LAW & ORDER:性犯罪特捜班/SVU シーズン22 7話 「落ちた信頼/HUNT, TRAP, RAPE, AND RELEASE」

2021/06/26

LAW&ORDER:性犯罪特捜班 LAW&ORDER:性犯罪特捜班 シーズン22 クライム ジェーン洞 リーガルドラマ

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あらすじ

Heidi Gutman/NBC | 2021 NBCUniversal Media, LLC

2021年5月14日(金)22:00~ FOX 日本初放送 (全?話)
(アメリカ放送 2020年9月~)

【登場人物】



ブロンクス連続レイプ事件

ブロンクスに近いインウッドに住むロージー・ザラン(23歳)が自宅の窓から侵入したマスクの男に襲われる事件が発生した。

祈るようなポーズで両手を粘着テープで縛られ、「いい子にしろ」と言われたという。
それ以外に発したのは最後に「通報したら殺す」とだけだったという。

手袋、ゴムと用意周到でレイプ検査でも痕跡はなし。
防犯カメラの映像もなく、プロの犯行だと思われた。

この1年、ブロンクスで類似の事件が6件していたが報道はなく、オリビア達は知らなかった。

所轄の警部はケニヤッタが転任し、重要事件捜査班から異動してきているバレク警部補といい、オリビアの知り合いだった。

オリビアは情報共有しない理由を聞きつつ、共同捜査を持ち掛けにフィン達を連れてブロンクスに行った。

ブロンクス署

バレク警部補はオリビアとはあまり仲が良くなさそうで、オリビア達を歓迎していないようだった。

レイプ事件の担当者はアリ・モルドバンとまだ若い女性ルスの2人だけだった。
ブロンクスは人手不足だと言いつつも、共同捜査を提案すると嫌がった。

オリビアとフィンがバレクのオフィスで話している間、ロリンズとキャットはモルドバンとルスと話していた。
モルドバンは共同捜査については、バレクが着任直後で指導力を示したがっている事が捜査を妨げるだろう、と部下同士には友好的だった。

だが、バレクに呼ばれオフィスに入ると、モルドバンの態度は急変し「手柄を奪いに来たのか?」とフィンに嫌味を言った。

共同捜査

嫌々ながらも警視正の手を煩わせられない、とバレクはSVUとの共同捜査を許可した。

これまでの犯歴は、2月1件、3月2件、9月1件、12月に2件。
そして1ヶ月以上休んでの昨晩という間隔から、別人の可能性も出る。
どの現場も指紋、DNAはなし。

事件を公表していない理由は、この1年コロナの影響でレイプ事件は二の次だったから。
と同時に、犯人を油断させ、ミスを起こさせるという狙いもあった。

それを聞いたオリビアはミスがないかという観点での被害者の再聴取を提案する。

再聴取

それぞれが分担をして被害者に再聴取した。
特に新発見はなかったが、容疑者が意外とよくしゃべっている事が分かった。

ロリンズはモルドバンと一緒に、ロージーを尋ねた。
モルドバンの聞き取りで、ロージーは犯人が酒臭かった事を思い出すが、モルドバンはあまり深く聞き出そうとはしなかった。

ロリンズはそんなモルドバンを聞き取り上手だと褒めた。

ロリンズはロージーの話から同一犯だと確信する。
モルドバンは7人目で何故場所を変えたのか? と疑問を投げた。

7人の被害者を並べてみると、外見はばらばらだった。
相手は侵入しやすさで選んでいるのだろう。

8人目の被害者

夜、ブロンクスのサイプレスアベニューで新たなレイプ事件が発生した。

SVUが現場に駆け付けると、すでにバレクとモルドバンが取材に応えていた。
「住民の皆さんしっかり戸締りを」

何故今になって、とオリビアは疑問を投げる。
「我々より先にマスコミに連絡?」
「いえ、もう来てたの」

するとモルドバンがまたフィンに切れた。
「機嫌を損ねたか? 取材されたかったんだろ?」
バレクも止めに入るが、モルドバンは俺の事件だと興奮を抑えきれなかった。
その様子はマスコミに気づかれ撮影されていた。

翌日、オリビアとバレクは警視正に呼び出され注意を受ける。
つかみ合いは新聞の一面になっていた。
その上、オリビアとバレクは警視正の前でも小競り合いを始め、警視正に止められた。

騒ぎの影響で、共同捜査は正式になった。

9人目の被害者

キャットとルスはうまくやっていた。

キャットはルスから気になる事があると打ち明けられる。
9人目の被害者がいるのだが、その調書が存在していないという。

被害者はベラ・ガードナー。
電話で話は聞いたが、追跡捜査できないまま。
「当時のケニヤッタ警部が報告書を破棄しろと」
それをモルドバンが承知していた。

モルドバンに確認するとルスは悪くない、俺が忘れてたと認めた。
「コロナで高熱が出て死にかけていたから」
ルスが電話で話を聞いた後、被害者は病院に来なかったという。
ちょうど去年の春、コロナで死者が山積みになっていた頃だった。

