あらすじ
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
2018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。
(アメリカ放送:2017年9月27日~)
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グレイソン・ブレイズ
クーパーは、なかなかブラックリストの情報を寄越さず、安モーテルに滞在を続けるレッドにしびれを切らし、リズを連れてモーテルのプールサイドに乗り込んだ。
すると、レッドはすぐに「グレソン・ブレイズ」という名前を告げた。
だがスリルを求めた挙句、美術品を盗むという裏の顔も持っていた。
そして今では裏社会でも力をつけて来ているという。
そんな大物ブレイズの逮捕なら上も納得できると、一安心するクーパーをすぐにレッドはがっかりさせた。
レッドの目的は、ブレイズの逮捕ではなく自分のビジネス・パートナーにする事だった。
そうすれば、裏社会での力は強大となり、情報提供も捗るというのだった。
FBIにはその為に、一文無しである事を隠し、資金援助などの協力をしてもらいたい。
若干納得はいかないが、クーパーは仕方なく引き受けた。
オークション
ブレイズが現れるというオークションに潜入する。
まずは、サマルが身分を偽り客として会場に入る。
中から侵入口を探し、警備員を倒してこっそりとレッドとリズ、警備員役のレスラーを入らせた。
レッドは久々の派手な外出に心を躍らせる。
悪目立ちしないようにと口うるさく言われていたが、オークションが始まると居ても立っても居られなくなってしまう。
特に目玉である1943年の1セント硬貨(リンカーン・セント)が出品されると、つい入札の札を上げてしまう。
しかしそれを300万ドルで競り落としたのは、ブレイズだった。
それがきっかけでブレイズと接触する事が出来た。
だがブレイズは、レッドの近況を知っていた為、レッドと親しくなる気はないようですぐに立ち去ろうとした。
その時レッドは、「レンブランド」というワードでブレイズの気を引いた。
約30年前に盗まれた「ガラリヤの海の嵐」をコモ湖の別荘に飾っている、と。
更に、次の土曜日にパーティーを開くから良かったら見に来てくれ、と誘った。
すべてウソで、打ち合わせもしていないその場でのでまかせだった。
またしてもレッドの勝手な行動の報告を受けたクーパーは切れた。
ブレイズを引っ掻ける為に、これから別荘を用意し、資金を用意してパーティーの手配をし、更には盗まれた名画を探さなければいけない。
つい口走った計画ではあったが、レッドは1点だけ確実な情報を持っていた。
それは、レンブランドの持ち主だった。
「ガラリヤの海の嵐」
実は、もともとレンブランドを売っていたのはレッドだった。
そもそもは盗品である事から穏便に事を運ぶのは難しいだろうと、パリに住む持ち主アマリア・ハメットの自宅から盗み返す事にする。
サマルとレスラーがパリに飛ぶ。
サマルがアマリアの留守を見計らって家に忍び込んだ。
だが、レンブランドはどこにもなかった。
すると、予定を変更したのかアマリアがすぐに戻ってきた。
なんとか誤魔化そうとするレスラーをよそに、サマルはアマリアに隠れる事もなくレンブランドの在り処を脅して聞き出した。
すると、すでにレンブランドは転売されており、フランスにはなかった。
連絡を受けたレッドは、すぐに次の手を打った。
贋作画家のデールに依頼をした。
最初は、引退したと断られたがデールの負けず嫌いな性格を利用して、20時間で引き受けさせた。
パーティー
パーティー会場は、イタリアのコモ湖に飛びレッドが目をつけた屋敷の家主を脅して無理やり協力させて用意した。
イタリアらしい綺麗な色の服まで家主に借りた。
その頃、ブレイズはオークションにも一緒にいた彼女のイヤリングに発信器がつけられている事に気づいていた。
それは、リズが指示を受けてこっそり仕込んだものだったが、ブレイズにスパイがいるとレッドが知らせる事で、信用させる為の小道具だった。
それまでは半信半疑だったブレイズも、これが止めとなりレッドのパーティーに喜んで参加した。
何も知らなかったリズは、スパイの濡れ衣を着せられた彼女は殺されてしまうかもしれない、とレッドを責めた。
自分の作戦の為なら無実の人が死んでもいいのか、と。
レッドは、殺されはしないだろうとリズの気を軽くしつつ、復活にはブレイズが必要なんだと力説した。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
ブレイズはレンブランドよりも一足早く、パーティーに到着した。
屋敷の豪華さ、パーティーの華やかさにレッドが衰退したというのは嘘だったと、ブレイズはすっかり騙される。
そして、レッドとの共同ビジネスをレンブランドを見せてもらえるなら、とあと少しで承諾する状態にまでなっていた。
しかし、絵はまだ用意できていない為、レッドはあの手この手で引き伸ばしをした。
なかなか絵を見せてもらえない様子に、ブレイズはもともとないのだろう、としびれを切らして帰ろうとする。
その時、レッドは観念したのか「絵はない。私は破産した」と真実を打ち明けた。
このパーティーも他人の家で協力してもらっているだけ。
そして呆れたブレイズが玄関を出ようとした時、絵の用意が出来たリズがぎりぎりのところで引き留め、絵のある部屋に案内した。
