パーソン・オブ・インタレストS3#6「警戒/MORS PRAEMATURA」

2017/02/23

NY Simoom サスペンス ジェーン洞 パーソンオブインタレスト パーソンオブインタレスト シーズン3

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あらすじ

ティモシー・スローン


マシンから番号が出た。
遺産管理局の調査員ティモシー・スローン。
リースは連絡が取れなくなったショウを探している為、フィンチがスローンの新人同僚となり、張りついていた。

スローンは調査員としては優秀で、刑事になりたかったが銃が上手く撃てず警察学校を落とされていたという。

フィンチは、スローンが自分の担当ではないジェイソン・グリーンフィールドの調査案件に強い興味を持っている事に気づく。
そして終業後にベアを連れて後を付けると、ジェイソンの自宅へ入って行った。
フィンチはドアの隙間から、スローンが腕時計を盗むのを確認。
そして、ベアと共に中に入りスローンと対面し、何故そんな事をするのか尋ねると、盗んだわけではない、という。

ジェイソンとスローンは、血の繋がらない兄弟のような関係で、スローンの親が里親になっていたのだった。
腕時計はスローンの両親が18歳の時に送った、家族としてのメッセージ入りだった。
だが、ハッキングにのめり込んだジェイソンはハッカーとつるむようになり、次第に音信不通になっていたのだった。

麻薬の過剰摂取で死んだと記録にあったジェイソンだが、そもそも両親が薬中だったせいで家が火事になった事から里親の元へ行っていたので、薬に手を出すはずがない、とスローンは言う。

さらに、部屋を見れば分かる、と。
薬物中毒者の部屋だったら、とっくに薬代で高価な家財道具は無くなっているはずだ。
反対に、ハッカーという割にコンピューター、タブレット、携帯が見当たらない、と指摘し、フィンチも次第にスローンの言い分に納得し始める。

そして電子レンジの中で溶かされたUSBメモリを見つけると、フィンチの出番だ。
その場でノートPCに繋ぎ、データの一部が残っているのを見つける。

「抜けようとすれば奴らに殺される」

Eメールのようだが、奴らとは一体?

スローンも上着のポケットからメモを見つける。

1274 Chambers Street NewYork, NY10007
#117

フィンチがすぐに調べ貸倉庫の住所だと判るが、この存在については報告書には載っていなかった。


ショウとルート



ルートによって連れ出されたショウは、車の中で目覚める。
ルートはマシンによって任務が与えられ、その1つにショウと組めと言われたというが、ショウは信用しない。
そもそもマシンは、政府とフィンチにリストを送ってるのに、と指摘すると第3のカテゴリーが出来たと言う。

ルートは信用させる為、ショウの幼い時の事故の話をするが、父親の話はやめて、とショウを怒らせる。
これでは効かないとわかると、協力してくれないと誰かに破壊される、罪のない人々が死ぬと脅し、ショウは仕方なく協力する事に。

その頃リースも、向かいのビルの監視カメラからルートがショウを連れ去っていた事を突き止めていた。


貸倉庫


貸倉庫の借主ジョン・グラヴァーを調べると、ジェイソンらしき人物と他に数人が出入りしていた事が分かる。
ジェイソンが死んだ翌日に、奴らは倉庫を空にし、天井まで洗浄をしていたらしい。

貸主のIDはないが、1年分を現金で前払いしていた。

多分ジョン・グラヴァーという人物は存在しないのだろうとフィンチは言い、他にも似たようなケースで借りられている倉庫がないか調べ、ブルックリンにあるのを見つけた。
ジェイソンが死んだ翌日から借りられていた。

名義はサミュエル・マイルズ。

これら2つの名義から、どちらもアメリカ独立戦争の将軍だと気づく。
何かあるに違いない、と貸倉庫に急ぐ2人。

仕事柄、バールやキーカッターを持っていたスローンが鍵を開けて倉庫の中に入ると、やはり中は空だった。
しかし、スローンはホコリから壁際を動いた跡に気づく。
同じく車に積んでいたUVランプを持ち出して暗闇に光を当ててみる。

