あらすじ
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封鎖された和平会議
長い間確執のあるサンドバル家とモンターニョ家を結ぶ和平会議がサンドバル家のマイアミの別荘で開かれた。
鉱山を所有する両家は、過去にサンドバル家が鉱山事故を起こした際にモンターニョ家の家長を死亡させていた。
それをきっかけに報復がループし宿敵同士となっている。
鉱山の安定操業のため管理を申し出たレッドが仲介となりこの日を迎えた。
レッドを含め、8人でテーブルを囲む。和平は決して簡単に行きそうな雰囲気ではなかった。
食事中、乾杯をすると主催のビセンテがアナフィラキシーショックで苦しみだして死んでしまう。
アレルギーがあるからと一人だけサイダーを飲んでいた。
ところが介抱していた兄弟までも倒れ込んでしまう。
その様子から思い当たることがあるレッドは救急車も呼ばず、その場を封鎖させた。
雇われの殺し屋「ヨモギ」に毒を仕込まれた、とレッドはデンベに連絡をした。
この和平に反対する者がいるらしい。
ヨモギ
ヨモギが使う毒はほとんど検出できない。
そして毒そのもので殺すわけではなく、免疫システムに働く物質でアレルギー反応を誘発させる。被害者は微量のアレルゲンでもショック症状を起こす。
ヨモギは大勢を狙うことでその標的を隠す。
「彼が犯人なら我々はもう物質にさらされている」
何が引き金になるかわからない。だからレッドは窓を開けることも禁じ、部屋を封鎖した。
真の目的
レッドは科学捜査の達人としてハービーを現場につかわせ、解析を急がせる。
そんな中、言い合いから首を掴んだ接触が引き金となり、また一人犠牲者が出た。
今度は敵側の家長、ラウールだった。
被害者が両家から出た。
「和平を急ぐんだな。両家のみな殺しを狙っている者がいる」
全身防護服になったハービーは犯罪者たちにも怯えながら作業をし、ヨモギの化合物を突き止める。
この事件を読書会で読む本だとハービーから聞いたレスラーは、「ロミオとジュリエット?」とつぶやいた。
ガブリエラ
ハービーの防護服姿を見てビセンテの娘が声をかけてきた。
まだ父の死を知らず、事件の事も知らないビセンテにハービーがガラスのドアを閉めて伝える。
「入ってきちゃだめだ」
ビセンテが死んだと話を聞いても信じられない。
部屋の中の様子を見るガブリエラの視線にレッドは何かに気づく。
次に窓を開けた男が死んだ。
レッドは、敵側で唯一の生き残りとなったラウールの息子マイケルに声をかける。
「君はリストに入ってないな?」
「欠席になったティトの代わりに急遽出席を」
レッドはマイケルに家長の指輪を渡した。
シェフ
成分のリストから製薬会社を当たるも、基本の成分が特許切れのため多くの会社が使っており、ヨモギの特定には難しかった。
ならばとシェフの話を聞く。全員の共通項でもある。
シェフはレッドも信頼するお気に入りで、ヨモギについても知らず関与は否定した。
「出張シェフはすごく緊張したわ。ビセンテとティトが目の前で言い合いをしてた。それに料理のせいじゃない。私はすべての料理を味見してるのよ。料理が毒されてるならもう死んでる」
ティト
和平に反対していたことでティトはドタキャンしていた。そのことからレッドはティトが犯人だろうと目をつける。
ティトの居場所は仲間も知らなかったが、マイケルが知っていた。
「尾行をしていたんだ。親父が念のためって言っていたが本当に役立つとは」
デンベとシーヤがティトを見つけると、ティトはファミリーの死に驚いた。
実は隠れていたのではなく、ビセンテに欠席しろと命令されていたという。
「反対なら出るなって」
その言い争いをシェフが見ていたのだが、その時興奮したティトはキッチンにあった皿を素手で割って傷を負っている。
手錠をかけようとデンベが腕を掴んだ時、ティトが苦しみだし倒れた。
ティトも被害者だった。
毒の共通点が食事でもないことが判明した。
そしてデンベが気づく。
共通項が「皿」であることを。それを聞いたレッドは納得した。
給仕係は全員手袋をしていた。ビセンテの優雅さへのこだわりだと思っていた。
ハービーから給仕係に誰からの指示で手袋をつけたのか確認させる。
真犯人
真犯人はガブリエラだった。ガブリエラとマイケルは隠れて付き合っていた。
ガブリエラにとって、恋人のマイケルが会議に出席しているのは予想外だった。
幸せを邪魔する存在をみな殺しにするつもりだったとレッドがガラスのドア越しに追及する。
「私は和平を望んでいるのに?」
「君は失敗すると思ったんだろう。そしてターゲットは私で、周囲は巻き添えだと世間を想わせようとした。誰も君が犯人とは疑わないだろうとね」
ガブリエラはすでにヨモギに連絡を取っていたが、返事がなかった。
マイケルを助けたい。
ガブリエラから物質の入っていた空きビンの画像を入手し、そこから1社を突き止めヨモギの正体、ハリス博士を逮捕した。
和平
すべてが明らかになり、生き残った両家の若者たちをレッドが和平に導く。
だがマイケルはガブリエラのしたことが理解できなかった。
私たちのため、というガブリエラに「最低だ」と告げた。
レッド
逮捕したハリス博士から、解毒剤の必要がないことを聞く。
「死にたくなければ無菌室にいることだな。24時間もすれば排尿されて消える」
ところがレッドはその数時間を待たずに外に出て消えてた。
レッドが命をかけても行かなくてはいけないのは、アグネスのバレエの発表会だった。
レッドが消えたせいで、クーパーはその発表会には行けなかった。
その腹いせに、いつもされている自宅への侵入をし返してレッドを驚かせた。
ジョナサン
断薬して2か月を喜ぶレスラーと立法省のジョナサン。
妻とも上手く行き、今では妻の次にレスラーが大事な存在だという。
ところがジョナサンはハドソンの知り合いだった。
ハドソンに呼び出され、レスラーがレッドと組んでいると聞かされる。
「探って欲しい」
当然、友人だし信じられないと一度は断るが、ハドソンから「レスラーの元恋人は悪徳捜査官のエリザベス・キーンだ」と聞かされる。
悩んだジョナサンはレスラーに探りを入れ、それが真実であることを知った。
そして決心をする。
ハドソンに協力することを。
かんそう
レスラーのロミオとジュリエット発言で、ははーん、となりました。
物語のメインストーリーが進んだ……とは思えないですが、それでもレッドのレッドらしい姿が堪能できると思えば悪くないエピソードでした。
ただレッドがアグネスのためとはいえ、生き急ぐ姿はファンとしてはあまり見たくないですね。もちろん最終回を前にこれでレッドが死ぬわけないっていう、絶対の前提があって見ていますけど。
そして作中クーパーも言っていましたが、アグネスが大事ならそのアグネスを悲しませるような行動は控えた方がいい……、ほんとそうです。
レッド側には一見分かりやすい動きはなかったんですが、レスラーにありました。
レスラーが面倒見てる人、ジョナサンって言うんですね!
同じような業種とは言われていたので、どこかでつながってくるとは思ってましたけど、ハドソン側か~!!
今回は素直に見ればジョナサンがハドソンについたことになりますが、実際逆スパイだったりしないかな~と希望的観測。
レスラー、ジョナサンに裏切られたらショックだろうな~。
マフィア版ロミジュリ、意外とロミオが真人間で極悪ジュリエットをバッサリ捨てていたのはスッキリしました!
どっちかというとブラックリストはガブリエラの方が相応しい??
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