【最終回】Simoomのクイーンズ・ギャラリー【タッカンジョン １０話】(Netflix)

５０年後。
ベクジュンは７８歳。デビュー５０周年の売れっ子シンガーソングライター”イエローパンツ”になっていた。
仁川での最終公演に集まった人たちの中に、ベクジュンはミナの姿を見つけた。

あの日、ミナを宇宙人に託したソンマンは会社を社員に譲り、１０６歳まで長生きするために過ごすことにした。
ベクジュンに音楽の道を示したのもソンマンだった。

ベクジュンの前に現れた少女はミナではなかった。
タッカンジョンを手にした彼女は、祖母がイエローパンツを好きだったと言い、２人はタッカンジョンを食べ合った。
報道されたその姿に世間は、人類愛と反戦の詩人にノーベル平和賞をと称賛した。

テマンは７５歳。”モドゥン機械”のCEOになりあの機械によく似た形状の「モドゥン睡眠」を開発した。

ベクジュンが目を覚ますと宇宙人がいた。ミナはタッカンジョンのままだった。
故郷に戻ったところ、大量破壊兵器を理由に地球への旅行が禁止され、機械も全て廃棄されたのだと言う。
唯一残ったのは自分の機械だけだが、充電にあと１日必要なのだと。
更に５０年かかってはミナは天涯孤独になってしまう。
申し訳なく思う宇宙人は、望む日に戻れるという機械を差し出す。しかし代わりに今までの記憶は失ってしまうらしい。
ベクジュンは隠居したソンマンを呼ぶが、ミナ（タッカンジョン）に会う事なく死んでしまう。
ベクジュンは、ソンマンとミナがまた会うことを想い、ミナがタッカンジョンを持って現れたあの日あの時に時を戻すのだった。

(おわり)