THE BLACKLIST シーズン5 6話「旅行代理店/The Travel Agency (No. 90) 」【ブラックリスト】

2018/03/07

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン5 海外ドラマ

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あらすじ

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


2018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。
(アメリカ放送:2017年9月27日~)


登場人物はこちら

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旅行代理店


デンベとの試合を予定しているという、ミニゴルフを楽しんでいるレッドからリズに、次のブラックリストが告げられた。

高級家具輸入業者のミッチェル・ダニングという男が暗殺者に狙われているのを、直接レッドに助けを求めて来たという。
レッドは、自分には今は無理だから君達に任せる、と言うのだった。

その暗殺者とは表向きは旅行代理店。だが実際は30年近く裏稼業で殺人を請け負っていた一大組織だった。
12年前に突然廃業。
様々な未解決事件に関わっていた。
もしまた再開したのなら、これからも未解決事件が増えて行くだろう。


早速、ダニングに直接会いに行くとまさに妻と一緒に逃げようとして出かける所だった。
だが、FBIにはあくまでも旅行だと言い張った。
妻は夫が命を狙われる存在だとは思ってもいないのだろう。

そして、その短い会話の中でダニングは暗殺者に撃たれて倒れた。

ダニングの車の中から、ノッブスという男性が殺された事件が掲載された新聞が見つかった。
何か関係があるのかもしれないと、遺族を訪ねるとノッブスは過去に旅行代理店を経営していたと分かる。
過去の資料を調べさせてもらうと、暗殺の記録とダニングが写り込む写真が見つかった。

どうやら、今回はかつての暗殺請負業者、旅行代理店そのものが狙われているらしい。

押収した証拠から、殺人業務をサポートする者が大勢いたと言う事も分かった。
ほとんどが死んでいる中の生き残り、アーゴン・ライトを発見する。

しかし、ダニング同様保護しようと接触している最中に、また暗殺者からの発砲を受けてしまう。
改造した車から銃の先を出して、身を潜めて撃っていたのだがその車にレスラーが気づいた。

命に別状はなかったライトから、当時の知っている情報を聞き出した。
ほとんどは言われるままで、暗殺者の名前も何も知らなかったが、ある暗殺者が86年型のオールズに乗っていた事を思い出した。

それは今日レスラーが見た車だった。
呼び名はナンバー5。
連絡方法は、ポケベルで「342」と送信。
すると、相手はセブン・ヴァレーズ郵便局の私書箱342に届いているターゲットの資料を取りに行く。


すぐに、セブン・ヴァレーズ郵便局に確認しに行くと、No.342の持ち主カルヴィン・ドーソンは「ブライアン・オーク」という療養所に居ると知る。


健忘症


療養所を訪ねると、ドーソンは自宅へ戻っていると言われる。
妻が時々連れ帰っていたのだった。

ドーソンの病気は、強盗に襲われた際に脳が損傷した事による前向性健忘症だった。
新しい記憶を造れず、怪我をする30年前の1989年の記憶を繰り返してしまう。
自分の知らない物は、理解不能として処理される為本人は、今でも気づいていない。

そして、妻もそれを理解して自宅に戻った際には1989年の同じ朝を繰り返すのにつきあっていた。
TVもラジオも当時の物を再生して。
妻が尋ねるクロスワードパズルも毎回同じ内容だったが、ドーソンにはそれが自然だった。

しかし、今日いつもと違う事が起きた。
ドーソンのポケベルが鳴り、殺しの仕事に出ようとした時家の電話が鳴ったのだった。

電話に出た妻は、保育園で娘が怪我をしたという。
慌てて2人は車で出かける事に。


FBIがドーソンの自宅に到着すると、すでに家を出た後だった。
留守の家を調べると、リズはクローゼットの中に隠し部屋を見つける。

そこには1989年を保つ為の資料の他、旅行代理店について調べていた痕跡が詰まっていた。

夫が暗殺者だとは知らなかった妻。

30年前、暗殺がバレて相手の返り討ちにあいドーソンは大怪我をして健忘症になっていた。
そして運の悪い事に、その時どうしても娘達の面倒を見なくてはならなくて、車にまだ幼い娘2人を乗せていた。

