シカゴP.D./CHICAGO P.D. シーズン6 15話「自由への鍵/Good Men」【シカゴ・ファイアとのクロスオーバー後編】

2020/08/14

クライム ジェーン洞 シカゴPD シカゴPD シーズン6 バイオレンス

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あらすじ

Matt Dinerstein/NBC | 2019 NBCUniversal Media, LLC

2020年5月8日~AXNでシーズン6 日本初放送(全22話)
(アメリカ放送2018年9月~)




★シカゴ・ファイアとのクロスオーバー後編です。

サッグス

サッグスは、工具を構えたものの、決して暴力で押し切ろうとはしなかった。
クルースの金目当てか、との問いにもはっきり答えず、突然工具を置き「鍵を取り戻す」とどこかへ行ってしまった。

署に戻りボイト達に報告する際、クルースはサッグスは善人に見えた、と庇った。
それでも窃盗に鍵を渡して協力をしているのは確か。
「何か理由があるはず」

まずはサッグスの行方を追うが、ケイシー達は消防士に手錠が掛けられるという事に動揺した。
特にサッグスを心配したクルースは、無理やり特捜の捜査について行った。

携帯の電波を頼りに人気のない倉庫を調べた。
すると車の中で撃ち殺されているサッグスを発見してしまう。

66分署に集まっていたサッグスの妻から話を聞くが、窃盗とは程遠い人物だと怒らせてしまう。
そんな妻の側には、何故かレイが付き添っていた。

実家

サッグスの実家は低所得者用の団地だった。
ギャングに関わり15歳で逮捕されていたが、18歳で消防学校に入っている。
その後は評判もよく、借金などもない英雄だった。
唯一の謎は3000ドルを引き出し、翌日に戻していた事位だった。

強盗への関与の理由は、すぐには見つかりそうになかった。

レイ

レイがボイトに会いに特捜班にやってきた。

ボイトにとってもレイが66分署にいた事は謎だった。
「サッグスは私の地区の住人だし、君は消防署に友好的じゃない。
だから君と友人の私が頼まれた」
「俺たちはいい友人か?」
「なれるかも」
レイは、今回の捜査でサッグスの名を汚さないで欲しいとボイトに頼んだ。
遺族の年金にも関わる。
「話は分かった。善人を侮辱する気はない。特に消防士はな。手を尽くすよ」

新たな強盗

新たな強盗の通報を受けて、ジェイとアプトンがマンションに向かった。
1階とペントハウスの警報がなっているというので、ジェイがペントハウスを担当した。

するとエレベーターで強盗の1人とすれ違い、逃げられてしまう。
もう1人は、ペントハウスの中で発見。
だがその強盗はマスクを外し堂々と顔をさらして、倒れた住民に蘇生措置をしていた。
「ごめんなさい、本当に」

ジェイが銃を向けて蘇生を代わると、「傷つける気はなかった、驚いて倒れたんだ」と言って逃げて行った。

1人は緑の日本車で逃走したのが確認された。
2人とも子供だった。

住民は51分署のシルビーとエイミーによって、病院に搬送された。

似顔絵

サッグスの家族を調べても、強盗と同年代の少年はいなかった。
だが鍵を持っているのは確か。
サッグスとはどういう関係なのか?

ジェイの証言から1人の似顔絵が作成された。
バージェスが蘇生措置というワードから、犯人がシカゴ消防局の非行少年プログラムを受けていたのではないか、と気づく。

ハーマンの仲介で聞き込みをすると、サッグスと少年達との繋がりが明確になった。
サッグスは10年、手伝いをしていた。
そして似顔絵から少年の1人が、サッグスの実家と同じ団地に住むエイダンだと判明した。

エイダン

エイダンを調べると、G・パークローズとの関わりがあり、少量の大麻所持で逮捕歴もあった。

団地の住民と揉めないよう、エイダンをしばらく尾行してから団地の外でジェイが連行した。

団地では平然と子供への暴力が繰り広げられている。
だが被害者もルールに従っているようで、血を流しながらも助けを求めてくる事はなかった。


エイダンはサッグスの死を知らなかったようで、写真を見て驚いた。
そして全部僕のせいだ、と罪を自白し始める。
「サッグスは悪くない」

レイの思惑

逮捕を聞いたレイは、エイダンに罪をかぶせればいい、と一安心した。
だがボイトはサッグス関与の証拠の動画があり、自白には嘘が含まれていると告げる。
「それは破棄しては?」
レイはサッグスを守る事に手段を選ばなかった。

ボイトはレイがこの件に関わる本当の理由が、消防局の支持を得る為の政治がらみではないかと睨んだ。

「私の望みは、演壇でサッグスは善人だったという事だ。
彼の年金は全額支給され、シカゴの消防局と警察から支援されている。
皆の前でそう話したいだけ」

共犯者

ジェイは、窃盗はさておきサッグス殺しについてはエイダンは関係ないと、自白を偽証だと考えた。
エイダンはペントハウスでも、連行時にも銃を所持していたのに決して発砲する事はなかった。
ジェイには人殺しをするような少年ではない、と思えていた。
でもそれを裏付ける証拠はまだない。

すると、もう1人の共犯者クリス・ハワードが発見された。
同じ団地で逮捕歴があり、おばが緑の日本車を所有している。

ボイトはジェイの勘の事実を確かめよう、とクリスを呼び出し、エイダンとサッグス殺害現場で非公式に密会させた。
「ここにはカメラも録音機器もない。警官もいない。
だから話はどこにも漏れない」
と前置きしつつ、殺しは終身刑になる、とエイダンに本当の事を言わせようとした。

