あらすじ
2024年8月16日~日本初放送(全22話)
発砲事件
夜、自宅にいたバージェスは車のバックファイアの音で撃たれた時のトラウマが蘇り、持っていた食器で手を切るほど怯えてしまう。
その様子にマケイラはもちろんルゼックも心配して怖くなった。
翌日すぐにセラピーに行くが、PTSDではないかと言われて受け入れられずショックを受ける。
迎えに来たルゼックにはただ順調、としか言わなかった。
そのままルゼックと歩いていると発砲事件に遭遇する。
黒い服の男が銃を持っていたという情報から駅のホームまで追うと、被害者であろう胸に血のついた少年が電車に乗り込んだ。
バージェスとルゼックも同じ電車に乗ってバージェスが負傷者を、ルゼックが容疑者を捜す。
負傷者
車両の奥で負傷者を発見するが、呼吸が浅く声をかけてももう満足に話せない状態だった。
「奴が……ここに。カリフォルニアに行ったと嘘を、本当は行ってなかった」
犯人も列車に乗っている。
突然、列車が急ブレーキで止まり、パニックになる中、銃を持った男は外に逃げ出した。
ルゼックが男を追う間も、バージェスは負傷者の止血をしながら側を離れず、車両に残る。
だが外の銃声が耳に入るとまたパニックを起こしてしまい、バージェスも負傷者の隣に倒れ込んで苦しんだ。
取り乱すバージェスの声にルゼックが列車に戻り、落ち着かせたが負傷者はすでに死んでいた。
しばらくして到着したチームと合流すると、バージェスは落ち着いていた。
心配するルゼックに耳を貸さず、ただ犯人を見つける決意をし何事もなかったように仲間の前に出て、状況説明をする。
だがわかっていることは、カリフォルニアに行ってない、と言ったことくらいで、2人の顔は防犯カメラの顔認識にもヒットしなかった。
手がかり
バージェスは一人で遺体安置所に向かった。
検死を待つ間もずっと息を整えていた。
遺体からすぐに手がかりとなるような特徴はなかったが、バージェスが衣類を調べると空港の荷物につけられるバーコードの切れ端が見つかった。
下4桁をメモして見事に身元をつきとめる。
ジェイミー・バグリー、18歳ミネソタ在住だった。
そのデータから身内を表示していくと叔父のアーロン・バグリーが容疑者だとルゼックが断言した。
カリフォルニア
バグリーの自宅へ夜侵入するが、バグリーは不在で赤ん坊と妻マリーンだけが寝ていた。
妻はアーロンの居場所をわからない、と言い口を閉ざす。
「出かけたけど行き場所はしらない。ジェイミーはここに来たことはない」
マリーンは赤ん坊を抱かせて、と気にかけた。
ところがジェイミーのスーツケースと荷物などが隠しもせず、乱雑に置かれている部屋を発見する。
財布やIDも残っており、ここに来たのは明らかだがバージェスがその部屋に違和感を持った。
「随分殺風景ね」
衣類もほとんどない。バージェスはピンと来た。この家にはもともと赤ん坊以外の男の子がいると。
「長男はどこ?」
するとルーカスという少年は、親戚の家に遊びに行っていると言う。
「カリフォルニアよ」
それを聞いてバージェスはすべてを理解した。
「ルーカスはカリフォルニアに行っていない。ジェイミーはルーカスの部屋を見てそれに気づいてアーロンに殺された」
ルーカス
手がかりを得るため自宅周辺を調査すると、ゴミ捨て場のような物置の奥でバージェスが隠れた空間を見つける。ルーカスはそこに閉じ込められいたのだろう。
まだ新しい血痕が残されていることからルーカスは生きている、と捜索を急ぐ。
妻は何か言えば共犯になると、口を閉ざしたままだった。
近隣の人は、弟の誕生からルーカスを見ていないという。学校にもカリフォルニアの親戚の家に行ったと伝えていたが、親戚はいない。
ルーカスとジェイミーは親しく、ジェイミーはアーロンに連絡をしてたが、不審に思い不意打ちで訪ねていたのだった。
するとアーロンの運転する車を発見したという連絡が入り、バージェス達は後を追う。
バージェスがアーロンのトラックを発見するとすでに無人だった。
周辺を捜索すると古井戸から助けを呼ぶ声が聞こえる。
ルーカスは無事だったが怪我をして、水の中に入っていた。バージェスも井戸の中に入ると、アーロンが上から発砲して入り口を塞いだ。
銃声と暗闇に井戸の中で発作になりかけるバージェス。
なんとか落ち着いて無線を使おうとするが、手が震えて水の中に落としてしまう。
スマホで連絡を取ろうとするも圏外だった。
ルーカスを助けるという強い意志でなんとか気を取り戻し、梯子を上って、重しの乗った蓋を押し退け外に出て助けを呼んだ。
飛んできたルゼックがアーロンの死を伝え、井戸の中に入る。
バージェスは井戸の側で過呼吸になっていた。
再び、セラピーへ行く。
「今の私はなりたい自分と違う」
ルーカスを危ない目に遭わせてしまった。
「このままでは現場を外されてしまう」
家族も仕事も失いたくない。
一緒に克服しましょう、というセラピストに今度はしっかりとうなずいた。
つづく
かんそう
バージェスの取り乱した時の演技が本当に見ていても苦しくて……。
常に重いPDの中でもトラウマで苦しむ姿は、最終的には自分との戦いで悪人が存在しないので責任転嫁ができずキツいですね。
バージェス頑張って! としか言えない。
最初の列車のシーンも緊迫感や迫力があってもしかしてこのまま列車内でバージェスとルゼックだけで終わるの? って思うほど力入ってました。
ただ今回はやっぱりバージェスのドラマがメインだったので、事件自体は駆け足で処理されていくのが勿体なかった!!