普段なら2分もあれば終わる仕事だったのだろう。
だが、ドーソンは瀕死となり車にはすぐには戻れなかった。
その結果、娘達は車の中で電解質異常により致死性不整脈を起こして、死んでしまった。

それも妻にとっては強盗による二次被害だと思うしかなかった。

だがある日、夫の治療費の支払いから、隠された預金の存在を知った。
そこから妻は、夫の仕事を不審に思い調べ始めていた。

すると旅行代理店が表向きなだけで、夫が暗殺者であったことを知る。
それは娘の死の責任が夫にもあった、という耐え難い事実でもあった。
そして、その責任を責めようにも夫には病気でその記憶すらなかった。

しかしそれはある意味妻にとっては好都合でもあった。
そこから妻の復讐が始まる。

1989年を繰り返す事で、娘を奪った旅行代理店の関係者を夫に暗殺させていた。
カルヴィンのポケベルに「342」を発信し、ターゲットの資料を用意していたのは妻だったのだ。


FBIは、ポケベルに発信していた妻の携帯を追って2人の居場所を突き止めた。


2人は娘達の墓の前に居た。
妻はすべてをカルヴィンに打ち明け、FBIの到着を知るとカルヴィンに銃を向けた。

妻が朝受けた電話は療養所からだったのだ。
FBIが嗅ぎ付けた事を知り、復讐の仕上げにカルヴィンを娘達の墓に連れてきたのだった。
何を話してもカルヴィンにとっては数時間も経てばすべて記憶は消えてしまうが。


リズは同じ娘を持つ母親として説得を試みるが、妻には効かなかった。
カルヴィンに発砲すると、すぐに待ち構えたスナイパーが妻を撃った。


クーパー


留守中をレスラーに任せたクーパーは、非公式で個人的な問題を追っていた。
今は亡き友人の息子、アイザイア・ヒル捜しをしていたのだった。
父親が殺された事がきっかけで、ドラッグと酒に溺れてしまっていた。

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


クーパーはレッドに助けを求めたようで、レッドから手がかりとなる男の名前と住所を受け取る。
ついでに援護も申し出るが、クーパーは断った。

いかにも怪しい穴倉のような場所へ行くと、相手は発砲してきた。
クーパーも応戦して追うが、途中からレッドとデンベが加勢して捕まえた。

結局、2人も加わって男を脅迫してアイザイアの居場所を吐かせた。
アイザイアには銃を撃ったとも言った。

言われた場所につくと、アイザイアはいきなりドア越しに発砲してきた。
しかし訪ねたのがクーパーだとわかると驚いた。


クーパーはアイザイアからこれまでのいきさつを聞き出した。
ドラッグを買う為に、ジーク・ウィルソンというクラブ・オーナーの売人を訪ねたら、たまたまウィルソンが人を殺す所を見てしまった。

殺人の目撃者となり、護身の為に銃を手に入れ身を守っていたのだと言う。

クーパーは、他人ではあるが力になりたい、と申し出たがアイザイアには権力に対する不信もあった。


実はアイザイアの父親は、警官に殺されていた。
職務質問の際に、財布を取り出そうとポケットに手を入れただけで丸腰の父親は、6発も撃ち込まれていた。
だが、その警官は無罪。

この国では、黒人が動き方を誤れば殺される。

レッドは、クーパーの決意を聞くとウィルソンを始末する事を推しておきながら、この先は1人で行け、と言った。
「黒人を殺した警官を無罪にしたように、司法は君を守ってくれるが良心は痛むだろう。
君の自尊心を私が買い被っていた時の為に、デンベをお供につける」

そしてクーパーは、ウィルソンを逮捕した。

クーパーは裁判になれば証人になるアイザイアを守る、と約束した。
それでも不信を表すアイザイアに自分の父親の話しをした。

キング牧師と行進して警官に殴られていた。
それ以来FBIから危険人物として監視されていた。
自分にとってのヒーローを、FBIは潰す事に躍起になっていた。
だからこそ入局した。
二度と同じような仕打ちをさせない為に。

