あらすじ
★ストーリーに重要なネタバレが含まれますので、未視聴の方はご注意ください。
グッド・プレイス
Justin Lubin/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
エレノア(クリスティン・ベル)が目覚めると、そこは死後の世界だった。
200年以上の見習いから初の地区担当になったという建築家のマイケル(テッド・ダンソン)が案内するのは、グッド・プレイス。
1つの区画に322人が住んでいるという。
未来永劫幸せに暮らせる場所。
すべて住民に合わせて厳密に計算されている。
良いことをした人間だけが選ばれて来る場所。
悪い事をしていると、永遠の拷問を受けるバッド・プレイスに落とされてしまう。
善悪の判断は、生前の行動をポイント化して算出されている。
エレノアには生前の好みを反映したという家をあてがわれた。
さらに、死後の世界では本当のソウルメイトに会えるといい、チディ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)を紹介される。
倫理学と道徳哲学の教授というグッド・プレイスらしい人物だった。
それはエレノアが説明会で見かけたイケメンではなく、真面目そうなメガネの黒人だった。
エレノアは自分の好みではない家に、生前の善行動画を見せられて、感じていた違和感をが本物だと気づいた。
自分は、同姓同名のエレノアと間違われている。
人違い
エレノアはソウルメイトだというチディに何があっても自分の味方でいてと念を押しててから、真実を打ち明けた。
「私、人違いされたみたい。ここに来たのは手違い」
グッド・プレイスに選ばれたエレノアは冤罪を助ける弁護士で、ボランティアで世界中を旅し、ピエロを好んでいた。
だが、ここに居るエレノアはピエロは好きじゃないし、仕事は病気の老人を騙す詐欺まがいのセールスで成績ナンバー1。
どう考えてもバッド・プレイスに行くべき人生だった。
気になったチディは、ジャネットという見た目が人間のデータベースを呼び出し、バッド・プレイスがどんな所か確認する。
その質問にだけは答えられないというジャネット。
その代わり、ライブで音声を聞かせてくれた。
それは大勢の悲鳴が延々と響くだけだった。
バッド・プレイスに行きたくないエレノアは、このまま嘘をついてグッド・プレイスに居座ろうとする。
そんなエレノアにチディは嘘は良くないと反対をした。
そしてストレスでお腹を痛める。
すぐにでもマイケルに打ち明けたい。
そこへマイケルがやってきて、隣に住むというタハニとジャニュのカップルを紹介される。
タハニとジャニュ
Justin Lubin/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
タハニはスタイルがよく美人で、チャリティ好きのセレブという非の打ちどころのない女性だった。
だが、自慢好きでどこか上から目線の態度が滲み出ていて、鼻にもついた。
タハニのソウルメイトのジャニュは、最初にエレノアが目をつけたイケメンだった。
こちらもらしく、仏教の修行僧で死後の世界でも沈黙の誓いを立てていた。
2人は大豪邸に地区の全住民を招待して、エレノアの歓迎パーティーを開いてくれた。
マイケルに言い損ねたチディは、エレノアの生前の良い行いを聞けば助けてもいいと思えると言い出すが、エレノアには何も思い当たる事がなかった。
それ程、自己中で嫌な女だった……。
パーティーで住民たちと話すと、ほとんどが絵に書いたような善人である事が分かりエレノアはヤケを起こす。
酒を好きなだけ飲み、好物のシュリンプカクテルをブラに隠して独り占めした。
異変
そして翌朝――。
グッド・プレイスに異変が起き始める。
雷が落ち、巨大なテントウ虫が現れ、空にはシュリンプが飛んでいた。
住民の服は強制的に揃いの服になっていたが、エレノアだけがパジャマのままだった。
この異変は、グッド・プレイスに存在するはずのないエレノアのせい。
チディはそう思った。
完璧な空間を壊している。
このままではいられないというチディにエレノアはポジティブな提案をする。
善人になれるよう、チディが教えてくれればいい。
異変の原因が昨夜の態度なら、それを改めれば異変を起こさずに紛れ込める。
それからエレノアの善人になる生活が始まった。
善人講義のはじまり
Ron Batzdorff/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
チディは戸惑いながらも、マイケルや他の住民に気づかれぬようにエレノアに倫理や道徳の講義を始める。
それでもすぐにエレノアが善人になれる訳がなく、その後も私欲を捨てきれずグッド・プレイスに混乱をもたらす。
チディはエレノアの家に越し、エレノア教育に本腰を入れる。
このまま上手くいくかと思いきや、エレノアの家に1枚のメモが置かれる。
「お前はよそ者だ」
チディ以外にも、エレノアの正体を知る者がいる!!
