Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン4 11話「フォーカード/Four of a Kind」【メジャー・クライムス】

2017/11/09

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あらすじ


Major Crimes: Flynn is Injured- Season 4 Ep. 11 [CLIP] | TNT


2016年6月14日~FOXjapanにてシーズン4日本初放送(全23話)
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被弾被害者置き去り事件


病院に1台のバンが止まり、中に4人の被弾者を残し運転してきた女性は別の車に乗って逃げて行くのが、防犯カメラに映っていた。

女性の顔はパーカーのフードで見えず、車のナンバーも確認できなかった。



被害者の身元が判明する。

バンの所有者、ニール・ホロウィッツ。
ダイヤ輸入会社の社内弁護士で、良い腕時計をしていた。

ブロンウィン・ヒックス、株式公開直後の電力会社のUVソーラーの最高財務責任者。
所持品はテスラのキー。

アニッシュ・パテル、レコード会社代表。
ポルシェのキーを所持。

そして手術中の投資家ハワード・プレガー。

いずれも金持ちで、上半身に2発被弾している。


検死


3人の検死から、全員座っている状態で45口径で撃たれたと想定する。
弾の進入角度が下向きの軌道を示していたのだ。

それと、全員から同じ毛の繊維が見つかったので、ドクター・モラレスは新品の敷物が手がかりになると伝えた。


キーのある車を、犯罪現場近くと思われる病院近辺で捜しているとビバリーヒルズとクレセントハイツの角で発見。
さらにその近くで「Moradi Rugs」という絨毯の店を見つける。

しばらく閉店したままの店だったが、入口に引きずった跡を発見し、店内を捜査する。

怪しいカーペットを捲ると、血痕を見つけた。


再現


絨毯屋は現場検証をしていた為、重犯課内に4人が殺された現場を再現する。
被弾した位置に付箋を貼り、足元には現場の血だまりも配置。

着弾痕から、1か所から撃ったとつきとめ、4人の座っていた位置も割り出す。
犯人と向き合っていたのは、傷が真っ直ぐだったプレガーだろう。
しかし、犯人に銃の心得はなかったようで、闇雲に発砲していると思われた。

シャロンは証拠品の中にあったセロハンを見てピンと来た。
4人の大金持ちの集会の目的は、新品のトランプを使った賭けポーカーだろう、と。


袋詰めの証拠


フリンとバズが新たな証拠を重犯課に持ち込んだ。
絨毯屋から2ブロック先に捨てられていたゴミ袋を見つけていたのだった。

中から出てきたのは、大量の血染めのタオルとポーカーのチップ、トランプ、ボタンも。

そして、45口径セミオートの薬莢、袋の底には7人分のステーキのデリバリー。

拭き忘れをしていそうな、ステーキの容器の指紋を調べる。

殺された4人の他に3人招かれていた事がわかり、そして誰かが殺人現場の片づけをしていた。


運転手ダン・ウィリス


サンチェスは、プレガーに付き添って病院に残っていた。
その病院は、亡き妻が通っていた病院だったので最初は上の空だったが、気を入れ替えていた。

そこへ、まだ身内には連絡を伏せているはずなのに、プレガーの娘アンがやってきた。
父親に連絡が取れない事から心配して、パソコンで居場所を調べて来たという。
アンによって昨夜は運転手のダン・ウィリスも一緒だったと判明する。


リムジン会社で働くダンを連行すると、2万ドルもの大金を所持していた。
昨夜の車は汚れたので息子の修理工場で自腹で洗っているといった。
上司にも説明済みだった。

ダンを追及して、逃げた女を車に乗せたのがダンだと判明した。
女は違法賭博の胴元だが、名前は知らないという。
口止め料込みの協力に対するチップとして2万ドルを受け取っていた。
通報しないのも、片づけを手伝うのも違法じゃないだろ? と開き直っていた。

賭け金は1人10万ドル。
だが現場からは現金は発見されていない。
何者かが大金を奪っている。

ステーキの容器からダンの指紋は検出できたが、2万ドルを持って仕事をしている所を見ると犯人とは思えなかった。


息子ノア


そこへ、心配したダンの息子のノアがやってきた。
シャロンは温情を見せましょうと、2人きりで会わせてその会話を聞いた。

すると、昨夜のような違法賭博は何度か繰り返していた事。
ダンが糖尿病である事がわかった。

ダンはノアに、車のキーを会社に返す事とインスリンを持ってくる事だけを頼んだ。

そこでシャロンは温情を打ち切り、ノアを部屋から出すと、プロベンザと共にダンを追及した。

賭場への送迎については、6時の電話で連絡が来て7時に迎えに行ったと言う。
プレガーは常連のようで24時間対応しているといった。
突然だったので、家族とのディナーをキャンセルしていた。

そして10時20分頃、胴元の女から電話で「ラリーズ」にステーキを取りに行くよう言われて行った。
代金は女のカードで支払っていた。

ステーキ7人分に対して判明している関係者は6人。
残り1人についてダンに確認すると、ダンは見ていないが参加者だという。
1人10万ドルの賭け金で5人の参加者、勝った1人は50万ドルを手にするという会だった。