だが今はもう状況が違う。もう一度ベラから話を聞く必要があるとバレクが指示を出す。
モルドバンが任せろと立ち上がると、オリビアはロリンズを付き添わせた。

ベラ

9人目となるベラは、コロナの時期で病院に行きたくなかった、と理由を話した。

モルドバンが不手際を謝罪すると、ベラは当時の話をした。

するとロリンズがある事に気づく。
ロージーとベラの時だけ、犯人が酒臭かった事。そして会話がほとんどなかったという違いがある。
モルドバンはそれに対し、酒が入ると無口になるのでは、と仮説を立てた。

容疑者

そこへハイツポイントでのレイプ未遂の連絡が入る。
容疑者は飼い犬に噛まれて逃亡。キャット達が追っていると聞き2人も現場に駆け付ける。

するとロリンズとモルドバンの車が、逃げる犯人を見つけた。
犯人を追い詰めたモルドバンは、手を挙げている犯人が転んで動いただけなのに発砲してしまう。
命に別状はなく、レイプ犯はNYの悪徳警官だとモルドバンを責めた。

モルドバンはロリンズに偽証を仄めかした。
「捜せば銃が出てくるさ」
ロリンズは仕事を失いたくない、と一度は拒否した。
「俺が書類を作る、君は発砲後に来た事に」
結局、ロリンズは話を合わせる事にした。

後から来たフィンは2人の様子が怪しい事に気づいていた。

容疑者聴取

容疑者はダニー・ゴンザレス(38歳)。

ゴンザレス側は丸腰なのに撃たれた、とレイプそっちのけの主張をしている。

だが、ロリンズが被害者のファイルを見せると、自分がレイプした女性への反応を隠しきれなかった。
ところが4月9日の日付のベラを見ると、ゴンザレスはアリバイを主張し始める。
「タラハシーの刑務所にいた。不法侵入で」

調べると、4月2日~8月18日まで入所していた。
すべて同一犯だと脅していたのが裏目に出て、人違いだと証明してしまう。

手掛かり

オリビアは同じセリフを使った事こそがミスだと気づき、いい子にしろ、の台詞をゴンザレスを含む数名に言わせてロージーに聞かせた。
だがロージーは迷い、ここにはいない、とゴンザレスを優位にしてしまう。

だが、ブロンクス側では7人中5人がゴンザレスを選んでいた。

明らかにゴンザレスの手口をまねた模倣犯がいる。しかし、その段階で報道されていはいない。
ベラとロージーが言う、無口で酒臭かったという犯人が別人だろう。

オリビアはSVUの管轄であるロージーの件に集中するよう指示を出す。

モルドバン

フィンとロリンズがロージーを尋ねると先にモルドバンが来ていて驚いた。

「バレクが証言を再確認しろと」
ロージーはすっかりモルドバンを信頼したようだった。
「心的外傷で混乱するのは当然だって。今度はちゃんと選ぶわ」
モルドバンはロージーにゴンザレスを選ぶように誘導していたのだった。


オリビアとフィンは警視正に相談した。

モルドバンは勤続20年。これまで何件も注目の事件を解決してきている。
元上司からの評価も高い。

オリビアが共同捜査は困難ですと訴えると、当面は別々で、と許可をもらう。
「モルドバンが担当したレイプ事件を調べろ」

キャットとルス

フィンは発砲の件も疑っているが、フィンが出て行くのはまた喧嘩になるとオリビアは別の手を使った。

キャットがルスにさりげなく話を聞いた。

するとルスがモルドバンを信頼出来る上司としてかなり慕っている事が分かる。
だが、深酒をするのが欠点だとぼやいた。
「事件の夜もインウッドのバーに。彼は現場の近くにいたから自分を責めてた」

キャットはオフィスに戻り、カリシを含め全員に情報共通した。
今やロージーをレイプした容疑者はモルドバンになっている。

フィンは全員が揃っている前で、ロリンズに二度目になるモルドバンの発砲の真実を確認した。
一度目はモルドバンを庇ったが、今度はロリンズは認めた。
「ゴンザレスを殺そうとしたのかも」

別件

SVUは捜査の軌道を変えた。
「他の担当していたレイプ事件でも、模倣した犯行があるかもしれない」

捜査の上、収監されている別のレイプ犯に話を聞くと、4件は実際の犯行だったがそれに2件を付け足した6件としてモルドバンに認めるよう迫られていた事を打ち明ける。
理由は2名の被害者を安心させる為だと、もっともらしかった。
家の近くに収監するという条件で、受け入れていた。

