NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン15 22話「ニ歩後退/」

2018/06/22

NCISネイビー犯罪捜査班 NCISネイビー犯罪捜査班 シーズン15 クライム ジェーン洞

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あらすじ


NCIS 15x22 Sneak Peek 1 "Two Steps Back"


2018年1月25日(木)~FOXジャパンでシーズン15 日本最速放送(全24話)

★アビー最終エピソード

登場人物はこちら

前回:21話「一歩前進/One Step Forward」へ

アビーとリーヴス


アビーは強盗に撃たれて病院に搬送されていた。

ギブスは自宅でフォーネル、スローン、ヴァンス局長、グレイスらとポーカーで遊んでいた。
キングのフォーカードで上がり、大盛り上がりしていた時だった。
マクギーからの電話を受けて、2人の状況を知った。


アビーは胸に銃弾を受けており、心停止状態になっていた。


NCISの検視室に、遺体袋が運ばれていた。
ビショップ、トーレス、パーマー、そしてダッキーも駆けつけている。
突然の仲間の死に、トーレスが怒りをぶつける。

同僚の解剖をしなくてはいけないパーマーは、遺体袋を開けた。

死んでいたのはリーヴスだった。

だがアビーも危険な状態である事には変わりなかった。


ギブス


病室に駆けつけていたギブスは、意識不明のアビーに話しかけていた。
「君の信用を裏切った。安心しろと言ったのに。
そして必ず守ると約束した。」

ギブスは、ケイトが死んだ時の事を思い出していた。
その時、アビーを守ると約束していたのだった。

ギブスは約束を守る為に、病室を出て行った。

代わりにマクギーがアビーに付き添った。


犯人捜し


現場にリーブスの財布とアビーの鞄が無かった事から、強盗だと考えた。
銃声を聞いた人はいたが、目撃者はいなかった。
付近には監視カメラもなかった。


アビー不在のラボで、ビショップとトーレスは混迷していた。
リーヴスから取り出した弾を分析しようにも、頼れるアビーは居ない。

そんな中、血液の分析結果が出た。
リーヴスのシャツに付着していたのは2種類の血液だった。
1つはリーヴス、もう1つは元陸軍特技兵ケント・マーシャルのものだった。


強盗犯


強盗犯は、2008年に不名誉除隊になっていたマーシャルだった。
すぐに家宅捜査をすると、銃にリーヴスの財布、アビーのバッグを見つけた。
間違いない。

しかし部屋の奥で、首を切られて死んでいるマーシャルを発見した。

恐らく雇い主に殺されたのだろう。

部屋からはアビーの資料も見つかった。
強盗に見せかけならがも、最初からアビーが狙われていたのだった。


雇い主


これまで数百人を刑務所に送っているアビーを恨む人間は多い。

現時点での第一容疑者のテリー・スプーナーは、過去にも殺し屋を雇ってアビーの証言を止めようとしていた。

だが、半年前に釈放され、保護観察中になっていた今、復讐よりも自由を望んでいた。

スローンは、アビーを狙った計画は単純なものじゃない、とギブスに分析を伝えた。
「この事件の黒幕は、計算高くてコネがあって強い恨みを抱いてる」

ギブスは心当たりのある受刑者アレハンドロに会いに行った。
しかし、アレハンドロは狙うならアビーではなくギブスを狙うと言った。
「やはり私を誤解してる。
彼女を脅したわけじゃない。警告したんだ。
君にはいつだって死が付きまとう。
犠牲になるのは近しい者だ」