すると、壁一面に文字が書かれているのを発見した。


フィンチは驚きながらも感心していた。
盗聴されずに連絡が取れる掲示板だったのだ。
だが、内容は暗号の為すぐにはわからない。
スマホで写真を撮るフィンチ。

そんな中スローンが、スプリンクラーの違和感に気づく。
他の倉庫のパイプとはつながっていないのだ。

さらに、モーターのようなものが設置されているのに気付き、監視カメラも見つける。

その瞬間、シャッターが閉じ、ベアを外に残して閉じ込められてしまった。
そして、スプリンクラーが作動し、壁の文字が流れ落ち始めるが、液体は水ではなくガソリンだった。

点火装置が作動し始め、慌てていると外側からシャッターを切るカッターの刃が突き刺さる。

リースが助けに来たのだった。危機一髪で大爆発に巻き込まれずに逃げ出せた。


マシンのままに


ショウはルートに任務について尋ねるが、ルートはもうすぐわかる、としか言わずショウを連れ回す。

ダウンタウンの交差点で、馬の彫刻を指差し「次にこの像を見たら"激突"と思って」。
その側のベンチの下に、保険だと封筒を貼りつける。
地下道へ入り、ショウにお手製バーナーで鉄の柵をカットさせる。

何をするのか言わなきゃ帰る、というショウに実は、指示が出るのはいつも1秒前で、ルート自身も全体像を知らないと言い出す。
分かる事はあなたが必要な事と言われ、呆れて仕方なく言われた通りにする。

次は、あるマンションの部屋の前に来て、ピッキングを頼まれるショウ。
簡単に開けて入ると、殺風景な部屋の奥から男が出てきてショウと取っ組み合いになる。
お気軽に傍観していたルートがスタンガンで止めを刺す。

この場所がCIAの引き渡し場所だと気づくショウ。

ルートは電話をかけて、パッケージの受け渡しにCIAを呼び出した。

そしてショウにマスクと結束バンドを渡して、自らがパッケージになろうとするのだった。


ピーター・コリアー


セーフハウスで合流したスローンとフィンチとリース。
フィンチは以前、似たようなコードを使っていた事からピーター・コリアーを導き出した。

プライバシー侵害に反対する組織の一員。
邪魔者は容赦なく消す。
恐らくジェイソンも組織のメンバーだったのだろう。

USBのメモリからジェイソンが、「アトラス・セヴン」という有名ハッカーだったとも分かった。
ハッキングの標的が政府やデータ収集起業であった事から、コリアーに目をつけられ一度は手を組んだが、抜けようとして殺された。

次なる標的はスローン。
ジェイソンの事を調べたせいで、組織を知り、ハチノスをつついてしまった。

フィンチとリースは、スローンを守る為暗号を解いてコリアーらの先回りを狙う。

解読キーを探す為、ジェイソンの家に行くリースとスローン。

スローンの記憶からジェイソンがよく使っていた隠し場所で、「アメリカ独立戦争の歴史」という本を見つける。

この本から暗号のアルゴリズムを見つけ出そうとするフィンチ。

その瞬間、ジェイソンの家の窓に何かが投げ込まれ、突入が始まりコリアーの一味がスローンを連れ去っていった。

だが、フィンチも暗号を解いていた。

「ジェイソンの殺害は今夜だ」


ルートとジェイソン


自らをCIAに差し出し内部に潜り込んだルート。
収監された隣に、しばらくすると死んだはずのジェイソンが送られてくる。

このジェイソンこそが、マシンの狙いだったのだ。
ジェイソンは組織から抜け出す為、CIAを頼った。
保護の見返りに組織の情報を話す約束だった。
だが、CIAはジェイソンの死を偽装し、尋問施設で質問攻めにしていたという。


