THE BRIDGE/ブリッジ シーズン1 6話~10話(完結)

2018/05/07

THEBRIDGE/ブリッジ THEBRIDGE/ブリッジ シーズン1 サスペンス ジェーン洞 ミステリー 北欧

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THE BRIDGE/ブリッジ シーズン1 6話~10話(完結)あらすじ

The Bridge Season One (Trailer)


2013年 3月~ シーズン1 スーパー!ドラマTV 日本初放送 全10話
(2011年9月~ デンマーク&スウェーデン放送開始)


登場人物はこちら


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第6話「巧みな罠」/第4の問題:移住者の統合政策の失敗

ステファン

マーティンはステファンを犯人視したが、サーガは否定した。
令状のないまま、証拠探しをしにステファンの家を捜索する。

大量の医療器具を見つける。これだけあれば、ビャアンの採血も出来る。
おそらく病院から盗んでいたのだろうが、サーガ達は入手手段までは分からない。

床板の隙間からは血痕。
毒テロの時と同じワインの箱も見つかった。

これまでの事を思えば、ステファンの部屋は手がかりだらけだった。

その後ステファンを逮捕した。

犯人ではないと否定するステファンは、ワインの箱は偶然で、医療器具がある理由として立場を超えて人助けをしていた事を打ち明ける。

社会が見捨てた人々に手を貸している。
資金は、社会の抜け穴を見つけて調達していた。
それが事実である事を知り合いの牧師が裏付けした。

血痕についてはあくまでも、匿った難民の血だとウソをついたが。

その通り血痕の分析結果から、これまでの被害者とは無関係であると分かった。

サーガは、犯人なら自宅で殺すと言う事はないだろうと言った。

ステファンは釈放されたが、マーティンは何か隠していると疑い続けた。

フェルベのSIMカード

フェルベを呼び出したマーティンは、スクープだとステファンが犯人ではなかった情報を与えた。
だがそれは、フェルベの携帯のSIMカードを盗む為の口実だった。
マーティンはフェルベのズボンに飲み物をこぼし、トイレに行かせた隙にSIMカードをすり替えた。

犯人からの電話

案の定、犯人からの電話がかかってきた。
サーガが出ると、すぐに「何故アニアの事を知っていたのか?」と聞いた。
公表していないアニアをどうして犯人が見つけられたのか。情報漏れを疑っていた。

犯人はフェルベが出なかったので、無言で切った。
そして、職場の回線からフェルベを呼び出した。
フェルベはその時初めてSIMカードが差し替えられた事に気づく。

フェルベが警察に渡したのではないと理解した犯人は、協力関係を続ける事にした。
すぐにメールが届く。

「移住者に重刑」
「ブルカの禁止は間近」
「移住者の規制」
「右翼政党の躍進」

移住者に重い処分が下る傾向にあると、犯人は訴えているのだ。

ヘニング誘拐

更に、ヘニングをバカにした動画もUPされた。
犯人は移住者による少年ギャングの報復を煽った。
ヘニングを誘拐していたのは犯人だったのだ。
誰が最初にヘニングを見つけるか――。

警察でもヘニングの大捜索が始まるが、ヘニングはフラーニの店の地下のボイラールームに犯人が運んでいた。
そしてその部屋の鍵は、サイーフ宛ての封書で届いていた。
父親には言えなかった。

ヘニングはサイーフに真実を話すから助けてくれ、と命乞いをしたがサイーフは兄は戻らない、と解放しなかった。
かといって、傷つける事もしなかった。
何をしても兄は戻らないと分かっていた。

父親がある日へニングを見つけると、サイーフ以上に怒りを露わにした。
だが2人は結局ヘニングを解放した。

ヘニングが外に出ると、暴動鎮圧用装備の警官に手招きをされた。
保護してもらえるのかと近づくと、ヘニングは撃たれてその場で殺された。


それを見ていたサイーフが聴取を受けた。
だが、犯人の顔等は分からなかった。

サイーフは警官が死ぬと兄の時とは扱いが違うと笑った。
またしても、犯人のメッセージ通りである事が証明されてしまった。

フェルベ

フェルベは、クラブでラリって倒れてしまった。
朝、病院に迎えに来てくれたのは、いつもバカにして苛めていた同僚だった。

フェルベは死にかけた体験から、僕は一度死んだと人生観を変える。

サーガの死んだ妹

サーガは15年前、14歳で死んだ妹がいるという話しをマーティンにした。
同じ歳のアニアの死で思い出したようで墓参りに行っていたのだった。
死因は自殺だった。
当時は、妹と2人きり同居していたが、サーガには自殺の兆候は気づけなかった。