アイザイアはクーパーに、やっと素直に協力を求めた。
「俺頑張るけど、助けが要る」


スーツケース


Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


トムは、ピートの情報を入手して裁判所から出た所をレッドに車で待ち伏せされていた。
レッドは「スーツケースの件」だとストレートに持ち掛ける。
あの骨は、誰の物かわからないまま地中にあるべきだ、とトムに釘を刺す。

「この件に関わる者は命を狙われるだろう。
骨の身元と価値を知った者にニックは殺された。
そいつは今、私への接触方法を探っている。
大事なものだと分かっているから。

私はあえて接触を許し、骨を取り戻したらそいつをこの世から消す。
骨は再び埋めて、当初の予定通り土に孵るまでそっとしておく」

トムは、あくまでも関与している事は隠した。
リズに何を隠そうがいつかバレる、と自分の隠し事もレッドにバレているとは思わないのか、車を降りた。


その頃、トムの協力者でもあるピートの恋人レナの元にも、ピート捜しから手を引くよう脅しの使いが送られていた。


トムがレナを訪ねると、レナは脅しに怯えてピートの件には関わりたくない、と言った。
だが、トムが裁判所から得たピートの情報の1つ、実は結婚していなかったという事を伝えるとレナには効果があった。


他にもピートは、数千人のカルテを保険会社に売り飛ばした結果、司法取引をしている悪党だった。


レナは再びトムを手伝い、ピートの会社のPCからデータをダウンロードした。
その結果、ピートはレナの名を利用してクレジットカードを作っていたと知る。
だから、なかなか足取りがつかめなかった。
それを逆手に取ってピート捜しをする、というがトムと再び接触するレナは使いの男に監視されていた――。

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結婚


ドーソン夫妻が死んだ事で事件が終了した後――。

リズは何か感じる事があったようで、突然トムを役所に連れて行き結婚を迫った。
「今日身に染みたのよ。あなたがいてくれて幸せ」
トムも快諾して、2人は正式な夫婦となった。


つづく



かんそう


今回もブラックリストは凝っていました!

最初1989年の朝のシーンは、過去を見せているのかな? と思ったらそのままその男が殺人を犯して、そしてそれが今の時代であると分かるので「???」となりました。
けど、また同じ朝を繰り返す事で「あーそういう事か」と。

ただ最初は、奥さんに合わせているという可能性もあるのかなーとも疑いましたが。
まさか、奥さんが黒幕だったとは!

珍しく? メインの事件にレッドがほとんど絡まない回でシンプルに事件そのものがトリッキーでした。

そんなレッドは、今回はクーパーと行動を共にすることが多いという、なかなかレアな展開でした。
これからまたクーパーのサイドストーリーも始まるようですね。


スーツケースについては、さくっとレッドがトムと接触したので展開早っ! と思いました。
レッドはトムにも手を引くよう忠告してましたが、ピートの恋人を脅したのもレッドの手先だと思っています。
まだはっきりとは明かされてはいませんが。

ピート捜しをして、スーツケースに関わる人間(これ以上中身を知られる可能性)を排除したいのは、レッドだけですもんね。
待っていれば、ピート側から接触してくるから。

今回は、レッドはあくまでも影の存在に徹していた感じでしたが、それでもやっぱりパワフルで格好良かった!
それにミニゴルフというサービスシーンもw シーズン5にはこういった息抜きシーンが結構意図的に入っているような感じで、いいですね!
デンベとの試合は、デンベ圧勝のようでしたw

そしていきなり結婚しちゃったリズ。
今回はレッドとの(事件的な)絡みがほとんどなかったせいか、落ち着いて見れましたw
そのせいか?w 結婚のシーンでは、すごい綺麗だなーと感じました。
私生活が充実しているんだろうな~。

でも、説得がまったく通用しなかったのはちょっと可哀想だったw

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(文:ジェーン洞)

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