ブラックリスト/THE BLACKLIST シーズン5 12話「コック/The Cook (No. 56) 」

2018/04/18

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン5

t f B! P L

あらすじ

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


2018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。
(アメリカ放送:2017年9月27日~)


登場人物はこちら


放火殺人


レッドはサマルを呼び出し、放火の新聞記事を見せて次のブラックリストが連続殺人犯「コック」だと伝えた。
コックは、凝った仕掛けで炎を操り、放火を利用して殺人を続けていた。
レッド自身も詳細を知らない事から、FBIにアール・フェイゲンという男を紹介する。

フェイゲンは、元放火捜査官でありながら実は放火犯で、すでに捕まっていた。
近々仮釈放の審理があるから、口添えを条件に協力させる。

放火の解決率は15%を切る難易度で、気は乗らないが「蛇の道は蛇」に頼らざるを得なくなる。


現場検証


フェイゲンを連れて、コックの犯行と思われる火災現場の検証をした。

すると、すぐにフェイゲンは犯人が自在に火を操っている事に気づく。
出火点を多く設定し、一気に火をつけている。
おそらくフラッシュオーバーが見たいのだろう。

自身の興奮も認めながら、検証を続けると壁を見てフェイゲンはブラックライトを要求した。
「信仰より規律」
逆五芒星と共に隠されていたメッセージが浮かび上がった。

フェイゲンは、犯人が凄腕である事を認めた。


「信仰より規律」


フェイゲンが隠しメッセージを見つけたおかげで、類似の放火が離れた地域に4件ある事を突き止められた。
これもまた犯人が計算して、あえてその壁だけを燃えないように残していたのだった。

どの現場でも女性を含む家族が無くなっていたが、1件だけたまたま留守にしていたという生存者がいた。
だが、ERの医師であるコリーンには命を狙われる心当たりはなく、被害者の共通点もすぐには見つからなかった。


目撃証言


アラムが当時の目撃証言から手がかりを見つけた。
シカゴの現場の向かいに赤いホンダが停められていた事から、犯人はレンタカーを利用して放火に回っているのではないかと。

その地域のレンタカー屋で赤いホンダを調べると、事件の夜に借りていた人物がいた。
ウィリアム・シーヴァーズ。

アラムの手際にサマルは思わずキュートだと言い、クーパーにも同意を求めた。
クーパーはつきあい感丸出しで認めた。

レスラーとサマルが突き止めた住所に踏み込む。


コックの家


コックの家に踏み込むと、家というよりはラボだった。燃焼促進剤など放火の為の道具で溢れていた。
そして家の壁にもブラックライトによる隠しメッセージが大量に書かれていた。
「悪魔」「色欲」「誘惑」等。

それに圧倒されていると、侵入に気づいた犯人がレスラーを殴って逃げて行った。
その際にあらかじめ用意していたようで、コックは火をつけていった。

あっという間に部屋が炎に包まれる。
レスラーは逃げ場を失ったかと思いきや、窓があったので割って逃げ出した。

2人共無事だったが、犯人は逃がしてしまった。


現場検証に再び、フェイゲンを呼んだ。

フェイゲンによると、恐らくここの壁のメッセージは、自分に向けたもの。

残っていた薬品を調べると、何かを調合し始めた。

すると燃えカスの中に残されていた、感熱紙の文字を浮かび上がらせた。
2日前のハヴァーシム金物店で硝酸アンモニウムを購入していたレシートだった。
時間も9時17分と記されていた。
「礼は無用だ。それより自由にしてくれ」


コックの正体


金物店の防犯カメラの映像から、コックの顔が判明した。
と同時に、服装からコックが神父である事も分かった。
神父が連続殺人放火犯だった――。

胸には「T」のマークをつけていた。


その頃、コックは逃走の為か空港に居た。
そこで1人の美しい若い女性クレア・ホーマンに声を掛けられ、神父である事から相談を受ける。
結婚前に別の男性と関係を持ってしまったが、それを言うべきだろうか、と。