モルドバンは刑事だけあって証拠を残さず、誰かに罪を擦り付けて逃げ延びている。
カリシは、レイプ犯の証言ではなく、自白か現行犯逮捕を要求した。

オリビアは、彼の最初のミスはこの街で犯行を起こした事だと言った。

共同捜査になって理性を失い、フィンを攻撃し、ゴンザレスに発砲。
疑心暗鬼になっているところをもう一押しする。

囮捜査

ロリンズがモルドバンを誘い、クラブで酒を飲みながら味方であるというアピールした。
その上で、ロージーが犯人とあなたの目が似てると言い出してる、と伝え揺さぶり、すでに捜査が始まっていると伝える。

するとモルドバンは動揺したのかボロを出し始める。
「言っていなかったが、ロージーはこの店で騒いでた」
聞いていないというと、だんだん興奮していく。
「被害者は酔っていたのを隠す。レイプ検査も嫌がった。なのに捜査に尽力してる俺を犯人扱い?」
モルドバンは出世できないこと等も愚痴り出す。
そして気づいたのかカウンターの下ではロリンズに銃をつきつけていた。
「飲み過ぎた。送ってくれるか?」

しかし一瞬の隙をつきロリンズも銃を取り出すと、一斉に隠れていた仲間達が姿を見せ、モルドバンに銃口を向けた。
「ハメたな!」

モルドバンは銃自殺をほのめかすが、死ぬ気はなくその場で逮捕された。

その後、キャットはルスに裏切り者扱いを受ける。
「モルドバンを調べる為に探りを入れたのね。あなたもロリンズ刑事も裏切り者よ」
「モルドバンはレイプ犯よ」
「何故正直に言ってくれなかったの?」
「情報が漏れるかもしれないから」
「他のやり方があったはず。私達全員を悪者にした」


警察の信頼回復の為、モルドバンとは取引きをせず世間にしっかりとメッセージを送るだろう。
バレクは見抜けなかったと自分を責めた。
だが責任があるといえば前任者だろう、とオリビアが慰めた。

バレクは責任を取って辞職すると言い出すが、警視正に止められる。
「SVUにはいれないが、殺人課に戻って仕事に打ち込め」

バレクは少し今までの孤立しがちな自分の生き方を後悔した。
オリビアはあなたは悪くない、とバレクに声を掛けた。


今回はいろんなテーマが入っていて、かつミスリードもあったりして、途中までどんなストーリーになるのか全然読めず、相変わらず引き込まれました。

モルドバンが登場した時、どうにも行動が不統一でクエスチョンが出たのですが、まさか担当刑事が犯人? っていう先入観が邪魔をしました。
そんなことある? と。

ここからひっかけは始まっていて、それでも疑いを持って見ていると、今度はやけにフィンに突っかかるので、モルドバンは差別主義者なの? と別のテーマも見えてくる。けど、これもモルドバンがただ動揺していたと分かるとある種のミスリードでもあるんですよね。

モルドバンとロリンズが一緒にいる時に、レイプ未遂が発生した際には、完全に「あー引っ掛かった!」と思いました。
モルドバンだと思わせておいてちゃんと容疑者はいたんだ、と。

連続事件を全体で考えていたのは、途中までのSVUと一緒でした。これも上手く誘導されていたのかな、と思います。

ただ、途中ロリンズはヒントを出していて、というか自分で気付くんですよね。
2人だけ言っている事が違う、と。
でもそれをモルドバン本人が上手くカバーして、スルーさせていて。
(酒を飲んだ時だけ無口になるんじゃね?)
私も、ロリンズ同様なるほどな、とスルーしてしまいましたw

それにしても、ルスの怒りには共感できなかったな。
キャットはルスの感情も分かるとして、イラつきながらも当たられるのはしょうがない、となんとか受け止めていたけど。
むしろ慕っていた上司がレイプ犯だったなんて分かったら、キャットを責めるどころか捕まえてくれてありがとう、って思う気がするけど。
怒るのならモルドバンのほうに、だよね。
ずっと仲間を騙して、そしてその結果迷惑かけてるんだから。(バルクは異動、ルスも出世はできない)
なにより女性をレイプって敵じゃん。
そして自分で捜査して、危ない事実は多分もみ消していた。

ところどころコロナを理由にしていたり、バルクの個人的な問題もあったり、いろんなテーマがてんこ盛りで、いつもに増して忙しい回でした。

あと1回休んでいたロリンズのお顔がメンテ入ったように見えたのが気になったのは私だけ?w

(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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