アウグスト

アウグストは夜突然サーガの家を訪ねていた。

そうとは知らないマーティンは、家を追い出された朝だったので、サーガの家に朝食を持って訪ねて行ってしまう。

サーガはてっきり、マーティンもアウグストが来ている事を知っていて来たのだと招き入れるが、シャワーから出てきた息子を見たマーティンは怒って出て行った。

追いかけたアウグストに、サーガとはダメだと叱った。
息子は言い訳はしなかった。

サーガはマーティンの怒りを良く理解出来なかった。
闇雲に「認められない」と言うマーティンに、何がダメなのか分からなかった。

ソニア

ソニアが意識を取り戻した。

手掛かり

ヘルシンゲル署のパトカーが乗り捨てされているのが発見される。

サイーフが犯人と思われる男が、パトカーに乗って逃げたのを見ていた。

サーガは、パトカーは盗まれたのではなく、犯人が警官なのかもしれないと考えた――。

第7話「第5の社会問題」/労働犠牲になる子供達

スクールバス誘拐事件発生

5人の子供を乗せたスクールバスが犯人に乗っ取られた。

真実のサイトに犯人からのメッセージが更新される。

「世界中の子供たちが搾取されている。
商品のコスト削減のため、犠牲になる子供達に我々は無関心だ
これがもし自分の子供だったら?」

誘拐した5人の子供が遊ぶ様子も生配信された。

オーレスン地域の複数の企業は間接的だが児童労働に関与しているという主張だった。

チョコ、家具、洋服、スポーツ、おもちゃ。
5つの業種が表示されている。

「該当する企業の建物を時間以内に燃やして欲しい。
1社燃やすごとに子供を1人解放する」

制限時間は2時間。
詳しい企業名はフェルベにメールで届いた。

その企業名を見た編集長はスポンサーが含まれていた為、今回は犯人の言う事を無視して警察に任せよう、と指示を出した。

しかしフェルベは子供を救う為だと、勝手に公開をした。
そして解雇された。

犯人像

これまでの犯人の行動から、サーガがデンマークの特殊警官ではないかと仮説を立てた。

すぐに特徴の合う警官をリストアップする。

その後、犯人の乗ったパトカー319号車と警察のヘリの通信記録が見つかる。

犯人は通信で、「ZZ(ゼブラ、ズールー)=異状なし」と答えていた。
アメリカの特殊警察官の通信用語である事から、該当者を絞り込もうとするがデンマークでは、全員がFBIでの訓練を受けていた。
スウェーデン側でも該当者が7人いた。

サーガとマーティン

アウグストの件があって以来、マーティンはサーガに当たりが強くなっていた。
その件をサーガがハンスに話すと、ハンスにもアウグストと関係を持つのは良くないと言われる。
するとサーガは、ただ泊めただけで何もしてはいないと言った。

ハンスに誤解しているはずのマーティンにもちゃんと説明するようにと言われ、皆のいる前で大声で「息子とは寝てない」と伝えていた。

それでも、マーティンはまだ疑いを持っていた。
その上、サーガがメッテの前で財布を返したせいで、メッテに浮気がバレたと責めた。

その後もまたアウグストがサーガを訪ねてくるが、サーガはマーティンが怒るからときっぱり拒否をした。

夜には署に寝泊まりしようとするマーティンを、サーガの部屋に泊めてあげた。
アウグストがまた来た事を伝えると、拒否した事に対してマーティンはちゃんと礼を言った。

メッテ

マーティンを避け続けるメッテは、新しい出会いをしていた。
職場にセバスチアン・サンストロツという、スマートで感じのいい営業マンがソフトの売り込みに来ていた。
担当ではないと最初は断わっていたメッテだが、言葉巧みなセバスチアンにたちまち警戒を解いていた。

イェスパー・アンダーソン(地域コーディネーター)

目覚めたソニアにサーガとマーティンが会いに行った。

該当する警察関係者の写真を見せるとある1枚に反応を示し、突然苦しみだした。
握りつぶした写真は、警官暴行裁判でTVでインタビューを受けていた地域コーディネーターだった。