エレノアの正体を知る者
エレノアはメモを置いたのはタハニではないかと疑い、あえて近づいて探りを入れた。
その結果、エレノアは自分が良い人を苦手としていた事を認める。
自分が劣っているようで、どうにかしてアラ探しをしてしまう。
タハニにもそうだったと素直に認めた事で、エレノアは1つ成長できた。
チディの問題
エレノアと接しながらグッド・プレイスで暮らすうちに、チディは自分の短所に気づき始める。
極度の優柔不断で論文は堂々巡りの3000ページという長さ。
誰も理解できない。
2人はお互いそれぞれが完全ではない事を認め合う。
タハニの悩み
エレノアは盗んだタハニの日記をこっそり返した際に、タハニが泣いているのを見つける。
グッド・プレイスの暮らしは幸せなはずなのに、ソウルメイトのジャニュと心が通じない事を嘆いていたのだった。
話したいのに、沈黙の誓いで会話が出来ない。
悩みを打ち明けた事でタハニとエレノアの距離も縮まり始める。
だがその信頼がおかしな方向に左右してしまう。
グッド・プレイスの異変調査をするマイケルのアシスタントに、タハニはエレノアを推薦したのだった。
エレノアは自分で、自分の調査をする羽目になってしまう。
メモの送り主
そしてまた新たなメモが届く。
「今夜広場で話そう」
広場へ行くと、エレノアの正体を知る人物は、ジャニュだった。
ジャニュはエレノアを脅すのではなく、実は自分も偽物だと打ち明ける。
本名はジェイソン。台湾人ではなくフィリピン人。
職業はEDM専門のアマチュアDJでは稼げないので偽ドラッグの売人。
ジェイソンは沈黙の誓いで無言でいる事で、なりすましを成功させていたが、別人としての暮らしにストレスを感じていた。
エレノアの事はジェイソンが見破ったのではなく、歓迎パーティーの夜酔っぱらったエレノアが自分で打ち明けていたのを忘れていただけだった。
ジェイソンには瞑想ルームだと伝えて、タハニが入らないようにした自室があった。
その部屋の中だけは、自分に戻れる。
エレノアはこっそり見せてもらうが、ゲームやアリアナ・グランデのポスター等、まるで子供部屋だった。
その部屋の中だけは、自分に戻れる。
エレノアはこっそり見せてもらうが、ゲームやアリアナ・グランデのポスター等、まるで子供部屋だった。
ジェイソンはエレノアとの出会いで、自分に戻る気になってしまった。
タハニが留守だったから良かったものの、EDMを爆音で掛けてノリノリで踊っていた。
ジェイソンはかなりのおバカだった。
慌ててエレノアが止めたが、それを見たチディには本当の事を言わざるを得なくなる。
エレノアに誘われジェイソンもチディの善人講座に参加する事に。
グッド・プレイスには2人の偽者がいる。
エレノアの成長
新オープンしたレストランに大きな陥没穴があくという事件が起きる。
穴は3日で自然に閉じるはずだったのに、日を追うごとに広がっていった。
2人も偽物がいる影響だろう。
そんな中、エレノアはチディの講義の成果を見せ始めていた。
ヨーグルト店で、生まれて始めて順番を譲った自分に興奮した。
穴対策を練るマイケルは、うっかり極秘データを表示したまま外出してしまい、タハニは全住民のランキングデータを見てしまう。
すると、上位にエレノアがいるのに、自分はほぼ最下位に近い事を知りショックを受ける。
タハニは、生前に妹のカミラにコンプレックスを持っていた事を思い出す。
カミラは、タハニ以上に成功したセレブで何より両親のお気に入りだった。
タハニは陥没を解決すれば、自分のランクが上がると思うが陥没はタハニに関係なく自然と解決した。
異変の原因
マイケルの異変調査は、モノではなく人に原因があるのではないかと絞り込まれていた。
異変が起きた時にそこにいた人を調べれば、特定の人物が突き止められる。
エレノアは冷や冷やしながら調査を手伝うが、候補者は意外と多くすぐにバレる事はなかった。
だが、マイケルは原因を突き止めたと住民を集めて発表する。
いよいよ気づかれたとエレノアが覚悟を決めると、マイケルはすべてに共通していたのは自分だ、自分が原因なんだと発表した。
「問題は私です。私は去ります。永遠に」
これまで建築家は自分の設計地区に住まないはずなのに、人間好きだから試していたがそれが間違いだったのだろう。
どの災難もマイケルが干渉していたのが原因だと結論づけた。
エレノアはマイケルの勘違いを歓迎した。
これで自分は安泰。
だが常識人のチディは納得できなかった。
そもそもマイケルの間違いで自分がグッド・プレイスにいるのだから、問題の根源はマイケルで間違っていないとエレノアは正当化する。
「でも僕らはうそつきだ」
しかも引退したマイケルは、永遠に拷問を受けて生き続けると知り、チディは見過ごせなかった。
ジャネットを止めろ!
するとエレノアは、自分が助かったままでマイケルを引退させない為に、マイケルが乗って去るという列車を止めればいいと考える。
その為には列車を管理するジャネットの機能を止める必要がある。
地区の外れにあるジャネットの停止スイッチを押す事に。
だが見た目が人間のジャネットを停止させるのは、人殺しをするようで実際ボタンを押そうとすると、2人はなかなか押せなかった。
そこへ何も知らないジェイソンがやってきて、簡単にボタンを押そうとする。
慌てたチディはそれを防ごうとして、間違ってボタンを押してしまう。
ジャネットはその場に倒れ込んだ。
その途端、空に大画面が出てジャネットが「私は殺害されました」とアナウンスを始めた。
3人は現場から慌てて逃げた。
だが回収されたジャネットはすぐに自分で再起動した。
その代わり、記録が消去されていて誰に殺されたのかも覚えてはいなかった。
宇宙の知識を戻すには2、3日かかる。
マイケルはとりあえず引退を延期せざるを得なくなり、エレノアは狙い通りになって喜んだ。
殺害犯捜し
チディは嘘に嘘を重ねている事に苦しむ。
もともと生前に嘘をついた事を後悔していた事もあり、二度と嘘をつきたくなかったのに。
夜、マイケルは集会を開いた。
ジャネットの殺害も今までの異変と関連があるはず。
となると、自分以外にも原因がある可能性がある。
「この件で何か知っているならどうか教えて欲しい」
エレノアは隣で自責の念に苦しんでいるチディを見て決心をした。
「ねえ大好きよ」
そして立ち上がって言った。
「マイケル、問題の原因は私です。
私は何かの間違いでグッド・プレイスに来たんです」
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