コックは、神父らしく「自分を許し愛する男に正直になりなさい」と答える。
「彼の信仰があなたを許します。私の意志ではなく、神の意志で」

クレアはお礼に抱き着き、頬にキスまでしていた。
それを受け入れるコックの態度は、どこか不自然だった。


トラディトゥムプリマリウス


コックがつけていた胸のTマークから、教会が判明した。
トラディトゥムプリマリウス。伝統第一の意味で非主流派。
クロムウェルにある教会に、話しを聞きに行く。


すると防犯カメラの画像を見てトーマス・ワトルズだと言った。
愛称はトミー。コックの本名だった。

1年前に禁欲の誓いを破り、聖職者にはふさわしくないと判断して資格を剥奪していた。
彼の懺悔を聞いていた神父に、その内容を聞いた。


浄化


コックの犯行の動機が判明した。
聖職者でありながら、女性の誘惑に耐えきれなかった。

それをコックは都合良く解釈し、神の試練であり、女性は悪魔の手先で誘惑してくるのだと考えた。
だから、燃やして浄化をし復讐をする。

被害者とは直接接触があったと考えられる。

本名から自宅の住所も判明した。燃やしていたのはラボだった。


ターゲット


サマルは、コリーンから神父との接点を聞き出した。
1度だけコックのホームレスへの奉仕活動を見て感動したから、声をかけてランチをおごっていただけだった。
それだけでコックにとっては誘惑になっていたのだった。

レスラーは、自宅に近い空港でコックとクレアが接触していたという情報をバーテンから聞いた。
空港のホテルの映像をFBIの顔認識ソフトで解析し、クレアの自宅の住所を突き止めた。

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


狙い通り、コックはクレアの家に侵入していた。
銃でクレアを脅し、ラップでぐるぐる巻きに拘束し、家の中には放火の準備をした。

次にコックは防火対策として、自分の服にも何かの液体を染み込ませた。

燃焼促進剤の瓶とライターをそれぞれの手に持ち準備が整った所で、近づいてくるパトカーの音に気づくと火をつけずに逃げ出した。

家の前では、レスラーとサマルが待ち構えていた。

観念したのか、コックは自分に燃焼促進剤を振りかけ始めた。
最後に神に許しを乞い、自分に火をつけた。

ブラックリストにしてはあっけない結末だった。


リズ


リズは、ナヴァーロの義眼調査の為、レッドの知り合いを紹介してもらう。

レッドは、同居する日本人の母親の好感を得る必要がある、と手土産に「女郎蜘蛛」を用意してリズに渡した。
4匹の蜘蛛に嫌な顔をしつつも、仕方なく受け取った。

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


タダシ

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


レッドが紹介したのはタダシというスター・ウォーズ好きの15歳の天才少年だった。
母親が悪党と付きあわせないよう干渉するのも当然だった。

一度は訪ねたが留守だったので、蜘蛛だけを置いて戻っていたリズは、改めてレッドとデンベと訪れた。


タダシに義眼を調べてもらう間、レッドはタダシの子供らしい部屋を見てポップカルチャーをもっと知るべきだとデンベに語っていた。

スター・ウォーズのポスターを見て、トルストイが描く葛藤に感謝を覚えた。
「この緑の男の背丈で戦うのはかなり無理があるな」


義眼の解析には難航していた。

その間にリズはレッドを責め始めた。
トムが見つけた真実について、レッドは「言えない」と表現していたのだが、それはどういう意味なのか、と。
知らないのか、知っているが隠しているのか。

レッドを信用してない、とリズははっきり言う。
だがレッドはどちらを答えるのでもなくだんまりを決めた。
「ありがとう。
ジェダイの心理操作をしなかった」
レッドには何の事だかさっぱりわからなかった。
「あなた達人なのよ」


デンベはリズはもうレッドのウソに気づいていると、忠告した。


やっとタダシが手がかりを見つけた。
ワンテックというメーカー名なのだが、それを調べるとGPS機器のメーカーだった。

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


そこへ物音がしたので、警戒するとタダシの母親イトウマリコだった。
4匹の蜘蛛を喜ぶどころか、日本では4は不吉な数字だと怒っていた。

その後また物音がしたので、今度こそ追手だと緊張する。
状況が把握できていない為、不利な戦いはしないとレッドは逃げる事を選んだ。

追手は、イアン達だった。
GPSについて調べていた事は残されたPCで一目瞭然だった。


レッドは、タダシとマリコをスイートに避難させた。
タダシは、GPSの機能はOFFにして逆探知をし始める。

レッドがマリコの機嫌を取ろうとあれこれ提案しても、マリコはレッドを睨んだままだった。

リズは、リズでトム殺しの犯人が来ていたのに、と逃げ出した事への文句を言っていた。
すると観念したのか、レッドはトムが何をつきとめたのかを知っていると告白する。
しかしその内容については、自分についての事だから秘密のままにしておきたい、と教えなかった。