2人はそれぞれに揉めたが、エイダンがもう遅いと本当の事をぶちまける。
「サッグスは別の結果を望んでた。支払いの為、金が必要だっただけ」

それは自由になる為の金だった。
2人はギャングを抜けようとしていたのだった。
その為には金が必要だった。

理由

G・パークローズの少年教育係はカーメンだった。
少年が逃げると20分殴られ、過去半年で2人が撲殺されていた。

団地に行った時にジェイとアプトンに絡んでいたのがカーメンだった。

エイダン達は9歳でカーメンの使い走りに。
それから15歳になり、足を洗いたいとサッグスに相談していた。

カーメンとは話し合いで解決しなかったので、サッグスは3000ドルで手をうとうとした。
だがカーメンは10万ドルを要求し、それをきっかけに3人を脅すように。
それで、鍵を使った強盗に発展していたのだった。

さらに欲を出したカーメンが鍵の存在を知り、サッグスを殺して鍵を奪っていた。

しかし、今のままではカーメンを連行しても殺人罪には問えない。
2人との会話は非公式だから何の証拠もなかった。

囮捜査

そこへペントハウスの住民の死亡報告が入った。
このままではエイダンは殺人罪にも問われてしまう。

そこでボイトとジェイは、エイダンに囮捜査を頼んだ。
窃盗がカーメンによる強要だと証明できれば、州検事補を納得させられる。


エイダンはダイナーにカーメンを呼び出した。
ギャングを抜ける為に、早く次の仕事がしたい、と伝える。
「10万ドルで足が洗える……」
するとカーメンはサッグスに騙されたか、ととぼけだす。
「足を洗うなんてお伽話だよ。逃げられないぜ。サッグスはもういない」
「殺した?」
「ああ、殺したよ。問題を排除した」

エイダンはもう一度殺したか? と不自然に聞いてしまう。
するとカーメンは捜査に気づき、エイダンに掴みかかるがそこを包囲していた特捜が捕り抑えた。

信頼

カーメンの自白はしっかりと録音されていたが、カーメン自身は黙秘を貫いていた。

それでもジェイの勘の通り、サッグス殺しはエイダンではなかった。
それはエイダンの持っていた銃との照合でもしっかり証明された。

ジェイは、何も言わず見ていた相棒のアプトンに疑問をぶつけた。
「なぜエイダンを説得するのを黙って見てた?」
「あなたを信じてるの。出会った瞬間から。どんな時でもあなたを支持する」

ボイトとレイ

ボイトはレイが1人で飲んでいるバーへ出向き、カーメンの自白を報告した。
「強盗も強要だった」
レイは朗報に喜んだ。
「公表すればサッグスの汚名をそそぎ、年金も出る」
「いやそれはない。サッグスが窃盗に手を貸していた」
「私の頼みとは正反対の事をする気か?」
「少年2人の疑いが晴れ、州検事補と取り引きが出来る。いい子達だ機会をやりたい」
「どんな機会だ?」
「1年服役する。再非行防止センターだ」
「あそこはキツイ。地獄を見るぞ」

レイは、悪いなと言って店を出ようとするボイトを呼び止めた。
「レイク郡の鑑別所に入れよう。6年入って出てくればやり直せる」
ボイトは改めてレイの隣のカウンターに座り、オーダーをした。
「同じのを2つ」
レイはボイトを見て言った。
「私と組むと得だぞ」
「かもな」


シカゴファイアとのクロスオーバー後編でした。
クロスオーバーあるあるですけど、後編は事件を引き継ぐとほぼクロスオーバー感がなくなりがちですが、今回もまさにそうでしたw

「つづく」の時点ではたっぷりクルースが事件に巻き込まれて、それこそ拉致されるとか、そのままクルースが捜査に加わるのかな、と思いきや。

加わりかけたらあっさりザックスが死体で見つかってそのままクルースはフェードアウトw

今回のストーリーに限れば、クルースの潜入を「シカゴPD」で見せれば濃いクロスオーバーになったような。でもそうするとPDが前編で、後編のファイアで事件解決させないといけなくなるか。それはそれでクロスオーバーとしてはかなり濃くなりそうだけど、スケジューリングが大変なんだろうなw

内容としては、消防署を絡めた窃盗から、少年ギャング問題へとつながるのはシカゴPDらしい事件だと思いました。

前編ではクルースが主役でしたが、後編の影の主役はレイだったと思いますw
レイはボイトを「ハンク」呼びする現存する数少ない人物なので、それだけになかなかやっぱり面白いキャラしてる。

最後のボイトとの会話は、詳しくは良く分からないけど、ボイトよりもよりレイのほうが少年達の事を思った案を出したって事で、ボイト自身もハっとさせられたって事なんだろうと自己解釈しました。
だからボイトが思うほどレイが利己的じゃなさそうだから、一杯くらい一緒に飲むか、と気を変えた……って感じで。
でもレイの事だから、当然政治絡みの思惑もあったんでしょうけどね。
そうじゃないと面白くないし。

ボイトは、超悪人には厳しいけど、罪を憎んで人を憎まずなところはあったから、今回の少年達の背景から同情する姿は自然でした。

でもアプトンのジェイへの突然の告白は……。
もう完全に三角関係フラグじゃん。
ていうか、ついこの間アプトン、ジェイの事疑ってたよねw
「一目見た時から……」って少女漫画でもなかなか出て来ないよね?
そして言われたジェイも「お、おう…」って超意識する感じにしか見えなかったww
三角関係は好物なんだけど、特捜班ではどうなんだろう~~。
不安と期待でドキドキしますw

シーズン6 16話「葬られた事件/The Forgotten」へつづく


★シカゴ・ファイアとのクロスオーバー後編です。


(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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