イェスパー・アンダーソン。
12歳までデンマークにいて、その後警察学校を卒業。
1998年にFBIの訓練を受けていた。
2003年に2人の同僚が死ぬまで機動部隊にいたが休職し、2005年に離婚。
その後警察の防犯コーディネーターになっていた。
組織犯罪の防止に努め、若者にも好かれている。

捜査は気づかれないように進める事に。

ステファン

ソーレンの遺体が発見され、妻のヴェロニカの行方が知れない事から、担当していたステファンを捜して警官がやってきた。
マーティンはソニアの病院にいると教え、きっとステファンが殺したんだろうと付け加えた。

警官が捜していたと看護婦から聞いたステファンは、ソニアを病院から連れ出して逃げようとするが、警察に包囲されてしまう。
ソニアに過ちを犯したとだけ告げ、大人しく逮捕された。

匿名のバス情報

匿名のバス情報からスクール・バスが見つかり、念の為爆発物等危険がないか調べた。
すると、バスの中に「協力ありがとう」というメッセージが置かれていた。

そこはリストにあった家具会社フールボスの倉庫だったのだ。

すぐに退避させるが、バスのドアを開けると自動で火が付くように仕掛けられていた。
慌てて逃げたものの、倉庫は燃えてしまった。

サーガはヨーンから真実のサイトの「家具」の文字が消えた、という報告を受けた。

次は用品店が燃やされた。
数名の若者を逮捕したものの、英雄扱いだった。
企業には保険があるが、命には代えられない。

さらに、おもちゃ会社の倉庫。
スポーツの文字もサイトから消えた。

残り後1分。
チョコの会社が消えると署内にも拍手が巻き起こった。

サーガはこれでいいのか? 条件が人殺しだったら? と犯人の言いなりになっている事に危機感を訴えた。

真実のサイトに座標が記され、子供達の救助に向かった。

子供に犯人の人相を聞くと、変装していてアテにならなかった。
イェスパーの可能性はあったが、サーガはまだ公開をせず慎重に進める事にした。

フェルベ

解雇されたフェルベは、その後思い立って記者である立場を利用して、チョコ会社に侵入し放火をしていた。

死にかけて生まれ変わったはずだったが、そう簡単には本質は変わらないようだった。

その夜、フェルベに犯人からの連絡が入った。
これまでの礼と、クビになったのを助ける為に単独インタビューさせてやろう、と。
その後、警察に引き渡せばいい、と。

犯人は、最初から罰を受ける覚悟で、計画したという。

これまでのつきあいで信用したフェルベは犯人の指示に従い車に乗った。
すると、自動でロックが掛かり爆弾の悪夢がよみがえる。

「最悪なのは真実より自分の利益を優先する人間だ。
金銭で買収できる記者とかね。まさに君のことだ」

ハンドルからガスが噴き出し、今度こそ用済みとなったフェルベは殺された――。


第8話「新たな手がかり」

イェスパー

フェルベの死を知って、いよいよイェスパーの家に乗り込み逮捕した。
イェスパーは容疑を否定、捜査に協力するといった。

イェスパーを調べると、これまでなかなか繋がらなかった被害者との接点が浮上した。

精神科通いの過去があり、エーミルの診断で今の部署に移動になっていたのだ。

反面、他に当てはまる動機や証拠はなく、事件当時のアリバイもあったし、何より弁護士をつけた事にサーガは違和感を覚えた。
なんでも1人で実行してきた犯人像にあわない。

