THE BLACKLIST シーズン5 4話「エンドリング/The Endling (No. 44) 」【ブラックリスト】

2018/02/21

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン5 海外ドラマ

t f B! P L

あらすじ

Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC.


2018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。
(アメリカ放送:2017年9月27日~)


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エンドリング



厩舎の火事で、引退したばかりの競争馬とその調教師が死んでニュースになっていた。
単なる事故だと思われていたが、レッドはリズにそれはブラックリスト「エンドリング」の仕業だと告げる。


その競走馬は、種付け料でかなりの儲けを出す予定だったが、たった1度の種付けで死んでしまった。
血統がすべてである事から、この馬の子の馬主が急に注目を集める事に。

エンドリングとは、価値あるものを意図的に地球で最後の1つにして、更に価値を釣り上げる悪党の事だった。
シュメールの女神イナンナ像、干ばつに強い大麦の種サンプル等に続き、優秀な競走馬の血統。


アリシア・グレイ


調教師が火事の直前に会っていた客の記録から、中東系の30代前半の女性、アリシア・グレイの名を入手した。

この件で一番の恩恵を受けた、国際的な警備会社のCEOケイレブ・ヘスに話しを聞く。
一晩で子馬の値は3倍になっていた。

グレイとの関わりは否定するが、ヘスが筆頭株主である会社にはかなりの負債があった。
そしてサラブレッドの所有権は息子に譲っていた。
もしヘスが破産しても息子は安泰だろう。

否定したままで関与が明らかになったら、その息子も利益を受けた事で殺人の共犯者として捜査すると脅すと、あっさりと認めた。

接触は、グレイから。
子馬の価値を上げてやると持ち掛けてきた。
報酬は、現金ではなくある王女に対する警護計画の情報だった。


最後の血


グレイの次の狙いは、モンテネグロのソーニャ王女らしいと分かり、すぐにFBIも滞在しているホテルに駆けつける。

調査によると、ソーニャ王女は王家の最後の生き残りだった。
王女が死ねば、王政復古の芽が摘める。


レスラー達の到着よりも早く、グレイは王女の貸し切るフロアに従業員に成り済まして潜入していた。

Virginia Sherwood/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


その階のエレベーターにルームサービスのワゴンに隠した爆弾を無人で乗せ、タイマーで爆発させる。
その被害を受けながらも、サマルとレスラーは王女の部屋へ行き安全な場所まで避難させた。

しかしその騒ぎの中、グレイがスタッフの振りをして連れ出したのは王女ではなく、アナ・デワンという王女のアシスタントの女性だった。

王女もアナを置いてはいけないと気にする女性の正体は、王女の緊急輸血の為の保険だったのだ。

現在妊娠中の王女は、ルセラン式Bマイナスという珍しい血液型だった。
そしてアナは、さらに珍しく世界に7人と言われる「黄金の血」の持ち主だった。

王女と血液型が違うのに、輸血が出来る存在。
人間の99%が高頻度抗原を持っているが、その有無が合わない輸血は死の危険がある。
しかし、「黄金の血」はどんな人にも輸血できるのだった。

グレイの狙いは、王女ではなく「黄金の血」の持ち主をエンドリングにして血液を高値にする事のようだった。


すぐに、「黄金の血」の持ち主を調査するとこの3か月で2人が行方不明になっていた。

もう1人、イーサン・アイザックスは、DCで入院していた。


黄金の血


グレイの次の狙いがイーサンの可能性があるので、すぐに病院に向かった。
しかしスタッフとして馴染んでいたグレイが、誰にも気づかれずにイーサンを病院から連れ出した後だった。


イーサンを調べると本名は、シャヒール・アマッドといい、シリアから養子としてアメリカに来た際に改名していた。
そして実の母が、ニーラ・アマッド、グレイことエンドリングだった。
記録によると、グレイ本人も「黄金の血」の持ち主だ。

戦火のシリアからアメリカに養子に出したのは、その為だろう。
黄金の血は他人には輸血できても、自分が怪我をした時には輸血してもらえる「黄金の血」に困る。

そして今、進行性の突発性心筋炎病気になってイーサンを苦しめていたのも輸血が用意できないという状況だった。
諦めた家族は、自宅で死を迎える覚悟をしていた。

グレイはそんなイーサンを救う為に黄金の血を集めていたのだった。
だが、イーサンの病状は輸血だけではなく移植する、黄金の血の持ち主の「心臓」も必要だった。


リズは、これ以上死者を出さないよう、手術の場所を突き止める為レッドに助けを求めた。
防犯カメラに映る、グレイと息子の乗る車を運転する協力者の写真を見せるとレッドには見覚えがあった。


モラルなき医師団


リズを連れてレッドが訪ねたのは動物病院だったが、受付で合言葉を言うと隠された病室に案内された。

外科医メリッサ・ローメイの個人診療所で、モラルなき医師団の代表だった。
犯罪者の治療を引き受けている。

レッドは、メリッサから写真に写っていた「ドレズナー医師」の居場所を聞き出した。


その頃、FBIも自力で手術場所を突き止めていた。
しかし、レスラー達が到着した時にはリズだけを残しレッドと親子は消えていた。

実は一足先に到着していたレッドは、グレイを説得していたのだった。
本当に息子を助けたいならここでは無理だから移動した方がいい。
すぐにFBIが踏み込んできて、息子は手術どころではなく死んで終わるだろう。