ギブスはケイトに続き、ジヴァ、マイクの死も思い出す。


2日後


アビーは意識を取り戻し、無事退院して自宅療養をしていた。

ギブスのチームは休まず捜査を続けていた。
席で居眠りするトーレスに、局長は悩みつつも大目に見ていた。

だがギブスが来るとすぐに起きて捜査を続ける。

ビショップが手がかりを見つけた。
マーシャルは、2008年アフガニスタンに派遣されていた。
現地にいたのがトム・リース。別名ロバート・キング。

アビーに生物兵器を作らせた元軍人で、アビーはその売買を阻止していた。

2009年から終身刑で服役している。


キング


キングはトラブル続きで、独房に入れられていた。
それ以来、外部との接触はできないはずだった。

しかしギブスとビショップが会いに行くと、そこに居た男は別人だった。
キングは独房棟の看守ブランドン・デンリッジを脅して、身代わりにさせていたのだった。
後始末をしたら国を出ると言っていたという。


反撃


まだ片手を釣った状態ではあったが、アビーは自宅で出来る範囲の捜査をしていた。
キングの記憶はあっても、撃たれた時の記憶がないのがもどかしかった。

アビーの護衛はマクギーからトーレスに交代していた。

アビーは、クーラーの食事券の当選メールを解析して、それが犯人が仕組んだものだったと突き止めた。

あの場所におびき出されていたのだった。

IPアドレスから、現在地を突き止めた。
ギブスに住所を送るが、それは偽の住所だった。

アビーはキングのいるカフェに1人で乗り込んだ。
キングはアビーに驚きつつ感心を示した。

キングへの用事は「ルール45」とだけ言った。
意味が分かる訳なく、キングはアビーをテーブルに同席させた。


部屋には「ルール45」のメモを残していた。
その意味は、「自分で後始末をつけろ」。

だが、トーレスが知ってて行かせる訳がない。
ギブス、マクギー、ビショップは、アビーの部屋の棺桶に閉じ込められているトーレスを見つけた。
アビーに入ってみてと言われて、騙されたのだった。

アビーのPCから2人のいるカフェが分かった。


アビーは、キングと話すうちにリーヴスと一緒に撃たれた時の事を思い出していた。
自分を庇ってリーヴスが撃たれてしまった事を。

キングはこれから飛行機に乗ると言って席を立とうとした。
アビーはコーヒーにシアン化物を入れた事を告白した。
「すぐじゃなくても1時間以内に効く」
ケイト、ジェニー、ドーニゲット、ジヴァ、勇敢な友達が次々と死んでいくのに、キングのような悪人は生き続けている。
「私にも我慢の限界はある」
君に人殺しは出来ないと言われた事を、アビーははっきりと否定した。