それでも、勾留する間に証拠を見つける事に。

ところが弁護士と別れたイェスパーはその後、見張りを倒して逃げ出していた。
トイレの個室に隠してあった銃を持ち出して。

防犯カメラでドアをカードキーで開けていた事などから、やはり内部に協力者がいたようだった。

協力者

イェスパーが設立していた、犯罪撲滅を目的とした財団名義でフリー埠頭の建物を借りていた事が分かり、すぐに向かった。

すると鍵のかかった部屋を発見。
ベッドにSM道具。撮影設備があったがそれ以外の収穫はなかった。

次に自宅を捜査すると、写真立ての結婚式の写真から、付添人が同僚のケント・ハッマルだったと分かる。

ケントはイェスパーが逃走した駐車場の防犯カメラに映っていた。
イェスパーが逃げ出す数秒前と、45分前に様子を伺うように。

同僚からは2人が親友であったと言う証言も得られた。
2人ならアリバイ工作も出来る。
2人はグルだったのだ。

裏の顔

ケントがカードでレンタカーを借りたおかげで、GPSで追跡する事が出来た。

逃げるつもりなのだろう、フェリー乗り場に向かう車の列で追い詰め逮捕した。

しかし、2人が逃げる際に持ち出したのは倉庫で撮影していたと思われるSMのDVD等だった。

若者支援で表彰された男が、裏では若い女性を虐待していた。
2人はサディストで、ソニアがイェスパーに反応したのは、ソニアにも虐待された経験があったのだろう。

サーガは、2人が連続殺人犯ではないと確信した。
捜査は振り出しとなる。

メッテ

メッテのオフィスに、セバスチアンが花を持って訪ねて来た。
マーティンに浮気されたという事もあり、セバスチアンに惹かれて行くメッテ。

突然腹痛に襲われ、妊娠中である事を伝えるとセバスチアンは車で病院まで運んだ。

マーティンは連絡を受けて病院に向かった。
痛みは腎臓結石だったが、お腹の子はまたしても双子である事も発覚する。

アウグスト

フリーダにチャットで父親と和解した事を告げると、お祝いに食事をする事になる。

イェンス

エークヴァルが検事の時に扱った中に興味深い事件を発見した。

2001年にオーレスン橋の上で母子が事故死していた。
飲酒運転と思われる車は逃走。盗難車だったことから所有者ロックスタドに責任は問われなかった。
疑いはあったが捜査は中止。打ち切ったのがエークヴァルだった。

亡くなった女性の夫はデンマークの警官、イェンス。
マーティンの友人だった。

サーガはイェンスを犯人だと考えるが、マーティンは否定した。
何故ならマーティンはイェンスの遺体を見ていたから。
サーガは頭を撃ったのなら顔が吹き飛んだのではないか、と指摘する。

当時の写真を確認するとその通り、顔は吹き飛んでいてはっきりと本人かどうかは断定できなかった。
そして指紋やDNAの照合、解剖もされていなかった。
同僚だった上、誰もが自殺と疑わなかったから。

サーガはイェンスの資料を家に持ち帰った。

繋がり

被害者とイェンスは次々に繋がっていった。
また優秀な警官だったが、家族の死で職を失いホームレスに転落していたイェンスならばこれまでの犯行にも説明がつく。

ヨーランには、家を追い出されていた。
「男性の家」も利用していただろう。

イェンスは事故の捜査を願い出ていたが、スウェーデン側に毎回断られていた。
資料には告発もあった。
「遅刻が多く同僚を危険に晒す行動を取る」
「薬物使用の疑いもあり彼の異動と精神鑑定を要求」
組合の代表の署名はヘニングだった。

フェルベは当時、橋の事故の取材をしていた。
ロックスタドについても聞き込みをしていたが、買収があったようで、真実が記事になる事はなかった。

イェンスの精神鑑定の結果は、現場勤務に不向きで警官としての適性に疑問と出ていた。

その資料自体は紛失していたが、この鑑定によって解雇が決まっていた。
2003年の秋、担当医の名前はなかったがエーミルの可能性はある。

ソニアにもホームレス繋がりでイェンスの写真を見せると、助けてもらったと言った。
何度も私物を盗む人がいて、イェンスが止めるように殴りかかり、逆に殴られていたという。
その盗人はビャアンだった。

放火リストの会社の接点がピーカという会社だったと分かった。
そのピーカの会長がロックスタドの母親だった。

サーガの推理

サーガはイェンスが整形しているとハンスに言った。

そして、まだこれからだと言う。
自殺を偽装し、計画に5年かけている。
そのフィナーレがフェルベ殺害とは思えない。
彼はまだすべてを終えてない――。


第9話「犯人の素顔」

マーティンの秘密

マーティンが犯人に撃たれなかった理由も、イェンスが犯人だとすると納得が行く。
友人だったから。

事故当時、イェンスの妻ミカエラは実家に向かっていたわけではなかった事がわかる。
ミカエラの両親は、ヨセフィンという友人に聞いてくれと言った。
そこへ向かっていたらしい。

ヨセフィンは海の側のレストランで働いていた。

当時、ミカエラから夫と喧嘩したから泊めて、と電話が来た。
原因は離婚話。
ミカエラに好きな人が出来たらしい。
それを打ち明けるとイェンスがひどく怒ったので、怖くなり息子を連れて飛び出したという。

