Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン4 10話「フィフス・ダイナスティ/Fifth Dynasty」【メジャー・クライムス】

2017/11/08

MajorCrimes重大犯罪課 MajorCrimes重大犯罪課 シーズン4 SaveMajorCrimes Simoom ジェーン洞

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あらすじ


2016年6月14日~FOXjapanにてシーズン4日本初放送(全23話)
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判事の息子殺人事件


購入したばかりの自宅の裏庭で、殺害されたのは上位裁判所の「鬼の」バージニア・ライアン判事の息子チャンドラーだった。



地域密着型の弁護士で、新婚だったのにシャベルで首を一撃されていた。

婚約者はまだアイオワ州にいる。
自ら内装作業をしていたようで、ハケとローラーは1つずつあった。

通報者が揉める声を聞いていた。


判事はギャングに恨まれていて先月自宅に銃弾が撃ち込まれていた。

それは、証拠は見つかってはいなかったが白人至上主義のギャング「フィフス・ダイナスティ(第5王朝)」からの脅迫だった。

幹部2名の裁判を担当している判事は、取り引きを覆し終身刑にしようとしている為、嫌がらせをして下したいのだ。

息子殺しもそれが原因だとしたら……。


まだ何も知らない判事を呼び出し、息子の悲劇を伝える。

あまりの衝撃に事実を受け止めるまでに時間が掛かった。


弟家族


フィフスの関係者を捜索しつつ、判事の身内を署に呼び出した。

弟デビッドの家族で、妻と長男ショーン、妹の4人が来た。
もう1人13歳のヘンリーがいるが、チャンドラーの内装作業の手伝いに行っていると言われ、シャロンは驚き慌ててプロベンザに連絡を入れる。

「ただの殺人事件じゃない。
昨夜の現場には13歳の少年がいた。
今頃失踪を知った」


ヘンリー


父親の話しによると、昨夜6時頃にチャールズの家にヘンリーを送ったのが最後の姿だった。
今朝迎えに行く予定になっていた。

チャールズの死だけではなく、ヘンリーが行方不明になっていると知り家族は動揺する。

だが、フィフスにヘンリーを殺す意図があれば、一緒に殺しているはずだろう。
きっとまだ生きている。


バックウォーマー


判事を狙うフィフスの幹部はケニー・スウィルズとウォルター・レッドモンドだったが、なかなか手がかりが掴めないので、サンチェスは「バックウォーマー」も捜査したらとシャロンに提案した。
彼らの言葉で「恋人」を意味すると知ったシャロンは、「チャーミング」と言った。

サンチェスが目をつけたのは、ウォルターの元恋人のルイーズ。
サイクスとクーパーに張り込みをさせると、いかにも誰かを匿っているような大量のドリンク缶を持って帰ってきた。

正面からノックをして、ルイーズに話しをしようとすると家の中から物音がして、裏からバイクが1台飛び出していった。
気付いたクーパーの後ろからもう1台出てきたのでラリアットで仕留めた。

ケニーを取り押えている隙に先に逃げたウォルターが、車に爆弾をしかけて大爆発を起こした。


ケニー・スウィルズ


逮捕したケニーにヘンリーの失踪とチャールズが死んだ話しをすると、知らなかったといい、判事の身内の不幸に喜んだ。
夕べはウォルター達と一緒に居たとアリバイを言い、詳しく教えろと言う。

ケニーは誘拐の利点もないと言うが、それは納得が出来た。


急展開


ケニーを取り調べしている途中で、急展開が起きる。

ヘンリーが自宅で発見され、署で保護されていた。
自宅の電話を監視していた所、ショーンの携帯に発信された事で見に行ったらヘンリーがTVを見ていたという。

シャロンとプロベンザで、秘密裏に話を聞く事に。
ヘンリーは、判事を脅していたギャング達にバイクで家に送り届けられたというが、どうも曖昧だった。
何故、ヘンリーはショーンの携帯に電話をしたのか。
それを受信したはずのショーンは、皆が捜しているヘンリーと連絡が取れた事を何故黙っているのか。
通話時間は4分。何を聞いたのか。

シャロンは、何か閃いたようで判事に内緒でチャンドラーの業務記録と携帯を調べるよう指示を出した。


チャンドラーの過去


シャロンは、チャンドラーの過去を確認した上で判事を呼び出した。

判事はちらりと見ただけですぐに把握したようで、これは今回の事件とは関係ない、と書類を突き返した。

判事は、過去に3回もチャンドラーに関する守秘義務契約を交わしていた。
チャンドラーが死んだ今、守秘義務は無効になったとシャロンは切り込む。

判事は相手側のでっちあげだと言い切るが、チャンドラーは少年へのイタズラで申し立てを受けていた。

そして何故チャンドラーの過去を穿り返すのか、と納得できないでいた。

そこにフリンが聴取しているショーンのモニターをオンにする。

「彼のイタズラはいつから?」と聞いている。
びっくりするショーンに、「ヘンリーから聞いた」と言いそのタイミングでもう1つのモニターをオンにした。

そこには、ヘンリーが映し出され判事はいつの間にか見つかっていた事にびっくりする。

フリンがショーンに重ねて尋ねる。
「被害者が3人いた事がわかったから、君もされたのではないか?」

チャンドラーの扱いに頭に来て、ショーンを貶め出す判事。
「ショーンは大学を中退して、いまだに実家暮らしの負け組。チャンドラーは成功者なのよ!」

しかし、判事を囲む重犯課のメンバーは次々に判事を責めだす。
「息子さんの行為から目を逸らしていたのか?」
「結果的に起きることから守ろうとしてたのか」


モニターの中のショーンは、なかなか事実を認められずにいた。
だが、弟想いの兄には「ヘンリーにだけ証言させていいのか?」というフリンの言葉が効いたようだ。


真実


ショーンは告白した。

チャンドラーは憧れの存在だった。
それなのに、あんな事を。
家族同士が仲良くて、叔母さんに言っても信じてもらえないだろうから、逃げられなかった。
波風を立てまいと黙っているしかなかった。

