あらすじ
3ヶ月前
リズ側から見たこれまでのおさらい――。
フライボーグ・コンフィデンスを使い、レッドの貸金庫からUSBを盗み、それをクーパーに渡す。
その情報によりレッドがN13だと証明できることを狙う。
そしてリズ自身はノルウェーのオスロでミスター・フレンチとの接触を試みていた。
亡き母、カタリーナが30年間逃亡生活を送れていた裏には、ミスター・フレンチの協力でネットワークを構築できていた、という事情があった。
「連絡したら助ける、と言ってくれた」
まったくの孤立無援というわけではなかった。
ところが約束をした場所にフレンチは現れず、代わりに彼の妻が非常事態だとリズ達に声をかけていた。
妻の話では、2週間前にフィリップはストックホルムへ行き、2日間の出張のはずが戻っていないという。
その数日後、ワシントンにいるという電話が来て、自宅は危険だからと隠し場所を教えられていた。
リズと会計士のスキップとアグネスはそこへ案内される。
フレンチの表の仕事はデータ管理会社の採用担当だった。
妻はフレンチの裏の仕事は知らなかったが、今回の件でうっすらと気付いていた。
「夫が話してくれたのは顧客の娘が困ってる、だけ。あなたよね?」
リズはレッドが先手を取って動いているとピンときた。
その日はそのまま泊めてもらう事にした。
ケイトの亡霊
その夜からリズはミスター・キャプランことケイトの亡霊を見るようになる。
ケイトはリズに失敗から学んだアドバイスをする。
「弱さを見せてはいけない。レディントンのように戦え。彼のように残忍になりどんな一線でも越えるんだ。敵の敵は味方だ」
タウンゼント
そこからリズはレッドの敵と手を組む事を閃み、タウンゼントをターゲットにした。
タウンゼントに接触する為、妹のメアリー・ブレマーを利用した。
まずメアリーを取り込む為に、フリーランサーを脱獄させてまで命を狙わせた。
そこを誘拐をしつつ助け、信頼を得て兄タウンゼントを紹介させた。
そしてタウンゼントの信頼を得る為、メアリーを殺した。
本当はリズはそれにはためらった。
だがケイトの亡霊が後押しをしていた。
「つらい決断だろうけど、やり通せないなら結果は見えてる。私はレッドほど非情になれず失敗した。同じ轍を踏んではダメ。レッドを葬りたければ同じくらい冷酷になるんだ。そもそも彼女は化学兵器の売人だ」
そしてタウンゼントと相棒関係になった。
だがタウンゼントはすぐにレッドを殺すつもりはなかった。
「アーカイブのすべてを吐かせてからだ」
タウンゼントは過去にマフィアに家族を殺された事が原因で不眠になっていた。
自分が寝ている間に子供2人が殺され、それを見ていた妻の叫び声で起きた。そして自分は妻が死ぬところを見せられた。
「お前の母親が盗んだ情報に人生を破壊された。この30年そう思ってきた。もし本当にレデイントンがN13なら本人に認めさせたい。アーカイブで何をするつもりなのか」
計画
そしてレッド拉致の計画が始まった。
リズはルディガーを半ば騙した形で無理やりレッドを裏切らせた。
「こんなの間違いよ」
まだ揺れるリズにケイトの亡霊が囁く。
「迷いは禁物だよ」
ケイトはリズが手首に火傷を負った夜に、レッドがその場にいた事を仄めかす。
「それは未来への鍵」
思い出したのは自宅の地下にトムが隠していた木箱の柄だった。だがその意味はリズには分からなかった。
そして目の前でデンベがさらわれた。
リズは止めようとしていた。
「デンベはダメ!」
だがケイトがそれを止める。
「これは契約上の手続き、ただそれだけ」
リズはタウンゼントにもクレームをつけていた。
「デンベは友達よ!」
しかしすでにデンベは逃げた後でモニターに映し出されたのは拷問台に乗せられたレッドの姿だった。
レッドが感じていたように、あの時リズもモニター越しに見ていた。
リズの横にはケイトも。
でもリズはレッドの拷問を見る事を避けた。
ズレ
そしてリズが知らぬ間にレッドにも逃げられていた。
リズとタウンゼントは方針の違いで言い争いをしていた。