ルートの担当諜報員に成りすまして潜入しているショウも、ハラハラではあったが、ルートを介してマシンから必要な情報を聞いており、ギリギリでなんとかなっていた。

さらに次の場所へ移送されるというので、ショウも移送車に乗り込む。
ルートは、移送車の中で結束バンドを外し、ジェイソンを助け出そうとする。


激突


フィンチは、CIAに出頭したジェイソンが1時間後にコリアーに暗殺されると、リースに告げた。
恐らくスローンも一緒に消すつもりなのだろう。

その場所がダウンタウンの交差点だと分かり、リースが向かう。


その頃コリアーはスローンを連れ去ったバンの中で、ジェイソンに家族が居た事に驚いていた。
スローンは知り過ぎたといい、採決の結果殺すと言うが、その前にリースとフィンチの事を訪ねた。
知らないし、何故助けられるのかもわからない、だが確かなのはジェイソンが仲間を間違えた事、お前らが殺したとスローンが返事すると、まだ殺していないと言う。

そしてダウンタウンの交差点に着くと、これから忙しくなるからとスローンを殴って気絶させた。

その頃、リースも到着し、コリアーのバンを確認していた。

同じく、移送車のショウも交差点を通り、昼間に見た彫刻を見て「激突」と呟いていた。

そんな2人はすれ違い様にお互いを確認していると、コリアーがバンの中で「今だ」と呟き、走る移送車にホームレスがカートをぶつける。

移送車は路駐している車に激突した。

まるでそれが合図のようにコリアーの手下が銃を持ってバンから登場し、リースと撃ち合いになる。

衝突の衝撃で、移送車の中で倒れていたルートが目覚めると昼間にベンチに仕込んでいた保険を取りに走る。
中からマシンの声を聞く為のイヤホンと銃を出し、移送車に戻ってジェイソンを連れ出す。

スローンも気絶から目覚め歩き出し、ショウは事故った車のドアが開かずに外に出られず苛立っている。

そんな混乱の中、スローンとジェイソンがお互いを認識する。だが、ジェイソンはルートに、スローンはコリアーに連れて行かれて、すぐに離ればなれになる。

窓を突き破り、やっと車から出て来たショウ。

リースとやっと再会するが、交わした言葉はただ一言。

「(スローンとジェイソンをそれぞれ)助け出さないと」

ショウは、移送車の中を見るが2人はすでにいない。
そして、あの昼間に来た地下道の入り口が開いているのに気付く。


地下道


ルートがジェイソンを地下道に導いている。
なぜ、ティム・スローンがあの場にいたんだ、と驚いているジェイソン。
スーツの男がいるから大丈夫、というルート。

そして昼間に切り込みを入れておいた鉄柵を開け、新しい身分と250万ドル入り口座の暗証番号を渡し、行き先を告げる。
ジェイソンが、柵の先に行くとまた開いているとは分からないように柵を閉じる。

何故俺を助けたと聞かれるが、知らないの、と言うルート。

「きっとあなたは必要な人なのよ」

背後に人の気配を感じ、銃を向けるとコリアーの一味だった。

すでにジェイソンは居ない。
何処へ行ったと聞かれ、笑みを浮かべるルート。

さらに奥にショウが来て、敵を一掃する。

「来てくれると思った」

完了よ、と言われると良かったと言いながらショウはルートを殴り倒し、やっと清々しい表情になった。

ヴィジランス


リースはスローンを人質に取るコリアーと対峙していた。
何者だと尋ねられ、あんたに背中を撃たれたお返しに来た、と言う。

コリアーは何故毎回ヴィジランス(組織)の計画を嗅ぎつける?
と組織名を明らかにした。

忍耐強いからかな、というリースに「活力と忍耐がすべてを克服する」とベンジャミン・フランクリンの言葉を返すコリアー。
そろそろ次のアメリカ革命があってもいい頃だ、と言う。

ここで終らせると言うリースに、私を追えばスローンは死ぬと言って、スローンの大腿動脈を撃ってコリアーは去って行った。


カーターとマイク・ラスキー


「支払が遅れて悪かった」
カーターは車中から、ラスキーがモロゾフという馴染みの店主から金を受け取るのを盗聴していた。
車に戻ったラスキーが持っていたのは、札が詰まったタマゴケースだった。
HRへのみかじめ料の受け渡しもラスキーの仕事のようだった。
カーターはラスキーにいつも通りに届けさせ、金の流れを突き止めようとする。


