【最終回】シカゴP.D./CHICAGO P.D. シーズン3 23話「墓穴/Start Digging」【シーズン・ファイナル】

2018/04/07

クライム ジェーン洞 シカゴPD シカゴPD シーズン3 バイオレンス

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あらすじ

Matt Dinerstein/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC


2017年11月3日~AXNでシーズン3日本初放送(全23話)

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前回:22話「記憶の奥に/She's Got Us」


トランクに入っていた死体


ボイトの孫、ダニエル1歳の誕生日の夜――。
ボイトは息子ジャスティンが自分の知らぬ間に街に戻っていた事について、気になり本人に確認をした。
ジャスティンはただ友達に会っていただけだ、とあくまでも心配ないと言っていた。

その時、ボイトに呼び出しが掛かった。

車のトランクから、メリッサ・ワイルズという女性の死体が発見されたのだった。
爪の剥がされた手足は鉄線で縛られており、喉が切断されていた。
どこかの組織の処刑だろうか?

車の所有者情報から、すぐに自宅に向かうとメリッサがシングル・マザーであった事が分かった。


翌日、ボイトは署長らに呼び出されると、それはボイトの警部補への昇進の話しだった。

しかしボイトは、以前やり方を否定されバッジを奪われた事を根に持つ。
クロウリー署長は、受け入れろと半ば強制するが48時間の猶予をもらって席を立った。


メリッサ・ワイルズ


メリッサは、ソーヤー&ソーヤーの弁護士補佐をしていた。
製薬会社などを相手取り巨額の訴訟を起こしていたあくどい弁護士事務所だった。

だが、メリッサ本人の前科は駐車違反だけで、組織犯罪との関わりはなさそうだった。
彼女の交友関係や殺される前の行動を調査する事に。

そこへメリッサの父親が訪ねて来た。
オリンスキーが話しを聞くと、思い当たる人物はいないが最近になって様子がおかしくなっていたと言った。

そんなメリッサと関係のあった人物をマウスが見つけた。
だが、その名前は思わず小声で話したくなる人物、ボイトの息子、ジャスティンだった。
大量の通話記録やメールのやりとりが確認された。
しかも、最後の通話はメリッサが死亡する30分前だった。

それを聞いたボイトはジャスティンに確かめようと連絡を入れるが、ジャスティンは出かけたっきり連絡が取れなくなっていた事が分かる。

GPSでジャスティンの車を探すと、そのトランクからメリッサと同じように鉄線で縛られたジャスティンが見つかってしまう。


ジャスティン


Matt Dinerstein/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC



すぐにシカゴ医療センターに搬送されたが、ジャスティンは頭を撃たれていて瀕死の状態だった。

ボイトは、心配して病院に駆けつけたメンバーを怒鳴って追い返し、自分は隠し金庫から金を取って特捜に戻った。
デスクに札束を並べ、9万ドルで犯人の情報を買うと伝えた。

メンバーは現場は任せて病院へ、とボイトをなだめるがボイトが大人しく引っ込んでいる訳がない。
「言っておく。
慰めはいらない。
お前ら全員に確認しておく。
俺はどんなこともするつもりだ。
気にいらない奴は、数日休暇を取れ」

それに答える者はいなかった。

リンジーが明らかになったメリッサとジャスティンの接点を説明した。
メリッサの死んだ夫は軍人で、基地でジャスティンと一緒だったのだ。
しかしまだそれ以上の事は分かっていなかった。

リンジーはボイトに「孫がいるのよ」と声を掛け、少しでも暴走を止めようとしたが、全く無駄だった。


クラブ


ボイトは仲間達の溜まり場へ行き、先日ジャスティンを見たと教えてきた友人に掴みかかった。
更に詳しい状況を聞き出す為に。
実はジャスティンに、嫁ではない女を紹介され彼女に金を貸して欲しいと頼まれていたという。
ジンジャーと言う男と揉めていたようだが、ハンクを頼れと言って帰していた。

ボイトはもう1人の眼鏡を掛けた友人に、「世話になるかもしれん」と頼んでいた。


強盗


メリッサの職場から、メリッサが集団訴訟の賠償金を受け取ったリストを不正利用していた可能性が見つかった。

そのうちの3人が強盗被害にあっていた為、メリッサの殺害と関係があるのではないかと考えられた。

すぐに強盗殺人課に連絡をするが、もしそうであればジャスティンも強盗に絡んでいたのでは? とルゼックが切り出した。
あくまでも息子を庇う父の気持ちを持つボイトは、今にも言い返したいムードを漂わせるが、オリンスキーがオフィスに移動させその緊張を治めた。