その相手は聞いていない。
ミカエラが夫は彼の名を知らないと言っていた。

マーティンは何か思い当たるのかすぐ店の外に出た。

実はマーティンはミカエラと関係を持った事があった。
メッテと会う前で、まだ独り身だった頃。
落ち込んでいたミカエラと不倫してしまっていた。
恐らくミカエラの好きな人というのは自分だろう、と。

マーティンはサーガには打ち明けたものの、秘密を強いた。
職場に知られたくない。
サーガは捜査に必要なら話す、と答える。

署に戻った2人は、すぐにヨセフィンから得た情報を聞かれるが、サーガは喧嘩の原因がマーティンである事は知らない振りをした。

イェンスの顔

イェンスの整形手術をしたと思われる、整形外科カール・エリク・ヘルマンソンは、2007年に自殺していた。

当時の看護師のエルサに会いに行く。

エルサはカールの自殺を疑っていた。自殺の兆候がなかったから。
死後2週間後にクリニックが火災にあっていたのも不自然だという。

イェンスの写真を見せると、エルサは名前が言える程覚えていた。
自殺したのが彼なら信じられる。
何故なら、あんなに顔を変えたのには何か問題を抱えていたはず。

イェンスは、まるで別人になっていたようだった。

エルサはカルテのコピーを持ち帰って仕事をしていた為、2人は屋根裏を探した。

イェンスの整形後の顔がわかった。
その顔は、メッテに近づいてきたセバスチアン・サンストロツだったが、サーガ達にはまだ誰なのか知る由もなかった。

サーガ達は、現状のイェンスの顔から特定を急ぐ。

メッテ

自宅で療養中のメッテは、打ち合わせとしてセバスチアンを家に呼んでいた。

仕事が終わった後は子供達と動物園に行く予定があると言うと、セバスチアンは子供の世話を手伝うといい、同行する事に。

アウグスト

やっと働く気になったアウグストは面接を受けていた。
夜にはフリーダと食事の約束をしていた。

面接を終えたアウグストは、街でフリーダから声を掛けられた。
待ち合わせにはまだまだ早いが偶然なのだろうと、会話をすると話が噛み合わなかった。

フリーダはアウグストとは約束はしていない所か、そもそもチャットもしていないと言った。

誰かがフリーダに成り済ましていたのだった。

セバスチアン・サンストロツ

イェンスの銀行口座からセバスチアン・サンストロツという名前を使用している事を突き止めた。
私書箱と電話番号だけの会社を経営していた。
その他、クレジットカード、自宅の住所も判明した。

自宅には、犯行を裏付ける作戦ルームがあった。
壁一面に事件に関する書類が貼られていて、イェンス(セバスチアン)が犯人に間違いはなかった。

マーティン

サーガに注意をされたものの、容疑者であり、元同僚の妻との不倫をなるべく隠しておきたくて、マーティンは未だ黙っていた。

イェンスは妻の不倫相手がマーティンである事に気づいていない、と聞いていたが、実は知っていたと言う事が判明する。

「男性の家」でイェンスについて覚えている事を確認した際に、ある日小包が届くと中に入っていたノートを見て激怒し始めたという。
そして、それがきっかけかのように「男性の家」を出て行ってしまっていた。

その小包には死んだミカエラの私物が入っており、恐らくマーティンの事を記した日記を読んでしまったのだろう。

そのノートは今、サーガがセバスチアンの作戦ルームで見つけて読んでいた。
サーガはマーティンに連絡した。
「彼は知ってる」

家族の無事を確認したいマーティンはメッテに電話をしたが、メッテは着信を無視して動物園に向かっていた。

家の電話を鳴らすと、帰宅したアウグストが出た。
家にはメッテのメモが残されていたので、マーティンに伝えた。
メッテはセバスチアン・サンストロツと一緒に、動物園に行った、と。

復讐

セバスチアン・サンストロツは指名手配された。
マーティンの家にサーガ達は集まった。
リリアンは何故あなたを狙うの? と聞くがマーティンはそれでも見当が付かないと誤魔化した。

メッテの携帯の位置情報を使い、居場所の当たりをつけマーティンはサーガを残して動物園に向かった。

園内でセバスチアンがクレジットカードを利用したと連絡が入り、その店に向かう。

するとそこにいたのは別人で、カードを使うよう指示されただけだという。
さらにマーティンが来たら渡せと携帯を持たされていた。

メッテ達はすでに車で別の場所に移動していた。
メッテはセバスチアンには交通事故で死んだ息子がいる、と素性を聞く。
妻は浮気していたというと、メッテも夫に浮気されたから気持ちが分かるといった。

