あらすじ
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コンビニ強盗
どう報告するべきか迷っていたクーパーは、いまだウージン殺害の件を報告していなかった。すると、いよいよ痺れを切らしたパナベイカーから催促を受けてしまう。
状況を把握するため、シーヤにレッドがヘックスルートを使って何を削除したのか調べさせる。
そんな中、クイックストップというフィラデルフィアのコンビニに強盗が入った。
その時、たまたま生配信をしていた客の動画にレッドが映り込んでいるのを見つける。
レッドとは連絡が取れず、レスラーとデンベが状況を把握するためフィラデルフィアの現場に向かう。
人質
犯人とすれ違いになって、人質にならずに済んでいた女性にコンビニの中にいた客について確認をした。
店員は韓国系のジミン。配信者。年配の女性と中折れ帽の男性、そして野球帽の男性もいたかもしれない。
記憶はあいまいで、4人か5人ということだった。
レスラーとデンベは地元の警察が指名手配犯のレッドを見つけて逮捕しないよう、焦りながら手を回す。
レッドとの連絡は相変わらずつかないため、店に直接電話をかけた。
するとジミンが出て、横でわめく犯人の声がする。
「店に近づいたら撃つぞ!」
その後、地元警察と揉めつつもなんとか突入だけは押さえていたが、警察がしびれをきらすと中からジミンが顔を出して叫んだ。
「撃たないで! 奴は死んだ」
レスラーとデンベだけが先に入り、現場の確認をする。
ところが、人質の中にレッドの姿はなかった……。
証言
ジミンや客たちの証言によると、配信者のサミーが犯人を止めようと向かっていったという。
それでもみ合ううちに銃が暴発し、犯人を殺してしまった。
レッドもおらず、犯人の身元も判明し、もうここには用はない、とレスラーが立ち去ろうとする。だが、デンベが止めた。
犯人が握っていたのは木製グリップのブローニング・ハイパワー。レッドの銃に間違いない。
そして男性が見につけていたのも、レッドのハットとコートだった。
もう一度人質全員の話を聞くことにする。
状況に不自然な点はないが、目撃者の言う5人目がいない。野球帽をかぶった人物について尋ねると、女性が売り物のキャップに指をさす。
「あれ?」
陳列の状態から、確かに人と見間違える可能性はあった。
パナベイカー
オフィスにやってきたパナベイカーに、クーパーは結果を伝える。
「ダミーの郵便局にウージンは現れませんでした」
ウージンが行ったのは本物の郵便局で、クーパーたちが到着した時にはすでに遺体だったと。
パナベイカーは調べるまでもなくレッドの仕業だと確信し、呆れ、怒る。
「彼を野放しにする時代は終わり」
明日にでも司法長官に調査を進言するとクーパーを脅した。
「それではチームが終わる」
パナベイカーの出した最後の条件はレッドを目の前に連れて来ることだった。
「今日中よ」
真相
レッドがいたことは間違いないようだが、危機は逃れたと判断したレスラーたちが戻ろうとした時、クーパーからの連絡が入る。
「彼を今日中にパナベイカーに合わせないとチームが危機だ。レッドがいたと思うなら、レッドを見つけろ」
再びコンビニに戻り、完全に手の内を明かして再尋問をする。
ハットもコートも、レッドの物に違いない。人質たちは口裏を合わせてレッドの存在を黙っている。
「彼は何かで説得して、あなたたちに嘘をつかせている。でないと逃亡を助けた罪で逮捕しますよ」
するとジミンからレッドの存在を認め始めると、全員が話し出した。
犯人を撃ったのもレッド。
指名手配犯だから自分とは関わるなといい、裏口から出て行ったという。
「バス停を聞かれて教えた」
すでに周辺は包囲されていたはずなのに、と半信半疑になりながらも二人はレッドなら……と乗ったと思われるDC行きのバスの待ち伏せを本部に提案した。
バス停で待ち伏せしたのはシーヤとハービーだった。
事前にバスの運転手に、野球帽をかぶった客が乗っていることは確認していた。
ところが到着地点で声をかけると、まったくの別人だった。
真実