プレガーは何度もこの会で50万ドルを持ち帰っていたという。
ダンが盗もうとするならば、プレガー1人から盗めばいいのだからこんな楽じゃない事はしない、と言った。


胴元の女


ステーキ屋のカード履歴から、逃げた女が判明した。
モリー・ペイス。違法賭博の胴元であり、売春と賭博での逮捕歴もあった。


病院にいるサンチェスに、アンにモリーについて確認させる。

するとプレガーと一緒に投資をしている女性だと認識していた。
誰にも連絡するなと言われていたから連絡をしていないが、ついさっきモリーが父親の飛行機を使ってメキシコに向かう所だ、と言った。
自動通知が来ていたのだった。

すぐにサンチェスが連絡をして、空港に着いたモリーを重犯課が取り囲む。

車から荷物を取り出そうとしている所へ、フリンが近寄ると察知したモリーは再び車に乗り込み逃げようとした。
フリンはドアを押さえて声を掛けるが、モリーはその状態で車を発車させる。
車から振り落とされて怪我をしたフリンは、「シャロンには言うな」と言うと頭から血を流して倒れてしまった。


モリー・ペイス


捕り抑えたモリーを署に連行するが、フリンの姿がない事にいち早くシャロンが気づいた。
怪我をしたとプロベンザに言われるが、「その連絡がない」とシャロンは怪しむ。
プロベンザは、携帯はここに預かっているから、とシャロンを不安にさせないように言う。
「アンディに怪我を負わせた容疑者に集中しよう」


モリーを捕まえた時、30万ドル所持していた。
モリーが自分の賭場から、賭け金を盗むには?
消えたプレイヤーが共犯者だったら可能かもしれない。
それならば、刑事を引きずってまで逃げようとした理由にもなる。


しかし、モリーは被害者だと言い張った。
殺しの現場はバスルームに居て見ていなかった。
戻ってきたダンの悲鳴を聞いて気づいたという。

通報しなかったのは、違法賭博がバレるから。

ダンに払った2万ドルは、もともと両替用に持っていて最初は5000ドルと提示したのに、釣り上げられたのだという。
病院が近かったので、協力させて運んでいた。
そもそも自分が犯人なら、被害者を病院になんか運ばないと言ったが、それは説得力があった。

メキシコへ行こうとしたのは、人が死んだから。
プレガーとは仕事仲間だから、生きていたほうが稼げる。
あえて殺す理由はない。

この会を知っていたのは、プレイヤーとダンだけ。
ダンはルール外だったが、プレガーに免許がない為に特例としていた。

50万ドルは卓上に出していたという。
プレイヤーが見たがるから。

そして、5人目のプレイヤーを訪ねると、まだ知らないのか? と勿体ぶった。
その1人は、犯行が起きる15分程前に、怒って出て行ったという。
それだけをいうと、名前を言うのを拒んだ。

しかし、所持していた30万ドルについて税金をちらつかせるとあっさりと口を割った。


レイモンド・ファン


その名前を聞いたテイラー副本部長は、検索する必要はないと言った。
ファンは、警察基金への最大の献金企業、ファン駐車場の社長だった。

そして、銃の登録から45口径が確認できた。

弁護士連れで登場したファンは権力者らしいふてぶてしさを見せていた。

参加していた違法賭博で、ファンが負けた15分後に賭け金50万ドルを奪い、4人が撃たれていると告げる。
3人は死亡、1人は危篤。

まず、所持している45口径の調査の同意書を見せるが、
「10万ドルははした金。動機にならない」と言った。

あの夜、負けたのは事実でツイていないと思ったが、今すべてを知って生きている自分こそツイていた、と笑った。

とりあえず違法賭博で逮捕する事に。


アナとノア


そんな中、フリンが病院から戻ってくるが、怪我をさせられたモリーを殺人容疑で逮捕する気満々になっていた。
関係者7人は判明したものの、犯人と思える人物はまだ見つかっていなかった。

サンチェスもアナと一緒に、重犯課に戻ってきていたが、そこへプレガーの死を知らせる連絡が入った。

他の被害者についても失踪届が出始める頃だった。

疲れ切って転寝していたアナに話しをしようと起こした時、ノアがやってきた。

アナはノアを見て声を掛けるが、ノアはアナを知らないようだった。
そこでアナはお父さんに世話になっていると、自己紹介をし始めるがそんな2人を見て、シャロンは何かに気づいていた。

シャロンは2人に割って入り、状況を確認する。

すると、アナはダンからノアを写真を見せてもらった事があったと言う。
アナは、お互いの両親は子供の話しもするような仲だったと、屈託なく話し続ける。

しかし、ノアは周囲の空気が変わった事を感じとったようで、どんどん落ち着きがなくなって行く。
そして、逃げ出した所を捕り抑えた。


真相


1人、拘束されたままのダンに犯人が分かったかもしれない、と告げると同時に、関与についても再確認する。
「ノアと共謀していないんだよな?」

ダンはすぐには信じられないでいたが、状況を把握すると「俺がやった」と息子の罪を庇おうとした。
しかし、大事な50万ドルの在り処が答えられないのだから身代わりは出来ない。