帰ろうとするメッテにもう1つだけ子供達に見せたいものがある、とセバスチアンは森の奥の家に案内した。

家に入ろうとするとき、セバスチアンはメッテにキスをした。
メッテは我に返って帰ると言った。今度はセバスチアンは止めなかった。

セバスチアンは最後に渡すものがあると、メッテに目を閉じさせた。
すっかり気を許しているメッテは何の疑いもせず言うなりになる。
メッテの手に渡されたのは、手投げ弾だった。

セバスチアンは、自分だけ家の外に出ると外からカギをかけて、メッテ達を閉じ込めた。

まだ幼い子供達3人には危機的状況はわからなかったが、母親の様子が急に変わって叫びだした事に怯えていた。

情報源

なかなかメッテが見つからない中、アウグストはチャット相手のフリーダは偽物だったとマーティンに連絡を入れた。
何か関係があるのかもしれない。

1週間前からチャットをしていたという履歴の中にはサーガとの会話で知ったアニアの事も書いてあった。
知らずにイェンスの情報源になっていたのだった。

サーガがこのチャットを利用すればコンタクトがとれるかも、と言うと、アウグストは今日は返事が来ていないと言った。

実はフリーダとはファッレド公園で会う約束をしていたと知ると、捜査員がアウグストに成り済まして待ち伏せをする事に。

だがセバスチアンは直前で監視に気づき、知らぬ間に引き戻していた。
その際に、メッテの居る家を女性と子供の悲鳴が聞こえると自ら通報していた。


メッテ達が閉じ込められた家に駆けつけたマーティンは、子供達を救出した後、手投げ弾を持ったメッテを外に連れ出して、安全な場所に爆弾を投げ捨てさせた。

大きな被害はなく、メッテ達を救出する事が出来た。

最後の狙い

マーティンの家に残っていたサーガは、チャットの調査をしていた。
その間アウグストといろいろな話しをした。

その中で、アウグストがチャットのおかげでマーティンと和解出来たのに、相手が異常者だったとは複雑な気持ちだ、と言った。

それを聞いたサーガは、最後の仕上げはアウグストだと気づく。
父と子の絆を取り戻してから、引き離す。
自分が事故で息子を失ったのと同じように。

警戒したサーガは家を見張る警官の無線に連絡を入れるが、返答がなかった。
サーガとアウグストが家の外に出ると、案の定警官は倒されていた。

そこへ予想通りセバスチアンが現れ、サーガの肩を撃ってアウグストを攫って行った。
撃たれながらも立ち上がり、セバスチアンを追おうとしたがサーガは再び倒れてしまった――。