それでも移植する心臓も移動させなければならない、と移動こそ命とりだと主張するグレイを納得させていた。

それは、無関係の被害者を出さずに、自分の心臓を息子に捧げられるとグレイに気づかせた事だった。


そしてリズは仲間にウソをついた。
到着した時にすでに消えていたと。



レッドはニックを呼び出し、脅してイーサンの手術をさせた。
FBIには秘密でリズも現場に駆けつけていた。


グレイは、息子を救う為に自分の命を捧げるという方法に気づかなかったと、何のためらいもなく自分の喉に銃をつきつけ引き金を引いた。

イーサンの手術は成功した。


いつもなら、ブラックリストの逮捕にはレッドの思惑も絡んでいる。
でも今回についてはリズにはそれが不明なままでレッドに訪ねた。
すると、隠した目的などなかったという。
ただ単純に凶悪な犯罪者だと思って、君らに逮捕させたかっただけだ。

「罪人も聖人になり得る」
レッドは、グレイの自己犠牲を目の当たりにして、同じ状況になったらあの勇気を持ちたいと思っているとリズに伝えた。


ニックは、今回レッドが作った大きな借りの代償として、金輪際2人と縁を切ると言った。
自分も含められて、リズはショックを受ける。


グレイの遺体発見からクーパーは、レッドが絡んでおりそれをリズも知っていたのだろう、と気づく。
問い詰めるとリズは素直に認めたが、仲間に平然とウソをついた事等リズがレッドの悪影響を受けている事を心配した。

心配は無用だとなんの後ろめたさも見せずにリズは言うが、これからは注視すると少しずつクーパーの信頼を失っていく。


レッド


モーテルを出たレッドは、Airbnbを利用して見知らぬ他人の留守中の家を借りていた。

すると夜中に2人組の男に押し入られ、レッドとデンベで返り討ちにする。
もう居場所がバレたのか、と警戒をしその雇い主を吐かせて会いに行った。

雇い主は「メールマン(アンソニー)」と言って、実際に郵便局の窓口で働く男だった。

しかし、メールマンはレッドの指名手配のチラシをすぐ側で目にしているというのに、レッドが現れてもまったくピンと来ていないようだった。
おかしなことを言ってる邪魔なオヤジが来たという態度で、ふてぶてしく追い払った。


Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC.


それでも刺客を送った事には間違いないので、帰宅時に待ち伏せして滞在先に連れ帰った。
するとメールマンは真相を話した。

郵便局で働いているから、郵便差し止め依頼で長い不在を知る事が出来る。
誰がどの期間不在かというリストがあるのだという。

郵便物からその家の状況も把握できた。
家族構成、趣味、そして住所から生活レベルも。

メールマンはそれらの情報を基に、闇サイトを利用して盗みの依頼をしていたのだった。
先に手数料を取って住所を渡す。

レッドはメールマンのアイデアを認め、すぐに気に入った。

今回のように貸し出しているケースがあっても、レッドならば対処できる。

レッドは、今以上にそのリストの情報を広げる事で新たなビジネスとして目をつけた。
もちろん、アンソニーも仲間にして今の100倍の稼ぎを保証する。
盗みなどは止めて、ただ空き家を貸すだけでいい。
身を潜めたい犯罪者達に高額で。


スーツケース


スーツケースの骨からDNAの抽出が出来たが、肝心の該当者を突き止める事が出来ていなかった。
コーディス(DNAデータベース)に違法アクセスしても、個人情報を検索するにはFBIのIDが必要になると言われる。
トムはリズのIDをこっそりと撮影してピートに利用させた。


その後、ピートからの連絡はなくトムが電話を掛けてもつながらなかった。
不安に思ったトムは手術帰りのニックにも伝えて、ニックは直接ピートの様子を見に行く事にする。


ニックがピートの家に着くと、ドアには鍵がかかっていなかった。
部屋に入ると、後ろから何者かに首を絞められニックは殺されてしまった。

その男はスーツケースを持って出て行った。


つづく




かんそう


ゲスト:エンドリング役、プールナ・ジャガナサン(Poorna Jagannathan)


エンドリングと言われるブラックリストの犯罪者本人が、エンドリングに近い存在だったという。
なんともややこしいブラックリストらしい事件でした。

そして珍しくレッドの個人的な利益や思惑はないという。
ほんとかな?
リズを信用させるために、親子の絆的なものを見せる為の予定通りだったんじゃないのかしら?

レッドならそれくらいしそうだし、まんまとリズはシーズン5になってからレッド信者に生まれ変わっています。

ほんと、リズって軸がないんだよね~w
ある意味何してもイラっとさせるという、ここまでくると個人的な相性の問題なのかもしれないけどw
今はそうでも、どうせまた些細な事で「あなたなんか父親じゃない!」とか言い出すんだろうな~、とブレブレな態度を見てると悪く想像しちゃいます。


レッドの愉快な仲間探しは、偶然とはいえ着々と進行していて今回もまた新たにメールマンことアンソニーが仲間入り!

再建レッド帝国は今のところ、ゼロからのスタートに相応しいかなり泥臭いメンツが続いていて楽しいです。
アンソニーもいいキャラになりそう!

まるでRPGのパーティーが増えて行くようなワクワク感があります。


ブラックリストらしいといえば、「モラルなき医師団」っていうストレートさには笑いました。
何故犯罪者を選んで治療したがるのかw
やっぱりお金って事なんでしょうかねw


そしてスーツケースについては、新たな組織? の参入でしょうか?
ニックを殺してまで奪って行きました。

ニックはほんと散々でしたね。
やっとレッドと手が切れたと思ったら。

てか、最初からモラルなき医師団を頼れば良かったようなw


次回はこちら

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(文:ジェーン洞)

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