が。
判明した時には、思わず声を出して驚いていました。
最初は、保身、あるいは上官の顔色を伺っているだけの嫌な奴だと思っていたプレストンの、隠された事情。
それならば、頑なに証言を拒むのも納得出来ます。
苦しい立場です。
今回は、ストーンの存在意義が感じられました。
揺れるオリビアに、情に惑わされずブレない姿勢を思い出させました。
スカイの心に入り込んだのもそうですが、本当にオリビアが頼もしい!
プレストンに無理強いするのではなく、自ら納得して証言をさせていました。
オリビアってホント女神。
この所、決して後味スッキリといった終わり方が続いていなかったと思いますが、今回は感動的でもありました。
トランスジェンダーだと分かっても、変わらぬ仲間だとしっかり描かれていたので。
プレストンの人助けの心、自分を犠牲にするという勇気が踏みにじられずに終わって良かったです。
ロリンズの(スカイに対する)暴走にもちゃんと意味があって、最後は和解もしていてホっとしました。
19話「歯車/Sunk Cost Fallacy」へつづく
・【登場人物】
(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)
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