第10話「橋の上の対決(最終回)」

サーガ

家に戻ったマーティン達にサーガは発見されていた。
倒れながらも、セバスチアンの車のナンバーを記憶していた。

病院で手当てを受けると、安静にしていなければならない中、捜査に戻った。

するとマーティンから、メッテには不倫を告白したとの報告を受ける。
自分のせいで巻き込まれたのだから言わない訳にはいかなかった、と。

マーグレテ・ヘルスタド

署に持ち帰ったイェンスの資料は、大量過ぎてなかなか情報整理が進まなかった。

それでもサーガはアウグストに何をするかのヒントがあるはずだ、と整理を続けさせた。

サーガの記憶に該当する車は多かった上、盗難届も出ておらず捜索にも困難していた。

だが、その話を聞いたスタッフが、資料の中に駐禁切符があったことを思い出す。

日付は橋の事件の前日。
車の所有者はマーグレテ・ヘルスタド。

2人がマーグレテを訪ねると、そこは施設だった。
職員は、セバスチアンの顔を知っていて勝手にマーグレテの甥だと思っていたと言った。
正式な資料などは何もなかった。

マーグレテ本人は認知症の為、当てにはならなかった。

特に収穫はないままだったが、その後マーグレテの車がビスペビャー墓地で発見されと聞き、向かう。
そこにはミカエラの墓がある。

車のトランクには何もなく、また墓地で埋めたばかりの土を見つけて掘り起こしても何もなかった。

そこへセバスチアンの家に誰か来たと連絡を受ける。
すぐに移動しようとするマーティンをサーガが止めた。

これらはセバスチアンの罠で、警察を無駄に動かそうとしているだけだ、と。

すると、マーグレテがイェンスの母親だという連絡が入る。
マーティンは両親は死んでいると聞いていたが、それは養父母の事だった。

2人は急いでマーグレテの自宅へ向った。

到着するとマーティンは勢いを失くしていた。
そこへリリアンからの電話が入り、「生きて捕まえろ」と念を押される。
マーティンは、念の為サーガに銃を渡した。

2人は家に入って行く。

ガレージのフリーザーの中に、娼婦ブラマーの上半身と思われる冷凍された遺体を見つける。

そこにマーティンにイェンスからの電話が入った。
母親の家にいるといったらそれは意外だったようでやるな、と言った。
フリーザーのブラマーの遺体がある事も、本人が自白した。

イェンスはマーティンを呼び出す。
息子の事が心配なら1人で来い。
「ここからはすべて君だけでやるんだ」

マーティンはサーガに遺体の処理を任せ、イェンスと会う事は他の皆には黙っているようにと言った。
サーガはマーティンに言いなりになってもアウグストは戻らないかも、と念を押しながらも最後は見送った。

そのままマーティンも行方不明となってしまった。
サーガは言われた通り、聞かれても行き先を知らないと言うがハンスにはバレバレだった。

アウグストの行方

マーティンも行方がしれない中、アウグスト救出に役立つ資料もまだ見つけられていなかった。
サーガは絶対何かあるはずだ、と自分も1箱引き受けた。
すると、コンクリートの扱いの説明が目に止まった。

それを見ていたら、サーガはマーグレテの家で、薬を飲むためにキッチンで水を飲んだ時のことを思い出した。

シンクの排水口には、小さなコンクリートの欠片が残っていた。
カトラリーの引き出しには、糸も入っていた。

あの家でコンクリートを使い、アウグストを埋めたんだとサーガは気づき再び仲間を連れて戻った。

しかしなかなかそれらしき場所は見つからなかった。
探し場所が悪いとサーガは自らも探す。

絶対この家にいると断定するが誰もが思い違いだと、帰りかけた時――。

サーガは家の外を歩いていて、風の流れが変わる場所がある事に気づいた。
それはガレージの位置だった。

もう一度ガレージ内を調べると、壁が新しく作られていた事がわかった。
さっきまでマーティンも調べていたフリーザーのある壁だった。

イェンスがあえてブラマーの遺体について自白したのは、ここにはそれ以上何もないと思わせる為だったのだ。

残っていたスタッフと急いで壁を壊した。

マーティンとイェンス

イェンスの誘導であちこち振り回された末に、マーティンは電車に乗っていた。
すると電車の中に身体に爆弾をまきつけたイェンスが現れた。

イェンスはオーレスン橋の上で列車を止めると、爆弾を見せて他の客を脅した。
そして1人の女性を無作為に人質として選び、列車の外に出た。

イェンスは人質女性に手錠を掛けさせた。
あらかじめ用意していたカメラの位置を確認し、自分達が映るようにした。

ヨーンが真実のサイトで配信されている映像に気づきサーガに知らせた。
サーガはアウグストを助けているとマーティンに伝えるよう言ったが携帯途中で取り換えられていて、置きっぱなしになっていた。


イェンスはマーティンに代償を求めた。
「彼女を撃て」
マーティンは挑発には乗らないと断った。
「殺さなくてもいい。
だが撃てばアウグストの命は助かる。
その代り、女性には訴えられ、職を失うだろう」

マーティンは究極の選択を突きつけられ、気持ちが揺らいだ。
仕方ないといって、女性を撃ってしまった。
その様子が配信されているとは知らずに。

更にイェンスはマーティンにアウグストを助けられるというのはウソだ、と告げた。
「アウグストはもういない」

そして爆弾のリモコン・スイッチを投げて渡した。

この橋の上から川に落ち、遺体が上がらないままの自分の息子と同様に、アウグストの安否は永遠にわからない。
挑発を受けたマーティンはイェンスに銃を向けた。

その時、サーガが到着した。
アウグストは見つけたから、とマーティンに銃を降ろさせる。
イェンスはあくまでもサーガが嘘をついていると言う。
マーティンもどちらを信じるべきか迷う。

マーティンはサーガに、今は嘘をつかなくていいんだと念を押す。
それでもサーガは「生きている」と言い張るが、すっかりサーガを理解しているマーティンは気づいてしまう。
サーガが嘘をついていると言う事を。