次第にキングは体調を崩していく。
手には、解毒剤ヒドロキソコバラミンを持っていた。
「自白すれば助ける」

キングは自白した。

「殺し屋を雇ったが、狙ったのは君だけだ。
君の友達は巻き添えさ」

アビーは立ち上がり、解毒剤を投げ渡した。
「助ける価値がなくても、私まで身を落としたくない」


キングがカフェを出ると、ギブスとトーレスが銃を構えて迎えた。
ギブスは、負け惜しみをいうキングを無言で殴りつけた。


決心


アビーがキングに盛ったのは、カフパウの錠剤を砕いた粉だった。
カフェインで似た症状を引き起こし、暗示にかけていたのだった。
最初からアビーに人殺しは無理だった。


アビーは、リーヴスが大事にしていた母親との写真を遺体の横に並べた。
そして決心をしていた。

ダッキー、マクギー、パーマー、ビショップ、トーレスがラボに集められていた。

トーレスはアビーから棺桶に閉じ込められた謝罪があるんだろう、とふざけた。

アビーの報告はリーヴスの葬儀をロンドンで手配すると言う事だった。
母親の隣に埋葬する為に。
そして、もう戻らない。

「私は、NCISを辞める」

自分を庇って死んだリーヴスへの借りを、やり遂げる為に。
母親を忍んで慈善団体を作る。
リーヴスの為だけではなく、それは自分の為でもある。

ショックを受けつつも、全員がアビーのやりたい事に協力をすると、引き留めなかった。

「永遠のお別れじゃないわ。少し会えないだけ」
1人1人とハグをして別れを告げた。


ギブスとアビー


ギブスの家のドアに、アビーからの手紙が貼られた。

「ギブスへ。

今時手紙なんて変だと思ってるでしょ。
正直言うと逃げたの。
あなたが辞めるなと言ったら、決意が揺らぐから。
あなたの為なら何でもするもの。

私の人生で壁にぶつかった時。
何時も大丈夫だと言ってくれたわね。
そして本当に、大丈夫にしてくれた。

でもリーヴスが逝ってしまった。
たとえあなたでもどうにもできないことよ。

あなたはかけがえのない人。
すべての時間、すべての教訓、すべてのハグ。
全部に感謝してる。
どんなことがあっても、あなたに言ってほしいのは1つだけだった」

ギブスは思い返していた。
「本当の娘みたいに愛してると言って」
「楽になるのか?」
「いいえ。でも教えて欲しいの。
たとえ何があっても愛してくれる?」

窓の外を見ると、道の向こうにアビーが立っていた。
2人は笑いあった。

ギブスはアビーに手話でハグを送った。

アビーはI LOVE YOUのサインで返し、ギブスと別れた。

ラボからアビーの私物が片づけられていく。

「バカでも分かるアビーのラボ」を残し、アビーはNCISを去って行った。


23話「マーシー号/Fallout」へつづく



かんそう


アビーのお別れエピソードでした。
いつもよりもあっという間に感じた約50分でした。

いろいろありますけど、長くなるのでアビーとの別れに絞ります。

約15年に渡る人気ドラマの人気キャラクターの最後を見せるエピソード。
本人の意志による降板ということで、前もって予定していた訳ではないという事情もあったと思います。
それでも、出来る限りの愛情が感じられました。(アビーの家とか)

アビーというだけではなく、過去に消えて行った仲間達の事も思い出され、ある意味NCISの過去15年の集大成のようにも感じました。

シーズン16に更新され、これからもNCISは続きますがアビーという太い柱を失う事で、一区切りになることは間違いないのでしょうね。

今回を見ても、アビーというキャラ自体は居なくなるべき存在ではないと改めて思いました。


今のネットがある便利な時代は、こういう時不便でもあるんだな、と思います。
どうしても目に入ってしまう制作の裏話。

もしも、アビー降板にまつわるゴシップがなければもっと気持ち良くアビーを送り出せていたかもしれません。
エピソードとしては納得できましたが、アビーが居なくなってしまうという事自体が、本当に残念。


長く続くシリーズ、人の入れ替わりはつきものですが余計な背景を知ってしまう事で、ケチをつけられると言う事がもう避けられない時代なんですよね。

基本的にはウソでも「ストーリー上の流れです」と言ってほしい派。
余計な情報でドラマの空気を邪魔して欲しくない。

とはいえ、ドラマはドラマと割り切って楽しむのが一番!
(だからこそアビーに罪はないとも言えますが)

ギブスにも誰にも、キャラクターには罪はない!

最後は、本当のところはどうだったのかはさておき、ギブスとアビーが微笑みあって別れていて良かった!

そう、別に永遠の別れじゃないんだから、大げさにハグしたりしなくていい。

アビーはまたふらりとNCISに遊びに来るんでしょう。
そしてギブスも笑顔で迎えるはず。

アビーは転職しただけ。
きっとリーヴスの夢を継いで、忙しくアビーらしく誰かの役に立ち続けるんでしょう!

強いて言えば、もっと明るく終わっても良かったくらい!
アビーというよりは、ほぼ役者さんのポーリー・ペレットのお別れ会な雰囲気でした。


そうそう、今回アビーの緊急事態に名前だけですがトニーも登場しました。
あんな感じでアビーもこれからも存在し続けるはずですから。


そして、アビーの影に隠れてリーヴスの死がすっかり薄くなってしまった事……。
これはなかなかのサプライズでした……。

23話「マーシー号/Fallout」へつづく

登場人物はこちら

前回:21話「一歩前進/One Step Forward」へ

(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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