実は、ダンは2年前に脳卒中で倒れていた。
それから万が一に備えて、息子に居場所を伝えるようになっていたのだった。
当然、違法賭博の送迎の時も。

ノアは大金を賭けたギャンブルを知って、殺すつもりなどはなく押し入った。
しかし、思いがけずノアの顔を知っていたプレガーに名前を呼ばれてしまい、撃つしかなくなっていたのだった。
金もノアの部屋から発見された。


息子を庇いようがなくなったダンは泣き出していた。
しかし、そのガラスの向こうでフリンがふらついているのを見て、声を上げた。


その夜、フリンはシャロンの家に泊まり、ラスティの寝室を貸し与えられていた。


ラスティとグローブ判事


アリス捜しが落ち着いたラスティは、今度はブイログでその容疑者である「スライダー」を取り上げたいと考える。

思いついたら居てもたってもいられないのか、待ち伏せをしてグローブ判事に声を掛けた。

仕事の邪魔をされる、と判事はあからさまにうんざりする。
この広いLAで何故自分の担当の事件に目をつけるのか。

さらに順番を間違えている、捜査担当者とホッブス、被告の弁護士の許可が先だろうと言われてしまう。
「何故、君の思い付きで裁判を危険にさらさなきゃならん」


ラスティはシャロンに、事後報告した。
判事に会った事。スライダーの人生を取材をしたい事。
シャロンからアンドレアに話して欲しいと頼んだのは、「息子に取材させてとは頼めない」とはっきりと断られた。


ラスティは不安視するアンドレアをなんとか説得して許可を得て、今度はちゃんとアポを取って判事に会いに行った。

出された条件は3つ。
被告との会話を記録する前後、判事に報告する事。
掲載前に被告の発言を確認させる事。気にいらない内容はすべて説明なしに削除できる、という条件を出されてギョっとしながらも、残りの1つの条件を聞く。
「1月からのUCLAへの編入願書を書きなさい」

判事の奥さんが、ラスティのブイログの大ファンであり、コミュニケーション学部の教授だという。
ラスティを気に入りぜひ、と願書は形式的なものでもう話しは通っている、とも。
今の大学の不満をシャロンに漏らしていたから、それを確認しようとすると判事は、
「質問するのは私だ君ではない!」
とキレて誤魔化した。

願書を書くよう勧め、さらにロースクールも検討しろ、と言う。
「その議論好きは職業にしたほうがいい」

自分を認めてもらい、ラスティは笑顔になった。




かんそう


今回も複雑な事件でした。

違法賭博というそれだけでも事件ではあるのですが、その参加者4人全員撃たれるというかなり凶悪な始まりでしたが、結果はリムジン運転手の息子が犯人という。

まさにほんの出来心で、という感じだと思うのですが盗みもダメだし、殺人はもちろん。
違法賭博に関係するような人は殺されても仕方ないと思えるかもしれませんが、リムジン運転手はまさか自分の息子がそんな事を、とショックでしかないですよね。

後味の悪い事件でした。

そして、事件の詳細で実は見ていてよくわからなかったんですが。
メジャークライムスには「あるある」なんですよね。

ダン(運転手)の行動が詳細に明らかになっている訳ではないので、あくまで想像なんですけど、ダンは絨毯屋に送った後は車中で待機していた。
そこにステーキを取りに行け、とモリーから電話連絡が入ったのでステーキ屋へ行って戻ったら「犯行の後だった」(そこを見て叫んだ)→そして、トイレにいたモリーが気づいて知った。

2人は、強盗が入ったのだと思い4人を病院に運んで、その場を片づけて逃げた。

と解釈しています。

モリーがトイレにいて、銃声に気づいていないというのはちょっと不自然だな、とも思いましたw なのにダンの悲鳴に気づくんだ、とw

2人は、レイモンド・ファンが犯人だとは最初から思っていない。(いくら負けても金持ちでそんなリスクを冒す必要はない)

強盗に遭ったとはいえ、現場を片づけたのは「違法賭博の跡を残したくなかったから」。

やっぱり、悪が悪を呼んだとしか思えず、同情は出来ないのでした。

ダンは良い人そうなので、セレブと接点があったばかりに事件に巻き込まれてしまったという感じで、可哀想でした。

あとこれを言っちゃあお終いなんですが、殺すつもりがなく強盗に入る場合はマスクしてくださいw
それで少なくとも顔バレは防げますのでw



そして、フリンの怪我!
シャロンのモリーに対する「アンタうちの男に怪我させてくれた女よね」な感じが面白かったですw

改めて見返していると、この怪我でフリンとシャロンの交際の進度(深度でもいい)がぐっと早まったって感じがしますね。

怪我自体は決して良い事ではありませんが、きっかけとして大きな働きをしているのは確か。
良くできているな~!!


同じように改めて気づいた事として、グローブ判事はツンデレですねw

ラスティが恵まれすぎていて、羨ましい!!

でも、悲惨な過去があってこそなので、ただ「恵まれている」では片づけられないんですよね。
静かに、いろんな事が動き出す回、でした。

次回はこちら

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(文:ジェーン洞)


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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