その後、シモンズに言われてモロゾフの店に行くラスキー。
だが、店には鍵がかかっており、周囲を見回すと店員らしき男を見つける。
近づいてみると、影から現れたのはシモンズ。

モロゾフはみかじめ料をピンハネしていたらしく、すでにシモンズが始末をしていた。
ラスキーはモロゾフとは付き合いが長い事から、ピンハネを否定するが、シモンズは新米のお前には教訓だけで許してやる、と言う。

「知り合いと信用できる奴は別物だ。こいつ(店員)は信用できる」
そして、教訓はこの後だ、とラスキーにモロゾフの遺体を埋めさせる。

「2メートルだぞ。ズルするな」

翌朝、車に乗り込んだラスキーに良く眠れた? とカーターが聞く。

ラスキーはすぐに返事をせず、何か思い詰めていると突然ミハイル・レズニキーだと本名を言い出す。

そしてロシア人は署内に12人いると言うと、カーターはHRが自分達に忠実な警官を署内で育てていると気づく。
ロシアン・マフィアとの関係を深める為に。

モロゾフが渡した金はHRが溜め込んでいてかなりの額になるはずだが、用途は謎だった。

酷い事が起きそう、とカーターが言うと友人を土に埋めるよりも? と希望のない目をしてラスキーは言った。


ルート


セーフハウスの奥、フェンスの中にルートは居た。
足には発信器がつけられている。
マシンとのコンタクトを遮る為に、フェンスは電場を遮っている。

顔を出したフィンチに、「これはマシンが望んでいない、怒りに触れるだけよ」と言うルート。
しかし、フィンチはすでにマシンと交信できないルートに

「マシンがこれを望んでいないと何故断言できる?」

と言い、フェンスに鍵を掛けた。

つづく。


かんそう


今回は、作り込まれていて面白かったです。
ネタも、謎の組織ヴィジランスが再登場したり、マシンが2つのチームに同じ事件を解決させるという、新たな動きを見せたり、がっつりメインストーリーでしたし、盛り沢山!


最初は何の意味があるわからない、激突とか保険、地下道などの要素が後々、すべて下準備として生きてくるという、伏線回収とあっさり片づけるのが勿体ないようなパズル感でした。

組織が掲示板として貸倉庫を使っているのも、カッコいい!

ヴィジランスとフィンチ達、実はどっちもどっちな気がしているワタクシ。
少々過激だけど、どちらも悪を退治してる訳ですから・・・。

ただ、組織を抜けようとしたらコロス!
というのは、やっぱ悪の組織か~。

いずれはヴィジランスとフィンチ軍が手を組んで欲しいなんて思ってるんですけど、どうなんでしょw

そして、コリアーはリースを撃っておいて、まったく覚えていなかったのねw
やっぱり最近影薄いって事?w


そんなリースがショウさん探しで忙しくて、現場に出て行ったフィンチですが、これ絶対スローンが実は悪者で、フィンチやられる!! って超ハラハラしてましたw
特に倉庫で2人きりになった時には、ほらーーーって思ったけど、しっかりベアも居たので、あれ、大丈夫かな? と。

ところが、スローンは悪人じゃなかったけど閉じ込められちゃった時には、やっぱり来た!! でもベアは!! と思ったら、ベアだけ外に居てノー被害だから、ほっとしつつもわろたw

フラフラされているとちょっと怖いルートもあっさり捕獲できたので、これからどうなるのか・・・。

ある意味フィンチ軍はこれで全員集合って感じ?

カーターの追うHRは、若者マイク・ラスキーがなんだか揺れ動く乙女状態になってますね・・・。
シモンズは先週リースとのタイマンでパトカー来てたけど、あれは結局仲間が来たってだけだったのかな。
しれっと悪徳警官続行してました。

こういう複雑な話は文字にしても、力不足と説明満載であまり面白く伝えられないのが、申し訳ないです。

特に最後の交差点に集結する所は、おおおおーって感じになりました。
ちょっとした群像劇でもあったうような、贅沢な回でした。

(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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