まだ絵はレスラーとデールが壁に飾る途中だった。
だが、レッドはそれすらも利用したのか「君にプレゼントする為に外していた所だ」という事にした。
絵を持ってないと言ったのも、すでに君の絵だから、と。
贋作だというのに、見事な出来にアート泥棒であるブレイズはまんまと騙された。
絵を持ち帰らせ、仕事の話しはまた明日、と言って別れると大成功だと喜ぶリズに最後の詰めだと1本の電話を掛けた。
イタリア警察に、レンブランドの絵を発見したと通報したのだった。
目的
ブレイズの逮捕を確認すると、レッドは戸惑うリズを連れてブレイズの屋敷に向かった。
「帝国の再建に必要なものを貰いに行く」
リズはそこでやっとすべてが最初からレッドの仕組んでいた事だと気づき、思わず口走る。
「クール!」
これまでとまるで違う反応にレッドは思わず聞き返した。
リズは、パーティーのワインのせいか、イタリアという捜査権限から離れた土地のせいか、ブレイズが嫌いだからか……、自分でもわからないが気分爽快だと言った。
ブレイズの屋敷では、レッドとリズは弁護士に成り済まし、主が逮捕された犯罪のアジトでもある屋敷の始末を仕切りだした。
突然の展開に、何も疑わずに信用して言いなりになるスタッフ達。
レッドは金庫まで開けさせ、貴重な情報が入ったUSBを入手した。
ついでに、盗んだネックレス、落札したリンカーン・セントとピカソの「ダンス」も。
そして警察が到着する前に逃げた。
帰国後、FBIでレッドはクーパーの説教にあう。
ブレイズ逮捕というから協力したのに、イタリア警察に横取りさせた。
なのに、パーティーの請求書はどんどん届いている。
するとレッドは、イタリア警察はレンブランドが贋作だと知れば釈放するから、その後逮捕できると、これまた予定通りのような口調で言った。
バッグの中から屋敷から盗んだUSBとネックレスを取り出して渡す。
立派な犯罪の証拠だ。
やっとすべてを飲み込めたクーパーは落ち着いて言った。
「君の狙いは何なんだ?」
リンカーン・セント
レッドはリズにリンカーン・セントを渡した。
これを探していた時、リズはレッドを止めなかった。
それはレッドにも不思議だった。
リズは「本性かも」と言う。
レッドの娘としての。
自分で、認めたくなくても。
スーツケース
レッドはマイロンからの情報で、スーツケースを知るだろう「デニソン」という名を入手した。
すぐにデンベがデニソン捜しを始める。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
一方、トムはニックを訪ねて、スーツケースの骨の調査依頼をしていた。
だが、前回レッドに殺されかけた事もあり、関わりたくないと断られる。
一応キャプランからの手がかりとして電話番号を受け取っていたので、独自に調べる事にした。
トムは、携帯の契約変更をする本人の振りをして、電話番号から「デニソン」という名前と登録住所を入手した。
デニソン
トムがデニソンの家に到着すると、すでにデニソンは何者かに拘束され拷問を受けた後だった。
猿ぐつわを外して事情を聞こうとすると、気配を察知してクローゼットに隠れた。
すると現れたのはレッドとデンベだった。
スーツケースの在り処を言わなければ命はない。
そう言われても、ケイトへの忠誠心は揺るがないようだった。
レッドはデニソンに銃弾を撃ち込むと帰って行った。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
すぐにトムは、死にかけているデニソンにスーツケースの秘密を確認する。
すると「オリアンダー。彼を捜せ」とだけ言うと、息を引き取った。
その後、トムはニックから連絡を受ける。
考え直して、リズの為ならと骨の調査を引き受ける事にしたというのだった。
かんそう
グレイソン・ブレイズ役は、「メンタリスト」のリグズビー(Owain Yeoman)でした!
これはちょっと引っ掛けにもなっていたように感じます。
知った顔のリグズビーがレッドの新相棒候補として登場したもんだから、新メンバーになるのかしら? とあまり疑いを持ちませんでした。
ところがあっさりと逮捕されてしまい、それこそが最初からのレッドの狙いだったという。
リズじゃないけど、あっぱれ、でした。
リズは、リアルでの出産後のせいか、レッドが父親だと判明した事もあり、かなり表情が柔らかくなっているように感じました。
ストーリー上の態度にも変化が見られて、これまでは何をしてもレッドにキーキー言っていたのが、レッドを素直に認めるシーンが多く、覚悟して耳を塞ごうかと思ってると何度か拍子抜けしました。
大分助かりますw
今回も、見応えがあってレッドがレッドらしくてトリッキーで、面白かった!
同時にスーツケースについてもじわじわと進行して行っています。
こちらは、トムが関わっており終始不穏なムードが続くので緊張が続きます。
まあ、ここでいきなり知らない人の骨でした、と言われてもパっとしないので、リズのお母さんなのかな~とは思いますけどね。
だいたい今更お母さん出てきちゃったら、また壮大な親子喧嘩の繰り返しになりそうなので、それはもういいかな……w
もう少し、気持ち良く帝国の再建の過程を楽しんで居たいと思いました。
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(文:ジェーン洞)
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