確かにレッドは人質たちに嘘をつかせていた。
レッドはコンビニの地下にずっと隠れていた。捜査も終わり、人気が去った夜。レッドは堂々と表のドアから店の外に出て借りていたレンタカーに乗り込んでいた。
人質たちを約束したバーで待たせ、手下に大金の入ったバッグを届けさせていた。
その頃、シーヤの調査も済み、レッドが自分を守る免責特権の資料まで消していたことがわかった。
FBIとレッドの関係の証拠が一切なくなっている……。
レッドとパナベイカー
夜、レッドは先回りをしてパナベイカーの自宅に侵入した。
「ハロルドから留守電が入っていた。緊急の用件だとか?」
「もう時間切れよ」
パナベイカーはもう尻ぬぐいはできない、とレッドを突き放す。
「明日司法長官にすべて話す。まずはウージンと手下を処刑した件よ」
レッドの手の中には、かつてパナベイカーが家族救出の際にレッドに助けを求めた時の録音データがある。
「ニューヨーク・タイムズにでも送ればいい」
パナベイカーの決意は硬く、犠牲も承知の上だった。
「過ちを償う覚悟はできてる」
するとレッドは端末をテーブルの上に投げた。
「何か誤解してるな。私がチームを助けるのは私が無理強いするからじゃない。彼らがいたほうが世界が良くなる」
ウージンの件は自分が蒔いた種だから自分で片付けただけ。
「後は好きにしろ」
そう言って去っていくと、パナベイカーはすぐに電話をかけて司法長官とのアポをキャンセルした。
シーヤ
クーパーからの指令で、全記録のアクセス権を得たシーヤはこれまで見ることのできなかった母親の死についての資料を見てしまう。
ハービーが出社すると、シーヤが茫然とデスクに座っていた。思わず大丈夫か、と声をかけるほどだった。
その理由は、母親の資料の中の自分が「養子」となっていたからだった。
そして出生証明書を取り寄せると、母親から聞いていた話と違い、コルカタで誕生したことになっていた。
さらに調べると、そのクリニックは存在しなかった。
ショックを受けるシーヤにハービーはよかったらDNA情報を照合しようか、と提案する。
だがその結果は母親と何の繋がりもないことを決定づけていた。
かんそう
レッドがアグネスにバーンズコレクションのカタログと、コンビニで買ったピーナッツバーをプレゼントしてました。それと置手紙。
カタログはアグネスが、行ったのに見られなかったと話していたから。
ピンキーって優しいよね、って軽く言ってますけどおじいちゃんが最強のダークヒーローだって知ったらアグネスどう思うんだろうw
今回は、なんとなく閑話っぽいエピソードに感じました。
つまらないわけではないですけど、ファイナルが迫っていると思うと先延ばし感があるというか、ちょっと一休みって感じで、何も進んではいないんですよね。
パナベイカーもわりとシナリオの犠牲が多いというか、かなりブレブレな印象があります。
今回も、あれだけ怒っていたのに急に気を変えるんだからどんなことをレッドに言われたのかと思いきや、別に……な感じで。
レッドはさすがにほぼブレがないんですよね。
最初から「悪い奴の逮捕に協力する」って登場した通り。ただそのやり方は、それぞれのやり方がありますね、ってだけで。
なのでパナベイカーが気を変える理由としては弱いというか、ただ単にパナベイカーのヒステリックさが強調されただけというか。(そんな上司嫌ですよね……)
おもしろかったのはレッドの愛用している帽子がボルサリーノなのは想像つきますけど、コートがロロ・ピアーナでレッドのお気に入りブランドだと明言されたこと。
かっこいい!!
今回のレッドは人質たちに大金ふるまって、義賊みたいなことしてるなーと思いました。
こういうファンタジー要素は大好きです!
人質になって命の危機を感じながらも、急に天からの恵みみたいな大金が手に入って、第二の人生始められるなんて、まさにドラマ!
でもどこの強盗現場にもレッドがいるとは限らないので、それがもう宝くじ当ててるようなものでした。うらやまし!!
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