あの妻なんなの? アーロンよりもサイコパスじゃない?
なんで長男を閉じ込めてて平気なの?? てかジェイミーが気づくほど部屋が殺風景って、いつからアーロンのこと虐待してたの?
そもそもルーカスのことを殺す気ではなかったのなら、それを知られたくらいでジェイミーをめっちゃ街中で撃って殺そうとする??
と突っ込みたくなる要素だらけなんですけど!!
でもPDというかシカゴシリーズは比較的、事件メインというよりは事件を通じて登場人物のキャラクターを浮き彫りにしていく、ヒューマンドラマ味が強いですもんね。
なので、面白い事件だと勿体ない~ってなることもあるあるです。
最後はバージェスが前向きにトラウマ克服に取り組むっていう光で終わったので、この先はもう早々トラウマシーンが出てくることはない……と願いたいです。
6 件のコメント:
キム・バージェスの回でした。
バージェス主役の回は、観ていて力が入ります。
不思議だったのは、あの井戸に落とされた子は、アーロンと妻の子どもじゃないのかというところです。赤ちゃんは実子みたいでしたが、あの子は誘拐されてきた子?でも、誘拐にしては、ジェイミーと仲の良い従兄弟同士みたいに言ってたし。自分の子をあんなふうに殺す?
その謎が結局最後までわからず、とにかく助かってよかったですが、ちょっとモヤモヤ。しかも、特捜班のアダム以外のメンバーはほとんど気配を無くしてたし。
以前は、誰かを中心に置いても、他のメンバーたちもサポートをしっかりしていたし、そのあたりの配分が最近は極端になったなと感じます。
まさに事件も含めてもったいないと思いました。
バージェスはホントに演技が上手くて引き込まれました
そして事件はよくわかんないまま終わってしまいましたね・・・
気になったのがなんでトレス不在だったの?
研修なんて必要だった?
中の人の都合なのか
とにかく来週は元気に登場してほしいものです
事件の顛末はちょっとモヤモヤしましたが、
バージェス視点でのドラマは異質でも見応えありました。
彼女はパトロール警官の頃から特捜班を希望していましたが、
他の部署でなく特捜班にこだわるのはなんでだろう?
とふと思ってしまいました。
親も警官で新人の頃にオリンスキーにスカウトされてずっと特捜班のルゼックには理解できていないだろうな。
ルゼックは気づくと特捜班の一番古株なのに良くも悪くもあんまり変わらないですね(笑)
エリオさん
本当にあの事件、さらっと流すには「え?どういうこと?」って気になりすぎでしたよね!
あー実子ではないから~みたいな理由は確かにありそうですけど一切そういう情報もなかったですよね…
ほんと気になりすぎましたね!!
Mjgappaさん
そうでした!バージェスの?熱演ですっかりトレス不在のこと忘れてました!!
連続ドラマだとこの回だけあの人お休みか~みたいなことはあるあるだと思うんですけどああやってわざわざ?不在の説明するのもなかなか珍しい気がしましたw
しかもその代わりが来るっていうからそっちが何かドラマに絡むのかなと思っていたら一切関係なかったですしね。
研修と言う表向きで潜入の新ストーリーの仕込みなのか、本当にただトレスがお休みだっただけなのか。
次回以降元気に出てきて欲しいですよね!
SAWAさん
確かに!
ルゼックは特捜班では異質な存在なのかもしれませんね。当時はオリンスキーがパイプとして存在していて異質感もあった記憶があるんですがいなくり、時間経過ですっかり特捜班の人って印象になっていたんですが、言われてみればルゼックはずーっと浮いた存在なのかもしれませんね。ただ特捜班自体が他人にかまっていられる余裕がなかったり精神的大人が多いから悪目立ちしていないだけなのかもしれませんね。
バージェスの拘りも今となってはよくわからないですよね…当初はやっぱり花形?へのあこがれみたいなそんな気持ちもあったのかなぁ?
トレスのような明確な理由があった記憶はないですね。
マケイラがいて家庭のような生活があるならなおさら、危険な仕事にしがみつく必要ある?ってなりました。
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