だが2人きりになると、オリンスキーも正直同じ考えだと打ち明ける。
ボイトにとっては、ジャスティンは公正した息子でしかなく、やはり不快を現した。
しかも自分の管理下にいた、と主張すると先月街に戻った事を知らなかったと突きつけられる。

ボイトは何も言い返せなくなり、ソファに座り込んで頭を抱えた。
「なぜ俺を頼らない」
珍しくボイトが嘆く。
オリンスキーは、俺は最後まで付き合うとボイトを励ました。


ジンジャー


そこへ、アントニオがFBIから受け取ったジンジャーの身元を持ってきた。
金庫破りのカール・ハーンス、通称ジンジャー。
3つの州で強盗容疑があり、FBIが監視していたという。

滞在先のモーテルに全員で突入する。
ボイトはジンジャーをはがいじめにすると、キッチンの電動式コンロに容赦なく顔を押し付けて火傷を負わせて脅した。それには、特捜の仲間達もドン引きした。

撃ったのはケビン・ビンガム。メリッサの元恋人だという。
メリッサを脅して賠償金を受け取ったリストを横流しさせていた。
ジンジャーはただ頼まれて金庫を開けただけだという。

止めたがっていたメリッサに頼まれたジャスティンの頼みで、5000ドルで協力を受けたという。
ケビンはすでにボイトが捜している事を知って、隠れているとも言った。


ボイトが署に戻ると、クロウリー署長が待っていた。
すでに誰かが暴走を密告したのか、ボイトの捜査への関わりを止める為に。
「あなたが不適切な行動を取れば、部下も同罪よ」
「俺を外したければ、俺の頭に銃弾を撃ち込め」


ケビン・ビンガム


ケビンの前科からかなり凶悪な男だと分かった。所在が不明だったが、少し前まで刑務所にいたので、その際の面会リストから弟のディロンの家に向かった。

その際にボイトはアントニオに署に残るように命令した。
クロウリー署長への密告を疑っているのだろう。

ディロンの家でもボイトは、やりたい放題だった。
すぐさま足に一発食らわせる。
オリンスキーはボイトにこれ以上やらせない為か、ディロンを脅す。
「兄貴が警官の息子を襲った。
俺なら賢く振る舞うぞ」

行き先は不明だが、街を出ようとしている事がわかったので全交通機関にケビンの写真を流した。

ボイトの発砲は、一緒に居た友人に銃を持たせ内輪もめとして処理をした。


決断


ボイトは情報提供者のレブに呼び出され、9万ドルが本当かどうか確認を受けていた。

その後、署に戻るとシカゴ医療センターのグッドウインが来ていて、ジャスティンが生命維持装置に繋がれたままの状態である報告を受けてしまう。
妻のオリーブは装置を外したいと希望していて、ボイトの考えを聞くように言われている事を聞かされる。
決断は早いほうが家族の為。

ボイトはそのまま病院へ向かい、ジャスティンと最後の別れをした。


アントニオ


アントニオは、クロウリー署長に呼び出されボイトの出した9万ドルの懸賞金について確認されていた。

やはりアントニオがクロウリー署長と繋がっていたのだろうか?
だがそれは違うようだった。
クロウリーに私に従えと言われると、アントニオははっきりとノーと答えた。
クロウリーは自分に必要なのはスパイではなく、正直な警官よ、と言った。


ローマン


ローマンは退職の日を迎えていた。
別れの挨拶に、特捜に顔を出し不要になった品を渡す。

自分をお払い箱だというローマンに、ボイトは「そんな気持ちは署に置いて行け」と声を掛けた。

ローマンは、ルゼックに声をかけ警官として尊敬している、と伝えた。
ルゼックもわだかまりを捨てて、握手で送り出した。


最後にローマンは、バージェスに声を掛けた。
「君は残れ」
バージェスも言われるまでもなく、残る事に決めていた。
「ここが私の居場所なの。警官だから」
「それが正しい」

2人は笑顔で別れた。


情報


ボイトにレブから連絡が入り、ケビンの居場所がわかった。
ボイトは仲間にも住所を渡しすぐに駆けつけさせる。

だが、踏み込んだ家は無人ですでにケビンの姿はなかった。
それどころか、そこにはいつまで経ってもボイトも現れなかった。

それを遅れていたリンジーが知ると、リンジーはボイトが1人で処理しようとしている事に気づいた。
慌てて、ボイトの使いそうな場所を探す。


ボイトは、雨の中人気のない場所に車を停めていた。
そこへ、1台の車が近づいてくる。
中から現れたのはクラブの眼鏡をかけた友人で、「届け物はトランクの中だ」と言った。