すぐ殺して欲しいリズに、すぐ殺す訳にはいかないタウンゼント。
レスラーからのコンタクトからを受けると、ケイトに接触を止められた。
リズはミセス・フレンチの隠れ家に戻って居た。
そしてミスター・フレンチの死を知らされる。
「今日警察から連絡があったの。自然死だと言われたけど違うんでしょ?」
妻は夫殺しへの報いを願う。
「あなたが正義を行うの」
くじけそうになっていたリズの背中を押す。
「母親なんだからできるわよ。お母さんはあなたの為にすべてを捨てた。あなただって……」
「何故言い切れるの?」
「愛は必ず勝つからよ」
愛
リズはデンベの娘を利用して、デンベに盗聴器を仕掛けさせた。
デンベをレッドから救う為だという理由にして。
そしてレッドにアンという恋人がいることを知り、アンに接触していた。
車の事故を装い、偶然出会ったふりをして親しくなった。
その名前は「シンディ」。
疑う事を知らない素朴なアンは会ったばかりのシンディをいい人だと、すぐに信用していた。
リズはタウンゼントにも情報共有をしてレッドを襲わせた。
だが警察署を襲わせるつもりまではなかった。無関係な人を巻き沿いにしてしまう。
「それがどうした」
タウンゼントの背後にはケイトも立っている。ケイトの無言で責めるような目が嫌だった。
しかし警察署を襲撃したがまたしてもレッドに逃げられていた。
リズはタウンゼントに本心を打ち明ける。
「私には越えられない一線があるのは認める。だからこれからは1人で追うわ」
リズにはレッドを見つける自信があった。
タウンゼントには見抜けなかったトリックにリズは気づいていた。
何故なら自分でもそうするから。
そしてリズはシンディとしてアンの家に行っていた。レッドの行き先を聞き出そうと。
そこへレッドが顔を出したので、リズも驚いた。
「何故戻ったの? 正体を話すため?」
リズはアンを落ち着かせようとする冷静なレッドにイラついたようだった。
「あなたとケイトは私をナメてる」
「ケイトもいるのか?」
「見えるの?」
「ああ、見えなくても見える」
リズはアンに向けていた銃をレッドに向けた。
するとアンがリズから銃を奪おうと襲い掛かった。
リズによる反撃でアンは倒れる際に、テーブルの角に頭を強く打っていた。
レッドはすぐにアンに駆け寄り、救急車を呼んだ。
ケイトは無防備になったレッドを見て、その時が来たとリズをせっついた。
一生懸命アンに話かけ続けるレッドの背中にリズは銃を向けた。
「引き金を引いて終わりにするんだ。そうしないと人生を取り戻せない」
アンの頭から流れる血のシミはどんどん広がっている。
リズは引き金を引くのか――?
かんそう
懐かしいミスター・キャプランがこんな形で登場するとは。
私は複雑でした。
そもそもキャプランがレッド一派じゃなかったというのがいまいち……でしたし。
その流れを汲めば順当ではあるんですけどね。始まりが気に入らないからどうしても……。
それにしてもブラックリストでここまで丁寧なおさらい回をしてくれるとは。
相当メインストーリーがややこしいって言われていたんでしょうかねw
ただリアリティにありがちな途中に入る、単純な総集編回とは違って実はこの時リズ側はこうだった、というのがちゃんと新情報として入っているのはさすがでした。
でもその情報がまたしてもいつものリズ節を超えることがなく……。こんな揺れる人絶対リーダーに向いてないわ。
キャプランをレッド憎しの悪人に仕立て上げてまで今更リズの良心アピールする必要あるんだろうか?
そんな人にレッドを狙わせる意味って何なんだろう?
それこそ愛憎混ざる親子喧嘩みたいなもんじゃないですか???
とりあえずここ数日? のレッドとリズの動きは分かりましたけど、結局ストーリー的な新事実は見えてはいないまま。
んでどうせリズは撃てないんだと思うんですけど。撃ったところでレッドが死ぬ訳ないし。
でもアンが死んだらリズのせいでレッドはどうなるのかってのは気になる!!
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