ミスター・キャプランがある物を掘り出し、それをトムが入手していた。
レッドは手を引け、と忠告もした。
それを今持っているのが犯人。
だが、これ以上は言えない。

リズは、真実の一部を知ると、犯人の持ってる自分の秘密を取り戻したいから手伝っていたんだとレッドを責めた。
「望みは同じだ。これはウソじゃない」


アジト


マリコの機嫌は相変わらずだったがタダシの逆探知がやっと成功し、トム殺しの犯人のアジトを掴んだ。
「フォースと共にあれ」
アジトに向かって行くレッドにタダシが声を掛けた。
「意味が分からん」

レッドとリズが踏み込むと、そこはすでに引き払われた後だった。
GPSについて気づいた時点で想定されていたのだろう。
「真実を知っている」
メッセージまで残されていた。


フェイゲン



フェイゲンの仮釈放の審理で、レスラーは「追い詰められればどんな善人でもなんでもする。つまり誰にでもやり直す機会はあるべき」だとまるで自分に言い聞かせるように言った。

その言葉が効いたのか、フェイゲンは無事刑期14年の所、11年の服役で仮釈放となった。

クーパーは、今回のブラックリストはレッドがフェイゲンを釈放させたいが為の口実だと気づいていた。


レッドは、釈放されたフェイゲンに車から声を掛けた。
「私が釈放させた」
驚いたフェイゲンはフリッツルズの火事の事なら……と言い掛けるがレッドは遮った。
「2つ見返りが欲しい。
火をつけるな。
つける時は私の指示でやれ」

いつかの利用を予告するとそのまま去って行った。

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


リズとレッドは、遊んでいるアグネスを遠くから見ていた。

目的を果たす為には協力してもらう必要があると認めるリズ。
でも信用が出来ない。

レッドは、アグネスと離れる日々を無駄に増やしたりはしない、と約束する。

リズは決心をつけた。
トムの意志、レッドが隠そうと必死で守る真実を突き止める事を。

レッドは複雑な表情で聞いていた――。


13話「見えざる手/The Invisible Hand (No. 63)」へつづく

かんそう


やっぱり義眼はGPSでした。
何にせよ、のほほんと持ち歩くのは危険でしたね。

新キャラ? が3人登場しました。
レッドのIT面での強い味方、タダシとその母マリコ。
どうやら会話的には日本人という設定のようですが、あんまり日本人っぽくは見えませんでしたw

でもレッドが日本について語るのはなんか嬉しい!

そしてレッドの語りといえば、今回はスター・ウォーズネタが面白かったですw
ほんとレッドのこういったキャラ立ちは、おそらくジェームズ・スペイダー本人もノリノリでやっているんだろうな、と思えてファンといては楽しく、嬉しいです。
いつもは知識をひけらかすレッドが、今回は勉強? というかわからなくて戸惑う姿がキュートでしたw

そういえばアラムもキュートって言われていましたがw
クーパーが、ちゃんとサマルに合わせているのが優しいというか、なんだかんだ部下には甘い上司だなーと思いましたw
憧れの上司!

そんなクーパーが最後にさらっと触れていましたが、私は今回のブラックリストは実は新キャラのフェイゲンだと思います。
コックは、知れば知る程「え? これでブラックリストなの?」と疑問が増すばかり。
なんだか弱いな~と思って最後の最後で、これはやられたな、と。
ただの変態シリアルキラーじゃん。

フェイゲン釈放の為に、コックをブラックリストに祭り上げただけ、という。
またしてもレッドにやられた!

フェイゲンを出迎えた時のレッドも格好良かったし、フェイゲン自身もちらっと登場しただけなのに、かなり魅力を感じました。

味のある役者さんだな~と思って調べたら、クリミナル・マインドのリーパー役で見ていたはずでした。覚えてない……。

今後の登場が楽しみになりました。

ブラックリストはストーリーには気に入らない事が多いのですがw キャラ作りは凄く上手いな~と思います。
シーズン5は特にその集大成感を、まだ前半ですけど凄く感じます。

出てくる新キャラが次々に気になる!


今回はまたリズの悪い癖(レッドにぐだぐだ文句言うだけ言って、利用はするというウザさ)が出始めました。
イアンとスーツケースの中身にも近づいていっていますが、正直放っておけよ、と思ってしまうというw
もちろん私は真実が知りたいけど、リズは知らなくてもいいと思ってしまうの……。
レッドを困らせるだけなんだもん!


13話「見えざる手/The Invisible Hand (No. 63)」へつづく

登場人物はこちら


(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

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