ボイトはトランクを覗きこんで、拘束されているケビンに挨拶をした。
「ジャスティンの父親だ」

トランクから出したケビンは、殺していないと命乞いをした。
だがボイトは信用せず、拘束を外すとスコップを渡した。
自分の墓穴を掘らせる為に。

ケビンは往生際が悪くなんとか助かろうと、あの手この手でボイトに話しかけるが、ボイトは「掘れ」としか言わなかった。


Matt Dinerstein/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC


そこへリンジーが到着した。
ボイトを止めようと声を掛けるが、誰にもボイトを止める事はできない。
リンジーは納得は出来なくとも諦めると、帰って行った。

ケビンは、せっかく来た助けも帰ってしまい、諦めたのかジャスティンを悪く言い始めた。
「俺に感謝しろよ。
世渡りが下手な厄介者の息子のせいで夜は不安で眠れなかっただろ」
そして、死の間際に何て言ったか? とボイトに聞く。
「くたば……」
その台詞を言い終る事は出来なかった。


ボイトは、ケビンを穴に埋めたのだろう、ずぶ濡れのままスコップで土をならしていた。



かんそう


シーズン3のファイナルでした。
シーズン・ファイナルに相応しい緊張感のある内容でしたが、お騒がせジャスティンがとうとう死んでしまいました。
ジャスティンが街に戻ってたよ、の噂話が始まった時にはまさかこんな大事になるとは思ってもいませんでした。

ジャスティンには申し訳ないですが、ボイトの愛する息子の死と言う事で、ボイトの大暴走がたっぷり堪能できました。
同時に、弱気なボイト、悲しむボイトなど珍しい姿も。
ボイト・ファンにとっては見応えのある回でした。保存版です。

この所、良い人キャンペーンが目立っていたのですが、やっぱりボイトは暴れてこそだな~と思いました。
昇進? ないないって冒頭から思いましたけどw この調子じゃ当然取りやめでしょうね。
というか最初から取り消す為にあるようなもん。


ところで、クロウリーが知らぬ間に署長になってたのですが。
最初は代理って紹介されていたと思うのですが、私が気づいていないだけか、どこかで勘違いしたのかしら? まいっかw 偉いって事には変わりない。


ローマンは、メイン・ストーリーに押されたせいか?w 意外とあっさり去って行きました。
バージェスとも何も揉めず、むしろ笑顔でのお別れ。
良かったと思います。
ただ、ローマンというキャラのここ最近の存在感を思えばこんなにもあっさりいなくなってしまうんだ、って事には驚きますが。
理由については特にアナウンスはなく、単なるストーリー上の都合か、新しいドラマに抜擢された事が理由なのかな。(The Alienist/エイリアニスト)


メインストーリーである、メリッサ&ジャスティン殺しについては、どう考えてもボイトがケビンを始末した……と言う事で、とりあえず捜査終了にはなるのですが、これでシーズン4になって何もなかった事には出来ないと思うので、恐らくこの件がどう扱われるのかから続くのかな、と思いました。

もしくは、一瞬何事もなかったかのように過ぎて行くけど、どこかでまた密告者の存在がクローズアップされてボイトが問題になる……とか?

密告者については、ボイトがアントニオだと疑うシーンがあったので、「居る」と考えていいと思っています。
密告者なんていなくて、「ボイトなら何かやらかすでしょ」という想像だけでクロウリーが動いている……という落ちはないかな、と。
それだと勝手に疑心暗鬼になって仲間割れ、というダサい展開になっちゃうから。
そんなダサいボイトは見たくない!

でもアントニオじゃないと言う事は、はっきりしたと思うのでまだ誰かいるかも……というあたりが、今後の展開にも発展したら面白いかな~と。
だけどそれってもうリンジーしかいないような気もしますが。
とにかくリンジーだけが必死で止めてたし……。
まあ、止める事自体は決して間違いではないけど。

純粋な外野としては、オリンスキーのようにボイトの立場に立って考え、そして最後まで付き合うと言ってくれる仲間がいてくれた方がいい!

それにしても、シーズン・ファイナルらしく? 2人も番組からいなくなりました。
正直ジャスティンはいつかやらかす感がずっとあったので、この形での終わり方はある意味、キャラを全うしたと思います。

ローマンについては、毎シーズンあえてキャストを入れ替えなくてもいいのに~と、単純に思いますが、ローマンの枠自体が入れ替わり枠の設定なのかもしれませんね。
次はどんな人になるのか、楽しみにしておきます。

何より、シーズン4は1週空けるだけですぐですから!
それでも十分待ち遠しいんですけどね!


シーズン4 1話「サイロ/The Silos」につづく

登場人物はこちら

前回:22話「記憶の奥に/She's Got Us」

(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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