行為は高校生までで、大学へ行く事で距離は置けたが、虐待のせいで正気を保てず中退して家に戻った。

ショーンは「負け組」になりたくて、なったわけじゃない。
させられてしまっていたのだった。

そして家に戻ると、ヘンリーの異変に気づく。
無口になって大人しくなっていた。

今回の塗装の手伝いも、一度は逃げようとした。
でも何も知らない親が、兄の時と同じようにチャンドラーの元に向かわせた。

ヘンリーが泣きながら電話をしてきた時、両親は眠っていたからショーンが迎えに行っていた。
その途中で怒りが増し、到着した時にはガラス窓に椅子を投げつけていた。
ただ、脅すだけのつもりだった。

しかし、チャンドラーに「喜んだだろ」と開き直られブチ切れてしまった。


ガス


パロマ捜しに進展がありロス市警に関係者が集まった。

その中には、ラスティの観察官でもあった児童保護局のシンシアもいた。
知り合いである事にびっくりするガスに、ラスティは慌てて過去に世話になっていた事を説明をした。


フリンの調査に、成果が出ていた。
1年前の犯罪レポートにパロマの名前を見つけたのだった。
名字は違うが、ガスの妹かもしれない。

盗難車で逃げた万引きグループに取り残されていた。
今は里親に引き取られ落ち着いているとシンシアが説明すると、ガスは「何故わかる!」と疑いの態度を隠さなかった。

シンシアが4度の訪問で確認したと言うと、すかさずラスティが自身の体験談を語る。
「訪問を受けた時は、里親に発言を指導され脅されてた」

ガスは実の兄と暮らすべきだと主張するが、本物のパロマであれば母親と暮らすのが正当の手続きになる。
2人は「非公式だと言ったじゃないか」とフリンを責める。

フリンは「それはこの写真を見るまでだ」と、パロマの写真を伏せてガスに判断を任せた。

ガスは、それでも写真を見る。
確定は出来ないが、似ているから会って確かめたいと言うので、里親に確認する事になった。


ラスティはシャロンにこれまでを報告していた。
パロマの里親は本当にしっかりしている人のようだった。
養子縁組にも申し込んでいた。

しかし、ガスが名乗り出ればその話もナシになってしまう。
ガスは家も仕事もなく引き取るなんて夢の話しだ。
ラスティはシャロンに相談する。
「ガスを想い直させるにはどうすればいいか」
「ガスの心の中にいるマリアナが鍵かも」
とシャロンはアドバイスした。


アリスの葬儀



アリスの葬儀が行われ、ガスをはじめ重犯課のメンバーが揃って参加する。

そこでライアン判事の事件についての報告もあった。
判事は甥の為に証言をし、情状酌量を求めたが故殺で終りそうだった。

その後の調査で、判事の家へ狙撃が、はっきりとケニーの銃だと証明できた。
ウォルターが車を爆破した一件もあるから、逮捕すれば2人は終身刑が確定となる。

ライアン判事は失っただけではないのが、せめてもの救いだった。


ガスは葬儀の感謝を述べつつも、18歳になるまでパロマに会えないという結末に恨み言を言った。

フリンをはじめ、皆に慰められた。

ガスは納得がいかないようでラスティに詰め寄った。
「パロマをこのままにする事が、州や警察の望みなのか?」
「マリアナの望みだよ。
愛するパロマが普通の生活を送るチャンスだ」

ラスティはシャロンのアドバイスを生かした。

プロベンザは手にしていた、ショーンの資料をシャロンに引き渡しながら言った。
「ガス。不公平に見えるが時に兄貴というのは、犠牲を払うものだ。
弟や妹の為に」

ガスを残して、帰りながらシャロンはラスティに聞く。
「今の気分は?」
「すべてやり遂げた」
「皆のおかげよ」

でもまだ、パロマの件が残っている事が気がかりでラスティは泣き出してしまう。

ガスは離れて行くラスティの背中を見ていた。


ときめき重犯課


葬儀の時、フリンとシャロンはさりげなく手を繋いだ。



つづく


かんそう


backwarmerで検索をすると「ハラマキ」の画像が出てくるのですが、バイクの背中に乗せる恋人は腰に腕を回して温めてくれる=ハラマキって事なんでしょうかね。
確かに、強面のバイカー達が言っていたらチャーミングですw

今回の事件もまた複雑な上、後味の悪い事件でした。
被害者の家族が、判事という知り合いでのやりにくさがただでさえあるのに、実はその被害者は加害者でもあったという。

最初はギャングの嫌がらせかと思いきや、実は身内だけの問題でした。

しかも、逃げていたヘンリーが殺しちゃったのかな、と思っていたら犯人は兄という。

メジャークライムスは、事件とサイドストーリーにどこか関連性を感じさせる事も多いですが、それも見事だなぁと常々思います。

今回は、兄という立場の厳しさが裏テーマのようになっていました。


さてガスとラスティのアリス捜しは、葬儀が行われてこれで一段落のようにも思えますが、この先まだ裁判があるんですよね~。

改めて見ると、最後のガスの視線が何かの始まりを感じさせていたんですね。
ラスティの乙女に気づいた瞬間だったのかなw


次回はこちら

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(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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