その瞬間、サーガはマーティンを撃った。
そして、続けざまにイェンスも撃った。
爆弾のスイッチは回収し、最悪の事態は防いだ。

マーティンと市民を守った。

解決

アウグストは発見した時には、すでに死んでしまっていた。

サーガは病床のマーティンにアウグストの葬式に行くつもりがある事を伝えた。
そして握手をして別れた。
「今までありがとう。さよなら」
マーティンはサーガを呼びとめた。
だが口から出たのは「じゃあな」だけだった。
「じゃあね」

サーガはオーレスン橋を渡って家路につく。
帰り道で、クラブのナンパから知り合い、きちんとつきあいたいと言われていたアントンに電話をかけて食事に誘った。


おわり シーズン2へつづく


かんそう


シーズン1は、連続殺人犯、真実のテロリストを追う中で知り合ったサーガとマーティンの絆が出来て行きました。

とにかく良くできているのは、いわゆる群像劇だと思わせながら、その登場人物にほとんど無駄キャラが居なくて、全員が「真実のテロリスト」事件にそれぞれの形で絡んでいた事。

特にマーティンは、単なるメインの刑事に思わせておいて実は犯人の復讐のメインだったという。
この事件をたまたま受け持った、のではなくなるべくしてそうなった、と運命を感じさせる物語となっていました。

事件だけでも濃い謎解きが楽しめるのに、ブリッジはなんといってもサーガとマーティンを中心に、登場人物の押しつけがましくない、生活感というか人間味を感じさせるストーリーややりとりが垣間見えるのも大きな魅力です。

サーガのかなり変わったキャラクターは、最初は誰もがマーティンの立場で見るのではないでしょうか?

そしてマーティン同様、変な奴だと分かってもそれがどこか憎めなくなっていく。

時には衝突したり、イライラさせられる事もあるけどでも最終的には、絆が出来て行く。

じゃあ、マーティンは常識人で、視聴者の代表のような存在なのかといえば、そうでもないのがまた魅力でもあり。

そもそも事件の発端となるのは、マーティンの女癖の悪さなくらい、NOといえないマーティンは、それで人生をかなり左右してしまうダメ親父。

特に格好良くもないし、今となっては若くもないのに、何故かもてるマーティン。

それもサーガ同様最初はわからなくても、見ているうちになんとなくわかるような気になってくるから不思議です。

2人はそれぞれに、弱点を持ちながらも刑事同士として尊敬をし合えるというのも、絆が生まれた理由でしょうね。

サーガの性格のせいや年齢もあって、マーティンの方が常に上位には立っていますが、まれにサーガに正論言われて立場逆転となる事があるのも、2人の良い所。

サーガとマーティンの男女や仕事を超えた、関係は見ていて羨ましくなりました。
自分を理解してくれる人に出会える事って、何より価値がありますもんね。


事件については、本当に何も言う事はない位、面白いです。
誰と誰がどう絡んでいるのか、事件との関係性はなんなのか、最初はまったく分かりません。

そんな、バラバラに入ってくる情報が回を追う毎に、パズルが組み上がるように全体図に収まって行くのは、本当に気持ち良い驚きがありました。
ここがあれとこうなの!? って、本当に見事でした。

群像劇のそれぞれにある、いろんなドラマも楽しめました。
どれもテイスト的に悲しく、つらいものが多かったですが。
しっかり真犯人を感じさせるブラフになっていたりもして、何度「おまえか!」とミスリードに乗っかった事かw

ただ最後まで謎、というかある意味未解決だったのは、シャーロッテのヅラw
あの人は何故ヅラをON/OFFしていたのでしょうかw

とにかく、要素が多く複雑なので忘れた頃に見れば、また新鮮に楽しめる何度でも美味しいドラマです!
今回、全体としては2度目、回によってはそれ以上見ている回もありましたが、普通に驚いたりできましたw

というか、むしろ初見だと正直ついていけないという事も多々ありました。
特に、ローカルな単語などちょっと知識が足りなくてよくわからないな~と想いながら見ていました。
固有名詞も耳慣れないので、なかなか覚えられず「これって前にも出てたっけ?」となる事も。
そこに気を取られていると人の顔も分からなくなったりw


でもそれでも面白さへの影響はなかったので、敷居を高く感じているような方にも最新シーズンをきっかけに注目してもらえればいいな、と思って駆け足で紹介してみました!



登場人物はこちら

(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

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